JPS5852299B2 - 質量分析装置 - Google Patents
質量分析装置Info
- Publication number
- JPS5852299B2 JPS5852299B2 JP8030878A JP8030878A JPS5852299B2 JP S5852299 B2 JPS5852299 B2 JP S5852299B2 JP 8030878 A JP8030878 A JP 8030878A JP 8030878 A JP8030878 A JP 8030878A JP S5852299 B2 JPS5852299 B2 JP S5852299B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ion
- magnetic field
- ions
- voltage
- mass
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- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は固定磁界を用いた質量分析装置に関する。
質量分析装置では質量数の走査をするのに通常は偏向用
磁界の強度を変える方法を用いているが、磁界強度を変
える方法では高速走査が困難なので、高速走査が必要な
場合質量数走査をするのに偏向用磁界の強度を変える代
りにイオン加速電圧を変え偏向用磁界の強度は固定して
おく方式が用いられる。
磁界の強度を変える方法を用いているが、磁界強度を変
える方法では高速走査が困難なので、高速走査が必要な
場合質量数走査をするのに偏向用磁界の強度を変える代
りにイオン加速電圧を変え偏向用磁界の強度は固定して
おく方式が用いられる。
上述した固定磁界を用いイオン加速電圧を変える型式の
質量分析装置は質量数の高速走査ができる反面、広い質
量数範囲を走査しようとするとイオン加速電圧の走査範
囲が非常に広くなり、そのように広い範囲で正確に電圧
を制御できる電源の構成が困難であると云う難点がある
。
質量分析装置は質量数の高速走査ができる反面、広い質
量数範囲を走査しようとするとイオン加速電圧の走査範
囲が非常に広くなり、そのように広い範囲で正確に電圧
を制御できる電源の構成が困難であると云う難点がある
。
本発明はイオン加速電圧を変えて質量数走査を行なう型
の質量分析装置において、同じ質量数範囲を走査する場
合のイオン加速電圧の可変範囲を従来の同種質量分析装
置よりもせ1くすることを目的としたものである。
の質量分析装置において、同じ質量数範囲を走査する場
合のイオン加速電圧の可変範囲を従来の同種質量分析装
置よりもせ1くすることを目的としたものである。
本発明は磁界強度一定の偏向用磁界内に軌道半径の異な
る複数種のイオン軌道を採り得るようにし、質量数が大
なる範囲に属するイオンには生伍の大なる軌道を取らし
め、質量数が小なる部類の゛イオンに対しては半径の小
なる軌道を取らせるようにしてイオン加速電圧の可変幅
を圧縮したものである。
る複数種のイオン軌道を採り得るようにし、質量数が大
なる範囲に属するイオンには生伍の大なる軌道を取らし
め、質量数が小なる部類の゛イオンに対しては半径の小
なる軌道を取らせるようにしてイオン加速電圧の可変幅
を圧縮したものである。
以下実施例によって本発明を説明する。第1図は本発明
の一実施例における各部の配置を示す。
の一実施例における各部の配置を示す。
1はイオン化室、2はイオン引出電極でイオン化室1か
ら出て来たイオンを加速しイオンビーム■を作る。
ら出て来たイオンを加速しイオンビーム■を作る。
3は二重円筒電極で両電極に+φなる電圧を印加して両
電極間に半径方向の電界を形成している。
電極間に半径方向の電界を形成している。
イオンビーム■はスリットS1より電極30間に進入し
特定の運動エネルギーを持ったイオンのみがスリン)8
2に達する。
特定の運動エネルギーを持ったイオンのみがスリン)8
2に達する。
4は偏向用磁界を発生する永久磁石であり、スリットS
2より始1り半径r1及びr2なる二つの円弧軌道の磁
界出口の位置にスリン)S3.S3’を配置することに
より、磁石4の作る磁界に進入したイオンのうち半径r
1又はr2何れかの軌道を採るイオンのみがスリットS
3又はS3’を出てイオン検出器6に入射できるように
しである。
2より始1り半径r1及びr2なる二つの円弧軌道の磁
界出口の位置にスリン)S3.S3’を配置することに
より、磁石4の作る磁界に進入したイオンのうち半径r
1又はr2何れかの軌道を採るイオンのみがスリットS
3又はS3’を出てイオン検出器6に入射できるように
しである。
スリット83′を出たイオンは直進してイオン検出器6
に入射し、スリン)S3を出たイオンは一旦二重円筒電
極5の間を通って方向が曲げられてイオン検出器6に入
