JPS586025Y2 - 読取ヘツドなどの設定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ＯＣＲ，ＯＭＲ、プリンタなどで読取ヘッ
ドやプリントヘッドが装置の内部に組込まれていたりま
たは帳票類のトランスポートに装着されていたりする構
造のものにおいて、その読取ヘッドやプリントヘッドを
帳票の読取ラインやプリントラインに整合させるための
読取ヘッドなどの設定装置に関する。

ＯＣＲ，ＯＭＲ，プリンタなどの電算機周辺機器では、
帳票類の文字やマークを機械が読み取ったり、また帳票
に文字やマークをプリントしたりする作業を機械に行な
わせる。

この場合、装置の読取ヘッドやプリントヘッドの位置が
帳票の読取ラインやプリントライン（読取りやプリント
をする行）と一致している（整合している）ことが必要
なのは論を待たない。

使用する帳票の種類が１種類のみでしかも読取ライン等
が１ラインのみの場合には、ヘッドは所定の位置に固定
されたものでよいが、使用する帳票の種類が変ったり１
枚の帳票に読取ライン等が２ライン以上あるときなどに
は、ヘッドを可動式にしておいてその位置を都度帳票の
読取ライン等に合わせてやることが必要になる。

このヘッドを読取ライン等に合わせる方法としては、従
来は例えば帳票を装填するホッパに目盛スケールを取付
けておいて、ホッパの基準辺に合わせて装填された帳票
の読取ライン等の位置をこの目盛スケールで読みその値
に合せてヘッドを手動で移動する方法や、また帳票の挿
入部にヘッドのスキャンエリヤ（すなわちヘッドの位（
社）を示す照明を投射しておいて帳票の読取ライン等を
このスキャンエリヤに合せて１枚ずつ手動で挿入して行
く方法がとられている。

前者の方法では、帳票が変ったりして読取ライン等にヘ
ッドを合せるときにまずホッパ上の目盛スケールで読取
ライン等の位置を読み、装置のカバーを開いてヘッド部
の位置目盛がこれと一致するようにヘッドを手動で移動
してやる必要があり、また後者の方法ではオペレータが
装置に付き切りで１枚ずつ帳票を挿入してやる必要があ
るため、これらの方法では読取ライン等が複数あるとき
とか帳票の種類が多いときなどには、装置の作業能率が
甚だしく低下するばかりでなくオペレータの操作を非常
に煩雑なものにするという欠点がある。

この考案の装置は、ホッパに装填された帳票上に読取ラ
イン等と平行な輝線を投射する輝線プロジェクタを設け
、この輝線プロジェクタと装置内の読取ヘッド等とを装
置の表面パネルに取付けられた操作用のつまみとフレキ
ンプルワイヤなどを使用した簡単な機構で連動するよう
にしたもので、装置表面のつまみを操作して輝線プロジ
ェクタの輝線をホッパ上の帳票の読取ライン等に合せる
簡単な操作で自動的に装置内部の読取ヘッド等の位置を
読取ライン等に整合させることができ、これによりＯＣ
Ｒ。

ＯＭＲ、プリンタなどの作業能率を向上させ併せてオペ
レータの労力を軽減することを目的としている。

以下、図面にもとづいてこの考案の装置を説明する。

第１図はこの考案の一実施例を示す図面で、図は読取ヘ
ッドの場合で示しである。

図において読取ヘッド１は側板２および３によって保持
された軸棒４および５がその上方の両端部を貫通してお
り、その貫通部はゆるやかな嵌合で読取ヘッド１は軸棒
４，５を案内として左右に摺動するようになっている。

帳票６はホッパ７に装填され、その端面は側板２を基準
面としてこれにそろえられている。

ホッパ内に装填された帳票６の上方には輝線プロジェク
タ８が取付けてあり、これは読取ヘッド１と同じように
両側板２，３で保持された案内板９にゆるく嵌合してい
て左右に摺動可能である。

輝線プロジェクタ８はホッパ内の帳票６に絶えず輝線ａ
を投射しており、輝線プロジェクタ８が左右に摺動する
と帳票６上の輝線ａもこれにつれて左右に移動する。

ホッパ７に装填された帳票６は最上面のものから順次１
枚ずつ繰出しローラなと（図示せず）によって読取ヘッ
ド１の下方の搬送路１０に繰出される。

搬送路１０に繰出された帳票６′は更に送りローラなと
（図示せず）によって、つぎの読取ヘッド部またはスタ
ッカなどに送り込まれる。

この場合、帳票ぎが読取ヘッド１の下部を通過するとき
に読取が行なわれる。

方、装置の表面パネル１１には輝線プロジェクタ８の移
動方向を示す指示板のついた回転つまみ１２が取付けて
あり、回転つまみ１２はドラム軸１３を介して装置内部
のワイヤドラム１４に連結されており、回転つまみ１２
とワイヤドラム１４は１体となって回転する。

