JP4028609B2 - 傾斜荷台付き車両の積載物の重量測定装置 - Google Patents

傾斜荷台付き車両の積載物の重量測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両シャシと傾斜荷台と荷台をシャシから昇降させる駆動手段とを備えた、ダンプ車両等の傾斜荷台付き車両の重量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、土砂等を運搬するダンプ車両等において、過積載の問題がクローズアップされてきている。このため、土砂等を運搬するダンプ車両等には、荷台に積載物の測定のため、自重計の設置が義務づけられて、年一回の更新も義務づけられている。現在使用されている重量測定のための自重計の多くは、ダンプ車両の押上げのための油圧シリンダの圧力をブルドン管を用いてダイヤル表示するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
現在使用されている上記のブルドン管形式の自重計は、測定のために一定の条件(例えば、積載時の荷台先端を100〜200mm上昇させたときに必要とする油圧を測定する等)を定めているが、その精度は低く、測定誤差も多く、重量の測定には適していない。
【0004】
従って、本発明の目的は、ダンプ車両等の傾斜荷台付き車両の重量測定を自車で行うことができ、その精度も高く、測定誤差の少ない、重量測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明によれば、車両シャシと傾斜荷台と該荷台を前記シャシから昇降させる駆動手段とを備えた傾斜荷台付き車両の積載物の重量測定装置であって、前記駆動手段と前記荷台もしくはシャシとの旋回連結部分または前記駆動手段のリンク間の旋回連結部分のいずれかに設けられて、該旋回連結部分に加わった前記荷台積載物からの荷重に応答する重量信号を出力するピン形状の第1センサと、前記荷台と前記シャシの間に設けられ、該シャシに対する荷台の傾斜の程度が所定レベルにあるのを検出して該所定レベルにあるときにのみ、前記検出による信号を出力し続ける第2センサと、前記第1センサからの重量信号及び前記第2センサの検出信号を受けるように接続され、前記第2センサにより荷台が前記所定のレベルに傾斜していることを検出している間、前記第2センサからの検出信号を受けて荷台が前記所定レベルに傾斜していることを視覚的に指示すると共に、前記第1センサからの重量信号を複数取り入れて、該複数の重量信号の平均化処理を行い、荷台積載物の重量を指示するよう処理する計測手段とから成ることを特徴とする積載物の重量測定装置が提供される。
【0006】
【作用】
第1センサは駆動手段としての油圧シリンダと荷台もしくはシャシとの旋回連結部分すなわちヒンジの支軸として設けられてそのヒンジ部分に加わる力を積載物の重量として検出するので荷台積載物の重量は直接検出するのと同じ程度に正確に得られ、更に、第2センサによって、荷台の傾斜が一定のレベルに達したときにのみ重量の測定を行うので、荷台積載物の重量の測定が常時一定の条件で行われ、これによって、常に正確な重量の測定が行われるだけでなく、測定者すなわち運転者も熟練を必要とせずに、正確な重量の測定を行うことができる。
【0007】
本発明の重量測定装置において、前記ピン形状の第1センサを、前記旋回連結部分の支軸を成す円筒形状の中空ピンとして形成し、該中空ピンの外周面に少なくとも1つの周溝を形成し、該周溝に荷台傾斜時の荷重による中空ピンの変形を感知する手段を設け、該感知手段からの信号が前記重量信号として出力されるようにすることができる。これによって、旋回連結部分の支軸そのものが、荷台の積載物の重量を測定するめのセンサとして作用し、センサ装置の省スペース化が図られ、ピンに加わる荷台上昇時の荷重によるピンの変形は、ピン外周面の周溝によって確実に且つ精確になされ、これによって、精度の高い、測定誤差の少ない、重量測定を行うことができる。
【0008】
