JPS5872145A - 印刷版の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、凸版、凹版、平版等の印刷に用いる版を製造
する印刷版の製造方法に関し、特Ｋ、テレビジョン信号
等の電気的な甲信情報信号から直接に製版可能な印刷版
の製造方法に関する。

たとえば、一般に写真等の２次元画像を比較的大量に印
刷するための印刷版を製作する写真製版においては、製
版用感光材層が表面に被着形成された版材に、透明フィ
ルム上に濃淡画像が記録形成された写真原版を密着また
は投射焼付して耐食性画像（レジスト）を作り、この版
材面をたとえばエツチング処理して印刷版を製造してい
る。

ここで、上記写真原板の作成は、長焦点レンズ原板が網
目画像として作られる場合には、複写のとき感光板の前
面に網スクリーンを配設している。

また、上記感光板は、極めて硬調であることを必要とす
るため、いわゆる温飯やリス型フィルム等が利用されて
いる。そして、単色複製の場合は、上記原稿から１回の
複写で最終の焼付用写真原板は４枚の分解ネガティブを
作成する等の複雑な工程が必要とされる。

とこうで、電気的な画像情報信号、たとえば通常のテレ
ビジョン映像信号やビデオテープレコーダからの再生ビ
デオ信号等にょシ得られる２次元画像を比較的多数印刷
したい場合には、上記画像情報信号をＣＲＴ（陰極線管
、いわゆるプラウ／管）やグラフィックプリンター等に
より可視像に再生したもの、あるいはこれを写真に撮っ
たもの等を上記原稿とし、この原稿を上記製版カメラ等
により複写して上記写真原板を作成している。

本発明はこΩような従来の実情に鑑み、上記写真原板を
用込ることなく印刷版を製造でき、また、テレビジョン
映像信号等の電気的画像情報信号から途中で再生や写真
撮影等の工程を介すことなく直接的に印刷版を製造し得
るような印刷版の製造方法の提供を目的とする。

すなわち、本発明に係る印刷版の製造方法の特徴は、印
刷用の版材表面に製版用感光材を塗布して感光材層を形
成する工程と、この版材の感光材層表面に静電記録によ
シ静電潜像を記録形成する工程と、この静電潜像に帯電
された光遮断材料を付着させる工程と、この光遮断材料
が付着された版材に光照射して上記感光材層による耐食
性画像を形成する工程と、この耐食性画像が形成された
版材面を表面処理して印刷版を形成する工程とよシ成る
ことである。

以下、本発明に係る好ましい実施例について図面を参照
しながら説明する。

第１図Ａ−Ｆは、本発明の一実施例としての印刷版の製
造方法を製造工程順て沿って模式的に示す概略断面図で
ある。

まず、第１図ＡＩＣおいて、たとえば銅、アルミニウム
、あるいは亜鉛等の金属板で作られた版材１上に、光硬
化樹脂等の感光材層２を被着形成し、この感光材層２の
表面に、後述するコロナ発生器３から発生されたイオン
にょシ、全面はぼ一様に帯電を行なって、いわゆる前チ
ャージを行なう。

このとき、コロナ発生器３で発生されたイオンを感光材
層２側に吸引するために対向電極（あるいは背面電極）
か必要であるが、版材１は一般に金属であるため、この
版材１を対向電極としている。

また、この第１図Ａの例では、コロナ発生器３のコロナ
ワイヤ４にたとえば一６ＫＶを印加して負イオンを発生
させながら、コロナ発生器３をたとえば矢印入方向に移
動させて、版材１の全面をほぼ一様に負帯電させている
。なお、コロナ発生器３を固定し、版材１を矢印Ｂ方向
に移動させてもよい。

このように、版材１の感光材層２表面をほぼ一様に負帯
電させた後、第１図Ｂに示すように、後述するイオン流
静電記録装置１１を用いて静電潜像を記録形成する。す
なわち、イオン流静電記録装置１１は、コロナ発生器１
２のコロナワイヤ１６にたとえば＋６ＫＶを印加して正
イオン、すなわち上記前チャージのイオンの極性とは逆
の極性のイオンを発生させ、この正イオンが対向電極と
なる版材１に吸引されることにより生ずるイオン流を、
テレビジョン映像信号等の電気的な画像情報信号に応じ
て制御電極１３にょシ制御し、上記前チャージにより負
帯電された感光材層２表面の一部を選択的に中和、ある
いは正帯電させることによって、静電層はを記録形成す
る。

