JPS5852611B2 - 結束機における結束用線材折曲装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被結束物、例えば葡萄蔓と支持針金とに掛けた
結束用線材をより合せて結束する結束機における結束用
線材折曲装置に関するものである。

従来の結束用線材を用いる結束作業は、一方の手で結束
用線材を被結束物に掛は回し、他方の手で結束機により
結束用線材をより合わして行なうものである。

本発明は従来子で行なわれていた結束用線材の掛は回し
作業を結束機の操作ハンドルに連動して機械的に行なう
ことのできる結束用線材折曲装置の提供を目的とするも
のである。

以下、本発明を図示の実施例について詳細に説明する。

図中において、１は結束機であって、本体ハンドル２と
、操作ハンドル３と、結束用線材折曲装置４と、結束用
線材送り出し装置５と、より合せ爪６と、カッタ７とを
備えている。

本体ハンドル２は断面逆Ｕ字状であり、操作ハンドル３
は断面Ｕ字状であって、その先端部は本体ハンドル２の
先端軸部８に固定枢着軸９にて開開可能に枢着されてい
る。

１０は弧状ラックであって、その上端部は本体ハンドル
２の後部に取付けである。

操作ハンドル３の後端部には弧状ラック１０が貫通する
ための開口部１１を形成しである。

１２は主回転軸であって、操作ハンドル３の先端壁１３
と後端壁１４とに回転可能に架設しである。

１５は主回転軸１２の後端部に取付けたピニオンである
。

主回転軸１２が先端壁１３の前方に突出している部分を
屈曲することによってより合わせ爪６が形成されている
。

前記結束用線材折曲装置４は、本体ハンドル２の先端部
に固定枢着軸１６にて開開可能に枢着された線材曲げケ
ース１７と、操作ハンドル３の先端部に可動枢着軸１８
にて枢着された乙字状の係止解除用爪板１９と、操作ハ
ンドルの固定枢着軸９に枢着された係止板部材２０とを
備えている。

線材曲げケース１７と、係止解除用爪板１９と、係止板
部材２０はそれぞれ第４図ないし第６図に示すように左
右一対の垂直部材によって形成されている。

線材曲げケース１７の後部には係止板部材２０の係止部
２１と係合する係止段部２２を形成し、下部には操作バ
ンドル３の可動枢着軸１８と協動する復帰用受動部２３
を波形状に形成し、前部には押下げ杆２４を設けである
。

係止解除用爪板１９の後部には係止板部材２０の係止部
２１と係合する係止段部２５を形成しである。

２６は線材曲げケース１７を閉じる方向に付勢するばね
であって、線材曲げケース１１と係止解除用爪板１９と
の間に張設されている。

２７は係止板部材２０を本体バンドル２に取付けたスト
ッパピン２８に押付けるばねであって、その後端部は取
付ピン２９に取付けである。

前記固定枢着軸１６は係止解除用爪板１９のストッパピ
ンを兼ねている。

３０は吊り下げリンクであって、その上端部は固定枢着
軸３１によって本体バンドル２の中央部に枢着されてい
る。

３２は吊り下げリンク３０の下端部に取付けた可動軸で
あって、操作バンドル３の内底部を転動するころ３３を
備えており、主回転軸１２によって上方への抜出を防止
されている。

３４は連動リンクであって、その下端部は可動軸３２に
枢着されている。

３５は連動リンク３４の上端部に取付けた可動軸であっ
て、本体バンドル２の内底部を転勤するころ３６を備え
ている。

３γは復帰用はねであって、可動軸３５または爪ケース
３８と前記取付ピン２９との間に張設されている。

結束用線材送り出し装置５は可動軸３５に取付けた爪ケ
ース３８と、爪ケース３８に取付けた送り出し管３９と
、取付ピン２９と固定枢着軸３１とに装着し７た送り出
し管支持用支持部材４０と、爪ケース３８に枢着した逆
止め爪４１とを備えている。

カッタ７は操作バンドル３が閉じるときに、吊り下げリ
ンク３０に取付けた駆動ピン４２とカッタ駆動リンク４
３とを介して連動するようになっている。

本発明は以上のように構成されているので、線材に細巾
のビニールテープを貼った、結束用線材４４を結束用線
材送り出し装置５の後方から挿入し、その先端部を線材
曲げケース１７の下方に導出して結束準備を完了したの
ちに、結束機１を握・す、より合せ爪６を被結束物、例
えば支持針金４５とこれに沿わせた葡萄層４６とに接近
させて、操作バンドル３を閉じると、より合わせ爪６が
正回転するとともに、結束用線材折曲装置４は第８図な
いし第１１図に示すように作動する。