上記の感知手段としてストレーンゲージを用いることができる。この場合、周溝を、中空ピンの外周面に軸方向に間隔をおいて2つ形成し、各周溝の外周面または内周面にストレーンゲージを設けることによって、測定精度を向上できる。そして、各周溝にストレーンゲージを直径方向に対向して一対設け、2つの周溝に設けられた合計4つのストレーンゲージを、ブリッジ回路を成すように接続すれば、高い精度の出力信号を得られる。
【0009】
また、本発明の重量測定装置において、第2センサをシャシに取付けられた第1素子と傾斜荷台に取付けられた第2素子とを有する近接センサを用い、荷台先端部がシャシに対して100mmから200mmまでの範囲の中の所定の高さに達したとき、第1及び第2素子が相互に近接してオン信号を出力するようにでき、これによって、例えば、荷台先端がシャシに対して120mm上昇した、所定の傾斜レベルで重量測定を行うことがでる。
【0010】
更に、前記の計測手段を車両の運転室に設け、該計測手段を、荷台が上昇の途中において前記所定レベルに傾斜したとき、荷台積載物の重量を指示してその指示値を保持する構成にすることができる。あるいは、運転室に設けられた計測手段を、荷台が前記所定レベルより高く上昇させられた後に下降する途中において前記所定のレベルに傾斜したとき、荷台積載物の重量を指示してその指示値を保持する構成にすることができる。これらにより、運転者は、運転室内で積載物の重量を簡単に知ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1には、傾斜荷台付き車両としてのダンプ車両1が示されており、油圧シリンダ2を動作させて傾斜荷台3が傾斜すなわち上昇して荷下ろしした位置にある状態も想像線によって示されている。図2には荷台の昇降用駆動手段の詳細が示されている。図1と図2を参照すると、荷台3を車両のシャシ5に対して昇降するため、油圧シリンダ2の一端がシャシフレーム6に旋回可能に取付けられている。油圧シリンダ2の他端は、リンク機構のリフトアーム7の中間点に旋回可能に連結されている。リフトアーム7の上端は、荷台3の下面に旋回可能に連結されている。このリフトアーム7及びリフトアーム7に連結されたテンションロッド9は、図1及び図2の紙面に垂直な方向に対をなして設けられ、土砂等の重量物を積載する荷台3を確実に支持している。各リフトアーム7の下端部分はテンションロッド9の一端に旋回可能に連結されており、各テンションロッド9の他端は、シャシフレーム6に取付けられたブラケット10に旋回可能に連結されている。従って、リフトアーム7及びテンションロッド9から成るリンク機構と油圧シリンダ2とによって、荷台3の昇降のための駆動手段が形成される。
【0012】
上記駆動手段には、荷台3を上昇させるとき、旋回可能に連結した部分に、荷台及び積載物の重量が加わる。図2には、リフトアーム7と荷台3との旋回連結部分11、テンションロッド9とブラケット10との旋回連結部分13、油圧シリンダ2の端部とシャシフレーム6との旋回連結部分14、リフトアーム7とテンションロッド9との旋回連結部分15、油圧シリンダ2のピストンロッド端部とリフトアーム7との旋回連結部分17がそれぞれ示されている。これら旋回連結部分11〜17のいずれにも、荷台3が傾斜すると荷台(及びその積載物)の重量が加わる。本発明に係るダンプ車両等の傾斜荷台付き車両の重量測定装置はこれらの旋回連結部分のいずれかに加わる荷台らの重量を検出するように構成されている。なお、図1において、18は運転室であり、19は荷台3のダンプ動作のための支軸である。
【0013】
