JPS5854325B2 - 大気汚染防止浄化装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は大気汚染防止浄化装置に関する。

従来、工場地帯遅効の都市に発生する光化学スモッグは
工場から排出される有害物質が浄化されず、低空の空気
中にそのま１浮遊しており住民の健康を損うものであっ
た。

そこでこの発明は煙突より排出される有害物質を含有す
る排煙を確実に上昇させ、空気と攪拌し含有濃度を下げ
て大気中に放出させることを第一の目的とし、更には煙
突からは排出されない煙突付近に浮遊、低迷する悪臭ガ
ス等を誘引し大気中に放出させる大気汚染防止用排煙装
置を提供するものである。

以下、図面に従ってこの発明の一実施例を詳述すると、
口端部付近をテーパに絞り排出口縁を狭く形成した煙突
１を設け、該煙突１より径の大きな外筒２を同芯円上に
遊嵌し、核部２の下端部は浮かせ、かつ、上端部は煙突
１の上端より稍上方に位置するよう設ける。

尚、外筒２を支持するための方法としては核部の周囲に
支持鉄塔４を設けて鉄塔で外筒を支持し、又、煙突１と
外筒２との空間にも適宜支柱５で連結し支持してもよい
ものである。

又、外筒２の内周壁面の中央部から上端部に向けてスパ
イラルなフィン３を三枚内周の１２０度置きに設け、煙
突１の外壁と外筒２の内壁との隙間を上昇する気体を攪
拌させて放出するよう構成する。

この発明によると、煙突１より排出される排煙Ａは煙突
１と外筒２との間隙の空気Ｂが煙突周壁の加熱により暖
められる結果この暖められた空気Ｂに取り囲１れた状態
で上昇気流となり一体に高く上昇し、大気中に放出され
暖められた空気Ｂと排煙Ａとが徐々に混合され排煙に含
１れる有害物質の濃度を下げて大気中に放出されて低空
に有害物質が浮遊することがなく、又、外筒２の内周壁
にスパイラルなフィン３を形成したので煙突１と外筒２
との間隙を上昇する空気は該フィン３により回転を余儀
なくされ上昇しながら攪拌出来、かつ攪拌力を増し排煙
に含有される有害物質の濃度を迅速に下げる効果を奏す
る。

又、煙突周壁の加熱により該煙突と外筒との間隙の空気
が暖められ上昇すれば煙突付近に浮遊低迷する悪臭ガス
等を含んだ空気を外筒下端より外筒内に誘引して大気中
に放出され順次この状態を繰り返し工場付近の悪臭ガス
を除去し作業員の健康保持が図れる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す一部欠截正面図、第
２図はこの発明の一実施例を示す平面図。 第３図はこの発明の一実施例を示す一部欠截正面図、第
４図はこの発明の一実施例を示す平面図である。 １・・・・・・煙突、２・・曲外１．３・・曲フィン、
４・・・・・・支持鉄塔、５・・曲支柱。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 口端部付近を絞り排出口縁を狭く形成した煙突１に
   卦いて、該煙突の外周に遊嵌する外筒２を設け、該外筒
   ２の下口端部は煙突１の下端部よシ稍浮かせて設けると
   共に、該外筒の上口端部は煙突１の上端より稍上方に突
   出するよう設け、煙突１からは煙を排出し、外筒２と煙
   突との隙間からは空気及び煙突付近に浮遊、低迷する悪
   臭ガスを吸引し煙突１の周壁の熱を利用し上昇させて排
   出することを特徴とする大気汚染防止用排煙装置。 ２ 口端部付近を絞り、排出口縁を狭く形成した煙突１
   において、該煙突の外周に遊嵌する外筒２を設け、該外
   筒２の内周壁面には、核部２の中央部付近から上端部に
   向けて複数条のスパイラルなフィン３を設け、該外筒２
   の下口端部は煙突１の下端部より稍浮かせて設けると共
   に、該外筒２の上口端部は煙突１の上端より稍上方に突
   出するよう設け、外筒２と煙突１との隙間を上昇する気
   体を攪拌させて排煙に含有される有害物質の濃度を下げ
   ることを特徴とする大気汚染防止用排煙装置。