JPS5850973B2 - 3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチルの製造方法 - Google Patents

3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチルの製造方法

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JPS5850973B2
JPS5850973B2 JP3006776A JP3006776A JPS5850973B2 JP S5850973 B2 JPS5850973 B2 JP S5850973B2 JP 3006776 A JP3006776 A JP 3006776A JP 3006776 A JP3006776 A JP 3006776A JP S5850973 B2 JPS5850973 B2 JP S5850973B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高収率に3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メ
チルを製造する方法に関し、詳しくは、3−メチル−2
−ブテン−1−オールとオルト酢酸メチルから酸性触媒
の存在下で3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチルを
製造するに際し、オルト酢酸メチルを3−メチル−2−
ブテン−1−オールに対して3モル倍以上使用し、まず
3−メチル−2−ブテン−1−オールの転化率が90%
以上に達するまで110℃より低い温度で反応させ、し
かるのち110°〜160℃に昇温しで反応を完結させ
ることを特徴とする3、3−ジメチル−4−ペンテン酸
メチルの製造方法に関する。
本発明の方法で得られる3、3−ジメチル−4−ペンテ
ン酸メチルは医薬、農薬分野の中間原料として重要な化
合物であり、例えば、近年とくに殺虫剤としてその有用
性が注目されている合成ピレスロイド系化合物の酸部分
を構成する単位の合成用中間体として極めて有用である
一般tこ、3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エステル
は3−メチル−2−ブテン−1−オールとオルト酢酸の
各種のアルキルエステルを酸性触媒の存在下に反応させ
て得られる。
そのときの反応は次式のように進行しているものと考え
られる。
(ただし、上記の式lこおいてRはアルキル基を表わす
) また、ここで用いられる酸性触媒としては、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、イソ酪酸、シクロヘキサンカルボン酸
、吉草酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸などの低級
脂肪酸類:安息香酸、mクロル安息香酸などの芳香族カ
ルボン酸類:フェノール、o−、m=またはp−ニトロ
フェノール、o−、m−またはp−クレゾール、o−、
m−またはp−キシレノール、2,6−シメチルフエノ
ール、2,6−ジーt−ブチルフェノール、2.4.6
−トリー5ec−ブチルフェノール、2,4.6−トリ
ーtブチルフェノール、4−メチル−2,6−ジーtブ
チルフエノール、4−メチル−3,5−ジ−t−ブチル
フェノール、ハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノン、αまたはβ−ナフトールナトのフェノ
ール類;ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸
などのスルホン酸類;塩酸、硫酸、リン酸、ホウ酸など
の鉱酸;塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化第2鉄、三
弗化ホウ素、酢酸第2水銀などがある。
とくにフェノール類、リン酸が収率などがよい点で好ま
しい。
酸性触媒の使用量は3−メチル−2−ブテン−1−オー
ルに対し0.001〜20重量%の範囲内、好ましくは
0.01〜15重量%の範囲内である。
本発明者らは上記の反応lこついてさらに詳細に検討し
た結果、オルト酢酸メチルは他のオルト酢酸エステル類
と異なる初期反応挙動を示すことが判明した。
すなわち、オルト酢酸メチルを用いる場合は他のオルト
酢酸アルキルエステル類を用いた場合とは異なり、オル
ト酢酸メチルの3−メチル−2ブテン−1−オールに対
