JPS5855930Y2 - ピペツト型ビユ−レツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は検査、分析等に使用する液体計量用ビューレッ
トの改善に関する。

従来のビューレットは第１図に示す様に計量目盛り５の
ついた円筒８の下部に液性出用のコツクロを設け、スタ
ンド（図示せず）で支えた構造になっている。

しかして従来のビューレットは円筒形で、円筒８の直径
によって容積がほぼ決まり、計量目盛り５の最少単位も
円筒８の直径により決まるので、比較的大量の液を精密
に測定するには不適当な面があり、コツクロの微調節に
時間がか・ると共に計量精度もある限度以上には期待出
来ないという欠点があった。

又このため径が細く長さの長いビューレットを用いよう
とすると、ビューレットの高さが高くなり、計量作業能
率が悪くなり、ビューレット自体も、不安定で壊れ易い
ものになる。

一方計量の目的によっては、対象の計測量がほぼ一定し
、変動巾が小さい場合がある。

本考案はこの様に対象の計測量の変動巾が小さい場合に
おいて、従来のビューレットの上記欠点を改善し、比較
的大容量でかつ精密計量の可能なビューレットを提供す
るものである。

しかして本考案の要旨は第２図に示す様に計量液の大半
を収納する中間膨らみ部１の上部に、標線３を有する上
部細管２を設けると共に、該中間膨らみ部１の下部には
標線３を基準とした計量目盛り（以下単に計量目盛りと
いう）５を有する下部細管４を設けたことを特徴とする
ピペット型ビューレットにある。

中間膨らみ部１は球形、円筒形何れでもよいが、対象と
する計量液の大半を収容するものであり、中間膨らみ部
１の下に続く下部細管４は計量目盛５を有し、対象の計
測量の変動中以上の容積を有する。

又下部細管４は径が小さい程計量精度が良いが、必要な
限度で細くするのがよい。

下部細管４の下方には従来品同様コツクロが設けられて
いる。

又中間膨らみ部１の上方には上部細管２が続き、標線３
が設けられている。

上部細管２の直径は通常下部細管４の直径と同程度であ
るが頂部９は液を注入し易くするため、第３図に示すよ
うに漏斗状に拡大しておくのが好ましい。

本考案のピペット型ビューレットを用いるには、コツク
ロを閉じて頂部９から液を注入し、液面を標線３以上に
上げた後、コックを開いて余分の液を廃山しながら液面
を標線３に合わせる。

次にコツクロを開いて液を注出し、計量目盛り５を見な
がら液面が所定の位置に来たらコツクロを閉じる。

本考案においては上部細管２及び下部細管４の径が小さ
いので液面合わせがし易く、計量操作が速くなると共に
、計量の精度も向上する。

しかも中間膨らみ部１が計量液の大半を収容するので高
さが低く取扱い易いという効果がある。

計量操作を更に速くするには上部細管の標線３の上、下
又は上下に計量補助目盛り７を設け、液面を標線に合わ
せるためのコック操作をなくすることができる。

即ち頂部９から液を注入した時液面が標線の上下の計量
補助目盛り７の範囲内にはいれば液の注入を中止し、液
面が標線に正しく一致していなくても計量補助目盛りを
読み、注出を開始し、予定の計量目盛り位置から、上記
計量補助目盛りの読みを加減した目盛り位置で注出を停
止すればよい。

計算の加減の巾を小さくするために、計量補助目盛り７
は標線３の上又は下の一方でなく上下に分けて設けるの
が好ましく、又夫々１０目盛り以内が好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のビューレットの側面図、第２図は本考案
の一実施例を示す側面図、第３図は本考案の他の実施例
を示す部分拡大側面図である。 図において、１・・・・・・中間膨らみ部、２・・・・
・・上部細管、３・・・・・・標線、４・・・・・・下
部細管、５・・・・・・計量目盛り、６・・・・・・コ
ック、７・・・・・・計量補助目盛り、８・・・・・・
円筒、９・・・・・・頂部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．計量液の大半部を収納する中間膨らみ部の上部に、
   標線を有する上部細管を設けると共に、該中間膨らみ部
   の下部には標線を基準とした計測目盛りを有する下部細
   管を設けたことを特徴とするピペット型ビューレット。 ２、上部細管の頂部が漏斗状に拡大していることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載のピペット
   型ビューレット。 ３、上部細管の標線の上、下又は上下に計測補助目盛り
   を有することを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項又は第２項に記載のピペット型ビューレット。