射するようになっている。
に入射し、スリン)S3を出たイオンは一旦二重円筒電
極5の間を通って方向が曲げられてイオン検出器6に入
射するようになっている。
半径r1で曲げられるイオン群はスリン)S3上に結像
し、半径r2で曲げられるイオン群はスリン)S4上に
結像する。
し、半径r2で曲げられるイオン群はスリン)S4上に
結像する。
スリン)S3を通過したイオンは二重円筒電極5により
検出器6に送られる。
検出器6に送られる。
スリツ)S3を通過したイオンと84を通過したイオン
とは偏向電極7に印加した電圧によって何れか一方のイ
オンのみが検出器6に入るようになっている。
とは偏向電極7に印加した電圧によって何れか一方のイ
オンのみが検出器6に入るようになっている。
従って電極7に印加する電圧を交互に切変えることによ
って異なる軌道半径を持つイオン群を交互に検出するこ
とができる。
って異なる軌道半径を持つイオン群を交互に検出するこ
とができる。
二重円筒電極5は両電極に+φなる電圧が印加され特定
の運動エネルギーを持ったイオンのみを通過させる性質
を有するから、電極に印加する電圧子φは二重三筒電極
3に印加する電圧!と連動して変えられ二重円筒電極3
を通過してスリン)82に達するエネルギーを有するイ
オンを通過させるようになっている。
の運動エネルギーを持ったイオンのみを通過させる性質
を有するから、電極に印加する電圧子φは二重三筒電極
3に印加する電圧!と連動して変えられ二重円筒電極3
を通過してスリン)82に達するエネルギーを有するイ
オンを通過させるようになっている。
今イオン化室VcVボルトのイオン加速電圧を与える(
イオン引出電極2及び真空室の電位を0ボルトとする)
とイオン電荷をeとして、加速されたイオンの運動のエ
ネルギーはeVである。
イオン引出電極2及び真空室の電位を0ボルトとする)
とイオン電荷をeとして、加速されたイオンの運動のエ
ネルギーはeVである。
二重円筒電極30両極間にはこのエネルギーeVのイオ
ンを通過させる電圧を与えるようにしてイオン加速電圧
■と連動させて変化される。
ンを通過させる電圧を与えるようにしてイオン加速電圧
■と連動させて変化される。
イオン加速電圧で加速された電荷eのイオンの運動のエ
ネルギーは質量に関係なく全部eVであるから二重円筒
電極3を通過させることによって質量数による分散は行
なわれないが、磁界による質量分散に当ってイオン初速
度のばらつきによる質量スペクトル線の広がりが縮少さ
れ、従って分解能を向上させることができる。
ネルギーは質量に関係なく全部eVであるから二重円筒
電極3を通過させることによって質量数による分散は行
なわれないが、磁界による質量分散に当ってイオン初速
度のばらつきによる質量スペクトル線の広がりが縮少さ
れ、従って分解能を向上させることができる。
エネルギーeVのイオンは二重三筒電極3を通りスリッ
トS2より磁石4によって形成されている磁界内に進入
し質量数に応じて種々な半径の軌道を画き、成る質量数
Mのイオンが半径r1の軌道に沿いスリン)83に至り
。
トS2より磁石4によって形成されている磁界内に進入
し質量数に応じて種々な半径の軌道を画き、成る質量数
Mのイオンが半径r1の軌道に沿いスリン)83に至り
。
質量数M′のイオンが半径r2の軌道に沿って運動しス
リットS3’17t:至る。
リットS3’17t:至る。
スリットS3より出たイオンは二重円筒電極5により曲
げられ、スリット83′を出たイオンは直進して共に検
出器6に入射する。
げられ、スリット83′を出たイオンは直進して共に検
出器6に入射する。
二重円筒電極5は既述のように二重円筒電極3と同じく
エネルギーeVのイオンが通過するように印加電圧が変
化せしめられる。
エネルギーeVのイオンが通過するように印加電圧が変
化せしめられる。
磁石4が形成している磁界の強度をBガウスとすると軌
道半径rC1nと質量数M、加速電圧■ボルトとの間に
は、 なる関係がある。
道半径rC1nと質量数M、加速電圧■ボルトとの間に
は、 なる関係がある。
ここでrはrl又はr2で固定、Bも一定であるので1
MとVとの関係は第2図のようになる。
MとVとの関係は第2図のようになる。
この図でカーブr1は軌道半径r1に対するものであり
、カーブr2は軌道半径r2に対するものである。
、カーブr2は軌道半径r2に対するものである。
イオン加速電圧(イオン引出電極に印加する電圧)を■
1からV2t=で変える間に、軌道半径r1の方を採用
すると質量数M2′からM3tでの範囲を走査すること
ができ、軌道半径r2の方を採用すれば質量数M1から
M2筐での間を走査でき、結局加速電圧を■1から■2
1で変えることによりMlからM3tでの間を走査でき
、軌道半径を唯一に固定したものより広範囲の質量数走
