JPS5857875B2 - ケ−ブル取外し工具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーブルの短絡事故を起すことなく迅速且つ安
全にハウジング（外装）から３芯ケーブルを取外すこと
が出来る工具に関するものである。

技術的背景 プリント回路技術に於て、プリント回路板、回路板に取
付けられた回路板固定子、固定子に留められたカード案
内組立体、及び回路板と電気的に接続するためカード案
内組立体に装着された複数個のプリント回路カードより
戊るカード・回路板実装組立体が用いられている。

回路板の裏面は配線用又は検査用の面であって、回路板
のこの面から複数の信号電圧ピン及び接地電位レールが
突出している。

プリント回路に埋設できない回路部分を完敗させるため
、回路板の配線用の面上の信号ピン間を相互接続するの
に３芯ケーブルが使用される。

３芯ケーブルは客先で技術的仕様変更をしたり、プリン
ト回路板格上げをしたりするのにも使用される。

３芯ケーブルは１本の信号導体と２本の接地導体とより
威り、それらは所望のインピーダンスを与えるように誘
電体材料でさや状に包１れている。

コネクタ部分は、信号導体へ接続された音叉形コンタク
トと、２本の接地導体へ接続された他の音叉形コンタク
トとから戊る。

音叉形コンタクト及びそれに接続される導体の端部はプ
ラグ差込み可能な・・ウジングに着脱自在に保持されて
、音叉形コンタクトをプリント回路板上の信号ピン及び
接地レールへ容易に差込みうるようにしている。

信号ピン又は音叉形コンタクトが損傷したとき、又は技
術的仕様変更を行なうとき、又はプリント回路板格上げ
を行なうときはノ・ウジングから３芯ケーブルを外す必
要がある。

音叉形コンタクトの端部には鉤があり、それがハウジン
グの内側の棚に係合している。

ケーブルを外すにはさやに包み込１れた導体を１対の先
細ペンチで掴み、ケーブル組立体を・・ウジングから引
張り出すのが慣例であった。

その結果として、接地導体及び信号導体に不用意に力が
掛ってそれらの導体を押しつぶし、間欠的な／及び或は
完全な短絡を生じさせる。

かくて導体に不用意に力を加えることなく・・ウジング
から３芯ケーブルを外すことが出来る工具が必要とされ
ること明らかである。

本発明 本発明はケーブルの短絡事故を起すことなく、迅速且つ
安全にハウジングから３芯ケーフルを取外すことができ
、それによりシステムの改良に際して、製造工場に於て
、及び客先事務室に於て現在経験されているような、ペ
ンチでケーフ゛ルを０張ることによって惹起する長時間
に亘り且つコスト高につくシステム停止時間をなくすこ
とが出来る工具を提供することである。

この工具は中にスプリング偏倚されたプランジャが装着
された中空の細長い胴より戊る。

そのフランシャには薄いスプリング刃が取付けられてト
リ、そのスプリング刃は胴の開放端から外へ延びその露
出した端部には突出部即ちフック部がある。

胴内のスプリングがプランジャ及びスプリング刃を外方
位置へ即ち延長位置へ常時維持する。

フランシャ及びスプリング刃を胴内へ引込ｌせるための
手掴み手段が配設されている。

音叉形部分即ち溝付部分が整合の目的で胴の端部から延
びている。

３芯ケーブルをノ・ウジングから取外すには、２、ウジ
ングが回路板から取外され、工具のスプリング刃がハウ
ジングとケーブル組立体のさや膜との間に挿入されて、
さや膜の１端に引掛けられる。

胴の音叉形部分は整合のため・・ウジングの丁字形突起
に滑入する。

然る後、損傷を生じることなくハウジングからケーブル
組立体を引抜くためにスプリングが手操作で圧縮される
。

従って本発明の主目的は３芯ケーブルを・・ウジングか
ら取外すための新規且つ有用な工具を提供することであ
る。

本発明の他の目的はケーブル組立体の芯線に不用意な力
を加えることなくケーブルハウジングから３芯ケーブル
を取外すための新規且つ有用な工具を提供することであ
る。

本発明の更に他の目的はハウジング内の３芯ケ一ブル組
立体に係合するための、且つハウジングから３芯ケ一ブ
ル組立体を取外すための、手操作可能なスプリング偏倚
手段を有する新規且つ有用な工具を提供することである
。

第１図にはプラスチック製のハウジング１１に挿入され
ている３芯ケーブル１０が示されている。

ケーブルは１本の中心信号電圧線１２と、２本の外側接
地電圧線１３とより成る。

信号線１２は１方の接地線１３と交差して金属製音叉形
コンタクト端子１４へ締付けられており、２本の接地線
１３は同様な金属製コンタクト端子１５へ締付けられて
いる。