図3は、図2に示す荷台3の昇降のための駆動手段(すなわち、リフトアーム7及びテンションロッド9から成るリンク機構と油圧シリンダ2)及びその旋回連結部分11〜17と、荷台3、シャシフレーム6及び荷台ダンプ用支軸19とを図式化して示している。図3において、荷台3は、シャシフレーム6の上に水平に載った状態にある荷積み状態が実線で示され、荷台3の先端(運転室側の端部)を少しだけ上昇させた状態が想像線で示されている。本発明において、図3の想像線で示す荷台の傾斜位置が、荷台積載物の重量測定を行うのに適した傾斜レベルである。かかる所定の傾斜レベルは、荷台3を上昇させる際に、上昇初期の衝撃荷重を避けるレベルであって、積載物が落下する惧れのないほんの少し傾斜したレベルに選ばれる。そして、最適の傾斜レベルとしては、荷台からの荷重が各旋回連結部分11〜17に大きく作用する位置が選ばれる。実際のテストでは、荷台3の先端をシャシフレーム6から120mm上昇した傾斜レベルが最適であった。
【0014】
本発明において、旋回連結部分11〜17のいずれかに、該旋回連結部分に加わった荷台積載物からの荷重に応答する重量信号を出力するピン形状の第1のセンサ21が設けられる。また、シャシフレーム6に対して荷台3の傾斜の程度が所定レベル(例えば、図3の傾斜レベル)にあるのを検出する第2のセンサ22が、荷台3とシャシフレーム6との間に設けられている。実施例において、第1センサ21は、リフトアーム7と荷台3との旋回連結部分11に、該連結部分の支軸となるように配置されている。また、第2センサ22は、荷台ダンプ用支軸19に近いが一定長さ離れた位置に設けられている。参考のため、図2及び図3には、実施例における第1センサ21の位置を符号で示し、図1及び図3には、実施例における第2センサ22の位置を符号で示す。
【0015】
また、本発明において、図4に図示のように、第1センサ21からの重量信号及び第2センサ22から荷台の傾斜レベルの検出信号を、それぞれ受けるように接続され、荷台3が前記所定のレベルに傾斜したとき、第1センサ21からの重量信号を処理して荷台積載物の重量を指示するよう処理する計測装置23を有する。この計測装置23は、運転室18に配置され、運転者によって操作され、運転者が積載物の重量をそのまま知ることができるようになっている。計測装置23には、重量を数字として指示する表示器25が設けられ、荷台が所定レベルの位置にあることを示すパイロットランプやLED等の視覚的表示手段26が設けられる。また、計測装置23にはプリンタ27が設けられ、測定した重量を記録することもできる。
【0016】
第1センサ21の詳細について、図5〜図8を参照して説明する。図5には、連結部分11の拡大図が示されている。第1センサ装置21は、リフトアーム7と荷台3との旋回連結部分11に、該連結部分の支軸となるように形成されて取付けられた円筒状の中空ピン29から成る。中空ピン29は、荷台3の下面のブラケット30の支持部31とリフトアーム7の連結筒部33を貫通しており、リフトアーム7をブラケット30(ひいては荷台3)に対して旋回可能に連結している。なお、ピン29は、ブラケット30の支持部31に対して回転しないように且つ抜出さないように、各端の近くにそれぞれキー溝34が形成されており、このキー溝34には、ブラケット30の支持部31に隣接して設けられたキー片35が嵌合して、ピン29の回転の防止と抜止めがなされている。また、リフトアーム7の連結筒部33とピン29との間には、ピン29を中心とする旋回を滑らかにするための環状のブッシュ37が設けられている。
【0017】
図6は中空ピン29の斜視図を示す。図6において、中空ピン29には、ピンの強度を保ちつつピンの変形を可能にする程度の直径の空洞38が軸方向に貫通している。ピン29の外周面には、2つの周溝39が形成されている。この周溝39は少なくとも1つあればよく、荷台3の上昇時に、ピン29に加わる積載物の重量によってピン29が撓んで変形するものであればよい。荷台3の上昇時、ピン29には、中央部分41においてリフトアーム7の押上げに対抗する力(すなわち積載物の荷重)が下向き矢印42のように加わり、ピン29の両端部43においては、荷台下面のブラケット30の支持部31が積載物重量の押下げ力に対抗する力(荷重を受ける力)が上向き矢印45のように加わる。従って、ピン29は、周溝39の部分で大きく変形するように撓んでこの部分にひずみが形成される。なお、周溝39は、ピン29の強度を損なわないように幅や深さが選定される。
