JPS5850753Y2 - 閉鎖片付き簡易口封袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は袋口部を接着剤で貼り合せて口封する口部の改
良に関するものである。

従来、この種の袋は大背筒状体となした開口部切断端縁
の前後壁に段差を設け、その両端に接着剤を塗布してお
き、後壁を前壁に重ね合せて口封する、所謂封筒貼形式
のものが広く用いられているが、重包装袋における口部
切断端縁部に接着剤を塗布する場合に、接着剤の塗布面
の厚さを均一に塗布することは甚だ作業に手数を要する
と共に、顆粒状物などを収納すると袋の搬送、保管時な
どの荷扱時に袋内で収納物が移動し口部に衝撃が加わり
その不均一の塗布面より収納物の洩れを生じると共に、
破袋の原因ともなっている。

本考案は上記の欠陥を解除する為に考案されたもので、
口部切断端縁部に口部閉鎖片を設けて二重に密封すると
共に口部の補強を増大させ、完全に収納物の洩れを防止
出来る閉鎖片付き簡易口封袋に係る。

今、図面と共に本考案の実施の一例を詳述する。

第１図は１層よりなる筒状体１の原紙の裏面上端縁で筒
状体となしたときの後壁２の内側位置に一定の幅をもう
けてホットメルト系接着剤層３を設けたときの展開図で
ある。

第２図は、第１図の原紙の表面上端縁で筒状体となした
ときの前壁４の外側位置に一定の幅をもってホットメル
ト系接着剤層５を設けたときの展開図である。

次いで、この原紙の両側縁部を重ね合せ胴貼りなして筒
状体１となす。

更に、このホットメルト系接着剤層５の塗布しである前
壁４の両側縁部に各々余尺をもたせて切込線６，６を切
込み、その切込線間を内方折曲閉鎖片７として構成して
本案の袋とする。

尚、下口はミシン縫或は糊貼の如き常法により片底を設
ければよい。

更に実施例では原紙一層の例を上げて説明したが、多層
にしてもよく、又袋素材であれば、いずれのものを用い
ても良いことは勿論である。

斯くの如くであるから本案の袋に収納物を収納後、口部
の口封に当り、前壁上端縁部に構成されている内方折曲
閉鎖片７をその端末８より袋内方に折曲げ、その接着剤
層面を袋後壁内面と密着させ、次いで後壁２のホットメ
ルト系接着剤層３の端末９よりその接着剤層面を前方に
折曲げて袋部壁外面と密着させ、この両者を熱接着など
の手段を以って接着するものである。

従って本案袋の口部は従来広く用いられている後壁に設
けた舌片を前壁に貼合せて口封するものに非らずして、
内方折曲閉鎖片７と後壁２の内面並びに後壁２のホット
メルト系接着剤層３と前壁４の外面とを夫々二重に熱接
着して口封するものである。

又、内方折曲閉鎖片７を構成させる切込線６．６は筒状
体の両側縁部に僅かな余尺を残した位置に設けられであ
るので、袋の搬送、保管時などの荷扱いにおいても、そ
の隅角部より引裂れることがなく、従って収納物の洩れ
る恐れがない。

斯くて本案袋は従来広く用いられている後壁に設けた舌
片を前壁に熱接着させるものと比して袋内に内方折曲閉
鎖片７によって収納物の洩れを完全に防ぎ、更に後壁に
設けであるホットメルト系接着剤層面を前壁の外面に熱
接着するものであるから口部が二重に密封されると共に
補強効果を著しく増大させ、実務上清等強度に難点のな
い袋を供給し得たものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は筒状体の原紙の裏面上端縁部にホットメルト系
接着剤層を設けたときの展開図、第２図は第１図の原紙
の表面上端縁部にホットメルト系接着剤層を設けたとき
の展開図、第３図は第１図の原紙を用いて筒状体となし
た平面図、第４図は内方折曲閉鎖片を袋内方に折曲げた
ときの平面図、第５図は第４図Ａ−Ａ’線の縦断面図、
第６図は内方折曲閉鎖片を袋内方に折曲げホットメルト
系接着剤層３を前壁に折曲げる前の拡大説明図、第７図
は第５図のものに収納物を収納した後の口部拡大説明図
、尚図中各符号は１は筒状体、２は後壁、３．５はホッ
トメルト接着剤層、４は前壁、６，６は切込線、７は内
方折曲閉鎖片、８，９は端末を各々示すものである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袋体の開口部切断端縁部において対向壁の一側壁最外層
   並びに他側壁最内層の全幅に渉り、一定の幅を以って、
   ホットメルト系接着剤層を各々設け、その一側壁最外層
   側の両側縁部近くに切込線を切刻し、その両切込線間を
   以って内側折曲げ閉鎖片としてなる閉鎖片付き簡易口封
   袋。