JPS5854964Y2 - 自動往復切削鉋盤における動力伝達機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動往復切削鉋盤において、電動機１個で送
材ローラと鉋胴を運転するとともに、切削せずに送材す
る場合、クラッチを用い、鉋胴だけの運転を停止させる
ものである。

従来の自動往復切削鉋盤において、送材用電動機と鉋胴
回転用電動機が別個についており、高価なものとなって
た。

また、往路または復路で、切削せずに送材する場合、鉋
胴を運転したままのため、無負荷回転における騒音が発
生していた。

本考案は、前記した従来技術の欠点をなくシ、胴と電動
機の間にクラッチを設け、切削せずに送材だけを行う場
合は、鉋胴と電動機の接続を切り離すことにより、騒音
時間を短くすることにある。

本考案は、自動往復切削鉋盤において、送材ローラと鉋
胴を１つの電動機で駆動させ、また正逆可能とし、往路
または復路時、送材のみ行う場合、鉋胴と電動機間に設
けたクラッチを切り離すことにより、鉋胴の回転を停止
させるような機構を工夫したものである。

本考案の一興体例を図により説明する。

支持部材４に支持された送材テーブル１の上方に昇降部
材２を対向させ、その間に送材路を形成する。

昇降部材２には送材路に沿って設けられた複数の送材ロ
ーラ７及び鉋胴８が可回転に支持されている。

更に昇降部材２は昇降用電動機３の回転により螺軸６を
介して昇降可能であり、２本のコラム５により支持され
ている。

送材路の前方には被加工材を検出する検出ローラ９が設
けられ、該検出ローラの上下動作を検出して、検出ロー
２９が木材表面に触れたことを検出する検出手段１゜が
設けられている。

前記送材ローラ７前方端より前方に被加工材２２の送入
を検出する検出手段１１を設け、鉋胴８の下方に被加工
材２２の通過を検出する検出手段１２が設けられている
送材ローラ７は軸受２０に可回転に支持され、可逆電動
機１３によりギヤ１４，１５．１６及びスプロケット１
８、チェーン１９を介して回転される。

鉋胴８は軸受２１に可回転に支持され、前記可逆電動機
１３により電磁クラッチ１７を介して回転される。

電磁クラッチ１７が連結状態のとき可逆電動機１３の回
転を伝達して鉋胴８を回転させ、開放状態のとき可逆電
動機１３の回転の伝達を阻止して鉋胴８を回転させない
。

次に可逆電動機１３及び電磁クラッチ１７の制御につい
て説明する。

被加工材２２を第１図の如く送材テーブル上に置き、検
出ローラ９、検出手段１０により、昇降部材２の昇降を
制御して適正な送材間隔にする。

被加工材２２を送材路に沿って押し入れると、検出手段
１１が第４図Ａに示す如く出力を発し、該出力信号の立
上りを前端感知手段２３により感知して、第４図Ｃに示
す如く被加工木材２２が送材路に送入されたことを示す
出力信号を発し、アンドゲート２４を介してセットリセ
ット回路２５をセットさせ、その１側出力をローからハ
イレベルに反転させる。

該ハイレベル信号を受け、リレーコイル３７を励磁して
、常開リレー接点４１を付勢して可逆電動機４３を正回
転させ、第２図に示す伝達手段により送材ローラ７及び
銅網８を回転させて、被加工材２２を送行切削する。

被加工材２２の送行方向後端が検出手段１２の位置を通
過すると第４図Ｂに示す如く出力を発し、該出力信号の
立下りを後端感知手段２６により感知して、第４図Ｅに
示す如く被加工材２２の送行方向後端の通過を示す検出
信号を発し、アンドゲート２７を介してセットリセット
回路２８をセットし、その１側出力をローからハイレベ
ルに反転させる。

該ハイレベル信号を受はコイル３８を励磁し、電磁クラ
ッチ１７を開放し、銅網８の回転を止める。

また同時にセットリセット回路２８の０側出力もハイか
らローレベルに反転し、この立下り信号により遅延回路
２９が作動し、一定時間経過路、微分回路３０を介して
セットリセット回路２５をリセットし、その１側出力を
ハイからローレベルに反転させる。

該ローレベルを受け、リレーコイル３８の励磁を停止さ
せ、常開リレー接点４０を消勢して可逆電動機４４の正
回転を停止して送材ローラ７の回転を止める。

遅延回路３１により規制される時間経過後、微分回路３
２を介して、セットリセット回路３３をセットして１側
出力をローからハイレベルに反転させる。

該ハイレベルを受はリレーコイル３９を励磁して、常開
リレー接点４１を付勢して可逆電動機４３を逆回転させ
、第２図に示す伝達手段により送材ローラ７のみを逆回
転させて被加工材２２を逆送させる。

被加工材２２の逆送時、該被加工材２２の後端が検出手
段１２を通過したことを、後端感知手段により感知し第
４図Ｅに示す如く出力を発する。

該出力信号を受け、遅延回路３５により、被加工材２２
の送行方向後端を検出してから、該被加工材が、昇降部
材２の前方まで十分に抜き出る時間を規定し、一定時間
経過後微分回路３７を介してセットリセット回路３３を
リセットし、１側出力をハイからローレベルに反転させ
る。

該ローレベルを受け、リレーコイル４０の励磁を停止さ
せ、常開リレー接点４１を消勢して可逆電動機４３の逆
回転を停止して送材ローラの回転を止める。

同時にセットリセット回路３３の立下りを微分回路３４
により検出し、第４図に示す如く出力を発し、セットリ
セット回路２８をリセットしてその１側出力をハイから
ローレベルに反転させる。

該ローレベルを受け、コイル３８の励磁を停止させ、電
磁クラッチ１７を連結させる。

本考案によれば、上記の様にクラッチを設けることによ
り、切削せずに送材する場合、電力消費時間および騒音
時間の短縮を計ることができるとともに、送材用と銅網
回転用電動機を１つにしたため、低価格での供給が可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図、２図、３図、４図は、本考案による一実施例を
示すものであり、第１図は、自動往復切削銅盤の側面図
、第２図は、駆動系を説明する模式図、第３図は、ブロ
ック回路図、第４図は動作説明用タイムチャートである
。 図において、１は送材テーブル、２は昇降部材、３は昇
降用電動機、４は支持部材、５はコラム、６は螺軸、７
は送材ローラ、８は銅網、９は検出ローラ、１０゜１１
．１２は検出手段、１３は可逆電動機、１４，１５．１
６はギヤ、１７は電磁離合機、１８はスプロケット、１
９はチェーン、２０，２１は軸受、２２は被加工材、２
３は前端感知手段、２４．２７はアンドゲート、２５，
２８．３３はセットリセット回路、２６は後端検出手段
、２９，３１．３５は遅延回路、３０．３２．３４．３
６は微分回路、３７．３９はリレーコイル、４０．４１
は常開リレー接点、４２は電源、４３は可逆電動機であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送材テーブル上に形成される送材路の適所に材料の通過
   を感知する感知手段を設け、該感知手段を送材ローラを
   駆動する可逆電動機に接続し、回転制御を行い材料を自
   動反転させ、かつ、前記可逆電動機で鉋刃を有する鉋胴
   を回転させるとともに、可逆電動機と鉋胴の間にクラッ
   チを設け、前記感知手段からの信号をうけ、クラッチの
   接続を制御する制御手段を設けたことを特徴とする自動
   往復切削鉋盤における動力伝達機構。