JPS5853170Y2 - 鋳造陽極板離型用押上棒 - Google Patents

鋳造陽極板離型用押上棒

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Publication number
JPS5853170Y2
JPS5853170Y2 JP4478679U JP4478679U JPS5853170Y2 JP S5853170 Y2 JPS5853170 Y2 JP S5853170Y2 JP 4478679 U JP4478679 U JP 4478679U JP 4478679 U JP4478679 U JP 4478679U JP S5853170 Y2 JPS5853170 Y2 JP S5853170Y2
Authority
JP
Japan
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push
rod
mold
anode plate
anode
Prior art date
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Expired
Application number
JP4478679U
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JPS55148858U (ja
Inventor
正夫 藤田
寛 日高
Original Assignee
日本鉱業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、銅電解精錬工程に有用な銅陽極板の鋳造時
において流込み型に併用される押上棒に関するものであ
る。
銅電解精錬工程では、高純度(99,5%)の銅陽極板
(以下、アノードと言う)がその陽極として使われるが
、これらのアノードは、一般には、モールドとを用いる
鋳造で製作されており、ここで、この種の鋳造加工の概
要につき、第1図ないし第3図を参照して説明する。
鋼材もしくは銅を主材とした厚板形のモールド1の上筒
は、所要のアノード形状に対応した平面形の凹陥型面1
aが成形されていて、図示モールド1の場合では、方形
の図面左方端縁が耳状に張出した形状をなしており、し
かしてアノードの張出耳は、懸架用、引掛用等に利用さ
れるものである。
ところでアノードの鋳造に当っては、このモールド1は
加工台2に平置されて、型面1aに溶鋼が流込まれるも
のであるが、冷却固化後のアノードを型面1aから離脱
させる目的から、モールド1には、下記のような離型補
助手段と強制離型手段が施こされていて、特に後者の強
制手段は、自動鋳造方式を採る場合には不可欠である。
(a) 補助手段(図示せず) 溶鋼の鋳離れを容易化すると共に、アノード而を平滑l
こ成形させるために、例えばS i02とAI!203
を主材としたコロイド状の耐火物を離型材として型面1
aに塗布し、あるいは離型材の塗布(こ替え、型面1a
をA7等でカロライジング加工して、アルミニウム拡散
層を被層させておくものである。
(b) 強制手段 型面1aの中央線上の耳寄りの箇所に、上端が皿形に拡
径した貫通孔1bを穿設すると共に、皿頭を有する押上
棒3を底面側から貫通孔1bに挿入れて、その頂部を型
面1aと同−桶fこ臨ませておき、かつアノード4の固
化後において、適当な駆動手段で押上棒3を突上げ移動
させることにより、アノード4を型面1aから離型させ
るものである。
しかしてこのような押上棒3IIこよる強制離型手段で
は、押上棒3の配設位置を型面1aの中央部付近に設定
しなければならないことから、溶湯の落下流が押上棒3
の頂部に直撃することが避けられず、このため、押上棒
3の頂部が渦流に削られて摩耗を生じ易い設計上の特質
がある。
ところで、このような従来の鋳造加工では、その押上棒
に炭素鋼材で作られた押上棒が多用されていたが、この
ような従来使用の金属製押上棒では、上述した被摩耗特
質に起因して、次に述べるような問題点があった。
すなわち、鋳造加工回数の累増に伴い、押上棒のヘッド
部分が径方向に激しい摩耗を生じたり、あるいはヒビ割
れを生じたりすることから、ヘッド周面と貫通孔の壁面
との間に隙間ができて溶湯が孔内に入り込み、その入り
込み量が少い間は、アノード下面(こ鋳バリができてア
ノード面の平滑性が失われる不具合が生じ、更に、溶湯
の入り込み量が増大してくると、冷却後のアノードがモ
ールドあるいは押上棒に固着して、操業の継続が不可能
になる結果を招来し、そのため、押上棒の耐用回数は、
15回程度の短い寿命しかなかった。
本考案は、上記問題点を解消するためになされたもので
