JPS5853575B2 - 遠心分離機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は軸方向に遠心分離処理材、すなわち汚泥等を含
有し懸濁している流体を流通せしめる胴体を有し、流体
と汚泥とを濃縮して分離し、流体を清浄化する特に２重
構造とした遠心分離機に関するものである。

従来公知の遠心分離機、特に２重胴体構造の遠心分離機
は遠心分離処理材を排出するために胴体を開く必要があ
った。

このような装置では遠心分離処理材を均等でかつ高度に
脱水した状態とすることができず半径方向内側に存する
遠心分離処理材の極めて水分の多い部分をも排出するを
要する。

本発明は高度の清浄能力があり、処理する遠心分離処理
材に充分な、かつ均等で高度の濃縮性を与え得る遠心分
離機を得るをその目的とする。

本発明にち・いては胴体の半径方向外側の部分にこの位
置に存する遠心分離処理材を選択的に外部に排出する装
置を設けて上述の目的を遠戚する。

この排出装置は例えば胴体の周縁部に設けることができ
る。

従来の装置では、遠心分離処理材中高度の脱水状態とな
った部分りみを胴体より取出すことができた。

このような装置は、遠心力の発生を阻害しないようにし
て連続的捷たは間欠的に駆動している。

すなわち清浄部分が安定な層状の流れを形成するように
するが、これは遠心力を有効に作用させるために特に重
要である。

排出装置は種々の方法で形成されている。

間欠的運転の場合には、従来の２重円筒構造遠心分離機
に固定流体噴射ノズルを設けている。

すなわち例えば従来の２重構造遠心分離機の胴体を囲み
軸方向に移動可能なリングを設けることができる。

このような構造とすれば、遠心分離機の開口状態で胴体
の両方の胴体半部を１駆動させることができ、かつその
間にできる隙間は移動可能なリングで閉塞することがで
き、かくすると遠心分離材を排出するに他のものを要さ
ない。

移動可能なリングの駆動は、機械的、電気的、水力的に
あるいは圧力空気系、あるいはその併用により行うこと
ができる。

排出装置を軸方向に延長したスクリューコンベヤーで構
成し、これを胴体の径方向の反対の側に配置することが
できる。

このようなコンベヤーは遠心分離機の軸により連続的あ
るいは間欠的に駆動される歯車機構を用いて７駆動する
ことができ、胴体の径方向反対の側の部分に集１つた遠
心分離処理材を軸と平行に移動させ胴体外に排出する。

このスクリューコンベヤーは濃泥移送用ポンプとして構
成することもでき、この場合偏心ギヤポンプとして構成
できる。

これらのスクリューコンベヤーは不平衝（アンバランス
）のないようにし、互に対向させて配置し、同期運転す
るを可とする。

スクリューコンベヤーの駆動も同じく、機械的、電気的
、水力的あるいはこれらと気圧系を併用するか、気圧系
のみでも行うことができる。

排出装置には他の構成すなわち、弁、回転板、その信置
様の方向性排出装置を用いることができる。

排出装置を胴体の半径方向外側の位置に配置すると、胴
体の軸方向の長さ、すなわち胴体の汚泥室の容積ち・よ
び処理時間を大とすることができる。

従来の円錐形すなわち２重円錐形遠心分離機では一定の
鋭角部分を設けている。

これは遠心分離材を半径方向外側に確実に導びくためで
ある。

従って胴体の軸方向長さに関しては一定の制限が存する
。

しかも胴体の長さ方向に延長する、例えばスクリューコ
ンベヤーのような排出装置を胴体の半径方向外側に設け
るとすると、遠心分離処理材をその排出装置に対して導
ひくのみの装置は不要となる。

従って従来公知の円錐形遠心分離機の半径方向外側の部
分を改造し、軸のほぼ全長にわたるような延長円錐形遠
心分離機とする。

かくすると遠心力面と排出断面の間に好適な関係が得ら
れる。

本発明遠心分離機の胴体は側方を平坦とし、半径方向外
側をテ＝くを付した断面とし、両側のテーパ断面部の個
所にスクリューコンベヤーを配置する。

このような構成とすることにより胴体断面の平坦部によ
り遠心分離処理材をスクリューコンベヤーの部分に確実
に誘導することができる。

胴体の長さ方向に設けた孔より胴体外に排出することが
でき、これは排出物の少ない粘性により部分的に閉塞さ
れる。

さらにこの他側体内部に導孔を設け、これによって遠心
分離処理材を胴体の長さ方向に誘導することもできる。

排出装置の駆動は、前と同じく機械的、電気的、水圧、
空気圧あるいはこれらの組合せより行い得る。

遠心分離機が比較的に犬なる軸方向長さを有するときに
は、遠心分離処理材を比較的に犬なる軸長方向に誘導し
、処理材が遠心分離機の胴体に滞留する利用時間を長く
することが好適である。

このためには遠心分離処理材を中央の導入管より中央の
内側胴体、すなわち円筒形の配向体の正面に誘導し、そ
の正面をじょうご（漏斗）形に内側に凹入せしめるを町
とする。

かくすると遠心分離処理材は導入管端の周囲より配向体
の内側に凹入したじょうご状の面に沿って均等に流れ、
ここより配向体の外側表面に沿って流れ、ここで固形物
は排出装置の方に向い、浄化された液体成分は軸方向に
向い、内方に凹入した配向体の他の端面に沿って進み排
出管により排出される。

