JPS585976B2 - 炉壁スラグ付着防止方法 - Google Patents
炉壁スラグ付着防止方法Info
- Publication number
- JPS585976B2 JPS585976B2 JP2987479A JP2987479A JPS585976B2 JP S585976 B2 JPS585976 B2 JP S585976B2 JP 2987479 A JP2987479 A JP 2987479A JP 2987479 A JP2987479 A JP 2987479A JP S585976 B2 JPS585976 B2 JP S585976B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slag
- flux
- melting
- lining material
- furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、炉壁スラグ付着防止方法1こ関し、特に、S
iO2系ライニング材を用いた低周波誘導炉アALBC
3を溶解する際の炉壁スラグ付着防止方法1こ関する。
iO2系ライニング材を用いた低周波誘導炉アALBC
3を溶解する際の炉壁スラグ付着防止方法1こ関する。
一般Iこ、Cu合金用大型低周波誘導炉(30〜40T
)のライニング材としてはSiO□系?イニング材が使
用されている。
)のライニング材としてはSiO□系?イニング材が使
用されている。
ところで、上記C,u合金として舶用推進器材料である
Cu80%、A19〜10チ、Ni4.5〜5.5%、
Fe4.5〜5.5係を含むアルミニウム青銅鋳物材合
金(JISH5114のAlBC3、以下これをALB
C3と記す)を溶解する場合、低周波誘導炉特有の攪拌
作用1こより溶解途中1と発生したスラグ(Cu20±
A1203)がライニング材のSiO2と反応してCu
2O+AA!203+5i02のスラグを形成し、この
スラグが炉壁)こ付着する。
Cu80%、A19〜10チ、Ni4.5〜5.5%、
Fe4.5〜5.5係を含むアルミニウム青銅鋳物材合
金(JISH5114のAlBC3、以下これをALB
C3と記す)を溶解する場合、低周波誘導炉特有の攪拌
作用1こより溶解途中1と発生したスラグ(Cu20±
A1203)がライニング材のSiO2と反応してCu
2O+AA!203+5i02のスラグを形成し、この
スラグが炉壁)こ付着する。
このスラグの付着は操業回数が増加するにつれて増加し
て行き、これに伴なって電力原単位(KWH/T)が悪
化すると同時に最大入力(KWH)も低下して行き、つ
いには溶解に必要な最低入力以下)こなり操業不能にな
る。
て行き、これに伴なって電力原単位(KWH/T)が悪
化すると同時に最大入力(KWH)も低下して行き、つ
いには溶解に必要な最低入力以下)こなり操業不能にな
る。
従来は、出湯後このスラグを丸棒を用いて人力1こて突
き落していたが、高融点でしかも非常に固いため殆んど
除去することができず、炉のライフは使用回数50回程
度と非常1こ短いものであった。
き落していたが、高融点でしかも非常に固いため殆んど
除去することができず、炉のライフは使用回数50回程
度と非常1こ短いものであった。
このよう1こABLC3溶解用の低周波誘導炉では、ラ
イニング材が健全である)こもかかわらずスラグ付着の
ためにライニング材を張替えざるを得ない状況にあり、
ライフが非常(こ短かかった。
イニング材が健全である)こもかかわらずスラグ付着の
ためにライニング材を張替えざるを得ない状況にあり、
ライフが非常(こ短かかった。
本発明では、一般にこの種の低周波誘導炉には用いられ
ていなかった炉内添加フラックスを適用することにより
スラグの化学的除去を検討し、該低周波誘導炉の電力消
費量の節減とライフの延長を図るものである。
ていなかった炉内添加フラックスを適用することにより
スラグの化学的除去を検討し、該低周波誘導炉の電力消
費量の節減とライフの延長を図るものである。
ところで本発明においては、ライニング材とは反応せず
、スラグとのみ良好1こ反応する炉内添加フラックスを
選定する必要があるが、このようなフラックスの選定は
極めて困難である。
、スラグとのみ良好1こ反応する炉内添加フラックスを
選定する必要があるが、このようなフラックスの選定は
極めて困難である。
そこで本発明者等は、ALBC3の溶解温度が1200
℃であることに着目して検討の結果、フラックスとライ
ニング材との反応温度が該溶解温度以上(好ましくは1
250℃以上)で、フラックスとスラグとの反応温度が
該溶解温度以下(好ましくは1180℃以下)のフラッ
クスであれば、ライニング材を侵食せずフラックスのみ
を化学的に除去できるという知見を得、この知見1′と
基づいてフラックスの選定を行ない本発明に至ったもの
である。
℃であることに着目して検討の結果、フラックスとライ
ニング材との反応温度が該溶解温度以上(好ましくは1
250℃以上)で、フラックスとスラグとの反応温度が
該溶解温度以下(好ましくは1180℃以下)のフラッ
クスであれば、ライニング材を侵食せずフラックスのみ
を化学的に除去できるという知見を得、この知見1′と
基づいてフラックスの選定を行ない本発明に至ったもの
である。
すなわち本発明は、SiO2系ライニング材を用いた低
周波誘導炉でALBC3を溶解する際、Na2SiF6
70〜75重量係とNaCl25〜30重量%を混合し
てなるフラックスを添加することを特徴とする炉壁スラ