する使用量および初期反応における温度条件が目的とす
る3、3−ジメチル−4−ペンテン酸メチルの収率また
は副生ずる3、3−ジメチル−4−ペンテン酸3;’
3′−ジメチルアリルエステルおよび構造不明の重合物
の生成に著しい影響を与える。
本発明者らは上記の新しい知見に基ずき3,3−ジメチ
ル−4−ペンテン酸メチルを高収率に製造する方法を検
討した結果、本発明lこ至った。
すなわち本発明によれば、3−メチル−2−ブテン−1
−オールとオルト酢酸メチルを前記の酸性触媒の存在下
で反応させて3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル
を製造する(こ際し、3−メチル−2−ブテン−1−オ
ールに対してオルト酢酸メチルを3モル倍以上、望まし
くは4モル倍以上使用し、反応の初期温度を110℃よ
り低い温度、望ましくは900〜100℃とし、3−メ
チル−2−プテンー1−オールの転化率が90%以上、
−望ましくは95%以上となるまでメタノールを留出し
つつ該温度条件下で反応を継続しく以下、第1段目の反
応と称す)、ついで3−メチル−2−ブテン−1−オー
ルの転化率が90%以上、望ましくは95%以上に達し
たのち1100〜160’C1望ましくは135°〜1
45°C(こ昇温しで(1)未反応のオルト酢酸メチル
を留去しつつ反応を完結させるか、または(11)未反
応のオルト酢酸メチルの存在のまま調圧下で反応を完結
させる(以下、第2段目の反応と称す)ことにより、高
沸点の副生物である3、3−ジメチル−4−ペンテン酸
3.3−7メチルアリルエステルおよび重合物の生成を
抑えて収率よ<3.3−ジメチル−4−ペンテン酸メチ
ルを製造することができる。
上記の1100〜160℃での反応は加圧下で未反応の
オルト酢酸メチルを追出すことなく行なうこともできる
が、好ましくは未反応のオルト酢酸メチルを留出しつつ
行なう。
3−メチル−2−ブテン−1−オールとオルト酢酸メチ
ルとの初期反応は他のオルト酢酸エステル類との初期反
応Iこ比べて著しく異なることを述べたが、以下に上記
の本発明方法における操作条件を補足説明すると同時に
、他のオルト酢酸エステル類との相異点を具体的に詳述
する。
まず、第1段目の反応において、オルト酢酸メチルの仕
込み量が3−メチル−2−ブテン−1−オールに対して
3モル倍以下では、副生ずる高沸点の3,3−ジメチル
−4−ペンテン酸3./ 3/−ジメチルアリルエステ
ルおよび構造不明の重合物の生成量が著しく増大する。
3.3−ジメチル−4−ペンテン酸3.′3′−ジメチ
ルアリルエステルが副生ずることは、比較的高価な3−
メチル−2−ブテン1−オールを余分に消費することを
意味し、さらにこれを再生し目的の3,3−ジメチル−
4−ペンテン酸メチルに変換するには複雑な別途工程が
必要となり、工業上不利である。
また、副生ずる重合物の再生利用は不可能である。
これに対し、オルト酢酸エチルを用いた場合には、3−
メチルー2−ブテン−1−オールに対するオルト酢酸エ
チルの比率が1.3モル倍以上では3.3−ジメチル−
4−ペンテン酸エチルの収率に変化はない。
また、オルト酢酸の他のより高級なアルキルエステルを
使用する場合にもオルト酢酸エチルを用いた場合と同様
の結果になる。
また、オルト酢酸メチルを用いる場合、3−メチル−2
−ブテン−1−オールの転化率が90%に達する以前に
110℃以上に昇温すると、3゜3−ジメチル−4−ペ
ンテノ酸3.3−ツメチルアリルエステルおよび重合物
などの副生量が増大する。
従って、110℃以上に昇温を開始する段階では3−メ
チル−2−ブテン−1−オールの転化率は高いほど好ま
しく、上記副生物の生成を抑えるためtこ転化率90%
以上である必要がある。
望ましくは95%である。
これに対し、オルト酢酸エチルを用いた場合(こは、第
1段目の反応温度100°〜120℃での3−メチル−
2−ブテン−1−オールの転化率が30〜100%の段
階で1300〜1500cに昇温しでも、3,3−ジメ
チル−4−ペンテン酸エチルの収率Oこ大きな変化はな
く、低温において3−メチル−2−ブテン−■オールの
転化率を上昇させること(こよる効果は顕著でない。
オルト酢酸の他のより高級なアルキルエステルを使用す
る場合lこも同様のことがいえる。
本発明の第2段目の反応における脱メタノールを伴なう
3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチルへの転位反応
を効果的に行なうには110℃以上の温度を必要とする
が、オルト酢酸メチルは常圧で110℃の沸点を呈し、
