JPS585739B2 - 有底中空鋼塊の製造方法 - Google Patents

有底中空鋼塊の製造方法

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Publication number
JPS585739B2
JPS585739B2 JP54137138A JP13713879A JPS585739B2 JP S585739 B2 JPS585739 B2 JP S585739B2 JP 54137138 A JP54137138 A JP 54137138A JP 13713879 A JP13713879 A JP 13713879A JP S585739 B2 JPS585739 B2 JP S585739B2
Authority
JP
Japan
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steel ingot
core
thickness
wall
manufacturing
Prior art date
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Expired
Application number
JP54137138A
Other languages
English (en)
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JPS5662655A (en
Inventor
松野淳一
朝生一夫
田中道夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPS5662655A publication Critical patent/JPS5662655A/ja
Publication of JPS585739B2 publication Critical patent/JPS585739B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有底中空鋼塊の製造方法に関するものである。
本発明者らは先に特願昭53−42410号および特願
昭53−118376号によって中空鋼塊の製造方法を
開示し、両端開放の円筒状鍛造品の製造コストを大幅に
低減することができたが、一端のみ閉塞した所謂有底中
空鋼塊の製造方法については未だ効果的な方法が見出し
得ず、従って従来は有底中空鍛造品については中実の鋼
塊にポンチを押込んで内孔を明ける方法によらざるを得
ず、そのために鍛造の工程が多く、従って鋼塊の加熱回
数が増加して鍛造コストが高い欠点があった。
本発明の目的は、有底中空鍛造品製造における前記従来
技術の欠点を克服し、最終有底中空鍛造品に類似した形
状の健全な有底中空鋼塊の製造方法を提供するにある。
本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、定盤上に設置された鋳型内に外壁鉄板耐火材
、内壁鉄板および該内壁鉄板の更に内側中心部に設置さ
れた冷却用の通気管より成る有底中子を吊下げておき下
注ぎ法により鋳型に溶鋼を注入する有底中空鋼塊の製造
方法において、製造されるべき鋼塊の底部と側面部の肉
厚比および前記中子の底部と側面部の耐火材厚さ比との
間に次式にて示される関係を満足することを特徴とする
有底中空鋼塊の製造方法。
a/b≦4−3A/B A:鋼塊底部肉厚(m) B:鋼塊側面部肉厚(m) a:中子底部耐火材厚さ(m) b:中子側面部耐火材厚さ(m) 本発明の詳細ならびに実施例を添附図面を参照して説明
する。
第1図は本発明による有底中空鋼塊の製造方法を説明す
る溶鋼注入完了時の鋳型装置を示す模式断面図である。
鋳鉄製の定盤2の上に設置された鋳鉄鋳型4の中央部に
中子6を吊下げる。
中子6は外壁鉄板8と内壁鉄板10より成る2重の有底
円筒体の間に不定形耐火材12を充填したものであって
、外壁鉄板8は直接溶鋼と接触する関係上中子6全体が
高温に加熱されるのでこれを冷却する必要がある中子6
の冷却は外壁鉄板8および内壁鉄板10よりなる2重の
有底円筒体と同心に最内部に設けられた通気管14と、
その最下端に開孔した複数個の通気孔16によるもので
あって、通気管14の上部に連結された空気もしくは窒
素等の冷却ガス源よりの冷却気体18は通気管14の内
部を下降して通気孔16より吐出され、方向転換して内
壁鉄板10と通気管14の外壁との間の空間を上昇して
外部に放出されるが、その際、内壁鉄板10を介して外
側の耐火材12を冷却する。
かくの如く構成された中子6は鋳型4の上端に取付けら
れた中子支持板20に上端を固定され、鋳型4の中心部
に吊下げられている。
中子支持板20は溶鋼22を鋳込む前は中子6の重量を
支持するだけでよいが、鋳込ろ後は中子6にかかる溶鋼
22の浮力をも支持しなければならないので必要な強度
と重量を有する必要があり、中子支持板20の鋳型4上
への取付けも、この浮力に耐え得るように強固に取付け
なければならないことは勿論である。
なお、鋳型4の環状の上部内側および中子6の上部外側
には相対向する押湯スリーブ24を設置して鋼塊側面部
に発生する収縮孔を防止するようにしておく。
かくの如く鋳型4および中子6の準備が完了したならば
溶鋼22の鋳込みを開始する。
溶鋼22の鋳込方法は、溶鋼22を静かに鋳型4内に導
入する必要があるので下注ぎ法による。
すなわち注入管より鋳込まれた溶鋼22は湯道26を通
って定盤2中の複数個所に設けられた上り湯口28を経
て鋳型内に導入され、次第に上昇して溶鋼22が押湯ス
リーブ24の上端に達して鋳込を完了する。
上記の有底中空鋼塊製造方法において、鋼塊内部の健全
性を確保するために、本発明においては鋼塊底部と側面
部の肉厚の関係および中子底部と側面部の耐火材の厚さ
の関係を規制するものである。
すなわち、第2図に示すように、上記方法にて製造され
た鋼塊30の底部における肉厚Aは、定盤2の上面と中
