JPS587144B2 - 風呂釜 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乾燥機能付風呂釜に関し、その目的とするとこ
ろは風呂釜により加熱空気を作り、この加熱空気を、浴
室ならびに浴槽に送ることによって、浴室あるいは浴槽
におかれた被乾燥物を乾燥しようとすることにある。

以下に本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

図において、１は風呂場、２は浴室、３は窓、４は浴槽
、５は排水口、６は被乾燥物、７は給水管、８は出湯管
、９は風呂釜本体である，この本体９の内部には、モー
タ１０により駆動される送風ファン１１、熱交換器１２
、加熱バーナ１３，１４が配設されている。

風呂をわかす場合は、浴槽４に水を満たし、加熱バーナ
１３，１４で熱交換器１５を加熱すると、熱交換器１５
内の水は温水にされ、水の比重が軽くなって流れ１６，
１７を起こす。

すなわち、水は給水管７を介して流入し、フラツパ１８
を押し上げ、温水となって出湯管８より浴槽４に戻る。

この動作が連続的におこって浴槽４内の水を温水にする
。

次ぎに排水口５より浴槽４内の水を排水した後、モータ
１０を、スイッチＳを閉じることにより駆動し、送風フ
ァン１１を回転させると、風は、送風管１９を通ってフ
ラツパ１８が閉じるから、流れ１６．１７となり、出湯
管８から流出する。

流れ１６．１７は熱交換器１５内を通る時、加熱されて
温風となる。

温風流れ２０は、浴槽４より被乾燥物６のある浴室２内
を流れ、この時被乾燥物６を乾燥させ、湿り空気流２１
となって窓３より外部に流出する。

以上により乾燥機能を発揮する。

この時、加熱バーナ１３，１４の能力は一定していると
問題を生ずる。

すなわち、熱交換器１２内が水で満たされている時、す
なわち風呂をわかす時は、大きな加熱能力が必要である
が、乾燥機能の時、すなわち熱交換器１２内が空気の場
合は、あまり大きな能力で加熱すると、フイン２２が破
損することになるし、又、乾燥の場合は、あまり大きな
加熱能力を必要としないのに、大きな加熱能力を与える
ことは無駄である。

故に本実施例においては第３図に示すごとく、バルブ２
３を乾燥の位置にした時、まずカム２４が弁体２５を押
して、ガス管２６より管２７のみにガス流を与える。

するき、加熱バーナ１４のみが点火して小さな加熱能力
で加熱を行う。

次ぎに、風呂の位置まで回すとカム２８が弁体２９を押
して管３０にもガス流を発生し、加熱バーナ１３も点火
し、大きな能力で加熱することになる。

第４図は切換機構をモータ１０と連動させたもので、モ
ータ１０が回転していないと、電磁石３１は励磁されず
、バネ３２により弁体３３はガス流を管３０にも発生し
、加熱バーナ１３，１４共に点火され、風呂をわかして
いる。

今、スイッチＳを入れてモータ１０を回転させ、乾燥を
行なおうとすると、電磁石３１が励磁され、弁体３３が
管３０を閉じ、加熱バーナ１３は消火され、加熱バーナ
１４のみで熱交換器１０を加熱することになって乾燥に
適した加熱状態を自動的に作り出すものである。

第５〜６図は、加熱バーナ１４のみとなった時の問題点
を解決するための図である。

すなわち、第６図のように加熱バーナ１３，１４と熱交
換器１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄが平行におかれて
いると、加熱バーナ１４のみが点火している時、熱交換
器１０ｂ，１０ｃのみが加熱されて、熱交換器１０ａ，
１０ｄが加熱されない状態が起こる。

すると、熱交換器１０の極部加熱が起って、熱交換効率
が悪くなるし、熱応力による破損の原因になる。

故に第５図のように加熱バーナ１３．１４と熱交換器１
２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄを直交させて配置させる
と、加熱バーナ１４のみを点火した場合にも、極部加熱
は起らず、安定した均一な加熱を得ることができる。

このように本発明によれば、風呂機能と乾燥器機能と同
一の装置で達成できるとともに、風呂をわかす時と、乾
燥器として使用する時とで加熱能力を切換えることによ
って、それぞれに応じた最適なる加熱状態を作り出し、
熱交換器の破損等を防止あるいは無駄な加熱を防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明風呂釜を設置した風呂場の断面図、第２
図は同風呂釜の内部回路構成図、第３図は同風呂釜の能
力切換手段の一実施例を示す説明図、第４図はモータと
連動させた場合の能力切換手段の一実施例を示す説明図
、第５〜６図は加熱バーナと熱交換器の配置構成を示す
説明図である。 ７・・・・・・給水管、８・・・・・・出湯管、１１・
・・・・・送風ファン、１２・・・・・・熱交換器、１
３．１４・・・・・・加熱バーナ、３３・・・・・・加
熱能力切換機構〔弁体〕。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 加熱バーナと熱交換器を備えて成る風呂釜において
   、上記熱交換器の給水管に送風ファンを結合し、この送
   風ファンの風を、上記熱交換器により温風とし、この温
   風を出湯管より放出させるとともに、前記加熱バーナの
   加熱能力を、熱交換器内の状態に応じて切換可能にした
   ことを特徴とする風呂釜。 ２ 加熱バーナの加熱能力切換機構を、該送風ラアンと
   連動させ、送風時には加熱量を減少させるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の風呂釜。 ３ 熱交換器と加熱バーナを直交して配置したことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の風呂釜。