JPS587250B2 - いも類の栽培方法 - Google Patents

いも類の栽培方法

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JPS587250B2
JPS587250B2 JP53067829A JP6782978A JPS587250B2 JP S587250 B2 JPS587250 B2 JP S587250B2 JP 53067829 A JP53067829 A JP 53067829A JP 6782978 A JP6782978 A JP 6782978A JP S587250 B2 JPS587250 B2 JP S587250B2
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JP
Japan
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seedlings
potatoes
seed
raising
amount
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JP53067829A
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JPS54160625A (en
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佐藤博
増田昭芳
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、いも類を移植し栽培する新規な方法を提供
するものである。
従来、馬鈴薯、甘藷、長いも、大和いも等いも類を栽培
する場合は、種いもを直播する場合と、種いもな発芽さ
せその茎を切断して移植する場合とがあるが、前者は馬
鈴薯、長いも、大和いも等に採用される方法で種いもそ
のま&か或いこれを2分割又は3分割し、直接圃場に植
付ける方法である。
この方法は大きい種いもを直播する関係上、大量の種を
必要とし、生産倍率が低い欠点がある。
又、このようにして植付けられた種いもの栄養組織は、
発芽、育苗に必要以上のエネルギー有しており、残余の
エネルギーは浪費されることに着目し、近時種いもの消
費量を節減し、生産倍率を高めようとする研究もなされ
ている。
この方法は、51程度の栄養組織をつげた芽を本圃に直
播する方法であるが、生育に遅延が見られ、収量が慣行
法に比べて四分の一乃至四分の三に低下する欠点がある
又後者の移植する例としては甘藷があるが、種いもを発
芽させ採苗し、本圃に定植する迄には育苗防除に多犬の
手間と時間を要する欠点があり、これを解決するため茎
部をU形に折り曲げて筒状容器に収納し、湿十等を充填
して発根させ移植する方法が報告されているが、前記の
本質的な問題を解決することができず、移植は人手によ
らねばならない欠点がある。
この発明者は上記の問題点を解決し、浪費せられる種い
もの栄養組織を節約し、本圃に移植後確実に成育する方
法を得んと長年研究を進めた結果、種いもの個体に通常
存在する8〜10ケの芽夫々に初期育苗に必要にして充
分なる量の栄養組織をつげて1個1個えぐり取り、これ
を種として初期育苗期間は別個に育苗して苗となし、該
苗を本圃に定植することにより、収量品質共に慣行法に
劣らないいもとすることができ、種いもの消費を軽減し
、生産倍率の高い栽培方法を確立したのである。
上記1個1個の芽を栄養組織と共に採取し、これを初期
育苗期間別個に育苗して苗とする方法は従来知られてい
なかった方法である。
この発明を具体的に例をあげて説明すると、この発明に
使用するいも類とは種いも個体に複数個の芽を有するも
のをいい、例えば馬鈴薯、甘藷、長いも、大和いもの類
である。
これらのいも類より芽を栄養組織と共にえぐり取るか或
は切取るが、このとき芽は可及的に完全なものを選ぶの
がよい。
えぐり取るか或は切り取られた栄養組織の形状は円柱状
、角柱状何れでもよ《、例えばコルクボーラーのような
用具で簡単にえぐり取ることができる。
芽に付着さす栄養組織の重量は、本来植物生埋的に決ま
るが、この発明の方法にあっては実用栽培技術の面から
初期育苗における萌芽率を指標としてこれを決定したも
のであり、萌芽率90%以上を平均的にもたらす栄養組
織量をもって必要にして充分なる量の栄養組織量と定め
た。
この量は種いもの種類により多少異なるが、何れの場合
でも0.4グ以上あればよく、0.47以下では萌芽率
を低下させる。
一方、04グ以上とするときはすべて萌芽率90%以上
を確保できるが、余り多くするときは栄養組織の浪費と
なるので、この発明では種の摘出等作業性と採芽後の未
使用種いも量を考慮するとき、その上限をおよそ5ノと
するのが適当でそれ以上は採用できない。
このように調製した芽は適当な薬剤、例えばバリダシン
粉剤(商品名)を粉衣して病害防除処理を行い種とする