これらの導入管、配向体、排出管を胴体と共に回転可能
に胴体に結合するを可とする。

従来一般の遠心分離機と異なり、遠心分離処理材を回転
する導入管の端部より供給することは、これより遠心分
離材を中ノ自紬より半径方向空所へ導き、流れ中に乱流
の発生を防止し得る利点がある。

さらに本発明装置は、配向体の両正面をじょうご状に内
方に凹入させであるため、装置の導入部釦よび排出部の
長さを極めて短縮し得る付加的利点を有する。

以下図面により本発明を説明する。

本発明による遠心分離機は、軸承１８により回転可能に
支持した円筒形胴体１１を有する。

遠心分離処理材は中央の導入管１２より中央の円筒形配
向体１４の正面に向い導入される。

配向体１４の正面に向い導入される。

配向体１４の正面はじょうご状に内面に向い凹入した形
とする。

導入管１２は配向体１４の正面中央部に僅かの距離を置
いて接近するように配置する。

円筒形胴体１１の半径方向外側の部分に２個のスクリュ
ーコンベヤ−１５を設け、これによって円筒形胴体１１
のこの部分に集１つた遠心分離処理材を連続的あるいは
間欠的に胴体１１の長さ方向に導びく。

スクリューコンベヤー１５の駆動は単に略図的に示した
歯車駆動機構１６により行うことができる。

配向体１４の正面に導入管１２により導かれた遠心分離
処理材は外側に半径方向に向い、次で配向体１４の長さ
方向に図において矢印で示す如く導かれる。

遠心分離処理材中の固形動はスクリューコンベヤー１５
によって導かれ胴体外に排出され、一方清浄化された液
体は配向体１４の反対側の面の中央に集１す、ここより
排出管１９を通じて外部に導かれる。

導入管１２、排出管１９および配向体１４は胴体１１と
共に回転するよう構成する。

第２図は配向体１４を胴体１１に対し板２０を用いて装
着し固定した状態を示す。

これらの板２０は同時に一般の分離板としての作用を兼
ねてち・す、遠心分離処理材を伴って移動し、処理材が
胴体１１に対し回転移動することを防止する。

第２図示の胴体１１の断面は、側部の平坦部と外側に向
ってテーパを付した傾斜部１７．１３とより成る。

かく構成することにより、両側のテーパを付した断面部
分に２個のスクリューコンベヤー１５を対向的に配置す
ることが可能となる。

胴体１１の側面の平坦部は固形物に対し誘導路を形成し
、濃縮された固形物をスクリューコンベヤー１５に導ひ
く。

遠心分離処理材中の固形物が胴体１１の平坦部に到達す
ることにより遠心分離処理材の残部は既に相対的に稀釈
されかつ流動性を有するようになる。

次で処理材中の可成り濃縮された成分は胴体両端の外側
にテーパを付した傾斜角に沿って進み、最も濃縮された
部分がスクリューコンベヤー１５に到達し、脱水濃縮さ
れた固形物はこれにより排出される。

第３図は本発明遠心分離機の胴体の更に具体化した例を
示す。

本実施例の胴体部には軸方向に取外し可能なリング２１
を設け、遠心分離機の胴体１１を互に一定間隔を置いた
２個の半部により形成１− リング２１によりこれら胴
体の間の隙間を閉塞する。

リング２１は、例えば２方向動作流体シリンダ２２によ
って移動させることができる。

本発明による遠心分離機の構造によれば連続運転の能率
を向上させることができる。

遠心分離機の軸により駆動されるスクリューコンベヤー
ノ採用により、流体圧系により胴体を開閉することを不
要とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明遠心分離機の一例を示す縦断側面図、第
２図は同縦断正面図、第３図は排出装置として軸方向に
移動可能なリングを設けた遠心分離機の側面図である。 １１・・・胴体、１２・・・導入管、１４・・・配向体
、１５・・・スクリューコンベヤー、１６・・・駆動機
構、１９・・・排出管、２０・・・°板、１７．１３・
・・傾斜部、２１・・・リング、２２・・・流体シリン
ダ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軸方向に遠心分離処理材を流通せしめる回転可能の
   胴体を有し、前記胴体は両側に平坦な側面と両端にアー
   パを付した傾斜を設けた断面を有し、前記胴体内に遠心
   分離処理材を導入排出する管を回転軸と同軸に設け、か
   つ胴体内には胴体と同軸の円筒形で、かつ前後両端面を
   凹入せしめてなる配向体を設け、該配向体を胴体内の両
   側に設けた隔離板により前記胴体内面に固定し、前記導
   入管端は配向体の四人正面に接近して配置し、胴体の両
   端のテーパ部に回転軸とほぼ平行にスクリューコンベヤ
   ーを配置し、胴体、配向体等が一体となり回転し、回転
   中濃縮された遠心分離処理材の固体成分を該スクリュー
   コンベヤーで排出するよう構成した遠心分離機。 ２、特許請求の範囲１項記載の遠心分離機において、胴
   体を軸方向に２個の半部に分離するよう構成し、これら
   両半部を一定間隔を置いて配置し、これら両半部間の隙
   間を流体７駆動系で移動し得るリングにより開閉可能に
   閉塞したことを特徴とする遠心分離機。