JPS5870928A - 金属容器のネジ付口金部成形方法ならびに装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はドラム缶、ベール化、ブリキ板製１８１缶ま
たは各種小型缶などの金属容器の天板の一部Ｓこ設けた
開口突出部に直接ネジ付口金部とアール状などの屈曲部
を形成する方法と、この方法を実施するための装置に関
するものである。

従来のネジ付口金を有する金属容器はその天板の一部に
１個または２個の開口を設け、別体の大きさは異なるが
同一構造のネジ付口金をこの開口１こはめ込んで、ハン
ダ付や電気またはガス浴接あるいはプレス加工１こより
カシメるなどの手段で固定していた。

上記のような従来方法のうち、ハンダ付けや溶接の方法
は能率が悪いので、最近ではカシメ１こより固定する方
法が殆んどである。

しかし、カシメにより固定する方法は洩れ止めとしてバ
ッキングを用いるが、その材質など１こより、缶体の内
外の温度差、または缶体１こ対する外部からの衝撃ある
いは内容物から発生する圧力などにより天板にカシメら
れた口金の結合部やパラキンク霜こ弛みや変形を生じて
内容物が漏洩するだけでなく、外部の流体の容器内への
浸透）こよる重大事故発生のおそれがある。

この発明の目的は上記のようなネジ付口金の使用による
欠点を解決すること１こある。

従来ある物体番こネジ部を成形する方法１こは、加工さ
れる物体を固定するか固定された波加工物体を回転させ
て、旋盤または自動ネジ切盤などギヤ式かカム式、又は
タッピングマシンやネジ転造盤などを使用してネジ部を
成形していたが、金属容器の天板の中心点よりはずれた
一部開口突出部に直接ネジ部を成形する方法と装置は皆
無である。

この発明による加工方法と装置の原理は、銃砲身の内部
Ｉこ形成されている螺旋状より生ずる銃砲弾発射後の弾
丸表面（こ残る旋条痕はそれぞれ異なり、同一の銃より
発射された弾丸には必ず同一の旋条痕がつく為、使用さ
れた銃器の鑑定は発射後の弾丸の旋条痕１こより１００
％識別出来る原理から考案されたものである。

すなわち、この発明は缶の頂板の一部をプレス（こより
口金部として円筒状に突出させたのち１口金部の外側を
半割状の外型により挾み、螺旋状に回転しつつ下降して
くる上型を口金部内にねじ込んで、この上型の外側の雄
ネジ１こよる押出作用で口金部の内側を外方へ押出して
、この口金部の外側を外型内の雌ネジ内に押込んで成形
し、下型１こよりアール状屈曲部を形成することにより
ネジ付口金部を成形する方法ならびにこの方法を実施す
る装置を提供するものである。

この発明には外側に雄ネジを形成された上型をエアー又
は油圧１こて作動するシリンダの構造により内装式と外
装式の２種類があるが、内装式はシリンダの機構の相異
だけで作動する方法は外装式と同一であるから内装式シ
リンダの例示図を第１３図に示ｔ１以下１こ外装式シリ
ンダを使用したこの発明方法と装置とを添付図面１こ示
す一実施例に基づいて説明する。

第１図、第２図はこの発明の方法を実施する装置の正面
図と側面図で、１はその本体であり、この本体１上の後
部の立上り部２の上端から前方へ向けて支持台３を一体
１こ設け、この台３の前部両側と本体１の前部両側間に
左右一対の支柱４を固定する。

５．６は本体１上１こ設けた天板受台で、台５１本体１
１こ固定、台６は第１図のように本体１上のガイド枠７
に沿って台５の方へ進退するよう１こ取付けられ、ガイ
ド枠７Ｉこは台６を進退させるエアまたは油圧作動のシ
リンダ８を取付けである。

