JPS586602B2 - 複合木工機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複合木工機に係るもので、その目的とするとこ
ろは、機体の上下にテーブルと回転鉋刃とを装備させた
下フレームと、送りロールと回転鉋刃とを装備させた上
フレームとを対応的に支持させ、その上フレームを下フ
レームの一側の待期位置に位置付けすると、テーブルの
上方が開放されるため、テーブル上に材料を手送りして
、回転鉋刃による基準面仕上や接ぎ口取りを行い、又、
垂直の回転刃物軸に回転鉋刃や面取刃物を取付けて之等
を用いるときは、材料の木端仕上や面取りを行い、水平
の回転鉋刃と、垂直の回転鉋刃とを併用するときは、材
料の直角二面仕上げを行うことが出来、又、上フレーム
を下フレーム上に移動させて、テーブル上に送シロール
を対応させると、テーブル上に材料を自動送りして、一
方のフレーム側の回転鉋刃を用いるときは、材料のむら
取シ、一面仕上が、両方のフレームの回転鉋刃を用いる
ときは、二面切削を、テーブルの一側、又は、両側に設
けた垂直刃物軸に回転鉋刃、面取刃物を取付けて用いる
ときは、材料の一方又は両方の木端取りや面取りを行わ
せ、水平の回転鉋刃と垂直の回転鉋刃の一部づつか全部
を用いるときは、材料の直角二面仕上げや三面、四面仕
上げを行わせ、一台の機械により多様的な材料加工を可
能として、作業性の向上と、機械の設備費並びに保守費
の節減を計ることにある。

図中１は機体で、一側下部に下フレーム２を定着し、こ
の下フレーム２の他側には縦ガイド３を立設し、この縦
ガイド３に減速機モータ４に駆動されるねじ等の昇降機
構５により昇降される支持体６を係合させ、この支持体
６に左右方向のガイド７を設け、このガイド７に上フレ
ーム８を一方へ移動させると前記下フレーム２上に対応
し、他方へ移動させると下フレーム２の外へ逃げる様に
係合させてある。

９，１０は下フレーム２の上側前後に後記する回転鉋刃
を差し挾む様に設けた前テーブルと後テーブルで、夫々
の相対高さを調整するため、両テーブル９，１０を図面
第１図及び第３図に示す様に、二組の平行リンク１１．
１１と１２．１２とにより下フレーム２へ取付け、その
平行リンク１１，１１及び１２．１２の一方側の支軸１
３及び１４に、レバー１５及び１６を固気し、このレバ
ー１５及び１６の先端に設けたコロ１７及び１８を、偏
心溝カム１９及び２０に係合させ、この溝カム１９及び
２０を、レバー２１汲び２２により回転させて、カム１
９及び２０の偏心量によりレバー１５及び１６を僅かに
回動させテーブル９及び１０の前後進を伴う昇降調整を
徳細に行える様にしてある。

２３は前テーブル９と後テーブル１０との間において下
フレーム２に難２４支した回転鉋刃で、モータ２５によ
り回転されて材料の下面切削を行う。

２６．２７は上フレーム８の下側前後に、後記する回転
鉋刃を差し挾む様に設けた前送りロール及び後送９ロー
ルで、減速機モータ２８によ９速動的に送材方向へ向っ
て回転させるものとし、前ロール２６はその一部か全部
を送材を確実にするため溝付ロールとする２９は前送９
ロール２６と後送りロール２７との間において上フレー
ム８へ軸３０支した回転鉋刃で、モータ３１により回転
されて、材料の上面切削を行う。

３２は後テーブル１０の一側又は両側に垂直に設けた刃
物軸で、回転鉋刃３３か、カッター３４か、面取り刃物
３５を取付け、モータ３６により回転させて、材料の側
縁を削る木端取りとか、相欠、面取り等の加工を行わせ
る。

３７はテーブル９，１０上の送材案内させる定規で、図
面第１１図に示す様に、上フレーム８の左端に傾斜可能
に取付けるか、図面第１２図に示す様に下フレーム２の
右側に起伏式のホルダー３８を用いて傾斜可能に取付け
るか、図面第１３図に示す様に、下フレーム２の左側に
送材方向と直角方向に進退可能に設けるか、或は図面第
１４図に示す様に刃物軸３２を挾んでその前後に定規３
７．３７’を設け、その前部定規３７を移動させて後部
定規３７′との相対位置調整を可能とする。