グ付着防止方法を要旨とするものである。
周波誘導炉でALBC3を溶解する際、Na2SiF6
70〜75重量係とNaCl25〜30重量%を混合し
てなるフラックスを添加することを特徴とする炉壁スラ
グ付着防止方法を要旨とするものである。
本発明方法において、フラックスを、
Na2SiF670〜75重量係とNaCl25〜30
重量%とを混合としたのは、NaClを30重量係以上
混合させるとフラックスが湿った状態1こなって棚吊り
現象を起こし、またNaCl3が25重量%以下ではN
a5IF6が軽量のため溶解の輻射熱によ:り飛散して
しまうからである。
重量%とを混合としたのは、NaClを30重量係以上
混合させるとフラックスが湿った状態1こなって棚吊り
現象を起こし、またNaCl3が25重量%以下ではN
a5IF6が軽量のため溶解の輻射熱によ:り飛散して
しまうからである。
以下、具体例を挙げて本発明方法の成立根拠および効果
を説明する。
を説明する。
実験例
炉壁に付着しているスラグと本発明方法にかかるフラッ
クスとの反応性、およびライニング材と該フラックスと
の反応性を以下の要領によって調査した。
クスとの反応性、およびライニング材と該フラックスと
の反応性を以下の要領によって調査した。
先ず、スラグの組成をX線回折によって分析し、そのス
ラグの融点を加熱顕微鏡によって測定した。
ラグの融点を加熱顕微鏡によって測定した。
結果は表1)こ示す通りであった。
次に、本発明方法1こかかるフラックスを含む各種のフ
ラックスについて、表1に示す性状のスラグとの反応温
度、および通常の5i02系ライニング材との反応温度
を測定した。
ラックスについて、表1に示す性状のスラグとの反応温
度、および通常の5i02系ライニング材との反応温度
を測定した。
結果は表2に示す通りであった。
表2から明らかなように、スラグとの反応温度がALB
C3の溶解温度以下(好ましくは1180℃以下)で、
ライニング材との反応温度が該溶解温度以上(好ましく
は1250℃以上)であることを満足するフラックスは
、本発明方法(こかかるフラックスであるNa25tF
e+NaClであることが判る。
C3の溶解温度以下(好ましくは1180℃以下)で、
ライニング材との反応温度が該溶解温度以上(好ましく
は1250℃以上)であることを満足するフラックスは
、本発明方法(こかかるフラックスであるNa25tF
e+NaClであることが判る。
実施例
通常の5i02系ライニング材を用いた低周波誘導炉の
ALBC3溶解操業時に、Na25iFa70〜75重
量%とNaCl25〜30重量%を混合して製造したフ
ラックスを、ALBC3溶解地金重量の約1係に相当す
る量を地金の溶解途中に3回に分けて添加したところ、
スラグの付着量を約1/3程度に減少させることができ
た。
ALBC3溶解操業時に、Na25iFa70〜75重
量%とNaCl25〜30重量%を混合して製造したフ
ラックスを、ALBC3溶解地金重量の約1係に相当す
る量を地金の溶解途中に3回に分けて添加したところ、
スラグの付着量を約1/3程度に減少させることができ
た。
以上説明したように本発明方法によれば、通常の5t0
2系ライニング材を用いたCu溶解用大型低周波誘導炉
1こてALBC3溶解操業においてライニング材を健全
)こ保ったままスラグを化学的1こ除去することができ
るため、炉壁へのスラグ付着を大幅1こ低減でき、これ
に伴なって炉のライフを著しく延長させることができる
と同時に、電力消費量も大幅に節減することができる等
の効果を奏することができる。
2系ライニング材を用いたCu溶解用大型低周波誘導炉
1こてALBC3溶解操業においてライニング材を健全
)こ保ったままスラグを化学的1こ除去することができ
るため、炉壁へのスラグ付着を大幅1こ低減でき、これ
に伴なって炉のライフを著しく延長させることができる
と同時に、電力消費量も大幅に節減することができる等
の効果を奏することができる。
Claims (1)
- 1Si02系ライニング材を用いた低周波誘導炉でCu
80%、19〜10%、Ni4.5〜5.5チ、Fe4
.5〜5.5%を含む合金(JISH5114のAlB
C3)を溶解する際、Na2SiF670〜75重量係
とNaCl25〜30重量係を混合してなるフラックス
を添加することを特徴とする炉壁スラグ付着防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2987479A JPS585976B2 (ja) | 1979-03-16 | 1979-03-16 | 炉壁スラグ付着防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2987479A JPS585976B2 (ja) | 1979-03-16 | 1979-03-16 | 炉壁スラグ付着防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55122837A JPS55122837A (en) | 1980-09-20 |
JPS585976B2 true JPS585976B2 (ja) | 1983-02-02 |
Family
