JPS5851748Y2 - 投網 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は投網に関し、投網全体または少くとも＋の裾
部の材質を弗化ビニリデン繊維で構成したことを特徴と
するものである。

従来、主としてナイロン繊維（以前の絹糸）が用いられ
ている投網には、種々の欠点がある。

即ち、ナイロンは水分を吸収し易すく、２，３回の使用
で適度の弾性が失なわれ、いわゆるへたつが生じて投網
としての作業性が低下する。

そのため常に網の表面に処理剤（柿シブ等）を塗って、
腰を持たせることが必要で、甚だ取扱いが面倒である。

また、比重が１．１４程度なので水中での沈下速度が遅
く、投網の水面をたたく音の発生から網が水底に到着す
るまでの間の網成り時間がかかるため、魚を逃がす可能
性が大きい。

さらに、吸水により投網の強度が低下して破網が頻繁に
おきる。

一方、ナイロンに対して弗化ビニリデン繊維は吸水性が
なく、経時的な強度、弾性の変化が殆んどなく、比重が
太きく１．８もあるため水中での沈下速度が大きいもの
である。

この弗化ビニリテ゛ン繊維を投網に用いたところ適度の
腰もあり投網の作業も良好で優れた投網が得られた。

一般の弗素系合成繊樵でも同様の性質がある。

図面は本考案の投網を示す斜視図で、、；）って、投網
の綱部全体を弗化ビニリテツ繊維で構成しても勿論よい
が、図のように投網１の下方士程度の裾部２のみに該繊
維を使用し、上方部３は従来のナイロン等の繊維を使用
しても充分効果が得られる。

即ち破網は下方裾部に多く、また該部分の比重が大であ
ることば網成り速度を早めるのに効果的であるからであ
る。

また鉛錘４を軽くし投網全体としての重量も軽量化され
て投網作業が行ない易い 本考案の投網は上記のように一部または全部の材質を変
えて構成することにより格段に改良されて、耐用性が向
上し網成り良好な投網として実用上の効果大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案投網の実施例を示す斜視図である。 １：投網、２：裾部、３：上方部、４：鉛錘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成繊維製の投網において全長の少くとも＋の裾部の弗
   化ビニリテ゛ン繊維で構成したことを特徴とする投網。