３９は定規３７に対応させて下フレーム他側に設けた材
料抑えで、ばね４０により定規側へ弾圧させてある。

図面第３図は、図面第１図乃至第２図の一部変形例で、
支持体６に上フレーム８を固定し、支持体６を昇降自在
に支持する機体１１の一部をベース４１から分離して摺
動部４２を形成し、この摺動部４２をベース４１上に左
右の方向に設けたガイド４３に摺動自在に係合させ、摺
動部４２を一方へ移動させると上フレーム８が、下フレ
ーム２上に対応し、他方へ移動させると下フレーム２の
外へ逃げる様にしてある。

４４は上フレーム８が待期する位置の下方に、ベース４
１に固定して設けた補助テーブルで、水平の刃物軸４５
を支持させて、この刃物軸４５に丸鋸、カッター４６等
を取付け、材料の切断、溝切り等を行ったり、又、図面
には示していないが、テーブル下に垂直の刃物軸を設け
て置き、之にルータを取付けて材料の別加工等を行わせ
ることも出来るものである。

本発明に係る複合木工機の一実施例は上記の様に構成さ
れているから、図面第１図及び第２図に示すタイプにお
いて、上フレーム８をガイド７に沿って右移動させれば
、上フレーム８は下フレーム２の外に移動して、下フレ
ーム２のテーブル９，１０上を開放するから、この状態
において、前テーブル９を平行リンク１１，１１の操作
により下げ、後テーブル１０との関係位置を図面第６図
に示す様に設定して、テーブル９，１０上に材料を手送
９すれば、その下面を回転鉋刃２３により切削する一面
切削や、接口取りが出来るものであり、又、前テーブル
９と後テーブル１０とを、図面第７図に示す様に刃が隠
れる状態において、ストップピンイにより回転ロツクさ
れている回転鉋刃２３の胴周面に一致させるか、或は、
前テーブル９と後テーブル１０とが図面８図に示す様に
、回転鉋刃２３の上側において先端を突合せ、鉋刃２３
を覆わせるかすれば、回転鉋刃２３が材料に作用しなく
なるため、この状態において垂直の刃物軸３２に回転鉋
刃３３を取付け、テーブル９，１０上に定規３７に案内
させて材料を手送りすれば、材料の側縁を回転鉋刃３３
により切削する木端取りが出来、又、回転鉋刃３３を段
付カツター３４に変えれば、材料の相欠や溝切りが出来
、面取刃物３５に変えれば、面取りが出来、更に回転鉋
刃３３に図面第１５図に示す様に定規３γを対応させ、
この定規３７に基準面を当てて材料を手送りすれば、回
転鉋刃３３により材料の他縁側を基準面と平行に削り揃
える幅決めが出来、回転鉋刃３３とテーブル９との関係
位置を図面第６図に示す様に設定すると共に、垂直軸３
２に回転鉋刃３３を取付け、定規３７に案内させて材料
を手送りすれば、水平の回転鉋刃２３と垂直の回転鉋刃
３３とにより、材料をその下面と側縁とが直角になる様
に仕上げる直角二面仕上げを行うことが出来るものＣあ
る。

又、上フレーム８をガイド７に沿って下フレーム２上へ
移動させ、テーブル９，１０上に送クロール２６．２７
を対応させれば、テーブル９，１０上に送９ロール２６
．２７の回転により材料を自動送シすることが出来る様
になるから、この状態において、回転鉋刃２３と前後の
テーブル９，１０との関係位置を図面第２７図に示す様
に設定してテーブル９，１０上に材料をロール送りすれ
ば、材料の上面を回転鉋刃２９による削る一面削りが出
来、回転鉋盤２３と前後のテーブル９，１０との関係位
置を図面第２６図に示す様に設定し直して、材料をロー
ル送りすれば、回転鉋刃２３と２９とにより材料の上面
と下面とを削る二面切削が出来、図面第２６図と同じ条
件において図面第２７図に示す様に、一側の垂直の刃物
軸３２に回転鉋刃３３を取付けて材料をロール送りすれ
ば、回転鉋刃２３，２９により材料の上下両面を削り、
回転鉋刃３３により材料の側縁な削る図面第２８図に示
す通りの三面切削が出来、図面第２９図に示す様に、他
側の垂直の刃物軸３２にも回転鉋刃３３を取付けて材料
をロール送りすれば、水平の回転鉋刃２３，２９により
材料の上下面を垂直の回転鉋刃３３，３３により左右の
両側縁を削る四面切削が出来るものであり、又、上フレ
ーム８側の回転鉋刃２９を図面第３１図に示す様に上側
へ逃し、下フレーム２の回転鉋刃２３が材料を切削する
様にして、材料をロール送りすれば、その下面を回転鉋
刃２３により削って製材時の挽肌を取るむら取りが出来
、図面第３２図に示す状態において、一側の刃物軸３２
に回転鉋刃３３を取付けるときは、回転鉋刃２３，３３
により材料の下面と側面とを直角に仕上げる直角二面仕
上げが出来図面第２１図に示す様に前後のテーブル９，
１０により回転鉋刃２３を覆わせ、垂直の刃物軸３２に
回転鉋刃３３を取付けて、材料をロール送りすれば、回
転鉋刃３３により材料の側縁を削る木端取りが出来、上
記回転鉋刃３３を段付カツター３４や面取刃物３４に変
えれば、相欠、溝切り、面取りが出来、更に、図面第２
４図に示す様に両側の垂直軸３２．３２に夫々回転鉋刃
３３，３３を取付けて材料をロール送りすれば、材料の
両側縁を同時に切削して幅を揃える幅決めが、尚両刃物
軸３２，３２の回転鉋刃３３，３３を段付カツター３４
、面取刃物３５に変えれば、両側縁の同時相欠、溝切、
面取り等が出来るものである。

