JPS5853908Y2 - 自動閉扉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動閉扉装置に関する。

従来、扉を静かに閉止せしめる為の自動閉扉装置は多種
実施されているが、扉の閉止寸法に閉扉速度を減速させ
るようにした現存する装置にあっては効果の点で必ずし
も満足し得るものではながつた。

そこで本考案は自動閉扉装置において、構造を適正にす
ることによって、扉の閉止をより静かに且つ確実ならし
めることを目的とするものであって、以下実施例を示し
た図面について詳述すれば、扉の取付枠１と、扉の上框
２の対応する位置には、アーム取付具３とロックガイド
４が夫々ネジ５・・・・・・止めによって固定されてい
る。

アーム取付具３には、第２図に矢印ａ４＋ａ′で示した
扉Ａの開閉方向と同一方向へ回転可能に作動アーム６の
基端６ａを枢軸７により枢着しである。

この作動アーム６は、基端部６ａから内側にかけて開口
した箱形状に設けられていて、底面６Ｃには第３図が示
す如くガイドローラ８が軸ピン９により軸支しであると
共に、先端部６ｂにシリンダー１０の一端１０ａを枢軸
１１により回転可能に枢着して当該シリンダー１０を内
装しである。

上記シリンダ１０にスプリング１２により弾撥されて内
装されているコントロールピストン１３のピストンロッ
ド１３ａは、前記アーム取付具３に上記作動アーム６の
枢軸７と適当寸法ｌだけ変位して枢軸１４により回転可
能に枢着しである。

即ち、第２図において、実線で示した閉扉位置から二点
破線で示した開扉位置に作動アーム６が回転されること
によって、上記スプリング１２を圧縮してコンＩ・ロー
ルピストン１３が摺動される位置関係を有して、アーム
取付具３に対し作動アーム６とピストンロッド１３ ａ
は寸法ｌを隔てた位置に夫々枢軸７，１４により夫々枢
着されている。

上記シリンダ１０の開口部がエンドキャップ１０ｂによ
り閉塞されていて作動油か充填してあり、又コントロー
ルピストン１３には、ピストンの前部室１５と後部室１
６を連通して設けた通油孔１７に球弁からなる逆止弁１
８を配設してあって、作動油を上記後部室１６から前部
室１５へのみ流油可能に設けである。

又、前記ロックガイド４と作動アーム６は第１図、第３
図に示す如く閉扉位置において相対的に上下配置に僅か
な隙間を保有して重なるように夫々配設しであるもので
、ロックガイド４には、第２図で示す如く平面路り字形
状のガイド溝１９が上方と、短尺側の端部を夫々開口し
て前記ガイドローラ８を係脱可能に設けである。

即ち、ガイドローラ８を、短尺側の開口側１９ ａから
係脱するようにガイド溝１９を設けである。

而して、上記構成において上記ガイド溝１９とガイドロ
ーラ８を係嵌した第２図の実線が示した閉扉位置では上
框２に固定したロックガイド４上に、該ロックガイド４
と並行状態となって作動アーム６は位置され、上記ガイ
ド溝１９の終端側にガイドローラ８は係嵌保持されてい
て、スプリング１２によりコントロールピストン１３は
弾撥状勢されて、作動アーム６は上記位置に保持され、
扉Ａの閉止か行われる。

上記閉止位置から扉Ａを第２図の矢印ａ方向へ開いて行
くと、ガイドローラ８がガイド溝１９に係嵌ガイドされ
るので、扉Ａの開きに同調して作動アーム６は矢印ａ方
向へ枢軸７を支点として回転されるから、ガイドローラ
８は開口端１９ ａ側へとガイド溝１９を転位すると共
に、上記両枢軸７，１４の変位量即ち寸法ｌによってス
プリング１２の弾撥力に抗してコントロールピストン１
３はシリンダ１０内を摺動する。

この時ピストンの後部室１６の作動油は逆止弁１８を押
し開いて前部室１５側へ円滑に流れるのでスプリング１
２の弾撥力のみが開扉抵抗として作用だけであるので開
扉動作は円滑である。

やがて作動アーム６が、閉扉位置から９０°近くまで回
転すると、ガイドローラ８は開口端１９ａをしてガイド
溝１９から外れ、然る後は装置に関係なく＠Ａは開かれ
るのである。

