JPS5850853B2 - オシダシセイケイブツノウケトリホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は末硬化のセメント質物を押出機によって押し出
して得られる押出成形物を変形させずに静止受取台上に
受取る方法に関する。

ここに「末硬化のセメント質物」とは下記（１）〜（５
） （１）セメント・石膏スラグ混合物等の水硬化性物質と
水との混練物。

（２） （１）に更に細骨材（砂）が混練されたもの
。

（３） （２）に更に粗骨材が混練されたもの。

（４） （１）、（２）、（３）に石綿、ガラス繊維
等の補強繊維が混練されたもの。

（５） ｍ ｔ （２） ｔ （ａ） ｔ （４）
ｔにパーライト、人工軽量骨材等の軽量材を混練したも
の。

のいずれかを含むものを意味する。

この分野の技術は押出成形物が極めて変形し易いこと及
び静止した受取台上を滑る成形物の摩さつ係数が大きい
ことなどのため従来困難なものとされ、特に長尺物は全
く不可能とされていた。

これは押出原料が押出成形物の形状を保持しうる適切な
可塑性を備え、かつ均質混合されているという条件に在
る場合でも押出成形物と静止受取台との間に作用する摩
さつ力が押出成形物の押出量の増加とともに増大し、こ
の摩さつ力が押出成形物の保有する可塑性から定する保
形能力の限界を超えると、押出成形物は蛇行し、さらに
は座屈を起して変形する。

さらに摩さつ力が増して押出圧力以上になれば押し出す
こと自身が困難になる等の理由に基くものである。

また上記のような押出成形物は末硬化な半製否であって
、これが変形を起すと後の工程で成形物の形状を矯正す
ることが不可能となる。

従って従来の押出成形物の製造の長さには限界があった
。

本発明の目的は上記の欠点を除去し全く変形の恐れなく
、押出成形物を静止せる受取台上に受は取ることで売り
、特に長尺成形物について変形の恐れのない受取りを可
能にすることであった。

この目的は押出成形物の形状構造に対応した相似の受取
面と、該面上に設けた複数個の微細空気噴出孔とを備え
た受取台を押出方向に適合した位置に配設し、成形物が
台上に誘導されるとともに前記噴出孔から圧縮空気を噴
出させて前記成形物の下面と受取面との間に空気の薄層
を形成させ、成形物を該空気層に乗せ押出圧を利用して
滑らせながら台上に送り込むようにする本発明による押
出成形物の受取方法によって達成される。

本発明の方法を実施する装置について簡単に説明すれば
、受取台は押出成形物を変形させずにその１１静置させ
るための台であって、成形物の形状、構造に対応した相
似の受取面と、成形物の重量に耐える強度を有する台な
らばよく、例えば押出成形物が板状または管状ならば受
取台の受取面はこれらの形状に対応して平面または前記
管状の下半周を受けて密接しうる縦長の凹部を有する面
ならばよい。

要するに押出成形物の形状にマツチした相似の面であっ
て成形物を安定的にかつ密着した状態に保持しうればよ
い。

受取面に設ける複数個の微細な空気噴出孔は押出成形物
がこの面上に誘導された時、下部より導かれる圧縮空気
を夫々の孔から噴出して成形物を浮揚せしめる。

換言すれば成形物の下面と受取面との間に空気の薄層を
形成し、該層上に平均に乗せうるようにほぼ均一に分布
していることが必要である。

受取台が置かれる位置は成形物の押出方向に在って、一
般に押出口とほぼ等しい高さ又は僅かに低い高さの水平
面上の長手方向に配設される。

受取台の設置についてさらに付加すれば、所要の幅及び
長さを有する受取台は同一寸法の基礎中空架台上にバッ
キングを置いて静置される。

中空架台には下部から圧縮空気が送入され前記のように
受取台の噴出孔から噴出する。

バッキングは基礎中空架台と受取台との間に在って空気
の漏洩脱出を防止する。

受取台は成形物を受は取ってその上で養生させるのが目
的であり、かつ連続作業の必要上から、成形物を受取っ
た受取台は受取台のみ、あるいは中空架台とともに適当
な操作、例えばチェンブロックによる巻上げ移動等によ
り新しい物と交換される。

受取台は中空架台に対し上記夫々の態様に従って脱着自
在に取り付は筐たは固定される。

本発明の実施態様には押出機の押出口から直接受取台に
受ける場合と、ローラーコンベヤを経由して受取台に受
ける場合とがある。

ローラーコンベヤは押出圧に同調して回転し、いかなる
形状の押出成形物に対してもこれに対応した形状、構造
のローラーコンベヤを用意しうるので押出し成形物を変
形させずに受取り受渡すことが可能である。

