JPS585991Y2 - 腕時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バンドを連結するための銃尾上に貴石等装飾
物を装着した腕時計に関するものである。

胴とは別体に形成した銃尾をあとで胴に□ろう付けする
構造の腕時計において、上記銃尾上に貴石を取付ける場
合には、貴石を予め銃尾に取付けておくと、との銃尾を
胴にろう付けする際の熱によって貴石のひび割れや接着
剤の劣化等が生じ易く、逆に胴にろう付けした銃尾上に
あとで貴石を取付けるようにすると、貴石取付後の研磨
加工を行うことができない。

本考案は叙上に鑑み、銃尾を胴に固定するための固定片
と貴石を支持せしめるための支持片とに２分し、それぞ
れに所望の加工を施こした後、固定片を胴にろう付けし
、その上に貴石を取付けた支持片を止めピンで連結一体
化するようになしたことをその特徴とする。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
に、１は腕時計の胴、２は該胴１の側面に設けたバンド
連結用の銃尾であって、該銃足２の一部に貴石３等装飾
物が取付けられている。

上記銃足２は、胴１とは別体に形成してそれをろう付け
によって胴１へ固着したもので、その胴１への固着と貴
石３の取付けを行うに当り該銃足２は、胴１へろう付け
するための固定片２ａと貴石３を取付けるための支持片
２ｂとに２分し、固定片２ａには、バンド端に設けた連
結棒を嵌入させる嵌入孔４を設けると共に支持片２ｂと
の連結のための連結孔５，５を設け、一方、支持片２ｂ
には、それに設けた取付部６に上記貴石３を接着剤によ
り一体に接着すると共にその下面に上記連結孔５．５に
嵌入する止めどン７．７を植設し、而して、これらの固
定片２ａと貴石３を取付けた支持片２ｂとをそれぞれに
所望の加工を施こした後、固定片２ａをろう付けにより
胴１に固定してその上に支持片２ｂを接合させ、支持片
２ｂに設けた止めどン７．７を固定片２ａの連結孔５．
５内に嵌入すると共に、該止めピン７．７の下端を固定
片２ａの下面においてかしめることにより連結孔５．５
に係止させ、それによって上記固定片２ａと支持片２ｂ
とを結合一体化している。

本考案は上記構成を有するもので、銃尾を固定片と支持
片とに２分し、胴にろう付けした固定片に貴石を取付け
た支持片を結合するようにしたので、ろう付けの熱によ
る影響を受けることなく貴石の取付けを行うことができ
、しかも、貴石を取付けた支持体はそれを固定片に結合
する前に十分に必要な加工を施こすことができ、また固
定片と支持片との結合を止めピンで行うようにしたので
、ろう付けの場合のように貴石が熱を受けることがない
ばかりでなく、その結合を非常に簡単且つ確実に行うこ
とができ、さらに、銃尾を２分してその一方に直接貴石
を取付けるようにしたので、貴石を銃尾と一体化してそ
の一部をなすが如くに緊密性をもって取付けることがで
きる等の勝れた特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る腕時計の要部斜視図、第２図はそ
の縦断正面図、第３図は同縦断側面図である。 １・・・・・・胴、２・・・・・・銃尾、・・・・・・
支持片、３・・・・・・貴石、止めビン。 ２ａ・・・・・・固定片、２ｂ ５・・・・・・連結孔、７・・・・・・

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 胴とは別体に形成したＡ７ ）”連結。 た１め、銃足を胴に固定する固定片と貴石等装飾物を最
   付ける支持片とに２分し、固定片をろう付けによって胴
   に固定すると共に該固定片上に上記支持片を接合させ、
   該支持片に植設した止めピンを固定片に設けた連結孔に
   嵌入係止させることによりこれらの固定片と支持片とを
   結合一体化したことを特徴とする腕時計。