JPS5854918Y2 - 穀粒回収装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、−袋相当分以上の穀粒を収容するホッパー２
に有する袋詰め用吐出口に、その吐出口を開閉するシャ
ッターを閉状態に付勢させて設け、手動によって開操作
される前記シャッターを開状態に係止維持するストッパ
ーを設け、そのストッパーによる前記係止維持作用を前
記ストッパーに連係したソレノイドへの通電により解除
可能にすると共に、袋満杯検出に基づいて前記ソレノイ
ドへの通電を行なう制御機構を構成しである穀粒回収装
置に関する。

穀粒満杯袋を取出した後、新らしい袋にホッパー内の収
容穀粒を袋詰めする際に、その袋に穀粒が供給されて満
杯になった後でも、ホッパー内に更に残留する穀粒を、
満杯袋に振動を加えながら追加充填したい場合があり、
このような場合には、上記回収装置にあっては、袋満杯
と同時にソレノイドの通電作動が働くために、ストッパ
ーは作用せず、従ってシャッターを手で引っばって開状
態にした後、ストッパーによる係止維持をすることがで
きず、片手でシャッターを開状態に維持しながら他の片
手で満杯袋を振動させる操作を行なわねばならなくて残
留穀粒を追加袋詰めすることが困難となる問題がある。

この問題を解決する一手段として、スイッチ操作をする
とシャッターに対する自動係止解除作動を停止できるよ
うにすることが考えられるが、充填後におけるリセット
を忘れると次の必要時にシャッターが閉塞しない問題が
ある。

本考案は、上記実情に鑑みて、ホッパー内の残留、穀粒
をも容易に追加袋詰めできるようにすると共に、上述の
如き停止機構を設けた場合に必要となるリセット忘れ防
止のためのような特別な注意を払わなくとも次の必要時
にはシャッターに対する自動係止解除作動が確実に得ら
れるようにすることを目的とする。

本考案は、冒記した穀粒回収装置において、人為的な入
力操作に基づいて一定時間だけ前記ソレノイドへの通電
回路を断つ制御停止機構を設けであることを特徴とする
。

従って、ソレノイドへの通電回路を断つ制御停止機構を
人為的に操作すると、手を添えていなくともストッパー
の係止作動によって、シャッターを開状態に係止維持で
きて、両手で満杯袋を楽に振動させることができるので
、ホッパー内の一袋相当分以外の残留穀粒をも容易に追
加袋詰めできるに至った。

又、袋満杯状態でのソレノイドへの通電停止によるスト
ッパーのシャッター開状態係止作動を可能にした一定時
間には、ソレノイドへの通電が可能となっているので、
リセット忘れ防止のために必要となるような特別の注意
を払わなくとも次の必要時には、満杯検出に基づいてシ
ャッターが開状態から確実に自動閉塞するに至った。

次に、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

コンバインに設ける袋詰め部に装備する穀粒回収装置を
構成するに、袋詰め用吐出口１を有し、−袋相当分以上
の穀粒を収容するホッパー２を複数個並設し、揚穀装置
３により脱穀選別部４からの穀粒が機体外側でかつ最前
側のホッパー２に供給されると共に、オーバーフローと
均平スクリュー５の作用により供給穀粒が各ホッパー２
・・・へ分配されるように構成しである。

各吐出口１・・・のスライド式シャッター６の開閉操作
により袋７への穀粒充填あるいは充填停止ができるよう
に構成しである。

スプリング８により閉状態に付勢それている前記シャッ
ター１を開操作してシャッター１の係止片９とソレノイ
ド１０に連動のストッパー（（揺動片）１１を係止する
と、シャッター６を開状態に維持できるように構成され
ている。

各吐出口１・・・に設けた袋満杯検出機構１２と前記ソ
レノイド１０を連係させて、袋７が満杯になるとソレノ
イド１０への通電によってシャッター６の開状態係止維
持を解除してシャッター６が自動的に閉じるように構成
されている。

