JPS5857257B2 - シリンダブロツク中子組付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エンジンのシリンダブロック鋳造工程におい
て多数の中子を組み立て、さらにその組み中子を主型に
納めるようにしたシリンダブロック中子組付装置に関す
るものである。

一般に、エンジンのシリンダブロック鋳造工程において
は、主型に対してシリンダ、ウオータジャヤケット、ク
ランクケース等の多種多様の型に造型された中子を複数
個セットして鋳型を形成するようになされている。

そして、このように複数個の中子を主型にセットする場
合、各中子造型機で造られた多種類の中子をコンベア上
でいくつかの小グループ別に手作業で順次組み立ててゆ
き、のちに一つの組み中子に組み立て、コアセツタによ
る取出位置までコンベア等で搬送しているのが現状であ
り、未だに中子の組立てから主型への納めまでを効率的
に行う装置は見当らない。

特に多仕様のシリンダブロック鋳物を少量ずつ切り換え
て生産する混合生産方式に対して充分に対処できない嫌
いがあった。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、中子供
給装置と主型コンベアとの間に、中子を寄せて組立てる
組立機構を備えた中子組立装置を配置し、中子供給装置
から供給される所定の中子をコアキャリアにより中子組
立装置に移して該中子組立装置で一旦組み中子に組立て
た後、該組み中子をコアセツタにより主型コンベア上の
主型に納めるようにすることにより、多種多様の複数個
の中子を主型に応じて中子組立装置で予め組み中子に組
み立てて、よって中子の組付作業性の向上を図り得るよ
うにしたシリンダブロック中子組付装置を提供せんとす
るものである。

以下、本発明を図面に示す一実施例に基づいて詳ＭＢｌ
こ説明する。

第１図および第２図において、１は鋳造工程の鋳型の主
型Ａを所定速度で間欠移送する主型コンベアであって、
該主型コンベア１の一側には主型コンベア１の移送方向
に対して直交する方向に延びる２列の平行なコンベアで
構成された中子供給装置２，２が配置され、該各中子供
給装置２の始端（主型コンベア１反対側）はそれぞれ仕
様の異なる中子Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・を造型する中
子造型機３゜３、・・・が配置された中子造型ライン４
に接続されており、該中子造型ライン４で造型された所
定の中子Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・を各中子供給装置２
のコンベア上のパレット２ａ 、 ２ａ 、・・・に一
組ずつまとめて載置して主型コンベア１側に移送供給す
るように構成されている。

上記各中子供給装置２の終端部と主型コンベア１との間
には、中子組立装置として、離れた状態に載置せしめた
中子Ｂｌ ｒ Ｂｌ ＋・・・エアシリンダ５ａｙ ５
ａの作動により寄せて組み中子Ｂ２に組み立てる組立
機溝５を備えた中子組立用治具６が配置されている。

該中子組立用治具６は、モータ７により駆動され中子送
り方向（主型コンベア１に向う方向）と同方向の移送方
向を有するローラコンベア８を備えた第１台車９の該ロ
ーラコンベア８上に載置され、かつ係止装置１０，１０
により係止固定されている。

そして、該第１台車９は固定柱１１に固定したエアシリ
ンダ１２の作動によりレール１３上を中子送り方向に往
復移動自在に設けられ、この第１台車９を往復移動させ
ることによって、中子組立用治具６において後述のコア
キャリア１５による中子渡しとコアセック１６による組
み中子Ｂ２の取出しとをそれぞれ中子渡しセンタ位置Ｔ
と中子取出しセンタ位置Ｐとの異なる位置で行うように
構成されている。

また、１４は上記主型コンベア１の上方から各中子供給
装置２の終端部上方にまで跨るように架設された高架レ
ールであって、該高架レール１４にはコアキャリア１５
とコアセック１６とが連結されて往復移動自在に配置さ
れている。

