JPS5854196Y2 - しさ洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はしさく砂等の固形不純物）洗浄装置に関するも
のである。

一般に例えば下水処理後に生じるしさは、有機物を多く
含んでおり、これを乾燥し或いは焼却処理するにしても
そのままで゛は臭気を発散し環境汚染の一因を形成して
公害問題を提起し兼ねない。

そこで斯かるしさの処理に当り、これを洗浄して有機物
を除去することが行われている。

従来のしさ洗浄装置にあっては、攪拌洗浄槽の下流側に
裏掻式直線形スクリーン自動除塵機を設けているが、こ
の装置は全高が比較的高く、月一つ除塵機の回転軸部分
が水没しているために、該部分が錆びたり或いは腐蝕し
て機能−Ｌ支障を生じると共に、耐久性に乏しくまたメ
ンテナンス上にも不都合があり、加えてスクリーンバー
が上方に高く延出しているために外観的にも不安定感を
与え好ましくない、といった諸欠点を有していた。

本考案は上述した諸欠点を解消すべく、攪拌洗浄槽の下
流側に円弧状スクリーンを設け、このスクリーンと係合
回転して、スクリーンに堆積したしさを掻き上げる回転
レーキを設け、更に掻きあげたレーキ１−のしさを排出
するスクレーパ装置を設けることにより解決したもので
、レーキの回転軸部が水没することなく、装置全高も低
くなり外観的にも安定感を有して好ましいしさ洗浄装置
を提供することを目的とするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、第
１図は正面図、第２図はその中央縦断面図、第３図は平
面図、第４図は左側面図、第５図は第１図Ａ−Ａ線断面
図、第６図はスクレーパ装置部分を表わす要部説明図で
ある。

図において、１は攪拌洗浄槽で、地上Ｅ等に立設固定し
た４本の脚２と該脚２間に張渡した横桟３及び脚２上端
に水平に配設した枠体４に支承固定されている。

この槽１は−Ｌ流側端部壁に洗浄水供給ノズル５を備え
ていると共に、上流側よりも下流側を深く形成した傾斜
底部６を有し、この傾斜底部６の略中間部より上流側に
は適数個の攪拌羽根８が垂直軸を中心に回転可能に配設
されている。

また洗浄槽１の下流側には傾斜底部６の下流側端部に連
続して、ドレン排出ピッｌ−７が設けである。

排出ピット７の上面を覆う如くして洗浄槽１の下流側内
部には弧面を有するスクリーン９が配設されている。

１０は攪拌羽根８を、そのプーリ１０′と各羽根８の垂
直軸８′の端部に止着したプーリ１１にベルト１２を介
して回転する駆動モータで横桟３上に取付は固定されて
いる。

１３．１４はそれぞれ上流側および下流側の攪拌洗浄槽
１の側端部に設けたオーバーフロー装置、１５はドレン
排出ピット７の底部に設けたドレン排出［−１で゛ある
。

上記スクリーン９は略１／４円弧状に湾曲する一定の半
径を有する複数本の細長杆状部材を側部方向（水流と直
交する方向）に適宜の間隔を有して設けてなる格子状の
篩体であり、その一端（下端側）９′は前記傾斜底部６
の下流側端と同一平面をなし、他端（上端側）９“は攪
拌洗浄槽１の下流側の側壁上端近傍に延出し、枠体４の
端部上面に配設された一上板１６と同一の高さに位置す
るよう固定されている。

なお、このスクリーン９も、メンテナンスを容易にする
ため取り外せるようになっている。

このスクリーン９と係合する櫛歯を有して、しさを掻き
」二げるレーキ１７を先端部相互間に設けたレーキアー
ム１８．１８が水平回転軸１９を介して回転可能に枠体
４上に支承固定されている。

レーキアーム１８．１８は水平回転軸１９を中心として
直径方向に伸びている。

回転軸１９の一端に止着したスプロケット２０は枠体４
上に固定した駆動部２１のスプロケット２３に無端チェ
ノ２４を介して連結され、この駆動部２１により間欠回
転するようになっている。