本発明方法は押出口よりの直接の受取り及びローラーコ
ンベヤ経由の受取のいずれの方法にも適用可能であり、
両方法を含むものである。

次に本発明の一実施例を示す添付図面について本発明方
法を説明する。

この例は押出機として代表的なオーガ一式押出機を用い
゛ローラーコンベヤを介して受取る場合である。

第１図において押出口１より押し出された板状成形物２
はローラーコンベヤ３上を滑って、受取面が成形物２の
下面の延長と等高または僅かに低い位置で成形物を受け
うるように配置された受取台４上に導かれる。

この図で５はスチロール系ラバー製密封用バッキング、
６は鉄製中空枠体、７は圧縮空気吹込口、８はカッター
である。

矢印は空気吹込方向を示す。押出し成形物の先端が受取
台上にのせられると圧縮空気吹込ロアから圧縮空気が吹
込１れて、次の第２図で示した空気噴出孔９からの噴出
空気により成形物は浮揚した状態で押出圧力によって押
され進行する。

成形物は受取台の先端に達する少し前で押出しと圧縮空
気の吹込みを停止され、カッター８を作動させて、押出
し成形物を切断する。

２は成形物を最終的に受取台上に受仰った状態を示す。

第２図は第１図の受取装置の説明用斜視図で、第３図は
受取台を除去した中空枠体の構造の概要を示した説明用
斜視図である。

本発明方法の実施条件は、凡そ次の如くである。

送出速度：５〜１０ｍ／分、圧縮空気圧：３５０〜４５
０閣（水柱）、送込み空気量：３５．０〜４５．０ｍ３
／分、成形物の長さ：約１０ｍ１である。

押出成形物が幅４５０〜６００ｗｒＬ１厚さ４５〜７５
闘、長さ７ｍの中空パネルの場合、噴出口の直径は２〜
３ｗＩＬ１孔の間隔は４０〜７０ｗ／１１空気量、空気
圧は上記の価で十分である。

次に本発明の実施例を示す。

実施例 セメントに石綿約２０％を加え、これに水を約３０多添
加して混練した原料をオーガー押出機により連続押出し
方式で幅４５０ｗｎ、厚さ４５閣、長さ７ｍの中空パネ
ルを下記の諸条件で成形し満足すべき結果を得た。

噴出孔の直径：２．５咽 孔の間隔 ：５５．０ｍｍ 空気吹込み量：３００ｍ３／分 圧縮空気圧 ：４００．Ｏ咽（水柱） 成形速度 ニアｍ７分 なオ・、上記の原料は間欠押出しを行うピストン式押出
機に適用して成形物をうろことも可能である。

また本例は押出成形物の形状が円形、または角形の場合
でも受取板を該押出成形物の下面と相似の形状とするこ
とにより全く同様に実施することができる。

本発明方法の実施によって種々の形状を有する未硬化の
セメント質物、押出成形物の長尺物を全く変形させるこ
となく静止させる受取台上に受取ることが可能となった
ものでその工業的価値は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全装置の一部透視説明
用側面図、第２図は本発明の受取装置の説明用斜視図、
第３図は受取台を除去して中空架台の内部構造の概略を
示した説明用斜視図である。 数字の説明 １・・・・・・押出成形機の押出口、２・
・・・・・押し出された成形物、３・・・・・・ローラ
ーコンベヤ、２′・・・・・・成形物の受取面、４・・
・・・・受取台、５・・・・・・バッキング、６・・・
・・・中空架台の枠体、７・・・・・・圧縮空気吹込口
、８・・・・・・カッター、９・・・・・・空気の噴出
孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 押出機より押し出される未硬化のセメント質物を変
   形させずに静止受取台上に受は取る方法にネーいて、押
   出成形物の下面と相似の上面を備え、かつ上下に貫通す
   る複数個の空気噴出孔を有する前記受取台を中空架台上
   に脱着自在に押出方向と一致させて配設し、前記空気噴
   出孔より圧縮空気を噴出せしめ、これによって押し出さ
   れた成形物を浮揚させるとともに押出し圧を利用して摩
   擦抵抗なしに成形物を移動させた後、静止受取台上に静
   止させることを特徴とする長尺かつ重量の犬なる末硬化
   セメント質押出成形物の受取方法。