査、逆に同一質量数範囲の走査に対しイオン加速電圧の
掃引幅の圧縮が可能となる。
1からV2t=で変える間に、軌道半径r1の方を採用
すると質量数M2′からM3tでの範囲を走査すること
ができ、軌道半径r2の方を採用すれば質量数M1から
M2筐での間を走査でき、結局加速電圧を■1から■2
1で変えることによりMlからM3tでの間を走査でき
、軌道半径を唯一に固定したものより広範囲の質量数走
査、逆に同一質量数範囲の走査に対しイオン加速電圧の
掃引幅の圧縮が可能となる。
上述実施例では二重円筒電極3を用いているが、これは
分解能向上のためであって、本発明に、J=−いて原理
上必要なものではなく、イオン引出電極2を出たイオン
ビームIを直接磁石4の磁界に進入させてもよいのであ
る。
分解能向上のためであって、本発明に、J=−いて原理
上必要なものではなく、イオン引出電極2を出たイオン
ビームIを直接磁石4の磁界に進入させてもよいのであ
る。
更に上述実施例では軌道半径はrl、r2の2種のみで
あるが、採用する軌道半径の種類は2種に限らず3種以
上の半径を用いるようにしてもよい。
あるが、採用する軌道半径の種類は2種に限らず3種以
上の半径を用いるようにしてもよい。
第1図は本発明の一実施例装置の谷部配置を示す平面図
、第2図はイオン加速電圧と質量数との関係を示すグラ
フである。 1・・・・・・イオン化室、2・・・・・・イオン引出
電極、3゜5・・・・・・二重円筒電極、4・・・・・
・偏向磁界用磁石、6・・・・・・イオン検出器、T・
・・・・・偏向電極。
、第2図はイオン加速電圧と質量数との関係を示すグラ
フである。 1・・・・・・イオン化室、2・・・・・・イオン引出
電極、3゜5・・・・・・二重円筒電極、4・・・・・
・偏向磁界用磁石、6・・・・・・イオン検出器、T・
・・・・・偏向電極。
Claims (1)
- 1 強度一定の磁界を用い、イオン加速電圧を変化させ
る構成であって、上記磁界のイオン入射端面側に一個の
イオン入射スリットを設け、イオン出射端面側に複数個
のイオン出射スリットを配置し、上記各イオン出射スリ
ットから出射するイオンを共通のイオン検出器に入射さ
せるイオン軌道偏向手段を上記各イオン出射スリットと
イオン検出器との間に設け、上記イオン軌道偏向手段を
順次作動させるようにしたことを特徴とする質量分析装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8030878A JPS5852299B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | 質量分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8030878A JPS5852299B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | 質量分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS556756A JPS556756A (en) | 1980-01-18 |
JPS5852299B2 true JPS5852299B2 (ja) | 1983-11-21 |
Family
ID=13714636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8030878A Expired JPS5852299B2 (ja) | 1978-06-30 | 1978-06-30 | 質量分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5852299B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57206944A (en) * | 1981-06-15 | 1982-12-18 | Matsushita Electric Works Ltd | Driving circuit for switching element |
LU92131B1 (en) * | 2013-01-11 | 2014-07-14 | Ct De Rech Public Gabriel Lippmann | Mass spectrometer with improved magnetic sector |
-
1978
- 1978-06-30 JP JP8030878A patent/JPS5852299B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS556756A (en) | 1980-01-18 |
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