開扉状態となった後は、ガイドローラ８がガイド溝１９
から外れた所謂第２図中二点破線で示した待機位置に作
動アーム６は保持される。

即ち、枢軸１１と１４を結ぶ線が、作動アーム６の枢軸
７の中心点より僅かに図において左側へこえた位置では
、コントロールピストン１３に作用するスプリング１２
の弾撥力で作動アーム６は更に扉Ａの開き方向へ回転状
勢されるが、平面路り字形状をなすアーム取付具３の側
壁３ａにより作動アーム６の一端を係止することによっ
て作動アーム６の回転を阻止し、上述待機位置に保持す
る。

次に扉Ａを閉じて第２図中二点破線で示した位置になっ
て、それより債かに閉扉動作が行われると、ガイドロー
ラ８をガイド溝１９が係嵌し、閉扉動作力はガイドロー
ラ８を介して作動アーム６に伝達されるので、作動アー
ム６は扉Ａと共に図示の矢印ａ′方向へ回転する。

この時スプリング１２の弾撥力はコントロールピストン
１３を介して閉扉方向に作用するが、ピストン前部室１
５の作動油により逆止弁１８は閉じて、通油孔１７を閉
じる為作動油は、シリンダ１０の壁面とコントロールビ
ス１〜ン１３との僅小な隙間を通して小量ずつ後部室１
６に流れるだけであるから、コントロールピストン１３
の摺動は制御される。

つまり、このことにおいて閉扉寸前になると作動アーム
６の回転速度は緩慢に制御されるので閉扉速度は減速さ
れ、よって扉Ａは徐々に閉じられるのである。

以上説明したように本考案に係る自動閉扉装置によれば
、扉の取付は枠１側に枢着して、開扉時待機位置にある
ように設けた作動アーム６のガイドローラ８を、扉の上
框２に固設したロックガイド４のガイド溝１９が閉扉寸
前において係嵌し、コントロールビスＩ・ン１３により
作動油の流量を制御して閉扉速度を減速するので、扉Ａ
の閉止を静かに且つ確実に行うことができることは勿論
のこと、特に本考案によるときは、作動アーム６とシリ
ンダ１０、コントロールピストン を含む油圧機構と、ガイドローラ８は一体に構成されて
いて、扉Ａ側に固定して設けたロックガイド４のガイド
溝１９によりガイドローラ８を介してそれらが夫々動作
するように設けたものであるから、上記作動アーム６、
油圧機構、ガイドローラ８の相対的動作は正確に連動す
ると共に、扉Ａの閉止時にコントロールピストン１３が
動作する方向と並行にＬ字形状のガイド溝１９の長尺側
を設けて成る為、閉止時の動作をより円滑に実行させる
ことができるので装置の機械的動作を円滑且つ確実なら
しめることができて扉の静的閉止及び施錠性を従来品よ
り格段に向上できる特筆すべき効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動閉扉装置の閉扉状態における
正面図、第２図、第３図は第１図の■■−■■線、ＩＩ
Ｉ −ＩＩＩ線各矢視断面図である。 １・・・・・・扉の取付は枠、２・・・・・・上框、３
・・・・・・アーム取付具、４・・・・・・ロックガイ
ド、６・・・・・・作動アーム、７・・・・・・作動ア
ームの枢軸、８・・・・・・ガイドローラ、１０・・・
・・・シノンダ、１２・・・・・・スプリング、１３・
・・・・・コントロールピストン、１９・・・・・・ガ
イド溝、１９ ａ・・・・・・ガイド溝の開口端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉の取付は枠１にアーム取付具３を固定する一方、上框
   ２には、平面路り形状を有して上部及び短尺側を開口端
   １９ａとするガイド溝１９を設けたロックガイド４を固
   定し、前記アーム取付具にはガイドローラ８を底面に、
   シリンダ１０の基端を先端部に夫々回転自在に枢着した
   作動アーム６の基端部を回転自在に枢着し、ガイドロー
   ラを前記ガイド溝に係脱自在に係嵌すると共に、開扉時
   コントロールビス）・ン１３か′シリンダに内装したス
   プリング１２の弾撥力に抗して摺動可能なよう前記作動
   アームの枢軸７と変位させてピストンロッド１３ａをア
   ーム取付具に枢着して戒ることを特徴とする自動閉扉装
   置。