JPS585582Y2 - 弛み止め理髪鋏 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、前部鋏刃先縁１□と、後部静止握り縁２、
とを一体に連結構成した上部静止鋏刃体３□と、同様に
前部鋏刃先縁１□と、後部回動握り縁２゜とを一体に連
結構成した下部回動鋏刃体３□とが、その中途４０，４
２を支点として交叉して回動するように重合枢着して理
髪鋏体が構成された弛み止め理髪鋏に係り、その上平鉄
刃体３□、３２の中途４□、４□の支点に、上下に連通
ずる上、下部支持円孔５□、５□が開設され、その下部
支持円孔５□の孔縁６に、下部支持円孔５□側から上部
支持円孔５□側に向けて挿込まれた締付けねじ杆７の下
端保安頭片の外周鍔縁８が係支され、その締付けねじ杆
７の上端のねじ部９の堅方向の略々中央に先端がら係着
切り溝１０が刻設され、その係着切り溝１０に、両側端
に尖鋭突片１１，１１を有する弾発係着横帯板１２が挿
込まれ、また、裏面旦を、前記上部静止鋏刃体３゜の中
途４１の外面１４に当接して弾発座金１５が、前記締付
けねじ杆７の上端のねじ部９の突出端部の外側周に嵌込
まれ、更に、その弾発座金１５の外面１６に弾発押板１
７の裏面１８が重合され、且つ、弾発座金１５の中芯部
の係着桁板１５′及び弾発押板１７の中芯部の係着桁板
１７′が、夫々前記締付けねじ杆７の係着切り溝１０に
係着され、また、その弾発座金１５及び弾発押板１７の
外面が、前記締付けねじ杆７の上端のねじ部９の突出先
端部にねじ付けられた締付はナツト１９の先端面２０に
て押圧され、その締付はナツト１９の先端面２０の中央
部には、前記弾発係着楔帯板１２の嵌込み空室２１が設
けられ、その空室２１の内周壁面に連設した堅向き鋸歯
状凹凸条２２．２２・・・・・・に、前記弾発係着楔帯
板１２の両側端の尖鋭突片１１，１１が弾発的に係着さ
れていると共に、前記弾発座金１５及び弾発押板１７は
相互対向した彎曲面に形成され、また、弾発座金１５の
外周縁に鋸歯状係着凹凸２３が刻設されその一突起２４
は下向きに屈曲されて、その先端を、前記上部静止鋏刃
体３．の中途４１の外面１４に設けた係着凹所２５に係
着されていることを特徴とし、その実施態様として、前
記弾発係着楔帯板１２として、焼入弾性鋼または硬質弾
性プラスチックが用いられ、また、弾発座金１５及び弾
発押板１７として、弾性鋼板または硬質弾性プラスチッ
ク板が用いられているものであって、上平鉄刃体を弛む
ことなく緊締させることを目的とするものである。

図面において、２６は、弾発座金１５の外周縁の無鋸歯
凹凸周縁を示す。

従来、前部鋏刃先縁と後部静止握り縁とを一体に連結構
成した上部静止鋏刃体と、同様に前部鋏刃先縁と、後部
回動握り縁とを一体に連結構成した下部回動鋏刃体との
中途にねし付けたねし杆を支点として交叉して回動する
ように重合関着して理髪鋏体を構成することは、一般に
知られている。

この種の従来の理髪鋏においては、そのねじ付けねし杆
を緊弛することによって、両鋏刃体の噛合わせを調整す
るようにしているものであるが、使用中、そのねじ杆が
弛み易く、また、その調整が困難である等の欠点がある
。

これに対して、この出願の考案は、この従来構造の欠点
を除去したもので、この出願の考案によれば、締付けね
し杆は、その先端の係着切り溝と弾発座金及び弾発押板
の中芯部の係着桁板との係着によって、締付はナツトを
締付ける場合に固定状態に保持されて、その締付けが確
実に行われると共に、弾発座金と弾発押板との弾圧によ
って締付はナラＩ・が弾発的に保持され、更に、その締
付はナツトは、その内周壁面の堅向き鋸歯状凹凸条と弾
発係着楔帯板との弾発的係着によって、巡動が防止され
て、その締付けの弛緩が防止されると共に、前記弾発座
金１５及び弾発押板１７は相互対向した彎曲面に形成さ
れ、また、弾発座金１５の外周縁に鋸歯状係着凹凸２３
が刻設され、その−突起２４は下向きに屈曲されて、そ
の先端を、前記上部静止鋏刃体３□の中途４□の外面１
４に設けた係着凹所２５に係着させることによって、そ
の締付はナツトの締付は及び弛緩防止が一層強力になっ
て頗る有用である。

