JPS5850796B2 - 糊抜廃水の処理方法 - Google Patents

糊抜廃水の処理方法

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Publication number
JPS5850796B2
JPS5850796B2 JP51025820A JP2582076A JPS5850796B2 JP S5850796 B2 JPS5850796 B2 JP S5850796B2 JP 51025820 A JP51025820 A JP 51025820A JP 2582076 A JP2582076 A JP 2582076A JP S5850796 B2 JPS5850796 B2 JP S5850796B2
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JP
Japan
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pva
starch
concentration
wastewater
desizing
Prior art date
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Expired
Application number
JP51025820A
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English (en)
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JPS52108659A (en
Inventor
秀雄 稲垣
滋夫 吉田
義則 高瀬
重行 山本
宏仁 松井
重紀 福岡
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリビニルアルコールと澱粉を含有する糊抜廃
水から澱粉を除去しポリビニルアルコールを回収する方
法に関する。
従来、ポリビニルアルコール(以下PVAと略称)は経
糸糊剤、織物加工剤、接着剤等として多用されており、
特に水溶性と乾燥皮膜の物理特性の良好なことから経糸
糊剤として単独または多くの場合澱粉等との併用により
広く用いられている。
そしてこのような経糸を用いて製織された織物を糊抜す
る際、廃水中に多量の糊剤が溶出して(る。
このような糊抜廃水はCOD値やBOD値が高く(PV
AはCOD値が高く、澱粉はBOD値が高い)、そのま
ま河川、海域に排出することは環境汚染の問題を生じる
ためにこれらの処理法が大きな問題となっている。
ことにPVAは分解し難く、また非イオン性高分子であ
るため処理が著しく困難である。
従来、PVA含有廃水からPVAを除去する方法として
は有機溶剤のような排溶媒、硫ef)’Jウムのような
塩類、銅のような多価金属の塩類を用いて凝集分離する
方法が知られているが、多量の凝集剤を必要とするほか
、通常の糊抜工程における廃水中に含まれるPVA濃度
が低いことから凝集分離効果も不充分なこと、分離回収
したPVAは純度が低く再利用できない等の欠点を有し
ている。
一方、糊抜工程においてできるだけ高濃度のPVA溶液
が得られるような湯洗方法を行い、得られた廃水を効用
缶等で蒸発濃縮する方法も考えられるが、多くの場合P
VAと共に用いられる澱粉が変性するためPVAの乾燥
皮膜の物理的特性を低下させ経糸糊剤として再利用する
ことが不可能となる。
本発明者等は澱粉を共存するPVA含有廃水から上記欠
点のないPVA回収方法につき鋭意研究の結果、本発明
の方法に到達した。
すなわち、本発明はポリビニルアルコールと澱粉を含有
する糊抜廃水を濃縮した後、カチオン系高分子凝集剤を
添加して主として澱粉を凝集させ、次いで遠心分離によ
り該凝集物を除去し、高濃度ポリビニルアルコール含有
水を回収することを特徴とする。
本発明の方法によるときは簡単な処理および装置により
廃液中の実質的に澱粉のみが効果的に除去され、はとん
ど澱粉を含有しない濃厚な高純度PVA水溶液を回収す
ることができる。
また変質のないPVAを得られるため経糸糊゛剤として
再利用することができることから省資源となるばかりか
経済的でもある。
もちろん廃水公害の問題も解決できるし、濃縮時に生じ
る凝縮水を再利用することもできる。
本発明において用いる糊抜廃水のPVA濃度は高い方が
望ましいが、通常の染色工場における湯洗工程で排出さ
れる糊抜廃水中のPVA含有濃度は通常1〜1.5%程
度であり、澱粉含有濃度はPVAの1/2〜1/10程
度である。
このような低濃度糊抜廃水をそのまま凝集剤で処理する
ときは多量の凝集剤を必要とするだけでなく、澱粉のみ
を効果的に凝集させてPVAのみを回収することは極め
て困難となる。
本発明においてはこのような低濃度糊抜廃水を予め濃縮
した後、凝集剤を添加することにより少量の凝集剤で澱
粉のみを凝集させ高濃度PVAを回収するものである。
濃縮はどのような手段でもよいが、特に湯洗工程で得ら
