JPS586888B2 - 車両の荷台上に積載された積荷の荷重測定方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輛の荷台上に積荷を配置した場合に車輌の枠
に連結されかつ通常前記荷台に当接するように設けられ
る支点を前記荷台から分離させて前記積荷の荷重を表示
する方法、及び同方法を実施する装置に関する。

先行技術による荷重表示器は車軸のせん断応力やばねと
車軸間の負荷、又はばねの撓み等を検知するような種々
の方法によって作動する。

車輛の荷台上に配置した積荷の荷重を測定する今一つの
方法は、荷台の液圧又は気圧傾斜シリンダを若干上昇さ
せて、荷台を実質的に前記シリンダ上に載置するように
して前記シリンダ内の液圧又は気圧を検知することによ
って行われる。

かかる方法は比較的安価に実施し得るが、幾つかの欠点
を有する。

例えば荷台上の荷重を何等直接的に又は信頼し得るよう
に検出できないがかりでなく、とりわけ荷台上のどの地
点に重心がかかつているかを正確に検知し得ない欠点を
有する。

本発明の主要な目的は車輌上に積載した積荷の重心を検
知する方法を提供する点にあり、更に車輛の積載量一杯
に積荷を積載するような場合に、車軸の圧力及び又は荷
台の圧力を各測定しかつ車軸に及ぼされる荷重を例えば
許容車軸圧力に関して再配分し得る方法を提供する点に
ある。

本発明にかかる方法の特徴は、荷台が車輛の重量の理論
重心地点に配置される均衡部材と、同均衡部材から離隔
して位置し前記均衡部材を中心に感知されたトルクに比
例する信号を供給し得るように形成される第１送信機と
に接触せしめられ、上記信号は荷台移動装置を制御して
荷台を、従って荷台上に載置した積荷の重心を車輛の理
論重心地点に向けて、好ましくは同理論重心と一致する
地点に向けて移動し得る点に存する。

本発明による上述の方法を実施する装置の特徴は、車輌
の理論重心に配置され荷重を表示する間に車輛の荷台を
通常支持する幾つかの支点を荷台から分離する均衡部材
から離隔して位置し荷重を表示する間に車輛の荷台を通
常支持する残余の支点を解放しかつ前記均衡部材を中心
に感知されたトルクに比例する信号を供給する第１送信
機、及び荷台を、従って同荷台上に配置された積荷の重
心を前記信号に応じて車輌の理論重心に向けて、好まし
くは同理論重心と一致する地点に向けて移動する荷台移
動装置が設けられる点にある。

好ましい実施例では均衡部材は傾斜装置の形態に形成さ
れ、同装置は一方では荷台を傾斜するとともに他方では
荷台上に配置された積荷の荷重を感知するように設けら
れる。

本発明による方法と装置を以下に添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。

荷台２が傾斜装置、すなわち均衡部材１の上部部材８上
に滑動し得るように位置する。

均衡部材１は液圧又は気圧傾斜シリンダを含有し、同シ
リンダの下端部は車輛の側枠部材３間で回転し得るよう
に取付けられる。

荷台２の後部はリンク１０を経て回転軸７に枢着され、
荷台２が傾斜する際に同荷台２は前記回転軸７を中心に
回転するように形成される。

荷台２が傾斜する間にリンク１０は第１図の実線で示す
位置をとり、かつ詳細には図示しない方法によって前記
位置に固定される。

傾斜運動が行われない間はリンク１０は荷台２と回転軸
７のいずれに関しても関節運動を行い得るように設けら
れる。

更に荷台２は通常少くとも二つのプラットホーム支持子
１１，１２上に載置される。

荷台２と側枠部材３は適当な表示器１３をも有する。

同表示器１３の機構については後述する。

ひずみ計送信機５，６の形態の２個の検知部材が回転軸
７の各頂部及び底部上の中央位置に接着する等して適当
に取付けられる。

場合によってはひずみ計送信機５，６は車輛上の他の適
当な測定場所に配置してもよい。

液圧又は気圧作動機構４が荷台２と回転軸７間に配置さ
れ、同作動機構のピストンは回転軸７に、シリンダは荷
台２に各々枢着される。

傾斜装置１、及びその上部部材８は車輛の理論重心地点
に配置される。

本装置は以下のように作動する。

荷重を測定すべき積荷を荷台２上に配置する際に、均衡
部材１のシリンダを若干上昇すると、荷台２がもはや支
持子１１、１２によっては支持されなくなる。

場合によっては傾斜シリンダを上昇する代りに、荷台に
通常当接している支持子１１、１２を下降し、荷台を均
衡部材１，８、及び同部材から離隔して位置する送信機
５，６上に配置するようにすることも可能である。