なお、表面パネル１１には回転つまみ１２の回転指標１
５が設けである。

この回転つまみ１２と前記の読取ヘッド１および輝線プ
ロジェクタ８とは、図に示すように３本のフレキシブル
ワイヤ１６．１７および１８で連結されている。

フレキシブルワイヤ１６はその１端がワイヤドラム１３
に他端が読取ヘッド１の右側面部に固定され、フレキシ
ブルワイヤ１７は１端が読取ヘッド１の左側面に他端が
輝線プロジェクタ８の右側面部に固定され、またフレキ
シブルワイヤ１８はその１端が輝線プロジェクタ８の左
側面に他端がワイヤドラム１３に固定されている。

フレキシブルワイヤ１６，１７，１８にはガイドとなる
ワイヤチューブ１９がかぶせてあり、このワイヤチュー
ブ１９には軟鋼管、自転車のブレーキ用の密着バネ、フ
レキシブルコンジット管などが使用される。

ワイヤ１７にはワイヤ線路のバックラッシュを吸収する
ためのスプリング部２０が設けてあり、またワイヤチュ
ーブ１９の湾曲部は適当な方法で固定されたり必要な箇
所にはワイヤクランプ２１が設けられたりする。

以上のような機構において、いま回転つまみ１２を回転
させると読取ヘッド１と輝線プロゼクタ８とは左方また
は右方の同方向に同じ距離だけ移動する。

従って、最初に読取ヘッド１と輝線プロジェクタ８とを
側板２と平行な直線上に並ぶように装着しておけば、回
転つまみ１２を右または左に回転することによって読取
ヘッド１と輝線プロジェクタ８とを側板２から等しい距
離に保ちながら両者を同時に右方または左方に移動させ
ることができる。

輝線プロジェクタ８はその丁度直下に輝線ａを投射して
いるので、いま回転つまみ１２を操作して輝線ａが帳票
６の読取ラインに一致するようにしてやれば読取ヘッド
１も自動的に読取ライン上に位置することになる。

以上の装置において、回転つまみ１２は装置の表面パネ
ル等の操作し易い部分に取付けられ、またホッパ７は装
置の外部に突出して設けられるが、その他の部分は装置
の外箱内に収蔵されている。

なお、この装置に使用する輝線プロジェクタの主要部構
造の１例を第２図に示す。

図において、ラインフィラメント電球２２とシリンドリ
カルレンズ２３とが上下方向に平行にフレーム２４に取
付けられており、ラインフイラメント電球２２の発する
光はシリンドリカルレンズ２３で集束されて下方の所定
の距離の所に輝線を生ずる。

なお、２５はカラーフィルタで読取ヘッドが複数個ある
装置などで例えば緑色輝線はσ■ヘッド、黄色輝線はＯ
ＭＲヘッドなどと区別する場合に使用する。

以上に説明した実施例は読取装置の場合であるがプリン
タの場合でもプリントヘッドの部分が側板ごと上下する
機構にすることによって前記実施例と殆んど同様の機構
で製作することができ、回転つまみ１個で複数個のヘッ
ドを操作することも、電磁クラッチとゼンマイバネを使
用して切替スイッチでヘッドを切替式にすることで可能
である。

以上説明したように、この考案の装置はＯＣＲ。

ＯＭＲ、プリンタなどに適用して、装置の表面パネルな
どの操作し易い部分に取付けられた回転つまみを操作し
てホッパ内の帳票上に投射されている輝線プロジェクタ
からの輝線を読取ラインやプリントラインに合せること
により自動的に読取ヘッドやプリントヘッドの位置が読
取ラインやプリントラインに整合されるようにしたもの
で、目盛数字を読み取ったり装置内部のヘッドを手動で
調整したりする煩雑な操作を一切必要とせず、ＯＣＲ。

ＯＭＲ、プリンタなどの作業能率を格段に向上し、かつ
オペレータの労力を軽減する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の装置の一実施例の構造図、第２図は
この考案の装置に使用する輝線プロジェクタの主要部の
構造を示す図面である。 １・・・・・・読取ヘッド、６・・・・・・帳票、７・
・・・・・ホッパ８・・・・・・輝線プロジェクタ、１
２・・・・・・回転つまみ、１４・・・・・・ワイヤド
ラム、１６，１７，１８・・・・・・フレキシブルワイ
ヤ、１９・・・・・・ワイヤチューブ、２２・・・・・
・ラインフィラメント電球、２３−・−−−−シリンド
リカルレンズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ＯＣＲ，ＯＭＲ、プリンタなどにおいて、装置の表面な
   どの操作し易い箇所に取付けられたつまみと、帳票の読
   取りまたはプリント場所で帳票の搬送方向と直角な方向
   に可動に設けられた読取ヘッドまたはプリントヘッド、
   ホッパに装填された帳票上に伝票の搬送方向と同方向の
   輝線を投射しかつ帳票の搬送方向と直角な方向に可動に
   設けられた輝線プロジェクタと、該輝線プロジェクタと
   前記読取ヘッドまたはプリントヘッドとを前記つまみと
   連動せしめるフレキンフルワイヤまたは紐を使用した連
   動機構とを具備し、前記つまみを操作してホッパ内の帳
   票の読取ラインまたはプリントラインに前記輝線プロジ
   ェクタの輝線を合致せしめることによって自動的に前記
   読取ヘッドまたはプリントヘッドの位置を読取ラインま
   たはプリントラインに整合せしめるようにしたことを特
   徴とする読取ヘッドなどの設定装置。