JPS58501274A - 放電加工機に於ける後退自動停止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 放電加工機に於ける後退自動停止装置 技術分野 本発明は放電加工を行う機械に係り、特に放電加工機のための後退自動停止装置 に係る。

背景技術 放電加工機及び放電加工プロセスに於ては、特に小径の孔を穿孔する場合には、 一つ又はそれ以上の小径の電極が加工片へ向けて押し進められ、電極と加工片と の間の電位差により加工片に電極毎に小径の孔が穿孔される。加工片及び電極は 電解質中に浸漬され、これにより互いに電気絶縁される。電極は孔が穿孔される につれて孔の穿孔速度の４倍もの速度にて消耗される。何れか一つの電極に於て 短絡又は他の作動不良が発生すると、電極を担持するラムが自動的に後退されて 作動不良が解消される。穿孔されている孔が細長い場合には電極が孔より引き抜 かれることにより加工片の一部が擦過されるので、電極が孔より引き抜かれるこ とがなく、また放電加工機の各穿孔運転期間に於ける非穿孔時間を最小限に抑え るためには、ラムの後退距離は最小限の距離であることが望ましい。

発明の開示 本発明の一つの特徴は、ラムの後退距離を最小限に抑え、また電極の消耗及び加 工片に形成されている孔の深さに拘らずラムの後退距離を実質的に一定に維持す る装置である。

本発明の他の一つの特徴は、もし必要ならばラムの後退距離を変化し得ることで ある。

本発明によれば、電極を担持するラムは後退の上限ストップのためのアクチュエ ータを有しており、アクチュエータはラムの運動方向に平行なうムの表面に磁気 的に保持されている。アクチュエータと共働する自動停止装置が、ラムが加工片 へ向けて移動するにつれてラム上のアクチュエータを再位置決めし得るようアク チュエータにより係合される位置にて放電加工機のベース上に配置されている。

この自動停止装置はベース上に設けられラムの運動方向に平行に延在しアクチュ エータに設けられた孔内を摺動するねじ棒を含んでいる。ねじ棒に螺合するスト ップナツトによりラムの後退距離の調節を行うことができるようになっており、 ストップナツトはアクチュエータをリミットスイッチより所望の後退距離の位置 に位置決めし得るよう設定されている。ラムが加工片へ向けて移動すると、スト ップナツトの調整によりアクチュエータはラムの表面に沿って摺動され、アクチ ュエータは常に所望の後退距離を制御し得る状態に維持される。

以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について詳細に説明する。

図面の簡単な説明 第１図は本発明を具現化する放電加工機を示す正面図である。

第２図乃至第４図は停止＠胃の運動の各段階を示す拡大部分図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図に図示されている如く、放電加工機は複数個の取付具６のための支持面４ を有するベース２を有している。

取付具６の各々には加工片８が解除可能に装着されている。

ベース２は垂直方向に運動可能なラム１０を支持しており、ラム１０はその下端 に各取付具６の上方に一つずつ複数個のホールダ１２を支持するダイセット１１ を担持している。

各ホールダ１２は加工片８に対し穿孔を行う複数個の平行に配置された棒状電極 １４を担持している。電極１４はホーシダ１２内にて所定の垂直り自位置に固定 されており、クランプ１６によりその垂直方向位置を調節し得るようになってい る。

ベース２上には取付具６の真上にてガイド１８が装着されている。電極１４はガ イド１８を貫通して延在しており、該ガイドによりガイドの直下に位置する加工 片８に対し所望の正確な位置に案内されるようになっている。ラム１０の垂直方 向の運動により全ての電極１４が一体となって幾つかの加工片８に対し位置決め され、電極による放電加工により加工片に孔が形成される。

電極１４のうちの一つとそれに関連する加工片８との間に於ける短絡の如き作動 不良が生じると、適当な！ＩＩ御装置によりラム１０の運動方向が逆転され、短 絡を解消し得るようラム１０が僅かな距離だけ後退され、次いで電極が加工片に 対し再度供給される。発生する可能性のある一つの作動不良は電極の一つとそれ に関連する加工片との間の短絡であり、かかる短絡は電極を極く僅かな距離だけ 後退させることによって解消される。放電加工機に於けるラム１０の後退運動が 制限されなければ、電極は穿孔されている孔より引き抜かれてしまい、かくして 電極が孔より引き抜かれてしまうと加工片が部分的に擦過される。