水平回転軸１９は攪拌洗浄槽１の通常水位面Ｗ、Ｌより
も上方に位置して洗浄槽１の両側壁上面に設けた軸受部
２２に回転自在に軸支しである。

なお、駆動部２１は電動機直結型サイクロ減速機よりな
る。

上記レーキアーム１８が前記上板１６と同二平面に達し
て一定時間回転を中断するとき、レーキ１７が掻き上げ
たしさを水平方向に、すなわち上板１６上に移動させ、
且つその先端に設けたシュート４４から排出するスクレ
ーパ装置２５が設けられる。

なおシュート４４は上板１６と一体でメンテナンスを容
易にするため枠体４より取り外せるようになっている。

このスクレーパ装置２５はレーキ１７の幅寸法と同長の
掻板２６が攪拌洗浄槽１の長さ方向に摺動しレーキ１７
上をシュート４４に向けて移動するものである。

すなわち、シュート４４側に張出して枠体４にはアーム
２７ 、２７を設け、このアーム２７．２７間にはシリ
ンダ２８を取り付けである。

なお、このシリンダ２８は電動式、油圧式、空気圧式等
適宜選択して差支えない。

一方、掻板２６の上端部には摺動杆２９を固着し、かつ
その摺動杆２９には支持オ七３０．３０を水平方向に突
設するとともにこの支持杆３０．３０には駆動杆３１を
連結する。

摺動杆２９と駆動杆３１との各両端部を嵌合して水平方
向の移動を案内する長孔３２．３２を有するガイド３３
゜３３が枠体４の両側部に対向して設けられている。

そして、駆動杆３１の中央部にはシリンダ２８のピスト
ンロッド３４の端部が連結されている。

シリンダ２８は枠体４の端部に突設したアーム２７．２
７に揺動自在に支架されている。

したがって、掻板２６はシリンダ２８の操作によってシ
ュート４４側に進退することができ、また掻板２６は帯
時はレーキ１７の櫛歯と反対側端縁部に対応する如く排
出待機位置にあり、レーキアーム１８が水平位に達して
停止したとき直ちにレーキ１７の櫛歯側、即ちシリンダ
２８側に引き寄せられる。

そして、一方のレーキ１７上のしさ排出が終了してレー
キが再び回転を初め反対側のレーキ１７がしさを掻きあ
げて水平位置に達するまでの間に、掻板２６は排出待機
位置に復帰する如くレーキアーム１８の回転と同調され
ている。

攪拌洗浄槽１内にエアを噴出するため、鉄槽１の側板３
５ 、３５の外方から内部に進入する複数個のエアノズ
ル管３６が設けられる。

このエアノズル管３６はエア噴出分布が洗浄槽内全域に
亙るようにそれぞれ吹込み高さ位置を異にし、例えば相
互に段違いで配設され、両端部を閉じたエア供給管３７
から分岐し、このエア供給管３７はその中央部でエア供
給源（図示省略）と連結された配管３８と連結しである
。

更に、攪拌洗浄槽１の上部は、洗浄水供給ノズル５の近
傍を残して全体か勿バ一体３９にて被覆され、またその
カバ一体３９と連続してレーキ］７の回転軌跡よりも外
方に半ドラム状のカバ一体４０が設けられる。

カバ一体４０の端部は前記スクレーパ２５の作動に支障
のないよう開１コ部４１を設け、左右に翼部カバ一体４
２．４２を設けたスクレーバカバー４３と連結してあり
、かくして攪拌洗浄槽１の上面全体はほぼ完全に被覆さ
れている。

なお、スクリーン９及び上記しさ洗浄装置の作動につき
説明すると、まず洗浄水供給ノズル５から洗浄水を攪拌
洗浄槽１内に供給する。

なお、洗浄槽１内の水位はオーバーフロー装置１３．１
４の作用によって通常水位面Ｗ、Ｌに保たれる。

次いで駆動モ−夕１０にて攪拌羽根８を回転させると共
に、エアノズル管３６からエアを噴出すると、噴出エア
の圧力で洗浄槽１内の水が攪拌される。

また攪拌羽根８の回転作用により槽１内には上流側から
下流側に向かう水流が形成される。

この状態にした後、攪拌洗浄槽１内にその上流側上面よ
り適宜手段（コンベア等）にて洗浄すべきしさを適量宛
投入すると、洗浄槽１内の攪拌流によす、シさが洗浄さ
れる。