ものである。
上記種は栽培舶オ及び肥料よりなる苗床に植え育萌する
が、使用する育苗資材は通常の苗箱を使用してもよいが
好ましくは紙筒容器の如《、紙製円筒よりなる育苗容器
に1個1個植付けて育苗するのがよい。
この種の育苗容器を使用すると、規格化した苗を得るこ
とができるので、育苗後機械移植が力可能となる。
上記の方法により準備した苗床は充分潅水し、15〜2
5℃の温度で20〜40日間培養すると、初期育苗が完
了し完成した苗となるので、これを本圃に定植する。
定植後通常の栽培管理を行うといもは肥大し増収をもた
らすものである。
今、上記方法を馬鈴薯に例をとって実験例により説明す
ると、1個体当り8〜10ケの芽を有する重量601〜
80′?の種馬鈴薯を多数用意し、第1表に示すような
3.5mmφ×10m高mさ〜11mmφXl.Om高
mさの各種径×高さの円柱状に1ヶの芽と共に栄養組織
をえぐり取り、適当な薬剤を粉衣して病害防除処理した
種を夫々6000個宛調製した。
次いで、耐腐処理を施したクラフト紙からなる径3Cm
L、高さ1OCのm筒体を育苗後において個々の紙筒苗
となる如くに多数糊付して構成した集合鉢体に肥料を混
合した育苗上を充填して苗床とした各筒体1本当り1ヶ
の種を播種し、十分量の水を与えて温度15〜25℃で
育苗した。
萌芽は育苗開始後10〜J5日目でほぼ完了し、更に継
続して35日に達すると苗は成熟し、本発明の初期育苗
は完了する。
上記育苗により得た苗を個々の紙筒苗に分離し、畦巾7
5C、m株間22cmの植付間隔で10アールの本圃に
定植し、爾後通常の栽培管埋において馬鈴薯を栽培した
一方これに併行して従来の直播方式による栽培を60〜
80?の種いもを2〜3ヶの切割とし、これに病害防除
処理を施したものを種として実施した。
両方式による栽培結果を第1表にまとめて示す。
第1表から知れるように芽につける栄養組織が少量とな
り、0.1y程度では萌芽率はゼロとなる尚当然の事で
はあるが栄養組織の量は最終的に収量に影響を与える。
又種の区分(f)においてすでに従来区の生産倍率の約
4倍をもたらし、本発明が如何に効果的であるかが知れ
る。
この実験例から生産倍率80以上を確実に得るには初期
育苗において萌芽率90%以上が平均的に得られること
が必要なことが認められ、このことは第1表において種
の区分(e)即ち種として芽1ヶに必要な栄養組織の量
が0.41を最小量とし、0.42以上の量であればい
ずれも萌芽率90%以上を与えることが知れる。
このように生産倍率80以上を確実に得るには芽1ヶ当
りにつげる栄養組織の量が0.4P以上であれば良いご
とになるが、この量が余り多くなっても浪費を助長し、
この発明の効果の一つである採芽後の未使用種いもの節
約、あるいは他への用途をさまたげることになるので、
これと栄養組織をつけて芽を摘出する等の作業性を併せ
考慮しておよそ5グを上限とするのが適当と認め、0.
42以上5グの範囲をいもの芽1ヶにつげる必要にして
充分なる栄養組織の量とする。
尚上記各種の区分のものを本圃に直播しても収量は著し
く減少することを確認した。
上記のように、苗床として育苗後において個々の紙筒苗
に分離する集合鉢体を用いた場合には、苗の根圏部が紙
筒等鉢体で保護されているので、機械的な取扱いに対し
ても損傷することがなく、又草丈等の揃った規格苗とな
り、機械による自動植付けを可能とする。
更に、本発明の方法においては、第1表が示すように種
いもの消費量が従来の直播方式に比べて1/3弱で十分
であり、そのうちだねとして消費する量は種いもの10
%弱であるから、残り90%は他の用途として例えば澱
粉原料、加工食品原料、家畜の肥料等に向けることがで
きる。
上記例は集合紙筒による育苗例であるが、この発明者ら
の別の実験によると育苗容器として通常の箱育苗とがプ
ラスチック製の育苗容器とか或は露地育苗を行っても苗
として充分使用でき収量において、格別に大きい差はみ
られなかった。
又、大和いも、長いもについて行った別の実験結果でも
上記結果と同一傾向を示した。
又得られたいもの品質は慣行法と差がなかった。
以上の如く、この発明は従来浪費されていた種いも量を
節約するのみならず、採芽後の未使用種いもは澱粉原料
、飼料等に利用することができるとか、草丈の揃ったか
つ健苗のみ移植することができるとか、機械移植を可能
にするとか、或は高収量を約束することができる等多く
の利点を有するもので、農業上利するところ大である。
以下実施例により説明する。
実施例1 平均重量60グの男爵種いも45kgを2週間室温にて
浴光催芽後、この芽の夫々を直径8mm、深さ10渭m
の円柱状のml織と共に種いもから挾り取り、6000
個の種を得た。
この種を重量比0,3%ノハリダシン粉剤(商品名)に
よくまぶして粉衣し病害防除処理した後、1ヶの筒が径
3(mX高さ10cでmある紙筒を多数集合したペーパ
ーポット(商品名)を展開し、肥料成分として窒素(N