次に、第１図Ｃにおいて、たとえば負に帯電された光遮
断材料としてのトナー５を上記静電潜像記録の正帯電あ
るいは中和された部分のみに選択的に付着させることに
よシ、前述した写真原板と同様な作用、すなわち画像に
対応して選択的に光を遮断させる作用を行なう、いわゆ
るフォトマスクを形成する。ここで、トナー５としては
、鉄粉等のキアリアを含んだ二成分系トナーを用い、マ
グネブラシ６によシ上記キャリアを回収しながらトナー
付着を行なうことによシ、高品質の画像のフォトマスク
が形成できる。なお、トナー５の帯電極性を上記と逆（
正極性）とすることによシ、陰陽の反転したフォトマス
クが得られることは勿論である。

このようにして、前記写真原板のような透明フィルム上
に画像を記録形成したものを用いずに、トナー５のみに
よシアオドマスクを形成し、第１図りの矢印に示すよう
に光を照射して、いわゆる露光処理を行なって、感光材
層２の光の照射された部分、すなわちトナー５が付着さ
れていない部分のみに化学変化を生じさせる。この感光
材層２の内の光照射部分は、たとえば硬化あるいは不溶
性化するため、現像液や洗浄液等で処理することにより
、第１図Ｅに示すような耐食性層２Ｒとなって残る。こ
の耐食性層２ｍによる画像は、上記光遮断材料のトナー
５による画像に対して、陰陽を反転したものとなってい
る。

そして、この耐食性層２Ｂをたとえばエツチングマスク
として、版材１を腐食させるようなエツチング液により
処理することにより、第１図Ｆに示すような凹凸を有す
る印刷版１Ｐを形成できる。

この印刷版１Ｐを凸版として利用する場合の陰陽−′ は、耐食性画像に等しく、トナー５による画像に対して
陰陽が反転したものとなる。また、凹版として利用する
場合には、これの逆となる。

・ここで、上記実施例に用いられたイオン流静電記録装
置１１０基本的構成および動作について、第２図ないし
第５図を参照しながら説明する。

まず、第２図Ａは上記イオン流静電記録装置１１の断面
図、第３図は該装置を分解した状態の概略斜視図である
。これらの第２図および第３図において、イオン流静電
記録装置１１は、イオン源となるコロナ発生器１２と、
イオン流を流通、遮断制御あるいは流量制御するための
制御電極１３と、静電潜像の記録媒体となる上記感光材
層２と、背面電極、あるいは対向電極となる版材１とか
ら構成されている。ここで、記録媒体である感光材層２
の面上において、上記相対的な移動方向（矢印Ａ、Ｂ方
向）を副走査方向Ｓ、これと直角の方向を主走査方向Ｍ
とする。

イオン発生源の一例であるコロナ発生器１２は、上記主
走査方向Ｍに沿って張架されたコロナワイヤ１６と、こ
のコロナワイヤ１６をほぼ包囲するように配設される金
属シリンダ１７とから成り、金属シリンダ１７の制御電
極１３と対向する部分には、イオン流出部となる開口部
１７ａが形成されている。図においては、円筒体の一部
を軸方向Ｃ主走査方向Ｍ）に切欠して開口部１７ａとし
た金属シリンダ１７が示されているが、この他、断面が
Ｕ字状のもの等が使用できる。第１図のコロナ発生器３
も、はぼ同様に構成すればよい。そして、コロナワイヤ
１６と金属シリンダ１７との間に、たとえば４〜８ｋＶ
程度の高電圧を印加することによシ、いわゆるコロナ放
電を起こさせる。

このコロナ放電は、電位傾度の大きな部分の空気が電離
し、絶縁破壊の状態にある放電、すなわち空気が局部的
に絶縁破壊される放′醒現象である。

このようなコロナ放電によシコロナ発生器１２から得ら
れるイオンの極性は、コロナワイヤ１６に印加される高
電圧の極性に等しくなる。たとえば、コロナワイヤ１６
に高電圧源１８から＋８ｋＶ程度の正電圧を印加した場
合には、コロナ発生器１２からは正のイオンが得られ′
る。金属シリンダ１Ｔは一般に接地される。