洗浄されたしさは水流に乗って、洗浄槽１の下流側に移
動し、スクリーン９の下端側上部に溜まる。

この溜まったしさは回転するレーキ１７によりスクリー
ン９の上方へ順次掻きあげられ一ヒ板１６近傍に至り、
レーキ１７が水平位に達するとレーキ１７の回転が停止
してスクレーパ装置２５が作動し、その掻板２６により
レーキ１７上のしさはシュド４４側に掻き寄せ排出さ、
ｆする。

このようにしてしさの排出が完了してレーキ１７か゛再
び回転し、反対側のレーキ１７がしさを掻きあげて上板
１６近傍に至る間に、掻板２６は元の排出待機位置に復
帰する。

以後上記の作動を繰り返すことにより、しさの洗浄か自
動連続的に行われ洗浄後のしさを自動的に掻きあげ排出
する。

なお、洗浄に伴なう洗浄槽１内の汚水は洗浄水供給分に
略比例してオーバーフロー装置１３．１４より又はドレ
ン排出口１５より排出される。

更に、スクリーン９を通過したゴミは排出ピット７内に
落下してドレン排出口１５より排出される。

以上記載した本考案によれば、攪拌洗浄槽の下流側に円
弧状スクリーンを設け、これと保合回転してスクリーン
に堆積したしさを掻き上げる回転レーキを設け、かつ掻
き上げたレーキ上のしさを排出するスクレーパ装置を設
けたので、洗浄後のしさの排出除去か上動的になされ、
またレーキの水平回転軸は洗浄槽内の通常水位面よりも
上方に配置して水没することのないようにしたから発錆
又は腐蝕による機能像１ζ又は損傷の虞れが少なくなる
。

そして、装置全体をカバ一体で被覆したから臭気の洩出
も極力防止でき、かつレーキが洗浄槽１の側壁り端部水
平軸を中心に回転動作する構成であるから装置全高を低
くなし得ると共に、修理点検も容易となり、また外観的
にも安定感がある。

更に、攪拌羽根とエア供給とにより洗浄効率の良い攪拌
水流を起こさせるため、しさの分離洗浄は極めて効率よ
く達成され、しさ洗浄処理能力は著しく大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図はその中央縦断面図、第３図は平面図、第４図
は左側面図、第５図は一部省略した第１図Ａ−Ａ線断面
図、第６図はスクレーパ装置の要部図である。 １・・・・・・攪拌洗浄槽、５・・・・・・洗浄水供給
ノズル、６・・・・・・傾斜底部、７・・・・・・排出
ピッＩ・、８・・・・・・攪拌羽根、９・・・・・・ス
クリーン、１７・・・・・レーキ、１９・・・・・・回
転軸、２５・・・・・・スクレーパ装置、３５・・・・
・・外側壁、３６・・・・・・エアノズル管、３９．４
０．４３・・・・・・カバ一体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上流側よりも下流側を深く形成した傾斜底部を有する攪
   拌洗浄槽と、鉄槽の傾斜底部に適宜配置した攪拌羽根と
   、鉄槽の外側壁から内部に向けて配設された複数個のエ
   アノズル管及び洗浄水供給ノズルと、洗浄槽内下流側に
   設けられ、洗浄後のしさを水より分離する円弧状スクリ
   ーンと、該スクリーンに溜まるしさを掻き上げる回転レ
   ーキと、洗浄槽内の通常水位面よりも上方に位置して攪
   拌洗浄槽の側壁部に水平に支持されたレーキの回転軸と
   、該レーキがしさを掻きあげて水平位に達したときレー
   キ上のしさを排出個所へ排出するスクレーパ装置と、上
   流側近傍を残して洗浄槽の上面全体を被覆したカバ一体
   とからなることを特徴とするしさ洗浄装置。