JPS58707Y2 - 精紡機用または撚糸機用リングの支持台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、緩衝ばねの作用をする受容部材を有する精紡
機用または撚糸機用リングの空気支持台に関する。

本考案の目的は、構成が簡単で、最高の回転数を得るこ
とができ、支持面の故障のない、精紡機用または撚糸機
用リングの空気支持台を供することにある。

本考案による空気支持台は、台座と、この台座上に緩衝
的に支えられたステーターと、ローターとからなってい
る。

本考案の特徴により、支持台のステーターとローターと
が、緩衝作用をもつ可撓性の二つの円弧状部材に取付け
られている。

その際、上記円弧状部材は、ステーターと台座との間に
対称的に配置され、かつ互いに対向して離間されている
。

これによって、ステーターが、台座の上面上の互いに直
交する二つの軸線上で異なる弾性を有するように台座に
よって支えられている。

これによって、簡単な構造を有し、回転数が多い場合に
も支持面の故障の少ないリングの空気支持台を得ること
ができ、回転時とくに有害な振動の発生する臨界速度に
おける支持部材（ステーター、ローター）の不安定な揺
動を防ぐことができる。

円弧状部材は、たとえばゴム、合成樹脂等の柔軟な材料
からなり、円弧状部材の正面側は、固定素子を介して支
持台のステーターおよび精紡機または撚糸機の台座に結
合されている。

緩衝ばねとして作用する受容部材を有するステーターを
、空気動力学的な軸方向および放射状方向支持台の構成
部分とすることもできる。

実施例を示す添付図面について、本考案を詳記する。

リング３用の支持台は、ローター１とステーター２とか
らなっている。

ステーター２は、ゴム製の緩衝ばねとして作用する二つ
の円弧状部材４，５を介して、精紡機または撚糸機の台
座６に取付けられている。

ステーター２を受容する円弧状部材４．５は、ステータ
ー２と台座６との間に対称的に配置され、かつ互いに対
向して離間されている。

これによって、ステーター２が、台座６上面上の互いに
直交する二つの軸線上で異なった弾性を有するように台
座で支えられている。

従って、回転途中の不安定な揺動を防ぐことができる。

またステーター２が、このように緩衝的に支えられてい
るために、支持台の遊びを大きくすることができるがら
、製作が容易である。

円弧状部材４，５は固定素子７，８を介してステーター
２に取付けられ、そしてリング状素子９を介して精紡機
または撚糸機の台座６に固定されている。

実施例において、リング３の支持台は空気動力学的に軸
方向および放射状方向に支える支持台どして構成されて
いる。

支持台のローター１は、リング３と二つの外向きフラン
ジ１０．１１とからなっている。

支持台のステーター２は、リング状フランジ１２．１３
を有している。

フランジ１２．１３はローター１の支持面と、わずかな
間隔で向き合っている。

実施例において、ステーター２は金属製で合成樹脂型カ
バー１４を有している。

カバー１４にらせん状溝が形成されている。

リング状の留め部材１５がステーター２を受容する円弧
状部材４，５を包囲している。

【図面の簡単な説明】

実施例を示す添付図面において、第１図は支持台の側面
と第２図の線Ｉ−Ｉにおける断面とを部分的に示す図、
第２図は第１図に対応する上面図、第３図は第２図の線
ＩＩ −ＩＩにおける部分断面図である。 １・・・・・・ローター、２・・・・・・ステーター、
３・・・・・・リング、４・・・・・・円弧状部材、５
・・・・・・円弧状部材、６・・・・・・台座、７・・
・・・・固定素子、８・・・・・・固定素子、９・・・
・・・リング状素子、１０・・・・・・外向きフランジ
、１１・・・・・・外向きフランジ、１２・・・・・・
フランジ、１３・・・・・・フランジ、１４・・Ｉ・・
・カバー、１５・・・・・・留め部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台座と、この台座上に緩衝的に支えられたステーターと
   、ローターとからなる、精紡機用または撚糸機用リング
   の空気支持台において、ステーター２とローター１とが
   、緩衝作用をもつ可撓性の二つの円弧状部材４，５に取
   付けられ、その際、円弧状部材４，５はステーター２と
   台座６との間に対称的に配置され、かつ互いに対向して
   離間され、これによって、ステーター２が、台座６の上
   面上の互いに直交する二つの軸線上で異なる弾性を有す
   るように、台座６で支えられていることを特徴とする空
   気支持台。