すなわち、第１図に示すように操作バンドル３が開いて
いるときは、結束用線材折曲装置４は第８図に示すよう
に、線材曲げケース１１の係止段部２２と係止解除用爪
板１９の係止段部２５は係止板部材２０の係止部２１に
係止され、係止板部２０と係止解除用爪板１９はそれぞ
れストッパピン２８とストッパピンを兼ねる固定枢着軸
１６に圧接され、線材曲げケース１７はばね２６に抗し
てほぼ水平に開いた状態で係止されている。

そこで操作バンドル３を固定枢着軸９の周りに反時計方
向に回動して閉じると、係止解除用爪板１９は可動枢着
軸１８とともに固定枢着軸９の周りを反時計方向に回動
し、係止板部材２０をばね２７に抗して前方に牽引し、
係止板部材２０の係止部２１が線材曲げケース１７の係
止段部２２から外わるので、線材曲げケース１７は第９
図に示すようにばね２６の付勢によって固定枢着軸１６
の固りを反時計方向に回動し、結束用線材４４の先端部
は押下げ杆２４によって支持針金４５と葡萄層４６とに
沿ってＣ字状に折曲され、回転中のより合わせ爪６の回
転軌跡内に入り込み、より合わせが開始されるのである
。

操作バンドル３をさらに閉じると、係止解除用爪板１９
は可動枢着軸１８とともに固定枢着軸９の周りを反時計
方向に回動し、係止解除用爪板１９の係止段部２５は第
１０図に示すように係止板部材２０の係止部２１から外
れ、係止板部材２０はばね２７により第８図の状態に復
帰する。

さらに操作バンドル３を閉じると、可動枢着軸１８が固
定枢着軸９の周りを反時計方向に回動する過程において
、線材曲げケース１７の復帰用受動部２３を押上げるの
で、第１１図に示すように線材曲げケース１７は開くと
ともに、係止段部２２はばね２７に抗して係止部２１を
押退けて係止部２１の下方に入り込む。

操作バンドル３が第１１図に示す閉じ切りの状態に達す
る直前においてカッタ１が作動して結束用線材４４の基
部を第１１図に鎖線にて示すように切断する。

次いで、操作バンドル３を釈放すると、復帰用はね３７
によって操作バンドル３は第１図の状態に開くとともに
、結束用線材送り出し装置５は結束用線材４４を線材曲
げケース１１の下方に送り出し、結束用線材折曲装置４
は第８図の状態に復帰し、次回の結束に備えるのである
。

以上の説明から容易に理解できるように、本発明による
ときは、結束機の操作ハンドルを閉じる過程において、
操作ハンドルに連動して結束用線材を容易に被結束物の
周りに沿って折曲することができるので、従来の手作業
を機械化することによって、結束作業の能率を著しく向
上することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであって、第１図は結
束機の縦断側面図、第２図は第１図の■−Ｍ線に沿う拡
大縦断立面図、第３図は第１図の■−■線に沿う拡大縦
断立面図、第４図ないし第７図はそれぞれ線材曲げケー
スと、係止解除用爪板と、係止板部材と、操作ハンドル
の先端部の斜視図、第８図ないし第１１図は結束用線材
折曲装置の作用説明図である。 １：結束機、２：本体ハンドル、３：操作ハンドル、４
：結束用線材折曲装置、５：結束用線材送り出し装置、
６：より合わせ爪、７：カッタ、９．１６：固定枢着軸
、１７：線材曲げケース、１８：可動枢着軸、１９：係
止解除用爪板、２０：係止板部材、２１：係止部、２６
：ばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 本体ハンドルと、操作ハンドルと、結束用線材送り
   出し装置と、より合わせ爪と、カッタとを備えている結
   束機において、本体ハンドルの先端部に固定枢着軸にて
   線材曲げケースを枢着し、操作ハンドルの先端部に可動
   枢着軸にて乙字状の係止解除用爪板を枢着し、線材曲げ
   ケースを閉じる方向に付勢するばねを線材曲げケースと
   係止解除用爪板との間に張設し、線材曲げケースの後端
   部と係止解除用爪板の後端部とを係止する係止板部材を
   本体ハンドルと操作ハンドルとの固定枢着軸に枢着し、
   操作ハンドルを閉じる過程において係止解除用爪板を介
   して線材曲げケースを釈放して閉じ、次いで係止解除用
   爪板の可動枢着軸を介して線材曲げケースを開くように
   なしたことを特徴とする結束機における結束用線材折曲
   装置。