次に、対向電極となる金属性の版材１には、コロナワイ
ヤ１６に対して逆の極性の電圧を印加するのが好ましい
。たとえば第１図においては、高電圧源１９から摺動子
等の電気的接続部分を介して、上記版材１に一３ｋＶ程
度の負電圧を印加している。この場合、コロナ発生器１
２から版材１に向かう電界ＥＰが形成され、コロナ発生
器１２からの正イオンは、この電界Ｅｐにより同方向の
力を受けるから、版材１に向かって流れる。なお、コロ
ナ発生器１２から傅られるイオンの極性が負の場合には
、上記電界Ｅｐを逆向きとすることによシ、コロナ発生
器１２から版材１に向かうイオンの流れを形成できる。

このようにして、コロナ発生器１２から対向電極である
金属性版材１に向かって形成されるイオン流の流路の途
中位置に、たとえばこのイオン流を通過、遮断制御する
ための制御電極１３を配設する。この制御電極１３は、
たとえばポリイミド樹脂等よ構成る絶縁板２１の両面に
、金属電極層２２．２３をそれぞれ被着形成し、コロナ
発生器１２の開口部１７ａと対向する位置に、イオン流
通路となる小孔２４を穿設したものである。そして、一
対の金属電極層２２．２３間に、制御電圧源２５からの
電圧を印加して、小孔２４の内部に制御電界を形成し、
イオン流の通過、遮断を制御している。たとえば、第４
図Ａに示すように、小孔２４内の制御電界ＥＣが、上記
主要な電界Ｅ。

と同じ向きに形成される場合には、イオン流は小孔２４
を通過して背面電極側に到達する。また、第４図Ｂに示
すように、制御電界ＥＰに対して逆の向きに形成される
場合には、小孔２４においてイオン流は遮断される。

静電記録媒体としての上記感光材層２は、対向電極であ
る版材１の表面に被着形成され、制御電極１３の小孔２
４と対向する位置に配設されている。したがって、上記
通過、遮断制御されるイオン流によって、感光材層２上
の上記小孔２４と対向する小領域を選択的に正帯電、あ
るいは上記前チャージの負帯電を中和させる。そして、
制御電極１３側で上記主走査方向Ｍの走査を、また、感
光材層２が被着された版材１の上記矢印Ｂ方向の送給に
よって上記副走査方向Ｓの走査をそれぞれ行なわせるこ
とにより、感光材層２上には２次元的な静電潜像が記録
形成される。

ここで、上記主走査方向Ｍの走査については、制御電極
１３に、複数個の小孔２４を同方向Ｍに沿って配列し、
これらの小孔２４の制御電界をそれぞれ独立に制御する
ことにより行なっている。

この場合、制御電極１３の金属′電極層２２，２３のう
ちの一方を共通電極とし、他方を各孔２４毎に独立に電
圧を印加し得るような電極とすればよい。第３図におい
ては、コロナ発生器１２と対向する金属電極層２２を共
通電極としておシ、連続した一面の金属層を被着形成し
て、番孔２４についての印加電圧を共通に１００ｖとし
ている。また、版材１の感光材層２と対向する金属′電
極層２３としては、たとえば第５図に示すように、各小
孔２４をそれぞれ包囲するランド部２６と、これらのラ
ンド部２６にそれぞれ独立した制御電圧を供給するため
の配線部２７とから成るパターン形状を用いている。そ
して、各ランド部２６にはそれぞれ独立に、たとえばＯ
ｖあるいは＋ＯＯＶを選択的に印加することによシ、イ
オン流を各孔２４毎に独立して通過、遮断制御できる。