コアセック１６とコアキャリア１５とはエアシリンダ２
γを介して連結され、コアセック１６が高架レール１４
上のチェーンベルト２８に取り付けられている。

すなわち、コアセック１６が距離１３たけ移動する間に
エアシリンダ２γを伸動させてコアキャリア１５を実質
的に距離ｌまたけ移動させるようになっている。

上記コアキャリア１５は、通常作動時には中子供給装置
２の終端部と中子渡しセンタ位置下にある中子組立用治
具６との間を水平距離ｌまたけ往復移動して、エアシリ
ンダ１５ａの作動によりプリキャッチャ１７を介して中
子供給装置２のパレット２ａ上の中子Ｂ、、Ｂ、、・・
・を係止保持せしめて中子組立用治具６に移す一方、段
取り替え時にはチェーンベルト２８の移動量を変えて中
子供給装置２と後述の第２台車２２との間を水平距離ｌ
またけ移動するようになっている。

また、上記コアセック１６は、上記中子取出しセンタ位
置Ｐにある中子組立用治具６と主型コンベア１との間を
水平距離１３たけ往復移動して、エアシリンダ１６ａの
作動によりコアキャッチャ１８を介して上記中子組立用
治具６で組み立てられた組み中子Ｂ２を係止保持せしめ
て主型コンベア１上の主型Ａ内に納めるように設けられ
ている。

よって、中子Ｂ、、Ｂ、、・・・を予め各中子組立用治
具６で揃え組立した後主型Ａヘセットするように構成さ
れている。

また、このように上記各中子供給装置２、コアキャリア
１５、中子組立用治具６およびコアセック１６は主型コ
ンベア１に向って２列平行に配置されてそれぞれ中子組
付ライン１９．１９となし、該２列の中子組付ライン１
９゜１９を鋳型に応じて切り換えて中子Ｂ、 、 Ｂ、
。

を主型Ａに納めるように構成されている。

さらに、上記主型コンベア１と各中子組立用治具６（第
１台車９）との間の床面には主型コンベア１の移送方向
と平行に治具交換用レール２０が敷設され、該治具交換
用レール２０には各々モータ２１により、駆動される２
台の第２台車２２゜２２が移動可能に乗架され、該各第
２台車２２の上面にはモータ２３．駆動により中子送り
方向（第２台車２２の移動方向と直交する方向）と同方
向の移送方向を有するローラコンベア２４が上記第１台
車９上面のベルトコンベア８と同一高さ位置となるよう
に取り付けられている。

また、上記治具交換用レール２０の一端部付近には各々
仕様の異なる中子組立用治具６、コアキャッチャ１８お
よびプリキャッチャ１７を積み重ねて保管する治具スト
ックヤードライン２５が形成されており、段取り替え時
、空状態の一方の第２台車２２上に使用後の中子組立用
治具６、コアキャッチャ１８およびプリキャッチャ１７
を順に載置して回収するとともに、新しい中子組立用治
具６等を他方の第２台車２２により治具ストックヤード
ライン２５から供給するように購或されている。

尚、第２図中、２６はショックアブソーバである。

次に、上記装置の作動について説明するに、予め、各中
子組付ライン１９において、各鋳型に対応する所定の中
子組立用治具６を第１台車９に載置固定し、またコアキ
ャッチャ１８をコアセック１６に、プリキャッチャ１７
をコアキャリア１５にそれぞれセットしておく。

この状態において、主型コンベア１上を主型Ａが間欠移
送されてくると、該主型Ａの仕様に対応した中子Ｂ、
、 Ｂ、 、・・・を造型する中子造型ライン４に接続
された一方（例えば第１図で下側）の中子組付ライン１
９の中子供給装置２が作動し、該中子供給装置２のコン
ベア上のパレット２ａに所定の中子Ｂ、 、 Ｂ、 、
・・・が一組ずつまとめられて載置され移送される。

そして、この中子供給装置２のパレット２ａは終端位置
に達すると該終端位置に所定時間停止し、このパレット
２ａが停止している間に中子Ｂ、 、 Ｂ、、・・・は
、コアキャリア１５のプリキャッチャ１７に係止保持さ
れて中子渡しセンタ位置Ｔに移送され、該位置Ｔにてプ
リキャッチャ１１より解放されて対応する中子中子組立
用治具６上に離隔状態に載置される。