3−メチル−2−ブテン−1−オールOこ対しオルト酢
酸メチルを過剰(こ用いる反応系は常圧では未反応のオ
ルト酢酸メチルを系外に留出させない限り110℃以上
(こはなり難い。
従って、第2段目の反応では未反応のオルト酢酸メチル
を留出しつつ加熱するか、あるいは未反応のオルト酢酸
メチルの存在のまま加圧下で力U熱することIこより、
110℃以上の反応温度を実現する。
いずれの方法においてもオルト酢酸メチルは比較的安定
に回収され得るが、装置上の問題からもより安定に回収
するためにはオルト酢酸メチルを留出させたのち加熱す
るのが好ましい。
また、未反応のオルト酢酸メチルを留出させたのち11
0°〜160℃に昇温しで反応を完結すれば、3,3−
ジメチル−4−ペンテン酸3.′3′−ジメチルアリル
エステルおよび重合物の副生率を数%以下に抑えること
が可能である。
一方、未反応のオルト酢酸メチルを存在させたまま加圧
系で昇温しでも効率よく目的の3.3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチルを得ることができるが、この場合には
オルト酢酸メチルの分解生成物であるジメチルエーテル
、酢酸メチルなどの低沸点の副生物が若干多くなる。
また第2段目の反応(こおいて、160℃を越える高温
を用いると反応速度の上昇はみられるが、重合物の副生
量が多くなる。
第2段目の反応のためとくlこ好ましい温度は135°
〜145℃の範囲である。
以下に本発明を実施例【こより具体的に説明する。
実施例 1 2000TrLlの三ロフラスコに攪拌装置と還流調節
器付蒸留塔を取付け、これに3−メチル−2=ブテン−
1−オール107.75+(1,25モル)、オルト酢
酸メチル601(5,0モル)およびフェノール5.’
l(0,063モル)を仕込み、95℃に昇温し、メタ
ノールを留去しつつ攪拌下で反応させた。
この条件下で2時間反応させたところ、3−メチル−2
−ブテン−1−オールの転化率は96.5%であった。
続いて、未反応のオルト酢酸メチルを留去しつつ1時間
で140℃まで昇温し、その後140℃の温度に保たれ
るようにメタノールを留去しつつ200時間反応続けた
この結果、反応中の留分および反応液を蒸留して、45
5.01のオルト酢酸メチルを回収し、また3、3−ジ
メチル−4−ペンテン酸メチルを144.49g(3メ
チル−2−ブテン−1−オールからの収率81.3%、
オルト酢酸メチルからの選択率84.3%)および3.
3−ジメチル−4−ペンテン酸3.′3′−ジメチルア
リルエステル6.31(3−メチル−2−ブテン−1−
オールからの収率5.1%。
オルト酢酸メチルからの選択率2.6%)を積取した。
なお、最終の3−メチル−2−ブテン−1オールの転化
率は100%であった。
実施例 2 3−メチル−2−ブテン−1−オール86.:1(1,
0モル)、オルト酢酸メチル96]9(8,0モル)お
よびフェノール4.7.9(0,050モル)を仕込ん
で実施例1と同様の条件下で反応させ、3.3−ジメチ
ル−4−ペンテン酸メチル117.6g(3−メチル−
2−ブテン−1−オールからの収率82.7%、オルト
酢酸メチルからの選択率83.4%)と3.3−ジメチ
ルアリルエステル4.30g(3−メチル−2−ブテン
−1−オールからの収率4.4%、オルト酢酸メチルか
らの選択率2.2%)を得た。
なお、オルト酢酸メチルの回収量は840.8gであっ
た。
比較例 1 3−メチル−2−ブテン−1−オール215.3g(2
,5モル)1、オルト酢酸メチル600.!i’(5,
0モル)およびフェノール11.77、@(0,125
モル)を仕込んで実施例1と同様の条件下で反応させ、
3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メチル191.7.
9(3−メチル−2−ブテン−1−オールからの収率5
4.0%、オルト酢酸メチルからの選択率62.2%)
と3,3−ジメチル−4ペンテン酸3.′3′−ジメチ
ルアリルエステル55.3.9(3−メチル−2−ブテ
ン−1−オールからの収率226%、オルト酢酸メチル
からの選択率13.0%)を得た。
減圧蒸留後、゛残査量は実施例1および実施例21こ比
べて多かった。
また、34o、2.@のオルト酢酸メチルを回収した。
以上のように、3−メチル−2−ブテン−1オールに対
してオルト酢酸メチルが2モル倍では、収率が激減し、
副生物の増大が著しい。
実施例 3 2000TLlのグラスライニングを施した低圧反応器
lこ同じくグラスライニングを施した充填蒸留塔を取付
け、これに3−メチル−2−ブテン−1オール107.