ここで、一般のテレビジョン信号のようだ、濃淡情報を
含んだ電気的画像情報信号に基いて可視像を記録形成す
る場合の濃淡表現は、上記制御電極１３のイオン流通用
の小孔２４がイオンを通過させる状態のときの上記制御
電界Ｅ０を変化させて、上記通過するイオンビームの径
を変化させ、光吸収材料であるトナーを付着させて現像
したときの可視像の画素となるドツト径を変化させるこ
とによって簡単に行なえる。また、上記制御電極１３の
小孔２４がイオン通過状態となる時間を上記濃淡情報に
応じて制御することにより、静電潜像の各画素の帯電荷
量を変化させ、上記フォトマスク形成時に付着されるト
ナー等の量を変化させること如よって濃淡表現を行なわ
せてもよい。

以上の説明からも明らかなように、本発明に係る印刷版
の製造方法によれば、写真フィルム等を用いた印刷用の
写真原板の作成工程が全く不要となるため、写真フィル
ム材料、特に銀塩等の消費が無く、また、テレビジョン
映像信号等の電気的画像情報信号から直接的に、すなわ
ち原稿作成用の画像再生工程等を介さずに、トナー等の
光遮断材料のみによるいわゆるフォトマスク形成が行な
えるため、印刷版製造のための工程数を大幅に減少でき
、時間短縮や作業簡略化が容易に実現できる。さらに、
カラー印刷用の印刷版を製造する場合には、カラーテレ
ビジョン映像信号のＲ，Ｇ。

Ｂ三原色信号や輝度信号に基いて各色相の印刷版を容易
に製造でき、従来の色分解撮影等の複雑な色 工程が不要となるのみならず、各由用印刷版の画素の位
置を互いにずらすことも、たとえば上記制御電極１３の
微動等によシ容易に行なえる。また、上記フォトマスク
形成時の光遮断材料となるトナー５の帯電極性を、静電
記録時のイオンの極性に対して同極性あるいは逆極性と
することにより、ポジティブ、ネガティブ画像を任意に
選択でき、凸版、凹版のいずれの印刷版でも自由に製造
でき、さらに、トナー画像は可視像であるため、修正等
も容易に行なえる。また、イオン流静電記録においては
、制御電極のイオン流通用小孔に対応するドツトを画素
として２次元画像を形成するから、従来の写真原板作成
時の網スクリーンを用いずに、網点画像が得られる。こ
の網点の個数は、上記イオン流静電記録装置では、１ｉ
ｔｍ間に約８個程度までの高密度、高画質記録が可能で
あり、一般の新聞写真のｌ　ｍｍ間に約２．６個程度の
網点画像形成は容易に実現できる。

なお、本発明は、上記実施例のみに限定されるもので／
ｉなく、たとえば、イオン流静電記録装置以外の静電記
ｍ装置を用いてもよく、また、第１図Ａの前チヤージ工
程は省略してもよい。さらに、光遮断材料としても、上
記帯電トナーの他に、たとえば帯電された霧状のインク
、いわゆるインクミストを用いでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ−Ｆは、本発明に係る印刷版の製造方法の一実
施例を製造工程順に沿って示す概略断面図、第２図ない
し第５図は上記実施例に示した印刷版の製造方法に用い
て好適なイオン流静電記録装置の基本的構成を示し、第
２図は概略断面図、第３図は分解斜視図、第４図Ａ、Ｂ
は制御電極のイオン流通孔によるイオン流の通過、遮断
状態をそれぞれ示す要部断面斜視図、第５図は制御電極
の電極パターンを示す概略平面図である。 １・・・版材 ２・・・感光材層 ３．１２・・・コロナ発生器 ４．１６・・・コロナワイヤ ５・・・帯電トナー ２Ｒ・・・耐食性層 １Ｐ・・・印刷版 １１・・・イオン流静電記録装置 １３・・・制御電極 特　許　出　願　人　　　ソニー株式会社代理人　弁理
士　　小　池　　　見 間　　　　　　　　　　１）　村　　榮　　−壽 第１− ｌ゛ Ｐ ｅ 第２１１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 印刷用の版材表面に製版用感光材を塗布して感光材層を
   形成する工程と、この版材の感光材層表面に静電記録に
   よシ静電潜像を記録形成する工程と、この静電潜像に帯
   電された光遮断材料を付着させる工程と、この光遮断材
   料が付着された版材に光照射して上記感光材層による耐
   食性画像を形成する工程と、この耐食性画像が形成され
   た版材面をｉ面処理して印刷版を形成する工程とよシ成
   ることを特徴とする印刷版の製造古島