JPS5851874Y2 - 給湯装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コーヒー、紅茶ならびにお茶等を抽出する抽
出装置等の給湯装置に係ｂ１特に熱湯を各々の原料であ
るコーヒー粉末等に散布するための給湯装置に関する。

抽出されたコーヒー液等は長時間保温すると酸化し、味
が劣化する特性を有している。

例えば、コーヒー自動抽出装置にかいて、１回当りのコ
ーヒー抽出量が販売量に比較して多量な場合、残量は長
時間保温される。

このため味が劣化し、商品としての価値を低下させる。

そこで、販売量に合わせて１回の抽出量を適切な量に変
更することによう新鮮なコーヒー液を提供することがで
きるが、各店にかいて使用されるコーヒーカップの容量
は一定でなく、このため１回の抽出量が１０人前といっ
てもその量は各店によって異なるので、それぞれに合わ
せ抽出することが好ｌしい、しかして、従来の熱湯散布
方式のドリップコーヒー自動抽出装置として、湯沸槽の
上部にサイホン効果により湯沸槽内の熱湯を注出する注
出管路を設けたものがある。

この注出管路は、所定長さ湯沸槽内に伸び、その先端よ
り上方にある湯がコーヒー粉末に対する１回の注出量と
なるように定められているため、通常抽出量を適宜に変
更することはできない。

なか、注出管路からコーヒー粉末に注ぐ熱湯の量すなわ
ち注出量を変更する方法として、サイホン管の途中に電
磁弁を設け、この電磁弁の開閉をタイマ等にて適宜に設
定することによシ、所望の注出量を得るようにしたもの
が提案されている。

しかしながら、タイマによる電磁弁等の開閉による方式
は、正確な計量が困難であると同時に装置が複雑で高価
になる欠点がある。

本考案は、前述したような欠点を解決し、極めて簡単な
手段により必要に応じた注出量をよシ正確に得ることが
できる給湯装置を提供するにある。

以下本考案の一実施例を示す第１図、第２図ないし第３
図について説明する。

１は外ケースで、内部には湯沸槽６が収納されている。

該湯沸槽６内には湯沸ヒータ１０が設けられている。

湯沸槽６には、給湯制御用の上限水位卦よびヒータ空ダ
キ防止水位を検知するための水位検知器４を有する計量
槽５が連通管１８により接続されている。

前記水位検知器４は、前記両水位を検知するための２つ
の検知素子Ｒ８Ｉ、Ｒ８２およびこれらを動作させるフ
ロート４ａを内蔵している。

また前記湯沸槽６には、元端を水道等の圧力水源に接続
された給水管路１９が接続され、同給水管路１９には制
御装置１により開閉を制御される給水電磁弁８が設けら
れている。

この給水管路１９は、水源が負圧になった場合、湯沸槽
６内の湯を逆流させないように湯沸槽６内の上方に開口
し、かつこの給水管路１９には湯沸槽６の底部へ給水す
るように前記開口を被って下方へ伸びる外側パイプ２０
が設けられている。

該湯沸槽６の上部には上下に伸びるガイド筒１０４が設
けられている。

ガイド筒１０４の内部には、第２図に詳細に示すように
、上方を栓１０１により閉じ、下方を開口し、かつ中央
部に穴１０６を有する湯量調整パイプ１０５が移動可能
に係合されている。

この湯量調整バイブ１０５の外面とガイド筒１０４の内
面とは、穴１０６の下部においては耐熱性を有するＱＩ
Ｊング１０７等の気密手段により密封され、上方にかい
てはシール片１０３を介して継手ナツト１０２の締付に
より１一回の注出量に相当する所定位置にて密封固定さ
れるようになっている。

前記ガイド筒１０４の略中央部には注出管路３が接続さ
れている。

この注出管路３は、一旦上方へ向けられた後下降し、前
記湯沸槽６内の湯量調整バイブの下端よジ低い位置まで
伸びておジ、その先端には散水器１Ｔが取付けられてい
る。

なお前記湯量調整パイプ１０５の穴１０６は前記注出管
路３の吸込側に対応する位置に設けられ、常に互いに連
通可能な状態に置かれるようになっている。

湯沸槽６の上面には、前記注出管路３の最高部よりさら
に高い所を通って大気へ開放されたオーバフローパイプ
２が接続され、さらに前記計量槽５ふ・よび外側パイプ
２０の上部にも前記注出管路３の最高部よりもさらに高
い位置において大気へ開放した通気パイプ２１が接続さ
れている。

前記散水器１１の直下には、コーヒー粉末１５、ペーパ
ーフィルター１６を収納したファンネル１４を着脱自在
に取付けるようになっている。

ファンネル１４の下方には、コーヒー抽出液を受けるデ
カンタ１２を載置する保温熱板が設けられている。

なお第１図において、９は湯沸槽６内の湯温を制御する
サーモスタット、２２は湯沸槽６の底部から伸びた排水
管路、１３は排水コックである。

次いで本装置の動作について説明する。

湯沸槽６内に予じめ給水され、その水位がヒータ空ダキ
防止水位以上に達している間は湯沸ヒータ１０がサーモ
スタット９にて通電制御され、湯沸槽６内に所定温度の
熱湯を貯えている。