次いで、この中子組立用治具６上に離隔状態に載置され
た中子Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・に、上記コアキャリア
１５では自動的に移送し難い数個の中子Ｂ、。

Ｂ１．・・・を作業者により補充し、この後、中子組立
用治具６上の全ての中子Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・は組
立機構５の作動により寄せ集められて組み中子Ｂ２に組
み立てられる。

その後、上記中子組立用治具６上の組み中子Ｂ２は、該
コアセック１６のコアキャッチャ１８に係止保持されて
主型コンベア１上の主型Ａ位置に移送され、該位置にて
コアセック１６より解放されて主型Ａ内に納められる。

このとき、コアキャリア１５も、次の中子Ｂ１を保持し
て移動する。

また、これと同時に、第１台車９はエアシリンダ１２の
伸張作動によって移動して、中子組立用治具６を中子渡
しセンタ位置Ｔから中子取出しセンタ位置Ｐに移す。

ここにおいて、上記中子組立用治具６の中子取出しセン
タ位置Ｐは第１台車９の移動により中子渡しセンタ位置
Ｔから離れているため、中子組立用治具６に補充の中子
Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・を組み込んだ作業者が組み中
子Ｂ２を取出しすべく下降してきたコアセック１６と接
触するという危険性が全くなく、作業者に対する安全性
を高めることができる。

この後、コアセック１６およびコアキャリア１５はそれ
ぞれ元の位置に作動待機し、また中子組立用治具６は第
１台車９の移動により中子取出しセンタ位置Ｐから中子
渡しセンタ位置Ｔに戻り、以上により中子取付の１サイ
クルが終了して、以後は主型コンベア１上の主型Ａが間
欠移送される毎に上記と同様の動作が繰り返される。

したがって、このように、主型Ａに納める前に必要な中
子Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・を予め中子組立用治具６に
て位置合せして組み中子Ｂ２に絹み立て直ちに主型Ａに
納めるため、中子Ｂ、 、 Ｂ、 、・・・の組付作業
性を高めることができ、中子組付時間の短縮化を図るこ
とができる。

また、鋳型の仕様が変って上記主型コンベア１上の主型
Ａが変った場合には、上記一方の中子組付ライン１９は
作動停止し、その替り、引き続いて他方の中子組付ライ
ン１９が上述したように作動して、主型コンベア１を停
止することなく中子組付が行われる。

そして、この他方の中子組付ライン１９が作動している
間に、一方の中子組付ライン１９において次の鋳型の仕
様に応じた段取り替えが行われる。

すなわち、第１台車９上の中子組立用治具６から組立機
構５のエアシリンダ５ａ、５ａ作動用のエア供給装置（
図示せず）等を取り外すとともに係止装置１０，１０の
係止固定を解除せしめて、該中子組立用治具６を第１台
車９上で移動可能な状態としておき、空状態の第２台車
２２を治具交換用レール２０上を移動させて上記第１台
車９の中子送り方向側に連ねて並べ、該両台車９，１２
のモータ１，２３の駆動により各ローラコンベア８．２
４を作動させて上記中子組立用治具６を第１台車９上か
ら第２台車２２上に移動させ、この第２台車２２に移っ
た中子組立用治具６の上に、コアセック１６からコアキ
ャッチャ１８を、次いでコアキャリア１５からプリキャ
ッチャ１７を順に下ろして積み重ねた後、該第２台車２
２を一旦治具スドックヤードライン２５と反対側（第１
図で下側）に退避させる。

しかる後、新しい鋳型に対応した中子組付用治具６、コ
アキャッチャ１８およびプリキャッチャ１７を載置した
第２台車２２を治具ストックヤードライン２５から移動
させて第１台車９の中子送り方向側に連ねて並べ、上記
と反対の操作によりプリキャッチャ１γをコアキャリア
１５に、コアキャッチャ１８をコアセック１６に、また
中子組立用治具６を第１台車９上にそれぞれセットし、
しかる後空状態になった第２台車２２を上記退避中の第
２台車２２と共に治具ストックヤードライン２５に移動
させ、以上で段取り替えが終了する。