かかる方法によれば、傾斜装置又は回転軸７がなくても
よく、単に均衡部材（詳細には図示せず）、及び同部材
から一定距離をおいて設けられ車輛の側枠部材３に取付
けられる送信機５，６があればよい。

最初に説明した実施例によれば、荷台２は部分的に均衡
部材１上に、かつリンク１０を経て部分的に回転軸７上
に載置される。

荷台２は同荷台上に積荷が配置されていない状態下では
均衡部材１上で均衡が保たれるように均衡部材１の位置
に対応して適宜形成される。

積荷を荷台２上に積載すると、均衡部材１のシリンダ内
の液圧又は気圧が上昇する。

従ってこの液圧又は気圧の上昇はそれ自体荷台上に積載
された積荷の荷重を示すものである。

このようにすることによって荷台２上にどの程度の荷重
がかけられたかを直接表示することができる。

もし積荷が均衡部材１に関して若干斜めにずれて配置さ
れた場合には、同部材１の均衡が失われるので、リンク
１０を経て回転軸７にトルクが生じる。

同トルクはひずみ計送信機５，６によって感知され、同
送信機５，６は感知したトルクに比例して信号を発生す
る。

同信号が液圧又は気圧作動機構４を制御すると、同機構
は荷台２が均衡部材１上で均衡を保つように、換言する
と荷台２上に配置された積荷の配置地点とは反対方向に
荷台２を移動する。

図示する実施例では荷台２の行程の長さは３０ｃｍで、
従って荷台２はその範囲内で移動し得るが、勿論必要に
応じて行程の長さを実質的により大きい範囲に変更する
ことも可能である。

荷台２は同荷台２上に配置された積荷の配置地点とは反
対方向に移動されるので、積荷の各分力をつりあわせ得
る方向に荷台２が移動することになる。

従って、積荷を積載する過程において荷台上に及ぼされ
る重量を遂一測定し得、かつ積荷の総重量を詳細には図
示しない所定の方法によって記録するこさもできる。

所与の行程の範囲内で積荷を荷台上のどの位置に配置す
べきガに関する必要な情報を運転者又は積載者は表示器
１３によって知ることができ、従って積荷の積載中に荷
重を効率的に測定することができる。

均衡部材１が車輛の理論重心位置に配置されているので
、各車軸又は後部車軸によって加えらわる圧力を非常に
簡単な方法によって算出できる利点も得られ、従って車
輛と同車輛が進行する道路が許容し得る限度内に車軸に
対する圧力を正確に設定することが可能になる。

前述の第２実施例では、均衡部材は送信機の形態に適宜
形成し得る。

同送信機は荷台、及び同荷台上に配置された積荷が同送
信機に及ぼす重量を感知する。

積載操作を終了すると均衡部材１を再び下降して荷台２
を回転軸７と荷台支持子１１１２上に位置するようにす
る。

続いて積荷は通常の方法で運搬される。

荷台を傾斜して積荷を下ろす間、均衡部材１は通常の方
法で作動しかつリンク１０は第１図に実線で示すように
好ましくは垂直状態に固定される荷台２を傾斜する間に
荷台２が横方向に対する安定性を増大し得るように均衡
部材８はｖ字型の安定器９に枢着され、同安定器９の両
端は側枠部材３に溶接されたフランジ１４．１５を経て
側枠剖材３に関して枢動し得る。

荷台２を傾斜する間に均衡部材８は荷台２の下面に沿っ
て移動し得る。

均衡部材１内で気圧を用いる代りに、個々の荷重及び総
荷重は送信機によっても検知することができる。

かかる送信機は実施例としては図示していないが、均衡
部材１と側枠部材との間に、又は均衡部材１と荷台との
間に配置される。

本発明による方法と装置によって得られる主要な利点は
、荷台上に配置された積荷の重心を転置し得る点に存す
る。

荷台が変位し得るので荷台が小規模にしか張出さず、若
干張出したとしても傾斜中に必要に応じて後方に張出す
ように調節することができる。

荷重の重心を車重の理論重心に向けて、かつ好ましくは
同理論重心と一致する地点に向けて移動し得るので、車
輛の積載能力をいかなる場合においても最大限に発揮す
ることができる。