【0018】
図6に図示のように、ピン29の周溝39の外周面には、荷台上昇時の荷重によるピンの変形を感知する手段(46)が設けられている。なお、図示していないが、ピン29の空洞38の内周面の、各周溝39に対応する位置に、荷台上昇時の荷重によるピンの変形を感知する手段を設けることもできる。これらの感知手段の代表的のものとしては、変形すなわち物理的ひずみを電気信号に変換できるストレーンゲージが挙げられる。図6においては、ピンの変形の感知手段としてのストレーンゲージ46が、各周溝39の外周面に、一対直径方向に対向する位置に取付けられている。各ストレーンゲージ46には説明の便宜上、▲1▼〜▲4▼の記号も付されている。このストレーンゲージ46は図7の平面図に示すように、細長いシート状に形成されている。各ストレーンゲージ46からの信号は、図5に示すように、中空ピン29の一端に設けられたコネクタ47に送られてピン18の外部に出力される。なお、中空ピン29の空洞38を塞ぐカバー49及び50が設けられている。
【0019】
図8に図示のように、4つのストレーンゲージ46▲1▼〜46▲4▼は、ブリッジ回路51を形成するように接続されている。図示のように、1つの周溝39において対向するストレーンゲージ46▲1▼及び▲4▼、並びに46▲2▼及び▲3▼の交点には、車両のバッテリ等から得られた直流電源53が接続される。そして、ストレーンゲージ46▲1▼と▲2▼の交点及び▲4▼と▲3▼の交点からひずみ信号が出力される。これらの電源入力及び信号出力は、コネクタ47を介して行われる。図示のように各ストレーンゲージ46▲1▼〜▲4▼を図示のブリッジ回路51に接続することにより、たとえ中空ピン29のひずみが小さくても、出力電圧を大きくすることができる。出力された信号は、積載物の重量を表す重量信号となって、運転室の計測装置23に送られる。
【0020】
第1センサ21は、荷台3のダンプのための旋回連結部分のピンとして形成されるので、旋回連結部分11〜17のいずれにも取付けることができる。また、旋回連結部分が車両の幅方向に対をなしている場合には、両方の連結部分に設けてもよく、これによって、重量の測定精度が向上する。
【0021】
図9は、図3のA−A線断面図であり、シャシフレーム6に対する荷台3の傾斜の程度が所定レベルにあるのを検出する第2センサ22の詳細を示している。第2センサ22は、図3に図示のように、荷台ダンプ用支軸19から一定長さ離れた位置に配置されている。図9において、第2センサは、シャシフレーム6に固定されたブラケット54に固定された第1素子としての近接スイッチ55と、荷台3の床面側の荷台フレーム57に固定された別のブラケット58に取付けられた第2素子としての近接片59とから成る。荷台3が上昇して、図3の想像線で示す位置まで上昇すると、図9に示すように近接スイッチ55に近接片59が近づいて近接スイッチ55からオン信号が出力される。近接スイッチ55と近接片59の位置は、オン信号が出力される荷台3の傾斜のレベルを、例えば、荷台3の先端(運転室側の端部)がシャシフレーム6から120mm上昇した位置にあるように選定される。この値は、100mm〜200mmの内の任意の値から選定されるが、前記の傾斜レベルが最適であった。なお、近接片59が近接スイッチ55に近づいてから離れるまでの一定の時間、近接スイッチ55は、オン信号を出力し続ける。この近接スイッチ55のオン信号が、第2センサ22の荷台傾斜レベル検出信号となって、図4のように、計測装置23に入力される。
【0022】