上記天板受台５．６の外形は加工する天板（こ対応して
、円形または角形となるものである。また、この雨天仮
受台５．６の相対向する面には半円状の凹所を設け、こ
こに外型９゜１０を固定するか、この面外型９．１０の
内側は両受台５，６が密着したとき雌ネジを有する円形
孔となるような半割状の雌ネジとなっている。

第１図、第２図の１１は前記外型９，１０の真上に上ｔ
および前後方向の取付位置を自在１こ調整し得るように
固定した垂直のシリンダで、エアまたは油圧により作動
して昇降軸１２を作用させるものである。この昇降軸１
２は昇降および回動自在であり、その外側にねじ溝１３
が形成しである。

１４は昇降軸１２の下端に固定した上型で、前記外型９
．１０が密着したとき、その雌ネジに対し、若干の間隙
を存して適合する雄ネジを有しているが、この雄ネジの
部分に第１図のように縦割溝なと１こよってネジの切り
始めを示す指示線Ｓを設け、外型９の雌ネジにも指示線
Ｓに一致するネジの切り始めを示す指示線を設け、両指
示線を合せること１こより雄ネジと雌ネジが正しく螺合
するようにしである。

第１図、第２図の１５は立上り部２と支柱４１こ対して
上下１こ移動し、任意の位置にボルト止めできるように
取付けた支持枠で、この枠１５にはガイド枠１６が前後
方向に移動し、任意の位置多こボルト止めできるよう：
こ取付けてあり、前記上型１４と外型９．１０の指示線
Ｓを正確に螺合させる調節に使用する。

上記のガイド枠１６の中央１こは昇降軸１２のネジ溝１
３がねじ込まれる垂直のネジ孔が設けてあり、このネジ
孔に昇降軸１２をねじ込んでガイド枠１６の下方１こ前
記の上型１４が位置するよう薔こしである。

第１図、第２図の１７は前記シリンダ１１の後方におい
て、支持台３に固定したシリンダで、エアまたは油圧で
作動してその下方（こ突出したピストン杆１８を昇降さ
せるものである。

このピストン杆１８の下端１こは下向きコ字形の天板押
え枠１９を固定し、この押え枠１９の下部には浅い■字
形に屈曲させた板バネ２ｏの両端を長孔と止ネジによっ
て摺動自在に取付けである。

第３図などに示す２１は本体１上の天板受台５側の端部
上に固定したエアまたは油圧作動のシリンタテ６、この
シリンダ２１で進退されるピストン杆が押棒２２として
受台５の方向に向いている。

２３は天板受台５の外側適所に上端を向け、後端を本体
１上１こ固定した複数の板バネで自由状態において、そ
の上端が天板受台５上１こ若干突出している。

第１図、第２図などの２４は本体１内底部（こ固定した
前後方向のガイドレールで、このレール２４に摺動台２
５を取付けて、この台２５をレール２４上の任意の位置
に固定する固定ネジを台２５の適所１こ設ける。

摺動台２５上にはエアまたは油圧作動の垂直のシリンダ
２６を固定し、このシリンダ２６上に突出したピストン
杆２７上に下型２８を固定する。

この下型２８の上面には成形用の環状溝２９などを設け
、本体１の頂部には下型２８が通る開口を設ける。

第３図の３０は受台５に適当な間隔を隔てて取付けた複
数のリミットスイッチでその作用片３１のみが受台５上
１こ突出しているが、このスイッチ３０は前記シリンダ
８と１７の作動用である。

なお、実施例の場合、外型９．１０や上型１４および下
型２Ｂの後方にこれより小型の外型９′。

１０’や上型１４′、下型２８′を配置しであるが、こ
れらは前部の各型９．１０．１４．２８と全く同じ機構
ｆこより取付けられ必要に応じて同時１こ作動するもの
であるから、その構成の詳細な説明は省略する。

第８図、第９図は最初の工程のプレス加工により成形し
た天板３２の口金部３４の各側を示し、その周囲にはＬ
型の周縁３３を設け、口金部３４は円筒状で上向きまた
は下向となっている。