更に、最終的に満杯となる袋７に対する吐出口１、すな
わち、機体内方側でがっ最後側吐出口１の前記検出機構
１２と警報ブザ−ＢＺ１を連係させて、全装７・・・が
満杯となるとブザーＢＺ１が作動するように構成されて
いる。

前記ソレノイド１０への通電によって各シャッター６・
・・に対する係止を解除して自動閉塞させると共に前記
ブザーＢＺ１を作動させる制御回路に、この自動制御を
停止する為の押しボタンスイッチＳＷ１への人為的入力
に基いてソレノイド１０への通電停止状態を一定時間す
なわちホッパー２内の残留穀粒を袋７へ追加充填できる
に足る時間だけ持続させるための制御停止機構１３を設
けて、前記スイッチＳＷ１を操作するとソレノイド１０
への通電回路が断たれ、袋が満杯であっても前記係止片
９と前記ストッパー（揺動片）１１の係止が可能となり
シャッター６を開状態に維持でき、もって、両手で袋７
を振動させてホッパー２内の残留穀粒を追加充填できる
ように構成されている。

前記制御停止機構１３と各ソレノイド１０・・・及び警
報ブザ−ＢＺ１とを連係させた制御回路が第３図の如く
構成されている。

すなわち、前記スイッチＳＷ１を押し操作すると、リレ
ーＲが作動し、その作動に伴うスイッチｒ１の開作動に
より各ソレノイド１ト・並びに警報ブザ−ＢＺ１の回路
が作動不能状態となる。

リレーＲの作動に伴うスイッチｒ２の閉作動により作動
を開始したタイマーＴが予め設定された一定時間だけ作
動するとスイッチｔが開作動して前記リレーＲが非作動
状態となる。

リレーＲが非作動状態となると前記スイッチｒ□が閉作
動して各ソレノイド１０・・・及びブザーＢＺ□の回路
が作動可能状態に復帰する。

更に、最終的に穀粒が供給されるホッパー２すなわち機
体内側でかつ最後側のホッパー２内に満杯検出機構１４
を設け、この検出機構１４と警報ブザ−ＢＺ２を連係さ
せて、全装７・・・の満杯に引続いて全ホッパー２・・
・が満杯となるとブザーＢＺ２が作動するように構成さ
れている。

そして、このブザーＢＺ２用の制御回路１５が第３図に
示す如く構成されている。

この回路１５中のスイッチＳＷ２を操作するとブザー回
路１５を開閉できるように構成されている。

尚、前記警報ブザ−ＢＺ１をベル等に代えても良いので
あり、これらを警報音を発生する装置Ｂｚ１と総称する
。

又、本考案は、コンバインに装備する穀粒回収装置に限
らず、各種の穀粒回収装置に適用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る穀粒回収装置の実施例を示し、第１
図はコンバインの部分平面図、第２図はシャッター機構
を示す一部切欠図、第３図は制御回路図である。 １・・・・・・吐出口、２・・・・・・ホッパー ６・
・・・・・シャツター、１３・・・・・・制御停止機構
、 ＢＺｌ・・・・・・警報装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一袋相当分以上の穀粒を収容するホッパー２に有する袋
   詰め用吐出口１に、その吐出口１を開閉するシャッター
   ６を閉状態に付勢させて設け、手動によって開操作され
   る前記シャッター６を開状態に係止維持するストッパー
   １１を設け、そのストッパー１１による前記係止維持作
   用を前記ストッパー１１に連係したソレノイド１０への
   通電により解除可能にすると共に、袋満杯検出に基づ′
   いて前記ソレノイド１０への通電を行なう制御機構を構
   成しである穀粒回収装置において、人為的な入力操作に
   基づいて一定時間だけ前記ソレノイド１０への通電回路
   を断つ制御停止機構１３を設けである穀粒回収装置。