図4の計測装置23は、運転室18に配置され、運転者は積載物の重量をそのまま知ることができる。動作において、運転者は荷台3の上昇動作を行わせる。この上昇動作によって、荷台3の先端がシャシフレーム6から120mm上昇すると、第2センサ22から所定レベル検出信号が出力され、計測装置23は、第1センサ21からの重量信号を取り入れ始める。重量信号の取り入れは、所定レベル検出信号(すなわち近接スイッチ55のオン信号)が出力されている間、例えば、1秒間に100回の割合で行われる。このように、荷台3が所定レベルにある間に、多数の重量信号を取り入れて、その平均化処理を行い、測定値の精度を向上させている。計測装置23には、マイクロプロセッサ等の処理手段やRAM等の記憶手段が設けられており、前記の平均化処理を行い、処理した重量の測定値をそのまま保持し、次の測定のためには、リセットできるように構成されている。この重量測定値は、計測装置23の表示器25に表示され、運転者はそれ見るだけで、荷台積載物の重量を知ることができる。また、運転者は計測装置23の視覚的表示手段26を見ることによって積載物の重量測定が行われていること知ることができ、上昇中の荷台を所定レベルに傾斜したまま停止して重量の測定を正確に行うことができる。更に、プリンタ27を動作させて、積載物の重量を時間やその他の条件とともに記録することもできる。
【0023】
運転者は、荷台3から土砂等の積載物を荷下ろしするときに、そのダンプの途中において、積載物の重量を知ることができる。また、荷台3を少しだけ傾斜した前記の所定レベルに停止することで、重量の測定を行うこともできる。更に、荷台3を前記所定レベルより高く上昇した後、下降する途中において、前記所定のレベルに傾斜したときにも荷台積載物の重量を測定することができる。但し、上昇時の測定と下降時の測定とでは、上昇時には押上げ力を必要とするのに対して、下降時には荷台自重を支えるだけでよく、旋回連結部分11〜17への力が違ってくるので、補正する必要がある。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、第1センサは駆動手段としての油圧シリンダと荷台もしくはシャシとの旋回連結部分の支軸として設けられてその旋回部分に加わる力を積載物の重量として検出するので、荷台積載物の重量は直接検出するのと同じ程度に正確に得られ、更に、第2センサによって、荷台の傾斜が一定のレベルに達したときにのみ重量の測定を行うので、荷台積載物の重量の測定が常時一定の条件で行われ、これによって、常に正確な重量の測定が行われ、測定者すなわち運転者も熟練を必要とせずに、荷台の上昇、停止又は下降するだけで、正確な重量の測定を行うことができる。実験によれば、荷台をシャシフレームから120mm上昇させたとき、重量を測定した場合、その指示は100Kg単位で、精度高く表示することができ、その測定誤差もほんの少しであり、更に、種々の路面条件でも高い精度で測定できた。これらの測定は、センサ装置からの信号を運転台に置かれた測定装置に入力し、運転者にそのまま表示でき、従って、ダンプ車両等の傾斜荷台付き車両の重量測定を自車で簡単に行うことができる。
【0025】
第1センサを、前記旋回連結部分の支軸を成す円筒形状の中空ピンとして形成し、該中空ピンの外周面に少なくとも1つの周溝を形成し、該周溝に荷台傾斜時の荷重による中空ピンの変形を感知する手段を設け、該感知手段からの信号が前記重量信号として出力されるようにすることができ、これによって、旋回連結部分の支軸そのものが、荷台の積載物の重量を測定するめのセンサとして作用し、センサ装置の省スペース化が図られ、ピンに加わる荷台上昇時の荷重によるピンの変形は、ピン外周面の周溝によって確実に且つ精確になされ、精度の高い、測定誤差の少ない、重量測定を行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用できるダンプ車両の概略図である。
【図2】図1のダンプ車両の昇降用駆動手段を示す図である。
【図3】図2に示す荷台3の昇降のための駆動手段、その旋回連結部分、荷台、シャシフレーム、荷台ダンプ用支軸とを図式化して示す図である。
【図4】本発明に係る重量測定装置を、ダンプ車両との関連も合わせて示すブロック図である。
【図5】図2の昇降用駆動手段のリフトアームと荷台及び他のリンク機構の旋回連結部分を示す図である。
【図6】ストレーンゲージを周溝の外周面に設けた、第1センサの中空ピンの斜視図である。