)400ppm、燐酸(P205)500ppm、加里
(K20)500ppmとなる如く調合した育苗土を充
填した苗床に、1紙筒当り1個宛播種し育苗した。
播種後10日目に萌芽があり、15日目には100%萌
芽した。
播種後35日目に草丈が平均7.5cmの揃った稚苗を
得た。
この様にして得た6000本の稚苗を畦巾75Cm、株
間22Cmとして10アールの本圃に移植し、爾後通常
の管理をして馬鈴薯を栽培した。
一方これに併行して従来の栽培法として上記と同じ種い
も150kgを夫々2つ割とした種6000ケを上記と
同様に病害防除処理した後、畦巾75cm、株間22C
mとして10アールの本圃に直播して馬鈴薯を栽培した
茎葉の枯凋に至り夫々収穫した結果第2表を得た。
即ち本圃10アール当りで本発明と従来法をみると、本
発明は種いも量を従来の約1/3(実質消費は従来の1
/50となる)としたにも拘わらず生産倍率は4倍強で
いも収量も34%増とすばらしい成績であった。
上記で得た夫々のいもを塩煮にして食したが、両者間に
全く差がなく栽培法の品質への影響はなかった。
実施例2 種いもとして平均重量250の甘藷紅赤100kg(4
00ケ)を用意し、そのうち半量の50kgを30℃内
外に調節されたビニールハウス内において、5日間浴光
催芽して萌芽した芽の夫々を直径15mmX深さ20m
mの円柱状の栄養組織をつけて種いも個体からえぐり取
り、合計1600個を得、これに重量比03%のバリダ
シン粉剤(商品名)をまぶして粉衣して種を調製した。
次ぃで、この種を1個の筒が径6.8CXm高さ7.5
Cmをもつ紙筒の多数集合させたペーパーポット(商
品名)を展開し、肥料成分として窒素(N)300pp
m、燐酸(P205)500ppm、加里(K20)5
00ppmとなる如《に調合した育苗土を充填して構成
した苗床に、1紙筒当り1ヶ宛播種し、温度30℃内外
の温床条件で育苗した。
播種後7日目より萌芽があり、13日目には100%萌
芽した。
播種後20日目、27日目に夫々窒素肥料を追肥し、3
0日目からおよそ20CLmに成長した苗を、1ヶの種
から平均3本播苗し合計4800本を得た。
このうち、240本の苗(採苗全数の20分の1)を面
積100m2のビニールハウスの半面即ち50m′に畦
巾75C、扉株間28Cmの植付間隔で挿苗移植し、爾
後通常の管理をして栽培した。
一方これと併行して従来の栽培法として、前記種甘藷の
残り半量の50kgを前記ビニールハウス内の3.3m
2の温床に伏込んで育苗し、前後3回にわたり種いも1
個体から24本の苗を採苗し、合計4800本を得た。
このうちから240本の苗を前記ビニールハウスの残り
半面の50m゜に本発明と同じ植付間隔で播苗し、同様
に栽培した。
両者の栽培結果を第3表に示す。
尚結果は植付面積10アール当りで表示した。
甘藷の場合には挿苗数を同じとしているので収量におい
て両者に差はないが実際に使用された種重量は従来の方
法に比べて12%と少くして同じ収量を得ていることか
ら本発明の方法が優位性が認められる。
種として使用されない残部は家畜の飼料等に利用できる
又、双方により得たいもを試験した結果、成分、味にお
いて優劣は認められなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 苗床による初期育苗において萌芽率90%以上を平
    均的にもたらすに必要にして充分なる量の栄養組織を種
    いもの個々の芽につけて摘出し、これを種として苗床で
    初期育苗し、育苗後の苗を本圃に移植することを特徴と
    するいも類の栽培方法。 2 紙のような薄膜から作られた集合育苗容器に栽培基
    材及び肥料を充填して形成した苗床で初期育苗すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のいも類の栽培
    方法。 3 苗床による初期育苗において萌芽率90%以上を平
    均的にもたらすに必要にして充分なる量の栄養組織が0
    .4g以上5g以下であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項記載のいも類の栽培方法。
JP53067829A 1978-06-07 1978-06-07 いも類の栽培方法 Expired JPS587250B2 (ja)

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CN107432190A (zh) * 2017-09-26 2017-12-05 界首市朝鹏家庭农场 一种高产马铃薯的种植方法
JP2021069326A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 有限会社大里不動産 ジャガイモの植え付け方法

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