JPS5850731B2 - 人工口蓋装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、エレクトロパラトゲラフに用いる改良され
た人工口蓋装置に係る。

エレクトロパラトゲラフに用いられる人工口蓋装置は、
装用する対象者の口蓋に適合密着する形状、大きさに形
成されなければならず、対象者の口蓋から石こう型を採
る方法が一般に知られていたが、近時、対象者の口蓋の
石こう型を必要としない人工口蓋装置が提案されている
（特願昭５４−０５７３４１号）。

この発明の目的は、更にこれを改良して装着性のよい、
製作の容易な人工口蓋装置を提供するにある。

以下、この発明を図面の実施例に沿って説明する。

第１図は、厚さ２５μ〜５０μのポリエステルまたは軟
質ポリ塩化ビニル等の無毒性で電気絶縁性を有する可撓
性のあるプラスチックシートでなり、口蓋に適合する形
状、面積を展開した平板状態に本体１を形成し、導電性
材料で多数の感電極２、導線３およびターミナル４を配
設し、ターミナル４に導出線５をそれぞれ溶着接続した
ものである。

すなわち感電極２、導線３およびターミナル４６１本体
１上に導電性材料で印刷するか、高真空下での金属蒸着
、または金属箔によるプリント配線を施せば容易にでき
る。

次に第２図に示すように感電極相当部２人を穿孔した同
材質同形状のプラスチックフィルム１人を用意し、第３
図、第４図に示すように本体１の表面に、本体１の裏面
には厚さ５０μのアルミニウムかまたは錫等の金属箔６
と、同材質のプラスチックフィルム１を一体にラミネー
トすれば人工口蓋装置は完了する。

上記の人工口蓋装置は本体１が可撓性プラスチックシー
トと金属箔６との積層体として構成され、しかも口蓋に
適合する形状・面積を展開した状態に形成されているの
で、プラスチックシートの可撓性と金属箔の形態保持性
によって、口蓋に圧接すると容易に口蓋に適合して装着
使用できるので、人工口蓋装置を義歯安定剤等で塗着し
て使用する必要がない。

上述したようにこの発明は口蓋の石こう型を必要とせず
、製作が容易で、数種の大きさのものを用意すれば、す
べての対象者に対して選択ができ、したがって多量生産
によって準備しておくことができるので安価な人工口蓋
装置が提供でき、その効果顕著なものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の本体の表面平面図、第２
図は同じく絶縁波ふく用プラスチックフィルムの表面平
面図、第３図は同じく一部拡大平面図、第４図は同じく
完成品の本体の一部拡大断面図。 １：本体、ＩＡ、７：プラスチックフィルム、２：感電
極、２Ａ：感電極相当部、３：導線、４：ターミナル、
５：導出線、６：金属箔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 硬口蓋に適合する形状の、金属箔をラミネートした
   可撓性プラスチックシートでなる本体に、多数の感電極
   および導出配線を施こし、該感電極を残こして該導出配
   線に合成樹脂波ふくを施してなることを特徴とする人工
   口蓋装置。