子6の底部の外壁鉄板8間の距離であり、鋼塊30の側
面部の肉厚Bは鋳型2の内面と中子側面部の外壁鉄板8
間の距離に等しい。
今、中子6の底部および側面部の耐火材12の厚さをそ
れぞれa,bとするならば、A,Bおよびa,b間の関
係が最も重要である。
本発明者らの数多くの実験結果よりこれらの関係が適切
でない場合には鋼塊30の底部よりも先に側面部が凝固
完了するため第3図に示す如く、底部と側面部が出会う
隅角部に引け巣32が発生する。
かかる引け巣32を発生させないためにはA,Bおよび
a,b間に下記(1)式にて示される関係を必要とする
ものである。
a/b≦4−3A/B ・・・・・・(1)鋼塊3
0の側面部の肉厚Bは、鋼塊30の外面すなわち、鋳型
4の内面にテーパーやコルゲート等があって一様でない
場合にはその平均値を用いるものとし、外壁鉄板8およ
び内壁鉄板10は薄いので無視する。
第1表は本発明者が種々のA/B値およびa/b値の組
合わせにより有底中空鋼塊を製造し、これを縦断して引
け巣の有無を調査した結果である。
第1表に実験結果の例を示すように、A/Bもしくはa
/bのいずれが大きすぎても鋼塊30の底部の凝固が遅
れ隅角部に引け巣が形成されることが判明した。
第1表の試験結果による引け巣の有mをA/Bとa/b
との関係においてプロットしたのが第4図である。
第4図より明らかな如くPQで示される直線よりも左側
は引け巣がなく、右側には常に引け巣が存在する。
PQ直線はa/A b=4−3A/Bにて示されるので引け巣を防止するた
めには前記(1)式を満足する必要がある。
すなわち、健全な有底中空鋼塊を製造するためには前記
(1)式を満足する条件でなければならず、(1)式を
満足する条件で有底中空鋼塊を製造すれば常に健全な鋼
塊を得ることができることが判明した。
本発明は有底中空鋼塊の製造方法において、製造される
べき鋼塊の底部と側面部の肉厚比および中子の底部と側
面部の耐火材厚さ比間における関係式を見出し、これに
基く中子設計を実施することにより常に健全な有底中空
鋼塊を製造する方法を見出し、これにより従来通常鋼塊
よりポンチにより明けていた内孔形成の鍛造工程を大幅
に短縮すると同時に鍛造コストを著しく低減することが
できる効果を収めることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は有底中空鋼塊の製造方法を説明ける鋳型装置を
示す断面図、第2図は本発明の有底中空鋼塊の製造方法
を説明する鋳型装置を示す部分半截断面図、第3図は不
適正な鋳型装置を用いた場合に有底中空鋼塊を発生する
引け巣を示す部分拡大断面図、第4図は本発明を得る過
程における製造試験結果を示す製造さるべき有底中空鋼
塊の底部と側面部の肉厚比A/Bと、中子の底部と側面
部の耐火材厚さ比a/b間における鋼塊に発生する引け
巣との関係を示す相関図である。 2・・・・・・定盤、4・・・・・・鋳型、6・・・・
・・中子、8・・・・・・外壁鉄板、10・・・・・・
内壁鉄板、12・・・・・・耐火材、14・・・・・・
通気管、16・・・・・・通気孔、22・・・・・・溶
鋼、30・・・・・・鋼塊。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下注ぎ法により鋳型に溶鋼を注入する有底中空鋼塊
    の製造方法において、鋳鉄製定盤上に設置された鋳鉄製
    鋳型内に、外壁鉄板、耐火材および内壁鉄板より成りか
    つ該内壁鉄板のさらに内側中心部に設置された冷却用の
    通気管を有する有底中子を吊下げておき、製造されるべ
    き鋼塊の底部と側面部の肉厚比並びに前記中子の底部と
    側面部の耐火材厚さ比の間に次式にて示される関係を与
    えることを特徴とする有底中空鋼塊の製造方法。 a/b≦4−3A/B A:鋼塊底部肉厚輌 B:鋼塊側面部肉厚(m) a:中子底部耐火材厚さ(m) b:中子側面部耐火材厚さ(m)
JP54137138A 1979-10-23 1979-10-23 有底中空鋼塊の製造方法 Expired JPS585739B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP54137138A JPS585739B2 (ja) 1979-10-23 1979-10-23 有底中空鋼塊の製造方法

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JPS5662655A JPS5662655A (en) 1981-05-28
JPS585739B2 true JPS585739B2 (ja) 1983-02-01

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ID=15191702

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59118598U (ja) * 1983-01-26 1984-08-10 豊田合成株式会社 装飾モ−ル
JPH0349999A (ja) * 1989-07-18 1991-03-04 Someno Suihou:Kk 軟質七宝模様の模様付け法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758914A (en) * 1980-09-26 1982-04-09 Sumitomo Metal Ind Ltd Manufacture of large size thick walled steel pipe

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5028898A (ja) * 1973-07-17 1975-03-24

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