れる糊抜廃水は通常70〜80℃であることからそのま
ま効用缶で蒸発濃縮するのが効率的であり、加熱に要す
る蒸気量も極く少なくてよい。
しかし、最近発達の著しい限外濾過膜、逆浸透膜を利用
した濃縮等も使用することができるのはもちろんである
濃縮の程度は澱粉濃度で1%以上にするのが好ましく、
またPVA濃度としては5〜15%が好ましい。
澱粉濃度が稀薄なときは生成するフロックが小さく分離
が困難となる。
なお糊抜廃水が酸性、アルカリ性のときは濃縮前所望に
より中和してもよい。
本発明において用いられるカチオン系高分子凝集剤とし
てはポリアクリル酸アミドのカチオン変性物、ポリアミ
ド系、アクリルアミド・ビニルアミン共重合体、ポリア
ミノアルキルアクリレート、ポリエチレンイミン系等の
高分子凝集剤が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
高分子凝集剤の重合度は生成フロックの大きさから大き
い方が好ましく、ことにポリアクリル酸アミドのカチオ
ン変性物が好ましい。
その使用量は澱粉濃度の1150〜1/200程度が好
ましい。
使用量が少ないと澱粉の凝集分離が充分でなく、また使
用量が多重すぎると保護コロイドとなって再分散するか
再に多量に添加するときにはPVAまで凝集するため澱
粉とPVAとを効果的に分離することが不可能となる。
カチオン系高分子凝集剤を添加して生成したフロックは
次いで遠心分離によってPVA水溶液と分離される。
本来凝集剤を添加して生じるフロックは沈降分離で分け
られるが、系中のPVA濃度が5%以上の高濃度にある
ときは粘度も高く沈降分離は困難であり、遠心分離が必
要となる。
遠心分離に際しての重力は8%前後のPVA水溶液で3
000Gもあれば充分である。
かくして分離された澱粉のスラッジは焼却、活性汚泥処
理等により無害化されるが、そのままで更に着色廃水の
処理剤として再利用することもできる。
また回収したPVA水溶液は経糸糊剤として再利用する
こともできるし、接着剤、樹脂加工における風合調節剤
等として使用することもできる。
以下、実施例により本発明を説明する。
なお、実施例中の%は重量%である。
実施例 l PVA13?/、eと澱粉2?/l:とを含有する懸濁
水溶液を多重効用缶を用いて約1/8量に迄濃縮した後
、部分的にカチオン化された下記構造のポリアクリルア
ミドを上記濃縮液に対し200ppm添加し、生成した
フロックを連続遠心分離機により重力3000G、2分
間の条件で連続遠心分離した。
得られた透明溶液はPVAの12.5%溶液で、澱粉含
有量は0.01%以下であった。
m: 30〜50 n:300−500 実施例 2 PVA−217(クラレ社製)4%、澱粉2%、油剤0
.2%よりなる糊剤を9%付着させたポリエステル/綿
(65/35.45s)糸を経糸として製織されたボブ
リンを5槽湯洗機を用いて80〜90℃の条件で湯洗し
、PVA1.2%、澱粉0.27%を含む糊抜廃水を得
た。
これを効用缶を用いて約1/8量にまで濃縮し、PVA
9.6%、澱粉2.1%を含有する濃縮液とした。
次いでこの濃縮液に対し実施例1で用いた凝集剤200
ppmを添加して澱粉のフロックを生成させ、直ちに連
続式遠心分離機により重力3000G、2分間の条件で
遠心分離した。
こうして得られた水溶液はPVAの9.5%溶液であり
、澱粉含有量は0.01%以下であった。
得られた回収PVA水溶液を用いてPVA4%、澱粉2
%の糊剤を再調整し、上記と同じポリエステル/綿糸に
糊付した。
こうして得られた回収PVAを用いた糊付糸と上記の新
しいPVAを用いた糊付糸との強力を測定した結果、表
−1に示すように両者にはほとんど差がなかった。
また比較例として濃縮液をそのまま濃度調整して糊付し
た糸の強力も示したが強力が著しく劣っていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリビニルアルコールと澱粉を含有する糊抜廃水を
    濃縮した後、カチオン系高分子凝集剤を添加して主とし
    て澱粉を凝集させ、次いで遠心分離により該凝集物を除
    去し、高濃度ポリビニルアルコール含有水を回収するこ
    とを特徴とする糊抜廃水の処理方法。
JP51025820A 1976-03-09 1976-03-09 糊抜廃水の処理方法 Expired JPS5850796B2 (ja)

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JPS52108659A JPS52108659A (en) 1977-09-12
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US7635745B2 (en) * 2006-01-31 2009-12-22 Eastman Chemical Company Sulfopolyester recovery
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