な訃前記湯沸ヒータ１０は、湯沸槽６内の水位が前記水
位よう下がるとサーモスタット９の作動に関係なく通電
をしゃ断され、空ダキを防止する。

抽出に際してはコーヒー粉末およびペーパーフィルター
１６を収納したファンネル１４とデカンタ−１２を設置
し、第３図に示す押ボタンＰＢを押す。

この押ボタンＰＢの操作によυリレー２Ｒが励磁され、
ソレノイ）ＷＶを作動させて給水電磁弁８を開く。

そこで給水管路１９からは湯沸槽６へ給水が行なわれ、
同種６内の水位を上昇させ熱湯を注出管路３から散水器
１７を経てコーヒー粉末１５上に散布する。

このとき、上記水位の上昇は、水位検知器４の上限水位
の検知素子Ｒ３Ｉを閉じる。

そこで前記熱湯の散布の開始とほぼ同時にリレー３Ｒが
励磁され、そのｂ接点３Ｒ１が開いてリレー２Ｒを非励
磁とし、給水電磁弁８を閉じ給水を停止させる。

なおこの給水停止後もコーヒー粉末１５への熱湯散布は
注出管路３のサイホン効果により続けられ、湯沸槽６内
の熱湯の水位が低下して湯量調整パイプ１０５の下端に
達し、その開口に空気が吸引されてサイホン効果が中止
されたとき、はじめて停止する。

このように熱湯の散布量すなわち注出量は、湯量調整パ
イプ１０５の下端から注出管路３の最高部１での間にあ
る湯量となる。

そこで、湯量調整パイプ１０５の上下方向位置を適宜に
調整し設定すれば、広範囲にわたって注出量を変更でき
る。

また湯量調整パイプ１０５に目盛を付すことなどにより
その位置を容易に正確に設定できると共に容積計量であ
るため、注出量を正確に定めることができる。

第４図は本考案の他の実施例を示すもので、注出管路３
の吸込側先端を注出ブロック１０８を介して湯沸槽６の
上部に接続し、この注出ブロック１０８から下向きにガ
イドパイプ１０９を突出させ、これに前記０１Ｊング１
０７と同様のＯＩＪング１１０等のシール手段を介して
湯量調整パイプ１１１を摺動可能に係合したものである
。

この湯量調整パイプ１１１は、湯沸槽６の上部を貫通し
て湯量調整パイプ１１１と平行に伸びる調整バー１１２
に連結され、これにより湯沸槽６の外部から上下方向位
置を調整可能になされ、湯量を適宜な値に調整設定でき
るようになっている。

なか、１１３はシールブロック、１１４はシール片、１
１５は継手ナツトである。

第５図は本考案のさらに他の実施例を示すもので、湯量
調整パイプ１１６をベローズ１１７を介して注出ブロッ
ク１０８に接続し、かつ湯量調整パイプ１１６を調整ね
じ１１８にて上下に位置調整するようにしたものである
。

なお、１１９は調整ねじ１１８を回転可能に係合する保
持ブロック、１２０は０１Ｊング等のシール手段、１２
１は止め輪である。

以上述べたように本考案は、湯沸槽内の熱湯をサイホン
効果により注出するようにした注出管路の上流側に湯量
調整パイプを設け、この湯量調整パイプを湯沸槽に対し
て上下に移動可能としたため、注出量を広範囲にわたっ
て容易かつ正確に調整、設定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による給湯装置の一実施例を示す概要断
面図、第２図は本考案による給湯装置の要部を示す一部
破断図、第３図は給湯に関する部分の電気回路図、第４
図および第５図は本考案のそれぞれ異なる他の実施例の
要部を示す一部破断図である。 ３・・・・・・注出管路、５・・・・・・計量槽、６・
・・・・・湯沸槽、１０・・・・・・湯沸ヒータ、１γ
・・・・・・散水器、１９・・・・・・給水管路、１０
１・・・・・・栓、１０２・・・・・・継手ナツト、１
０３・・・・・・シール片、１０４・・・・・・ガイド
筒、１０５゜１１１．１１６・・・・・・湯量調整パイ
プ、１０６・・・・・・穴、１０７，１１０，１２０・
・・・・・Ｏリング、１０８・・・・・・注出ブロック
、１０９・・・・・・ガイドパイプ、１１２・・・・・
・調整バー、１１８・・・・・・調整ねじ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｌ・ 給水管路に接続されると共に加熱ヒータを備えた
   湯沸槽の上部に、サイホン効果によシ該湯沸槽内の湯を
   注出する注出管路を接続した給湯装置にかいて、前記注
   出管路の吸込側先端に、これに対して気密的かつ上下方
   向に移動可能に接続された湯量調整パイプを設け、この
   湯量調整パイプの少なくとも下端な湯沸槽内に位置させ
   ると共に該湯量調整パイプな湯沸槽外にて位置調整可能
   にしたことを特徴とする給湯装置。 ２、湯沸槽の上部に上下方向に伸びるガイド筒を設け、
   このガイド筒に注出管路の吸込側先端を接続し、ガイド
   筒内に上端を閉じてガイド筒から突出させると共に下端
   を湯沸槽内に開口した湯量調整パイプを移動可能に係合
   し、この湯量調整パイプの途中に前記注出管路の吸込側
   先端開口に連通可能な穴を設け、この穴の上下位置にて
   湯量調整パイプとガイド筒との間を気密に保つようにし
   た実用新案登録請求の範囲第１項記載の給湯装置。 ３６ 注出管路の吸込側先端に接続されたガイドパイプ
   を湯沸槽内の上部に下方向に向けて設置し、このガイド
   パイプに摺動可能なシール手段を介して湯量調整パイプ
   を係合し、湯沸槽の上部を貫通して前記湯量調整パイプ
   と平行に伸びる調整バーを前記湯量調整パイプに連結し
   た実用新案登録請求の範囲第１項記載の給湯装置。 ４、注出管路の吸込側先端を湯沸槽の上部に接続し、前
   記吸込側先端にベローズを介して上下に移動可能に湯量
   調整パイプを接続し、湯沸槽の上部を貫通して上下に伸
   びる調整ねじな前記湯量調整パイプに連結した実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の給湯装置。