ID=12288115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2987479A Expired JPS585976B2 (ja) | 1979-03-16 | 1979-03-16 | 炉壁スラグ付着防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585976B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59129726U (ja) * | 1983-02-21 | 1984-08-31 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製容器 |
JPH0333661Y2 (ja) * | 1983-11-01 | 1991-07-17 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1056654C (zh) * | 1997-04-21 | 2000-09-20 | 茂欣厦门工业有限公司 | 金属马具用铜合金的组成成份 |
JP4888926B2 (ja) * | 2000-12-11 | 2012-02-29 | 有限会社ヤマナカ | 理化学用枠体 |
JP2007209861A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Yamanaka:Kk | 実験台用天板 |
CN110331305B (zh) * | 2019-07-23 | 2020-11-20 | 北京科技大学 | 一种黄铜合金用覆盖剂的制备及其使用方法 |
-
1979
- 1979-03-16 JP JP2987479A patent/JPS585976B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59129726U (ja) * | 1983-02-21 | 1984-08-31 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製容器 |
JPH0333661Y2 (ja) * | 1983-11-01 | 1991-07-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55122837A (en) | 1980-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS585976B2 (ja) | 炉壁スラグ付着防止方法 | |
JP2571561B2 (ja) | 金属及び合金を精錬するための処理方法 | |
US2836486A (en) | Exothermic alloy addition agent | |
US2760859A (en) | Metallurgical flux compositions | |
GB2119816A (en) | Cast iron alloy and method for producing same | |
US3189491A (en) | Aluminum flux | |
US2134905A (en) | Manufacture of cast iron | |
US2791816A (en) | Method of applying exothermic material to the hot-top of steel | |
US2472025A (en) | Method of treatment of magnesiumbase alloys | |
US2262105A (en) | Flux for use in the treatment of light metal | |
US2527186A (en) | Process for blocking open hearth heats | |
US1945260A (en) | Composition of matter and process of treating molten metals | |
US2196075A (en) | Refractory and method of making it | |
US2262106A (en) | Flux for use in the treatment of light metal | |
RU2102495C1 (ru) | Металлотермическая реакционная смесь | |
US1092935A (en) | Flux for purifying aluminum and its alloys. | |
US2207282A (en) | Method of treating alloys | |
US2474538A (en) | Alloying manganese with magnesium | |
SU1723148A1 (ru) | Композиционна проволока дл модифицировани стали | |
US2794730A (en) | Process for rapidly desulphurizing cast iron | |
US971563A (en) | Flux for brass plating. | |
SU1027251A1 (ru) | Флюс дл обработки алюминиевых сплавов | |
SU1060695A1 (ru) | Флюс дл обработки алюминиевых сплавов | |
JPH068481B2 (ja) | 機械切削用軟鋼と、その製造方法 | |
SU1129268A1 (ru) | Состав дл боросилицировани стальных изделий |