JPS5856488Y2

JPS5856488Y2 - 電気コンロ

Info

Publication number: JPS5856488Y2
Application number: JP1977016775U
Authority: JP
Inventors: 晨悟寺田; 和雄石辻
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1977-02-14
Filing date: 1977-02-14
Publication date: 1983-12-27
Also published as: JPS53135170U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、電気コンロや電気レンジのシーズヒータと電
源コードの接続、取付構造に関するもので、その目的と
するところは、ヒータ部の取付け、取外しが容易であり
、かつ接続作業が確実、簡単に行えるとともに安全性の
高い電気コンロを提供することにある。

一般に電気コンロに使用するシーズヒータは発熱部が約
８００℃前後の高温となり、かつその端子部もかなりの
高温となるため、シーズヒータと電源コードとの接続が
不完全であると、局部発熱を生じ、断線が起こる。

またシーズヒータの一対の端子は比較的接近して設けら
れているため、断線を起こした電源コードが他の一方に
短絡して、局部異常発火を起こすなどの危険がある。

そしてまた厨房用電気コンロは調理鍋からのふきこぼれ
による煮汁などがシーズヒータにかかったり、高温で使
用されるため、使用条件が厳しく、また日常の使用頻度
も多いものである。

そこで本考案は、シーズヒータの断線が生じた場合にお
いて、ヒータ部品の修理、交換が簡単にして確実に行え
るようにしたものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図において、１は電気コンロ本体を構成する上板で
、この上板１には円形の開口部２が設けられている。

そして、この開口部２には受皿３と、ノング４と、支持
台５とが順に置かれ、このうち支持台５にはシーズヒー
タ６が載置されている。

また、このシーズヒータ６の端部は受皿３の切欠き部３
ａから電気コンロ本体内に引き込まれ、この端部には第
２図に示すように金具７が固定されている。

そして、同シーズヒータ６の先端には電源コード８の雌
端子８ａに挿入される雄端子６ａが設けられ、この両端
子６ａ、Ｂａの結合部は後工程で碍子９によって覆われ
る構成となっている。

この碍子９は上記シーズヒータ６の軸方向に一対の透孔
９ａが設けられ、また上面には凹溝９ｂが設けられてい
るもので、シーズヒータ６の端部において同シーズヒー
タ６の軸方向、つまり上記電源コード８方向に摺動自在
となっている。

そして、この碍子９の金具７への固定はアース線１０を
締付具、例えばネジ１１で認定する際にこのネジ１１で
、同時に行う。

つまり、第１図に示すようにアース線１０の圧着端子１
０ａにネジ１１を挿入し、この状態でネジ１１をネジ
穴７ａに締付けると、このネジ１１の先端は碍子９の凹
溝９ｂに位置することになり、これにより、電源コード
８側の外方へ抜けない構成となるものである。

なお、金具７のヒンジ７ｂは上板１の下面に固定した支
持金具１２の支持穴１２ａで軸支されており、この軸
支作業は支持金具１２をバネ材で形成したので、支持金
具１２を第２図矢印穴方向に広げれば簡単に行うことが
できる。

またシーズヒータ６と電源コード８との接続作業は先ず
電源コード８の雌端子８ａを碍子９の透孔９ａから挿入
してシーズヒータ６側に突出させ、次にその雌端子８ａ
にシーズヒータ６の雄端子６ａを挿入する。

この場合、雄端子６ａと雌端子８ａの結合状態は目で確
かめながら行うことができるので、確実にしかも簡単に
行うことができる。

そして、このように両者を結合させた後に碍子９の端面
が第１図に示すように金具７の端面に当接するまで摺動
させ、次に上述したようにネジ１１で圧着端子１０ａと
碍子９の両者を固定する。

さらに、電源コード８とアース線１０を結束バンドやテ
ープ等（図示せず）で結束すれば、取扱いでの線の絡み
防止になることは自明のことである。

また、ヒータ部の上板１への取付けは、上板１に設けた
開口部２よりシーズヒータ６、支持台５を外部に引き出
し、支持金具１２の面支持穴１２ａ部を外方に開いて金
具７のヒンジ７ｂを支持穴１２ａに差しこみ、ヒータ
部を軸支させる。

次に受皿３の切欠き部３ａをシーズヒータ６の端部に位
置させて受皿３を開口部２に載置し、その後、シーズヒ
ータ６、支持台５を通したリング４を上記受皿３上に載
置し、その上に支持台５を載置、セットしてヒータ部の
上板１へのセットは完了する。

そして、シーズヒータ６を修理、交換する場合には上記
取付は作業とは逆に分解し、その後組み立てを行えばよ
い。

なお、上記実施例では支持金具１２をバネ材で形成した
例を説明したが、もちろんこの支持金具１２をバネ材以
外で形成しても良く、この場合は第３図のように支持穴
１２Ｈに通じる切溝１２ｂを設ければ良い。

この場合、金具７のヒンジ部７ｂを、切溝１２ｂに沿
って支持穴１２ａに移動するだけで簡単に軸支できる
ので、組立、ヒータ交換の作業がより簡単、容易になる
という効果がある。

以上のように本考案によれば、シーズヒータと電源コー
ドの結合部は不燃性の碍子内に位置させるようにしてい
るため、局部発熱や断線が生じても短絡や異常発火を生
じることはない。

また組立やシーズヒータの修理、交換にあたっての接続
作業は、電源コードを碍子に設けた一対の透孔に挿入し
、そして電源コードを一対の透孔より外側に引き出した
後、シーズヒータに接続することができるため、その接
続作業を容易に、かつ硬実に、しかも完全に行うことが
できる。

そしてまたアース線を金具に固定するとき、碍子の金具
への固定も同時に行うようにしているため、何ら別部品
、別作業を必要とせず、簡単に行うことができ、しかも
金具に設けたヒンジ部の軸支により、容易に装着、分離
ができ、かつシーズヒータの修理、交換も本体を設置し
た状態で可能となる等実用的効果のきわめて大きいもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例にかかる電気コンロの要部断
面図、第２図は同電気コンロの要部を拡大した分解斜視
図、第３図は本考案の他の実施例にかかる電気コロンの
要部斜視図である。１・・・・・・本体上板、６・・・・・・シーズヒータ
、７・・・・・・金具、７ｂ・・・・・・ヒンジ、８・
・・・・・電源コード、９・・・・・・碍子、９・・・
・・・一対の透孔、１０・・・・・・アース線、１１・
・・・・・ネジ（締付具）、１２・・・・・・支持金具
、１２ａ・・・・・・支持穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シーズヒータ端部を通してシーズヒータを保持固定して
いる面とその面に対し直角に曲げてネジ穴を設けた面と
を有し、かつヒンジ部を設けてなる金具と、シーズヒー
タの端子部を挿入する一対の透孔を設け、かつ上面の上
記ネジ穴と対応する位置に凹溝を設けた碍子と、この碍
子内で上記シーズヒータに接続される電源コードと、上
記金具に締付具で固定されるアース線と、本体上板の下
面に固定され、かつ支持穴を設けた支持金具とを備え、
上記締付具によるアース線の固定時に同締付具を碍子の
凹溝に位置させて碍子を金具に固定し、この金具のヒン
ジ部を上記支持金具の支持穴に軸支させてなる電気コン
ロ。