また、天板３２は容器が円形の場合、円板状、角形の場
合四角形であることは勿論で容器の容量に合せて大小異
なるが受台５，６もこれに合せて形状や大きさの異なる
ものを交換し得るものである。

この発明の成形方法を外装式シリンダを用いて実施する
装置は上記の構成であり、以下にこの装置を用いて天板
にネジ付口金部を成形する方法を説明する。

最初にシリンダ１１やガイド枠１６や摺動台２５の取付
位置を調整して外型９，１ｏを閉じたときの中心と上型
１４および下型２８の中心を同一鉛直線上１こ一致させ
、手動スイッチ１こよりシリンダ１１を働かせ、昇降軸
１２を下降させて、上型１４の雄ネジの指示線Ｓと外型
９．１ｏの指示線とを一致させたのち、上型１４を上げ
てお（。

つぎ（こ第８図のようｆこ形成した薄肉の鋼板からなる
天板３２を裏がえして第４図のようＩこ拡開している天
板受台５．６上に載せ、口金部３４を外型９．１０間１
こはめる。

こうして天板３２を受台５，６上に載せるとリミットス
イッチ３０の作用片３１が天板３２で押されるので、成
磁弁が作用して第１図、第２図のシリンダ１７と、第３
図、第４図のシリンダ８が殆んど同時に働いて、ピスト
ン杆１８が下ｆｉｌ、受台６が受台５の方へ動き、外型
９，１０が口金部３４を挾むと同時に押え枠１９の下端
の板バネ２０が天板３２を受台５上に押え付は水平１こ
延びて天板３２を固定し、同時１こ天板３２により板バ
ネ２３の上端が押し下げられる。

上記のよう番こ外型９．１０が口金部３４を挾んだとき
、受台５Ｉこ取付けたリミットスイッチが作動してリレ
ーと電磁弁が順次作動してシリンダ１１を働かせて、そ
の昇降軸１２を下降させるがこのとき昇降軸１２の外側
のネジ溝１３がガイド枠１６のネジ孔に沿って旋回しつ
つ下降する。

こうして昇降軸１２とともに下降した上型１４が天板３
２に接近したことをリミットスイッチなどで検知すると
シリンダ１１の制御装置が働いて昇降軸１２の下降速度
が口金部３４のネジの成形に６要な速度に低下し、上型
１４の雄ネジが外型９．１０内の口金部３４内にねじ込
まれる。

口金部３４内にねじ込まれた上型１４は口金部３４の内
側を螺旋状に押し出して外１９．１０の雌ネジ内に押し
込みつつ螺旋状に回転して下降し、第５図のように上型
１４か最下端１こ達すると、上型１４の下限を検知する
リミットスイッチが働いて、昇降軸１２の下降が停止す
ると同時にシリンダ２６の制御装置の電磁弁が働いてシ
リンダ２６が作動し、そのピストン杆２７ゝが下型２８
ととも１こ上昇し、第６図のよう１こ口金部３４の下端
のネジのない部分を下型２８の環状溝２９１こより外方
へ屈曲してアール部すを形成する。

このよう１こ上昇した下型２８かアール部すを形成して
上限１こ達すると、リミットスイッチが働いて電磁弁が
切替り、シリンダ２６が働いてピストン杆２７と下型２
８が下降し、シリンダ１１も同時に働いて昇降軸１２お
よび上型１４は下降時の逆に回転しつつ上昇して口金部
３４内から離脱し、昇降軸１２が上限番こ達すると停止
する。

こうして昇降軸１２が上限に達すると、リミットスイッ
チが作用してシリンダ８が働き、そのピストン杆が天板
受台６とともに後退し、外型９゜１０が開き、同時にシ
リンダ１７も働いてピストン杆１８を上昇させ、板バネ
２０＋こよる天板３２の押圧を解き、同時にシリンダ２
１が働いて押棒２２を進出させ、天板３２の周縁３３を
第７図のように押すから外型９の雌ネジにはまっていた
口金部３４が外れ、ついで天板３２が板バネ２３１こよ
り押し上げられる。前記シリンダ２１は押棒２２を進出
させたとき働くリミットスイッチの作用で元の位置に後
退する。

