JPS585150B2 - 管材巻着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は管材巻着装置に関するもので、その目的は支
持すべき管材をローラチェンにて環状に巻着して固正し
うる装置を発明することである。

初め、本発明の理解を容易にするために初期発明を第１
図と第２図によって説明すると、図中、１は、その上面
に鈍角のｖ型状の支承面２をもつマフラ状の支承台であ
って、その中央の長溝３内において、一方の内端にロー
ラチェン４の一端をビン４０着し７、他方の内端に同チ
ェン４の他端が挿通されている。

しかして、この挿通された同チェン４の他端は、支承台
１に螺合した締着ネジ棒５の下端部に連結６され、かつ
、この締着ネジ棒５はハンドル７で回動される。

ただし、上記したローラチェン４は巻着抱持すべき管材
Ｐのうち最大外径を挿入するに足るだけの余分長をもつ
ループ状部Ｒの形出可能である。

次に、上記した初期発明の作用と効果を具体的に説明す
ると、この装置にて管材Ｐを巻着するときには、初めロ
ーラチェン４の余分長をループ状部Ｒに形出してから、
そのループ内に管材Ｐを挿入する。

その後は締着ネジ棒５を締着側へ回動すると、ローラチ
ェン４の他端が、けん引されるため、管材Ｐの全周囲の
殆どがローラチェン４で強固に巻着され、かつ、支承面
２上に固着される。

このため、管材Ｐの管端の面取り切削加工等を安全かつ
確実に行うことができる。

ところで、上記した初期発明ではローラチェン４の他端
が固着されているため、巻着すべき管材Ｐの外径範囲が
一定限度内に制限される欠点を有している。

本発明は同上の欠点を排除して本発明装置をより一層便
利なものにし、た発明である。

すなわち、本発明はローラチェン４の他端を自由端とし
て、その長さも充分な余裕長が付しである。

次に、本発明を示す第３図と第４図において、１１は係
止部材であって、図示のＸ４−Ｘ４断面がコの字形に形
成されていて、一対のビン１２Ａと１２Ｂが挿着され、
かつ両ビン１２Ａと１２Ｂの間隔はローラチェン４の凹
部４Ａをはさみ付ける間隔にしであるが、図示左方のピ
ン１２Ａは長穴１３に沿って下降可能である。

なお、前記係止部材１１の頂部１１Ａは円弧状に形出さ
れていて、支承台１の図示右下面に欠刻した円弧状の掛
止め部１０に嵌入されるようにしておくとよい。

しかして、その余の構成は初期発明と同一であるから、
その説明は省略し、次に本発明の実施例について、その
作用と効果を説明する。

初め、管材Ｐを支承台１に載置してから、ローラチェン
４の自由端を図示右方に垂下してから、ピン１２Ａを長
穴１３の下方においてから係止部材１１を嵌装し、かつ
ピン１２Ａを上昇せしめて同ローラチェン４自出端の上
部に位置する四部４Ａをはさみ付けると、このローラチ
ェン４の自由端が係止されることになるので、その後は
上記同様に締着ネジ棒５の回螺によって管材Ｐを巻着す
ることができる。

なお、管材Ｐの外径が大幅に変化したときには再びピン
１２Ａを長穴１３に沿って下降せしめて係止部材１１の
係止位置を調節してから、前記同様にピン１２Ａの上昇
にて同係止部材１１の自由端の位置決めするとその後は
上記した手順にて同管材Ｐを巻着することができる。

なお、上記動作中、係止部材１１の位置がローラチェン
４に対し図示上方へ調節される場合を第５〜６図にした
がって詳述すると次のように行われる。

すなわち、係止部材１１において図示左方のピン１２Ａ
を長穴１３の下縁まで下げると、一対のピン１２Ａと１
２Ｂの間隔が広くなるため、前記係止部材１１が図示上
方へ移動される。

（第６図参照）次に、このとき、図示左方のピン１２Ａ
のみを上昇せしめて長穴１３の上縁に当接すると、両ピ
ン１２Ａと１２Ｂの間でローラチェン４における凹部４
Ａを挾持することができるのである。

（第５図参照）すなわち、本発明は「特許請求の範囲」
に記載された構成を要旨とするもので、その構成により
上記の作用効果を示し、もって、管材の巻着範囲を拡大
しうるので、管材巻着装置として、実用性の高いまこと
に好ましいすぐれた発明といいうる。

なお、前記支承台１を作業スタンド上に装着して、管材
Ｐの加工作業に対する作業者の姿勢を楽な状態にさせる
ことが技術的に予測される。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は初期発明を示し、第１図は正断面図、
第２図はその平面図である。 第３図と第４図は本発明の一実施例を示し、第３図は正
断面図、第４図は第３図Ｘ４−Ｘ４線の拡大断面図、第
５図と第６図はそれぞれ係止部材の移動状態を示す説明
図である。 符号の説明、図中１はその上面に鈍角の支承面２をもつ
支承台で、その長溝３内にローラチェン４を装着し、か
つそのループ状部Ｒ内には管材Ｐが挿入され、締着ネジ
棒５でローラチェン４をけん引して管材Ｐを巻着する。 なお、１１は係止部材、１２Ａ、１２Ｂはピン、および
１３は長穴である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マフラ状の支承面をもつ管材Ｐの支承台１と、回合
   １一方の内端に挿通したローラチェン４の一端をけん引
   するためのネジ手段と、前記ローラチエン４の他端を係
   止するための係止部材１１とを備え、前記係止部材１１
   に挿嵌した一対のピン１２Ａ、１２Ｂにて前記ローラチ
   ェン４の凹部４Ａを、はさみ付けるとともに、一方のビ
   ン１２Ａを前記係止部材１１の長孔１３に沿って下降せ
   しめるように構成したことを特徴とする管材巻着装置の
   構造。