従って後退毎に変化せずまた孔の深さや電極の消耗量によっては変化しない成る 特定の短い距離にラムの後退距離を制限することが望ましい。このことを１成す べく、ベース２はラム１０の上方への後退運動を停止させるリミットスイッチ２ ０を担持している。一方ラム１０はリミットスイッチ２０に係合する位置にアク チュエータ２２を有しており、アクチュエータ２２はラム１０の垂直面２４上の 所定の位置に磁気的に保持されている。またベース２はねじ棒２８のための支持 体２６を担持している。ねじ棒２８はアクチュエータ２２に設けられた垂直方向 に延在する孔３０を貫通して延在しており、アクチュエータ２２の下側に係合す る位置に調節ナツト３２を担持している。これらの調節ナツト３２は、アクチュ エータ２２をリミットスイッチ２０より所望の後退距離の位置に位置決めし得る よう、放電加工機の運転中に設定される。

放電加工機の運転が開始されラム１０の後退が発生すると、ラムの上方への運動 によりアクチュエータ２２がリミットスイッチ２０に対し押付けられてラムの後 退運動が停止される。孔が深く穿孔され電極が消耗されるにつれて、ラム１０は 放電加工機内にて更に下方へ移動し、ベース２に対し固定されている調節ナツト ３２により第３図に示されている如くアクチュエータ２２がラム１０の垂直面２ ４に沿って垂直に上方へ移動せしめられる。ラム１０の後退が発生すると、アク チュエータ２２がラム上のより＾い位置に配置されているので、設定された所定 の後退距離の後退が行われた時点に於てアクチュエータはリミットスイッチに係 合する。その結果ラムの位置に拘らずラムの後退運動の距離は一定に維持される 。かくして電極の消耗及び形成されている孔の深さが補償されるので、電極の放 電側端部は各後退毎に孔の底面より同一の距離だけ後退される。

従って放電加工機は馬鹿でも使える程簡単なものであり、電極は所要の限られた 距離だけ後退される。かくして加工片に損傷が及ぼされることが回避され、これ と同時に放電加工機の非穿孔運転期間が最小限に抑えられる。

第３図及び第４図に於ては、アクチュエータ２２の運動距離は実質的な距離にて 示されているが、ラムの後退毎にラムに沿ってアクチュエータが運動する実際の 距離は、後退が発生する頻度に応じて１　／　１　’Ｏ’Ｏ’Ｏインチ（１イン チ＝２．５４ｃｍ）又はそれ以下程度の極端に小さい距離である。第１図に示さ れている如く、複数個の加工片が同時に穿孔され各加工片に対し作用する電極が ７５本又はそれ以−Ｆも使用される場合には、一つの電極に於ける短絡の如き作 動不良は非常に頻繁に発生する。従来の放電加工機は作動不良が電子的に検出さ れ、後退が行われ、その直後にラムの電極供給運動が再開されるよう、電子的に 制御される。

従って放電加工機の運転期間全体に厘りラムの後退距離が最小の一定長さに維持 されることが望ましく、また全穿孔運転時間が短くされることが望ましい。

放電加工機は加工片及び電極の放電端部が適当な絶縁材中に浸漬されるよう構成 されている。しかしこのことは当技術分野に於て良く知られており、本発明の一 部をなすものではなく、従ってこのことに関する説明については省略する。

以上に於ては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明はかかる 実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であ ることは当業者にとって明らかであろう。

国際調査報告 ｑ′ｆ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 加工片を支持するベースと、該ベース上にて往復動可能なラムと、前記ラムによ り担持され前記加工片に係合してこれを穿孔する複数個の電極とを有する放電加 工機にして、リミットスイッチと、前記ラム上を運動し得るよう前記ラム上に磁 気的に保持されたアクチュエータと、前記ラムの穿孔運動中に前記アクチユエー タに係合して前記ラム上に於ける前記アクチュエータの位置を調節し得る位置に て前記ベース上に設しプられた部材を含む自動停止装置とを含み、これにより前 記ラムの後退運動が制限されるよう構成されていることを特徴とする放電加工機 。