上記の作用１こよって第１ｏ図、第１１図のようなアー
ル部すを有するネジ付口金が成形されたのであるが、第
１２図のよう１こアール部のない口金の成形の場合は下
型２８を省略すればよい。

なお、第１３図に示す内装式シリンダの場合、シリンダ
１１内にネジ溝１３を有する昇降軸１２を内装してその
上下端をシリンダ１１内の上下のビスｌ−７３５，３６
に回動自在に連結し、この昇降軸１２をシリンダ１１内
に固定した筒体３７内に回動自在に嵌合してその内面の
螺旋突条３８とネジ溝１３を螺合させ、昇降軸１２の下
端に固定した延長軸３９をシリンダ外に突出させてその
下端番こ上、型１４を固定する。従って、この場合、ガ
イド枠１６にはネジ孔は不用で、延長軸３９が遊峡する
単なるガイド孔のみでよく、ガイド枠１６を省略しても
よい。

この発明は上記のように２つ割となった半円状の外型９
　、１０ｔ、こより天板３２に設けた口金部３４を挾ん
だ状態で口金部３４内に上型１４をねじ込んで外型９．
１０の雌ネジ内に口金部３４の外周面を押し込んだもの
であるから、薄肉の鋼板などで形成された口金部３４の
成形が簡単かつ正確に行なえる。また、成形後は上型１
４は直ちに逆回転して上昇し、外型９．１０は開き、下
型２８は下降するので成形後の天板の取外しも容易であ
り、一連の連続した作動により天板に直接ネジ付口金部
を成形することによりカシメ部分や従来使用されていた
バッキングの種類などＳこよる漏洩は完全に防止できる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置の一実施例を示す正面図、第２
図は同上の側面図、第３図は一部横断平面図、第４図は
外型取付部の縦断正面図、第５図第６図、第７図は成形
状態の各工程の要部縦断正目金部の各側を示す縦断面図
、第１３図は内装式シリンダを示す縦断面図である。 ５．６・・・天板受台、９．１０・・・外型、１４・・
・上型、３２・・・天板、３４・・・口金部。 特許出願人　　浪速口金株式会社 同　代理人　鎌　１）文　二 第４図 第５図 第６図 ノ１ 第７図 第８図 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　金属容器の中心点よりはずれた天板の一部に開口
   を設け、その周縁を口金部として円筒状］こ突出させた
   のち、この口金部の外側を内側１こ酸ネジを設けた半割
   状の一対の外型で挾み、外側に雄ネジを形成した上型を
   螺旋状に回転させつつ口金部内にねじ込むことにより、
   口金部の内側をネジ状１こ外側１こ押し出して口金部の
   外側を外型の酸ネジ内に押込むことにより口金部の外側
   に雄ネジ、内側１こ酸ネジを同時に形成し、下型により
   ネジ部のない口金部の先端にアール状屈曲部を形成した
   のち下型を下降させ、上型を逆回転させて口金部から外
   すとともに外型を開いて口金部から外すことにより金属
   容器の開口突出部に直接ネジ付口金部を形成することを
   特徴とする金属容器のネジ付口金部成形方法。 ２、　あらかじめ円筒状１こ形成した口金部を受ける左
   右一対の天板受台に、下向きにした口金部を両側から挾
   む左右一対の雌ネジ状の外型を設けるとともにこの面外
   型の開閉手段を設け、天板受台の上方には適宜の昇降手
   段と回動手段により螺旋状１こ回転しつつ下降して外型
   て挾まれた口金部内にねじ込まれる雄ネジを有する上型
   を設は受台の下方には上昇してネジ部のない口金部の先
   端にアール状屈曲部を形成する下型を設けたことを特徴
   とする金属容器のネジ付口金部成形装置。