また、この考案においては、その実施態様におけるよう
に、前記弾発係着楔帯板１２として、焼入弾性鋼または
硬質弾性プラスチックを用い、また、弾発座金１５及び
弾発押板１７として、弾性鋼板または硬質弾性プラスチ
ック板を用いることができることになり便利有用である
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の正面図、第２図は平面図
、第３図は第２図Ａ部拡大平面図、第４図は第３図Ｉ−
■線断面図、第５図、第６図、第７図、第８図、第９図
は夫々第４図■■−Ｉ■線、ＩＩＩ−ＩＩＩ線、ＩＶ＝
ＩＶ線、■−■線、ＶＩ−ＶＩ線断面図、第１０図ハコ
の考案の組立て状態の説明図、第１１図は他の実施例の
一部乎断面図を示す。 図中、同一符号は同一部分または均等部分を示し、１、
山は前部鋏刃先縁、２１は後部静止握り縁、２□は後部
回動握り縁、３□は上部静止鋏刃体、３□は下部回動鋏
刃体、４１，４□は中途、５０，５□は上下部支持円孔
、６は下部支持円孔５２の孔縁、７は締付けねし杆、８
は保安頭片の外周鍔縁、９はねじ部、１０は係着切り溝
、１１は尖鋭突片、１２は弾発係着楔帯板、１３は裏面
、Ｕは外面、１５は弾発座金、１５’、１７’は係着桁
板、坦は外面、１７は弾発押板、１８は裏面、１９は締
付はナツト、囚は先端面、２１は嵌込み空室、２２は鋸
歯状凹凸条、２３は鋸歯状係着凹凸、２４はその一突起
、２５は係着凹所を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）前部鋏刃先縁１、と、後部静止握り縁２、とを一
   体に連結構成した上部静止鋏刃体３、と、同様に前部鋏
   刃先縁１□と、後部回動握り縁２□とを一体に連結構成
   した下部回動鋏刃体３２とが、その中途４□。 ４□を支点として交叉して回動するように重合枢着して
   理髪鋏体が構成されていて、その上平鉄刃体３□、３２
   の中途４１，４□の支点に、上下に連通ずる上、下部支
   持円孔５０，５□が開設され、その下部支持円孔５□の
   孔縁６に、下部支持円孔５□側から上部支持円孔５、側
   に向けて挿込まれた締付けねじ杆７の下端保安頭片の外
   周鍔縁８が係支され、その締付けねじ杆７の上端のねじ
   部９の堅方向の略々中央に先端から係着切り溝１０が刻
   設され、その係着切り溝１０に、両側端に尖鋭突片１１
   ，１１を有する弾発係着横帯板１２が挿込まれ、また、
   裏面Ｕを、前記上部静止鋏刃体３□の中途４、の外面１
   ４に当接して弾発座金１５が、前記締付けねじ杆７の上
   端のねじ部９の突出端部の外側周に嵌込まれ、更に、そ
   の弾発座金１５の外面層に弾発押板１７の裏面旦が重合
   され、且つ、弾発座金１５の中芯部の係着桁板１５′及
   び弾発押板１７の中芯部の係着桁板１７′が、夫々前記
   締付けねじ杆７の係着切り溝１０に係着され、また、そ
   の弾発座金１５及び弾発押板１７の外面が、前記締付け
   ねじ杆７の上端のねじ部９の突出先端部にねじ付けられ
   た締付はナツト１９の先端面２０にて押圧され、その締
   付はナツト１９の先端面型の中央部には、前記弾発係着
   横帯板１２の嵌込み空室２１が設けられ、その空室２１
   の内周壁面に連設した堅向き鋸歯状凹凸条２２．２２・
   ・・・・・に、前記弾発係着横帯板１２の両側端の尖鋭
   突片１１．１１が弾発的に係着されていると共に、前記
   弾発座金１５及び弾発押板１７は相互対向した彎曲面に
   形成され、また、弾発座金１５の外周縁に鋸歯状係着凹
   凸２３が刻設され、その−突起２４は下向きに屈曲され
   て、その先端を、前記上部静止鋏刃体３□の中途４□の
   外面Ｕに設けた係着凹所２５に係着されていることを特
   徴とする弛み止め理髪鋏。
2. （２）前記弾発係着横帯板１２としては、焼入弾性鋼ま
   たは硬質弾性プラスチックが用いられ、また、弾発座金
   １５及び弾発押板１７としては、弾性鋼板または硬質弾
   性プラスチック板が用いられて成る実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の弛み止め理髪鋏。