7.@(1,25モル)、オルト酢酸メチル600g(
5,0モル)およびフェノール5.9p(0,063モ
ル)を仕込み、95℃に昇温し、メタノールを留去しつ
つ攪拌下で反応させた。
この条件下で2時間反応させ、3−メチル−2−ブテン
−1−オールの転化率が96.5%であることが確認さ
れた。
その後、窒素ガスの導入により系内を2kg/crtt
%Gの圧力に保って140℃まで昇温した。
引続き、140℃の温度を保って1.5〜2、5 kg
/i、Gの圧力でメタノールを留去しつつ200時間反
応せた。
反応終了後、蒸留して3゜3−ジメチル−4−ペンテン
酸メチル138.4 、?(3−メチル−2−ブテン−
1−オールからの収率77.8%、オルト酢酸メチルか
らの選択率75.2%)と3,3−ジメチル−4−ペン
テン酸3;3′−ジメチルアリルエステル9.2g(3
−メチル−2−ブテン−1−オールからの収率7.5%
、オルト酢酸メチルからの選択率3.6%)を得た。
また、回収されたオルト酢酸メチルは444.5gであ
った。
比較例 2 実施例1と同様(こして3−メチル−2−ブテン1−オ
ール、オルト酢酸メチルおよびフェノールの各量を仕込
んだ後直ちに昇温し、95℃での3メチル−2−ブテン
−1−オールの転化率が70%であることを確認し、引
続き140℃まで昇温した。
反応後、蒸留して3,3−ジメチル−4−ペンテン酸メ
チル128.2.!ii’(3−メチル−2−ブテン−
1−オールからの収率72.2%、オルト酢酸メチルか
らの選択率76.4%)および3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸3.′3′−ジメチルアリルエステル23.
6g(3−メチル−2−ブテン−1−オールからの収率
19.2%、オルト酢酸メチルからの選択率10.2%
のを得た。
また、回収したオルト酢酸メチルは458.4gであっ
た。
以上のよう(こ、3−メチル−2−ブテン−1−オール
の転化率が不十分のまま昇温を開始した場合には収率の
減少が著しい。
参考例 1 実施例1においてオルト酢酸メチルの代りにオルト酢酸
エチル810g(5,0モル)を用いて他は実施例1と
まったく同様iこ反応させたところ、3.3−ジメチル
−4−ペンテン酸エチル154.4、?(3−メチル−
2−ブテン−1−オールからの収率79.0%、オルト
酢酸エチルからの選択率81.5%)と3.3−ジメチ
ル−4−ペンテン酸3.′3′−ジメチルアリルエステ
ル10.25’(3−メチル−2−ブテン−1−オール
からの収率8.3%、オルト酢酸エチルからの選択率4
.3%)を粉取した。
また、回収したオルト酢酸エチルは613.3gであっ
た。
次に上述の反応においてオルト酢酸エチルの使用量を3
03.8g(1,875モル)として、3−メチル−2
−ブテン−1−オールに対して1,5モル倍だけ使用し
た他はまったく同様に反応させた。
この結果、3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エチル1
55.2g(3−メチル−2−ブテン−1−オールから
の収率79.5%、オルト酢酸エチルからの選択率81
.7%)と3,3−ジメチル−4−ペンテン酸3.′3
′−ジメチルアリルエステル10.3.?(3−メチル
−2−ブテン−1−オールからの収率8.4%、オルト
酢酸エチルからの選択率4.3%)を積取した。
このとき回収したオルト酢酸エチルは106.Flであ
った。
すなわち、オルト酢酸エチルの使用量が3−メチル−2
−ブテン−1−オールに対して4モル倍と1.5モル倍
では得られた3、3−ジメチル−4−ペンテン酸エチル
の収率にほとんど差異が認められなかった。
参考例 2 参考例1においてオルト酢酸エチル303.8g(1,
875モル)を用いて、仕込後直ちに140℃に昇温(
昇温時間は約60分)シ、他はまったく参考例1と同様
の条件下で反応させた。
このとき得られた3、3−ジメチル−4−ペンテン酸エ
チルは153.9g(3−メチル−2−ブテン−1オー
ルからの収率78.8%、オルト酢酸エチルからの選択
率80.8%)であり、また3、3−ジメチル−4−ペ
ンテン酸3.′3′−ジメチルアリルエステルは11.