従って車軸の圧力、車輛に対する荷台の圧力、又は車輛
が進行する道路に対する圧力を個別に許容限度内に抑え
るために容易に調節することができる。

砂地等を走行する場合に、車輌の前部が軽くなる結果、
所定の方向に進行しにくくなるような事態も荷台を運転
台に向けて移動することにより回避し得る。

本明細書で示す実施例では運転台につながる電気ケーブ
ルや圧力管等の詳細については図示していない。

更に、重量を示す表示器は荷重によってもたらされる車
軸の圧力や荷台の圧力を表示するように形成することも
できる。

本発明の実施態様として更に次のような例が考えられる
。

（１）特許請求の範囲第２項記載の装置において、均衡
部材が荷台２と側枠部材３間に配置される傾斜装置を含
有し、該傾斜装置はそれ自体荷台上に配置された積荷の
荷重を検知し得、又は傾斜装置と側枠部材３間に、又は
傾斜装置と荷台間に配置される第２送信機が荷重を検知
し得るように設けられることを特徴とする装置。

（２）特許請求の範囲第２項又は前記第１項記載の装置
において、荷台移動装置が気圧又は液圧シリンダ機構４
を含有し、同機構４の一端は側枠部材３に枢着され、他
端は荷台２に関して移動し得るように同荷台２に結合さ
れるように設けられることを特徴とする装置。

（３）前記第（２）項記載の装置において、第１送信機
が２個の送信機５，６を含有し、同送信機５，６は回転
軸７の各頂部及び底部の中央位置に、又は他の適当な場
所に配置されるように形成されることを特徴とする装置
。

（４）前記第（１）項乃至第（３）項記載の装置におい
て、傾斜装置が部材８を有し、同部材８は荷台と協働し
かつｖ字型安定器９によって制御され、同安器９の頂点
は枢動し得るように部材８に取付けられ、同安定器９の
アームの端部は枢動し得るように側枠部材３に取付けら
れることを特徴とする装置。

（５）前記第（３）項又は第（４）項記載の装置におい
て、回転軸７がリンク１０を経て荷台２に連結され、該
リンク１０は枢動し得るように荷台２と回転軸７に連結
されることを特徴とする装置。

【図面の簡単な説明】

第１図は車輛の荷台の側部立面図、第２図は荷台を取外
した状態における車輛の平面図である。 １・・・・・・均衡部材、２・・・・・・荷台、３・・
・・・・側枠部材、４・・・・・・作動機構、５・・・
・・・ひずみ計送信機、６・・・・・・ひずみ計送信機
、７・・・・・・回転軸、８・・・・・・均衡部材、９
・・・・・・安定器、１１・・・・・・支持子、１２・
・・・・・支持子、１３・・・・・・表示器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車輛の枠部に結合され通常車輛の荷台に当接するよ
   うに設けられる支点を前記荷台から分離させ前記車輛上
   に積載される積荷の荷重測定方法において、前記荷台が
   前記車輛の理論重心地点に配置される均衡部材、及び前
   記均衡部材から離隔して位置しかつ前記均衡部材を中心
   に検出したトルクに比例する信号を供給し得るように設
   けられる第１送信機に接触し、前記信号は荷台移動装置
   を制御して前記荷台を、従って該荷台上に配置された積
   荷の重心を前記車輛の理論重心と一致する地点に向けて
   移動するようにして行う荷重測定方法２ 車輛の荷台上
   に配置した積荷の荷重測定装置において、車輛の積荷の
   理論重心地点に配置されかつ通常前記荷台２を支持する
   支点を荷重測定中に前記荷台２から分離する均衡部材１
   ，８、前記均衝部材１，８から離隔して位置し前記荷台
   ２を通常支持する他の支点を荷重測定中に前記荷台２か
   ら分離するとともに前記均衡部材１，８を中心にして検
   出したトルクに比例する信号を供給する第１送信機５，
   ６、及び前記荷台２を、従って該荷台２上に配置された
   前記積荷の重心を前記信号に応じて前記車輛の理論重心
   と一致する地点に向けて移動する荷台移動装置４を有す
   ることを特徴とする荷重測定装置。