あって、すなわち本考案の目的は、耐用性に優れた鋳造
陽極板離型用押上棒を提供することにある。
以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。
実施例の押上棒5は、第4図(こ示すよう((、丸棒よ
りなるロッド6部分と、皿頭形のヘッド7部分とが別体
に形成されていて、ヘッド7部分は、軸ネジ8によって
ロンドロ部分の上端に螺締されている。
しかして、このロッド6とヘッド7は、何れもステンレ
ーススチール鋼材(組成18−8)で作られているが、
特にヘッド1の本体18表面は、下達のカロライジング
加工により、アルミニウム拡散層7bで被層されている
それは、例えばヘッド7を、NH4C12触媒が混入し
たA/粉材中に埋め込んだ後、H2気流の雰囲気下にお
いて800℃〜1.000℃の高温に8時間前後保温し
、これlこより、ヘッド7の表面にアルミニウムが滲透
されて拡散被膜が形成される。
該拡散被膜は、溶湯鋳造前にバーナ等で加熱すル際又は
鋳造時に、アルミニウム酸化膜層となり押上棒に耐熱性
強度性をもたせる。
なお、押上棒の材料に鋼材を用いた場合には、上記保温
々度は、700℃〜800℃が適当である。
このように形成された実施例の押上棒5では、ヘッド1
の耐熱性と硬度の強化により、使用時lこおける摩耗度
が著しく低減し、これにより、押上棒5の耐用回数が増
大するほか、押上棒5の交換に当っては、ヘッド7だけ
を廃棄すれば良いので、経済的に大きな負担とはならな
い。
ここで、考案者が行った耐用試験の結果では、次のよう
な成績が得られて、実施例の有用性が確認された。
ステンレス製押上棒で、カロライジ、−1,70回ング
加工を施したものの耐用回数 炭素鋼製押上棒で、カロライジング、−1−02□回加
工を施したものの耐用回数 銅製押上棒で、力ロライジン グ加工を施したものの耐用回・・・・・・21〜70回
数 (従来対比参考値) ステンレス製押上棒の耐用回 15〜20回数 炭素鋼製押上棒の耐用回数 ・・・・・・15回
以上述べたように、本考案に係る鋳造陽極板離型用押上
棒によれば、金属製押上棒の少くともヘッド部分の表面
にアルミニウム拡散層を被層させたので、該ヘッド部分
が溶湯に対して保護されることから、押上棒の耐用寿命
が著しく延長されると共に、溶湯の流れ込みが良くなっ
て安定した加工作動が得られ、また鋳バリの発生が防止
されて平滑なアノード面が得られるなど、陽極板鋳造工
程の加工性と経済性を向上させる実用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、陽極板の鋳造に用いられる流込み型と押上棒
の平面図、第2図および第3図は、夫々第1図の■−■
線およびI−I線における側断面図、第4図は、本考案
の一実施例を示す鋳造陽極板離型用押上棒の側面図であ
る。 1・・・・・・流込み型、1a・・・・・・型面、1b
・・・・・・貫通孔、4・・・・・・陽極板、5・・・
・・・押上棒、7・・・・・・ヘッド、7b・・・・・
・アルミニウム拡散層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上面が開口している銅陽極板鋳造用流込み型の底面の貫
    通孔から、押上棒のヘッドを突上げさせることにより、
    冷却固化後の陽極板を離型させるようにした押上棒にお
    いて、金属製押上棒の少くともヘッド部分の表面に、ア
    ルミニウム拡散層を被層させたことを特徴とする鋳造陽
    極板離型用押上棒。
JP4478679U 1979-04-06 1979-04-06 鋳造陽極板離型用押上棒 Expired JPS5853170Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4478679U JPS5853170Y2 (ja) 1979-04-06 1979-04-06 鋳造陽極板離型用押上棒

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Publication Number Publication Date
JPS55148858U JPS55148858U (ja) 1980-10-27
JPS5853170Y2 true JPS5853170Y2 (ja) 1983-12-03

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JPS55148858U (ja) 1980-10-27

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