端子１４及び１５は共通平面に配列されている。

線及び端子の交叉部分及び締付部分はＫＡＰＴＯＮ（デ
ュポン社の商標）のような頑丈な誘電体（絶縁）さや膜
１６で接着されている。

コンタクト端子の端部には鉤１７が設けられ、それがハ
ウジング内部の係合面１８にフックして（引掛って）ハ
ウジングに３芯ケーブルを着脱自在に保持するように働
らく。

信号線端子１４の端部にある開口はハウジングの開口１
９と連通してプリント回路板上の信号ピンを差込みうる
ようになっており、接地線端子１５の端部にある開口は
ハウジングのスロット開口２０と連通してプリント回路
板上の接地レール上に差込みうるようになっている。

Ｔ字形突起２１は取外し工具の整合のためハウジングに
配設されている。

第３図及び第４図には第１図に示されたケーブル組立体
から３芯ケーブルを取外すための本発明の工具が示され
る。

この工具は中空の細長い胴部材２２を含む。

スプリング偏倚されたプランジャ２３が胴内に滑動自在
に装着され、それに指掛棒２４が取付けられている。

後者は胴の側面のスロット２５を通って延び且つ胴２２
の穴２６に固定されている。

圧縮スプリング２７が胴２２内に装着されてプランジャ
２８のカラー２８とノブ３０の軸２９との間に介在する
。

ノブ３０はピン３１によって胴２２の端部に固着される
。

プ、ランジャ２３には薄いスプリング刃３２が取付けら
れて胴２２の開放端から外に延び、そのスプリング刃３
２の露出された屈曲端にはフック部分３３がある。

スプリング２７はプランジャ２３のカラー３４を胴２２
の停止表面に向って押しつけて、プランジャ２３及びス
プリング刃３２を第４図に示すように外方位置即ち延び
た位置に常時維持する。

この位置に於てスプリング刃３２のフック端は胴２２の
音叉形部分即ち溝付き延長板３５と隣接する。

ハウジングから３芯ケーブルを取外すには、この工具の
ノブを手のひらで握り、指を指掛棒に掛け、フック部分
３３を内側に向けてスプリング板３２をハウジングとさ
や膜１６との間に挿入し、胴２２の音叉形延長部３５を
第２図に示されたように丁字形突起２１の中に案内する
。

音叉形延長部３５が丁字形突起２１に着座したとき、工
具は整合状態となり、スプリング刃のフック３３はコン
タクト端子間に位置づけられ、さや膜１６の係合縁３６
にフックされる（引掛けられる）ことになる。

そこで指掛棒を用いてプランジャ２３かスプリング２７
の方へ引戻されると、その結果としてコンタクト端子の
鉤１７が外れ、そしてハウジングからの３芯ケーブルの
引抜きか生じる。

ケーブルを取外した後に指掛棒は解放されて、スプリン
グ２７がプランジャ２３及びスプリング刃３２を常時延
長された位置へ戻す。

前述のようにこの工具は線を損臨するような力を掛ける
ことなくハウジングからケーブルを自由に取外すことを
可能にする。

ハウジング１１は１本の３芯ケーブルを収容するように
図示されでいるけれども、図示されたのと同じ態様で２
本又はそれ以上のケーブルを収容するように構成されて
もよい。

２本以上のケーブルを収容している場合でもこの工具が
前述のように使用されて１度に１本面ケーブルを取外す
。

スプリング板がケーフル組立体の間に挿入されてはなら
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は差込み自在なハウジング内へ挿入接続された３
芯ケーブルを示す断面図、第２図は第１図に示すハウジ
ング内へ挿入された本発明の工具の先端を示す部分斜視
図、第３図は本発明の取外し工具の構造を示す分解図、
第４図は第３図の工具の組立図である。 第３図に於て、２２・・胴、２３・・・プランジャ、２
４・・・指掛棒、２７・・・圧縮スプリング、３０・・
・ノブ、３２・・・スプリング、フック刃、３３・・・
フック部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ・・ウジング内に着脱自在に保持されたコンタクト
   端子と部分的に上記・・ウジング内に延びるさや膜に接
   着された部分とを有するケーブルをハウジングから取外
   すための工具であって、 中空の細長い本体部材と、 上記本体部分内に装着されスプリング偏倚されたブラン
   ′ジャと、 上記プランジャに取付けられ且つ上記プランジャによっ
   て偏倚されて上記本体部分の開放端から常時延び出るよ
   うになっており、上記ハウジング及びさや膜間へ挿入さ
   れて上記さや膜の縁に引掛けられるのに適した形状のス
   プリング刃と、ハウジングからケーブルを取外すため上
   記プランジャ及びスプリング刃を引込１せる目的で上記
   本体部材及び上記スプリング偏倚されたプランジャに配
   設された握り手段と、 を含むことを特徴とするケーブル取外し工具。