【図7】ストレーンゲージの平面図である。
【図8】ストレーンゲージの接続回路図である。
【図9】第2センサを示す、図3のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ダンプ車両
2 油圧シリンダ
3 荷台
5 シャシ
6 シャシフレーム
7 リフトアーム
9 テンションロッド
11、13、14、15、17 旋回連結部分
19 荷台ダンプ用支軸
21 第1センサ
22 第2センサ
23 計測装置
27 プリンタ
29 中空ピン
39 周溝
46 ストレーンゲージ
47 コネクタ
51 ブリッジ
55 近接スイッチ(第2センサの第1素子)
59 近接片(第2センサの第2素子)

Claims (8)

  1. 車両シャシと傾斜荷台と該荷台を前記シャシから昇降させる駆動手段とを備えた傾斜荷台付き車両の積載物の重量測定装置において、
    前記駆動手段と前記荷台もしくはシャシとの旋回連結部分または前記駆動手段のリンク間の旋回連結部分のいずれかに設けられて、該旋回連結部分に加わった前記荷台積載物からの荷重に応答する重量信号を出力するピン形状の第1センサと、前記荷台と前記シャシの間に設けられ、該シャシに対する荷台の傾斜の程度が所定レベルにあるのを検出して該所定レベルにあるときにのみ、前記検出による信号を出力し続ける第2センサと、前記第1センサからの重量信号及び前記第2センサの検出信号を受けるように接続され、前記第2センサにより荷台が前記所定のレベルに傾斜していることを検出している間、前記第2センサからの検出信号を受けて荷台が前記所定レベルに傾斜していることを視覚的に指示すると共に、前記第1センサからの重量信号を複数取り入れて、該複数の重量信号の平均化処理を行い、荷台積載物の重量を指示するよう処理する計測手段とから成ることを特徴とする積載物の重量測定装置。
  2. 請求項1に記載の重量測定装置において、前記ピン形状の第1センサは、前記旋回連結部分の支軸を成す円筒形状の中空ピンとして形成されており、該中空ピンの外周面には少なくとも1つの周溝が形成されて、該周溝に荷台傾斜時の荷重による中空ピンの変形を感知する手段が設けられ、該感知手段からの信号が前記重量信号として出力されることを特徴とする重量測定装置。
  3. 請求項2に記載の重量測定装置において、前記感知手段はストレーンゲージであることを特徴とする重量測定装置。
  4. 請求項2に記載の重量測定装置において、前記周溝が、中空ピンの外周面に軸方向に間隔をおいて2つ形成されており、各周溝の外周面または内周面に、前記感知手段としてストレーンゲージが設けられていることを特徴とする重量測定装置。
  5. 請求項4に記載の重量測定装置において、各周溝にはストレーンゲージが直径方向に対向して一対設けられており、2つの周溝に設けられたストレーンゲージは、ブリッジ回路を成すように接続されていることを特徴とする重量測定装置。
  6. 請求項1に記載の重量測定装置において、前記第2センサはシャシに取付けられた第1素子と傾斜荷台に取付けられた第2素子とを有する近接センサであり、荷台先端部がシャシに対して100mmから200mmまでの範囲の中の所定の高さに達したとき、第1及び第2素子が相互に近接してオン信号を出力することを特徴とする重量測定装置。
  7. 請求項1に記載の重量測定装置において、前記計測手段は車両の運転室に設けられ、該計測手段は、荷台が上昇の途中において前記所定レベルに傾斜したとき、荷台積載物の重量を指示してその指示値を保持する構成であることを特徴とする重量測定装置。
  8. 請求項1に記載の重量測定装置において、前記計測手段は車両の運転室に設けられ、該計測手段は、荷台が前記所定レベルより高く上昇させられた後に下降する途中において前記所定のレベルに傾斜したとき、荷台積載物の重量を指示してその指示値を保持する構成であることを特徴とする重量測定装置。
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