4g(3−メチル−2−ブテン−1−オールからの収率
9.3%、オルト酢酸エチルからの選択率4.8%)で
あった。
また、回収したオルト酢酸エチルは106.0gであっ
た。
すなわち、オルト酢酸エチルの3−メチル−2ブテン−
1−オールに対するモル比が低く(1,5モル倍)、か
つ初期温度を直ちに高温(140℃)に上昇させること
による収率への影響は、オルト酢酸エチルを用いる限り
ほとんど問題とはならない○ 実施例 4 1000dの三ロフラスコに攪拌装置と還流調節器付蒸
留塔を取付け、これに3−メチル−2−ブテン−1−オ
ール86.1 g(1,0モル)、オルト酢酸メチル3
0CBli’(3,0モル)およびフェノール4.7.
!i’(0,050モル)を仕込んで、95℃に昇温し
、メタノールを留去しつつ攪拌下で反応させた。
この条件下で2時間反応させたところ3−メチル−2−
ブテン−1−オールの転化率は95.5%であった。
続いて、未反応のオルト酢酸メチルを留去しつつ約1時
間で140℃に昇温し、そのil 40℃を保ってメタ
ノールを留去しつつ200時間反応せた。
反応終了後、反応液を蒸留して3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチル114.5g(3−メチル−2−ブテ
ン−1−オールからの収率80.5%、オルト酢酸メチ
ルからの選択率78.2%)3,3−ジメチル−4−ペ
ンテン酸3.′3′−ジメチルアリルエステル6.8.
@(3−メチル−2−ブテン−1−オールからの収率6
.2%、オルト酢酸メチルからの選択率3.0%)を得
た。
また回収したオルト酢酸メチルは236.5.@であっ
た。
比較例 3 20007711の三ロフラスコに攪拌装置と還流調節
器付蒸留塔を取付け、これに3−メチル−2−ブテン−
1−オール172.2.!7(2モル)、オルト酢酸メ
チル960g(8,0モル)およびフェノール1(Bi
’(0,106モル)を仕込んで、メタノールおよび未
反応のオルト酢酸メチルエステルの一部を留去しつつ、
攪拌下に30分で120’C1こ昇温した。
このときの3−メチル−2−ブテン−1−オールの転化
率は52%であった。
その後120℃でメタノールを留去しつつ2時間反応さ
せた。
このときの3−メチル−2−ブテン−1オールの転化率
は97%であることが確認された。
ついで、140℃に昇温し200時間反応せた。
反応終了後、反応液を蒸留して3,3−ジメチル−4−
ペンテン酸メチル176.9.!i’(3−メチル2−
ブテン−1−オールからの収率62.2%、オルト酢酸
メチルからの選択率74.6%)と3,3−ジメチル−
4−ペンテン酸3.′3−ジメチルアリルエステル38
.7g(3−メチル−2−ブテン−1−オールからの収
率19.7%、オルト酢酸メチルからの選択率11.8
%)を得た。
オルト酢酸メチルの回収量は760fiであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 13−メチル−2−ブテン−1−オールとオルト酢酸メ
    チルから酸性触媒の存在下で3,3−ジメチル−4−ペ
    ンテン酸メチルを製造するに際し、オルト酢酸メチルを
    3−メチル−2−ブテン−1オールに対して3モル倍以
    上使用し、まず3−メチル−2−ブテン−1−オールの
    転化率が90%以上に達するまで110℃より低い温度
    で反応させ、しかるのち110°〜160℃に昇温しで
    反応を完結させることを特徴とする3、3−ジメチル−
    4−ペンテン酸メチルの製造方法。 2 1100〜160℃での反応を未反応のオルト酢酸
    メチルを留出しつつ行なう特許請求の範囲第1項記載の
    製造方法。
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CN100400496C (zh) * 2006-08-09 2008-07-09 淄博万昌科技发展有限公司 工业规模制备贲亭酸甲酯的方法

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