JPS585016B2 - 麺線切出し機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧延された麺帯を所要幅の麺線に切出すのと同
時的に該麺線の表面に文字・図柄等の文様を付与する麺
線切出し機に関するものであり、特に前記文様の付与は
直接切出しローラによることなく、該切出しローラの表
面に張設した環状のベルトの表面に凸版を形成して、該
ベルトの取換えにより文様を手軽に変えることができる
ように構成したものである。

以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。

図において１，１ａは円形の切刃２，２・・・・・・を
定間隔に多数突設した一対をなす切出しローラであり、
夫々両端に回転軸３，３を突設する。

そして、一方の切出しローラ１は回転軸３，３を機枠４
゜４に軸支させ、他方の切出しローラ１ａは回転軸３．
３を夫々外形が方形状の軸受５に軸支されると共に該軸
受５を第３図に示すように機枠４に設けた角孔６に左右
摺動自在に支持させる。

該軸受５は一側部に突設したボルト７を機枠４の側壁部
に挿通させ、該側壁部の外側から調節ナツト８で締付は
位置決めして、切出しローラ１，１ａの間隔を互いの周
面が僅かに摺合するように調節可能に組合わされている
。

このように組合わされる切出しローラ１，１ａは、一方
の回転軸３，３に取付けたギヤ９，９を互いに噛合させ
ると共に切出しローラ１の他方の回転軸３にプーリ１０
を固設して伝動ベルト１１を掛架させ、該伝動ベルト１
１による伝動でもって切出しローラ１，１ａを互いに内
側に回転するように構成されている。

前記切刃２，２・・・・・・には夫々中央部分に凹溝１
３．１３・・・・・・を周設して、両側縁に突出切断部
２ａ、２ａを形成する。

１４，１４ａは夫々切出しロアラ１，１ａと組をなす従
動ローラであり、両端を機枠４，４に突設した支持腕１
５，１５゜１５．１５に遊転自在に軸支される。

該従動ローラ１４，１４ａの表面には切出しローラ１，
１ａの切刃２，２・・・・・・に対向位置させて凸部１
６゜１６・・・・・・を周設し、さらに該凸部１６，１
６・・・・・・の夫々両側縁にガイド片１７，１７を突
設させる。

１８．１８・・・・・・は切出しローラ１，１ａと従動
ローラ１４，１４ａ間に架設する合成樹脂製のバンドで
あり、表面に「いろはにほへと」の文字１９が裏返し凸
版状に設けられており、直線テープ状に形成されたもの
を文字１９が表出するようにして、夫々切出しローラ１
，１ａの凹溝１３，１３・・・・・・と従動ローラ１４
，１４ａの凸部１６．１６・・・・・・とに周回させて
両端を互いに接着して環状にし、両側縁は夫々突出切断
部２ａ、２ａとガイド片１７，１７とで支持させ横ずれ
を防止するようにしである。

２０，２０ａは前記バンド１８，１８・・・・・・を緊
張させると共に横ずれを規制するテンションローラであ
り、このテンションローラには凹溝２１，２１・・・・
・・を設けて該凹溝２１，２１・・・・・・にバンド１
８，１８・・・・・・を挾持させる。

そして、テンションローラ２０は両端を機枠４，４に突
設した支持片２２，２２に軸支させ、またテンションロ
ーラ２０ａは両端を直接機枠４，４に軸支させるように
しである。

このように構成される麺線切出し機は、図示していない
電動モータの駆動によって切出しローラ１を回転させて
、ギヤ９，９の噛合で切出しローラ１，１ａを互いに内
側に回転させ、該切出しローラ１，１ａの上方から麺帯
を供給して対接する切刃２の突出切断部２ａ、２ａの摺
合によって麺線ａを切出し、それと略同時的に各麺線ａ
の表面に切出しローラ１，１ａと共に回転するベルト１
８が押付けられて、該ベルト１８の表面に凸版状に設け
られた裏返し文字１９が麺線ａの表面に正しく「いろは
にほへと」なる文字を押割することができる。

そして、このように麺線ａの表面に押割する文字・図柄
等を変更するときは、既に張設しであるバンド１８，１
８・・・・・・を接着部を剥がすか、或は切断して取外
してから、別のバンドを前記要領により切出しローラ１
，１ａと従動ローラ１４゜１４ａに周回させ環状にして
端部を接着して張設すれば簡単に交換できる。

以上の説明から明らかなように、本発明の特筆すべき特
徴は、麺線の切出しと同時的に行なう麺線表面への文字
・図柄等の付与を切出しローラと共に回転するバンドに
設けた凸版により行なう構成としたから、従来より知ら
れている切出しローラの周面に直接的に凸版を形成する
ものに比べて極めて低床に提供することができ、さらに
文字・図柄等のレイアウトの変更や、全体的な交換等も
バンドの取換えにより自由にかつ至極簡単に行なうこと
ができる。

以上に述べたように本発明の麺線切出し機は一組の切出
しローラに麺帯を供給して互いに摺合する切刃によって
麺線を切出しするのと同時的に切出しローラに周回させ
た文字・図柄等の凸版を設けたベルトを麺線の表面に押
付けて麺線に所望の文字・図柄等を付与させるものであ
り、これらの文字・図柄等はベルトの取換えによって至
極簡単に、しかも経済的に変更することができる利点を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わり第１図は外観斜視図、第
２図は平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第４
図は第２図のＢ−Ｂ線断面図、第５図はバンドの斜視図
、第６図は麺線の斜視図である。 １．１ａ・・・・・・切出しローラ、２，２・・・・・
・切刃、２ａ、２ａ・・・・・・突出切断部、４，４・
・・・・・機枠、９ａ９・・・・・・ギヤ、１３，１３
・・・・・・凹溝、１４，１４ａ・・・・・・従動ロー
ラ、１７，１７・・・・・・ガイド片、１８゜１８・・
・・・・バンド、１９・・・・・・文字、２０，２０ａ
・・・・・・テンションローラ、２１，２１・・・・・
・凹溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円形の切刃を定間隔に多数突設した一対の切出しロ
   ーラを互いの周面が僅かに摺合するように軸支し、該切
   出しローラを互いに内方に回転させることによって麺帯
   を線形に裁断するようにした麺線切出し機において、前
   記各切刃の中央部に凹溝を周設して両側縁に突出切断部
   を形成すると共にこの各切刃に対応させて軸支した従動
   ローラの周面には切出しローラの切刃位置に対応するよ
   うにガイド片を突設して該従動ローラのガイド片と切刃
   の凹溝間に各々所望の文字・図柄等を凸版状に設けた環
   状のベルトを張設し、さらに前記ベルトは位置ずれする
   ことなく挾持するように凹溝を設けたテンションローラ
   により緊張せしめるようにしたことを特徴とする麺線切
   出し機。