同上記の手送り及びロール送りによる各種の加工作業は
、図面第３図乃至第４図に示す一部変形例においても、
全く同様に果されるもので、その状況は上記の場合と殆
ど変るところがないから詳細な説明は省略する。

但し、この一部変形例は、下フレーム２の一側における
上フレーム８の待期位置の下方に、補助テーブル４４を
配置し、この補助テーブル４４に刃物軸４５を装備して
あるから、上フレーム８の送りロール２６，２７を利用
して、補助テーブル４４上に材料をロール送りし、刃物
軸４５に取付けた丸鋸、カッター４６による材料の挽割
り、溝切り加工等を行うことが出来る点において図面第
１図乃至第２図に示すものよりも多様性を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る複合木工機の一実施を示すもので、
第１図は基本形の正面図、第２図は側面図、第３図は一
部変形例の正面図、第４図は側面図である。 第５図はテーブルの昇降調整を示す拡大部分図、第６図
乃至第８図は前テーブルと後テーブルとの相対調整の三
態を示す説明図、第９図及び第１０図は垂直の刃物軸に
付け替え使用する段付カッター及び面取り刃物の正面図
、第１１図乃至第１３図は送材定規取付の各例を示す正
面図、第１４図は回転鉋刃の前後に相対調整可能に定規
を設けた場合の平面図、第１５図は定規と材料抑えを併
設した場合の平面図、第１６図は正面図、第１７図は手
送りの一面加工を示す側面図、第１８図は正面図、第１
９図は手送りの木端取り加工を示す正面図、第２０図は
手送りの直角二面加工を示す正面図、第２１図はロール
送りの木端取り加工を示す側面図、第２２図は同上正面
図、第２３図はロール送りの面取り加工を示す正面図、
第２４図はロール送りの幅決め加工を示す正面図、第２
５図はロール送りの一面加工を示す側面図、第２６図は
ロール送りの二面加工を示す側面図、第２７図はロール
送りの三面加工を示す側面図、第２８図は同上正面図、
第２９図はロール送りの四面加工を示す側面図、第３０
図は同上正面図、第３１図はロール送りのむら取り加工
を示す側面図、第３２図はロール送りの二面直角仕上げ
加工を示す側面図、第３３図は同上正面図である。 尚、図中１は機体、２は下フレーム、８は上フレーム、
９は前テーブル、１０は後テーブル、２３は回転鉋刃、
２６．２７は前後の送レロール、３３は回転鉋刃、３は
縦ガイド、６は支持体、７は横ガイド、４３は横ガイド
、４４は補助テーブルである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機体１に下フレームを定着し、この下フレームの一
   側に縦ガイドを昇降させる支持体を設け、該支持体に左
   右方向のガイドを設けて、このガイドに上フレームを一
   方へ移動すると前記下フレーム上に対応し、他方へ移動
   すると下フレーム外へ逃げる様に係合させ、前記下フレ
   ームに相対高さの調整を自在とした前テーブル及び後テ
   ーブルと両テーブルの間に位置する回転鉋刃と、テーブ
   ルの側方に位置する垂直の回転刃物軸を装備させ、前記
   上フレームに前記テーブルと平行させた前迷りロール及
   び後送りロールと、両ロールの間に付置する回転鉋刃と
   を装備させたことを特徴とする複合木工機。 ２ 特許請求の範囲第１項における垂直の回転刃物軸を
   テーブルの両側に装備させたことを特徴とする複合木工
   機。 ３ 特許請求の範囲第２項においてテーブルの両側に装
   備させた垂直の回転刃物軸の一方を左右方向に移動自在
   としたことを特徴とした複合木工機