そして、鋳型の仕様が再度変って上記他方の中子組付ラ
イン１９が作動停止すると同時に上記段取り替えした一
方の中子組付ライン１９が作動開始され、以後は上記同
様の段取り替えが交互に繰り返される。

尚、上記実施例では、コアセック１６とコアキャリア１
５とを連結して同期移動させたが、連結せずに、それぞ
れ別個のチェーンベルトで同期移動させるようにしても
よい。

以上説明したように、本発明のシリンダブロック中子組
付装置によれば、主型シリンダの一側に配設された中子
供給装置と、該中子供給装置と主型コンベアとの間に配
置され、中子を寄せて組み立てる組立機構を備えた中子
組立装置と、上記中子供給装置および中子組立装置の上
方間を往復移動自在に設けられ、中子供給装置の中子を
中子組立装置に移すコアキャリアと、上記中子組立装置
および主型コンベアの上方間を往復移動自在に設けられ
、中子組立装置で組み立てられた組み中子を主型に納め
るコアセックとからなり、中子を予め中子組立装置で揃
え組立した後生型ヘセットするようにしたものであるの
で、中子の組付作業性を高めることができ、中子組付時
間の短縮化を図ることができ、特にシリンダブロック鋳
物の混合生産方式に対して優れた効果を発揮するもので
ある。

加えて、上記中子組立装置を、中子組立用治具とこれを
載置した中子送り方向に往復移動自在な台車とで構成し
、この中子組立用治具をコアキャリアによる中子渡し時
とコアセックによる中子の取出し時とで台車の１駆動に
より各々異なる位置に移動制御するようにすれば、上記
コアセックが中子取出し時に作業員に接触する危険性が
なくなり、作業員に対する安全性を高めることができる
。

また、上記中子供給装置、コアキャリア、中子組立装置
およびコアセックを主型コンベアに向って２列並行に配
置して、鋳型に応じて切り換えて中子を納めるようにす
れば、主型コンベアを停止することなく、またその移送
速度を変えることなく中子の仕様切換えをすることがで
きるので、上記混合生産方式における生産性の向上をよ
り一層図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示するもので、第１図は平
面図、第２図は要部の拡大正面図である。 １・・・・・・主型コンベア、２・・・・・・中子供給
装置、２ａ・・・・・・パレット、５・・・・・・組立
機構、６・・・・・・中子組立用治具、９・・・・・・
第１台車、１５・・・・・・コアキャリア、１６・・・
・・・コアセック、１９・・・・・・中子組付ライン、
２２・・・・・・第２台車、２５・・・・・・治具スト
ックヤードライン、Ａ・・・・・・主型、Ｂ１・・・・
・・中子、Ｂ２・・・・・・組み中子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 主型コンベアの一側に配設された中子供給装置と、
   該中子供給装置と主型コンベアとの間に配置され、中子
   を寄せて組み立てる組立機構を備えた中子組立装置と、
   上記中子供給装置および中子組立装置の上方間を往復移
   動自在に設けられ、中子供給装置の中子を中子組立装置
   に移すコアキャリアと、上記中子組立装置および主型コ
   ンベアの上方間を往復移動自在に設けられ、中子組立装
   置で組み立てられた組み中子を主型に納めるコアセツタ
   とからなることを特徴とするシリンダブロック中子組付
   装置。 ２ 中子組立装置が、中子組立用治具と、この中子組立
   用治具を載置した中子送り方向に往復移動自在な台車と
   からなり、この中子組立用治具がコアキャリアによる中
   子渡し時とコアセツタによる組み中子の取出し時とで台
   車の駆動により各々異なる位置に移動制御されるように
   した特許請求の範囲第１項記載のシリンダブロック中子
   組付装置。 ３ 中子供給装置はコンベアで構成され、中子は該コン
   ベア上のパレットに載置されて移送される特許請求の範
   囲第１項記載のシリンダブロック中子組付装置。 ４ 中子供給装置、コアキャリア、中子組立装置および
   コアセツタは主型コンベアに向って２列平行に配置され
   、鋳型に応じて切り換えて中子を納めるようにした特許
   請求の範囲第１項記載のシリンダブロック中子組付装置
   。