JPS585006Y2

JPS585006Y2 - 簡易鎖錠装置

Info

Publication number: JPS585006Y2
Application number: JP11983679U
Authority: JP
Inventors: 郁男峰崎
Original assignee: 岩崎通信機株式会社
Priority date: 1979-08-31
Filing date: 1979-08-31
Publication date: 1983-01-27
Also published as: JPS5636855U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は摺動的に嵌合される一対の被鎖錠物、例えば機
器ケーシングとシャーシを開放可能な状態に固定するた
めの簡易鎖錠装置に関する。

この種用途に用いられている従来の簡易鎖錠装置は、第
１図〜第４図に示されている構造をもっている。

即ち、第１図は被鎖錠物Ａの内部に摺動的に挿入される
被鎖錠物Ｂを固定する簡易鎖錠装置であって、被鎖錠物
Ａの内部には鎖錠爪１が固定され、この鎖錠爪１に臨ん
では他方の被鎖錠物Ｂに基部を固定された板ばね製の鎖
錠部材２が設けられ、この鎖錠部材２の穴に鎖錠爪１が
落込めるようにされている。

そして、被鎖錠物Ｂには引張ばね３で付勢された手動操
作部材４が摺動可能に支持され、この手動操作部材４の
先端で鎖錠部材２の復帰を抑止するようにされている。

また、第２図は被鎖錠物Ａに鎖錠孔５を形威し、この鎖
錠孔５に華込む鎖錠爪ＩＡにより被鎖錠物Ｂを固定する
ものである。

即ち、鎖錠爪１Ａは被鎖錠物Ｂの内面に突起された一対
のブロック６によって摺動可能に支持され、板ばね７に
よって突出方向に付勢される。

そして、前記鎖錠爪１Ａには手動により摺動される手動
操作部材４Ａが係合され、この手動操作部材４Ａを手前
に引くことにより、前記鎖錠爪１Ａを鎖錠孔５から外ず
すことができるようにされている。

第３図は株鎖鍼やＡρ蛸錠孔５Ａに落込める鎖錠爪ＩＢ
を先端に有した板ばね７を被鎖錠物Ｂに固定し、この板
ばね７の先端に臨んで操作突起８を有する手動操作部材
４Ｂを、被鎖錠物Ｂに摺動可能に設けている。

そして前記手動操作部材４Ｂは引張ばね９により引込み
方向に付勢されているから、鎖錠爪１Ｂを係脱するには
手動操作部材４Ｂを手前に引いた状態で行なう必要があ
る。

さらに、第４図の簡易鎖錠装置は、被鎖錠物Ａの鎖錠孔
５Ｂに落込む鎖錠爪１Ｃを有する板ばね製の手動操作部
材兼鎖錠部材１０の先端に、つまみ１１を設けたもので
ある。

したがって、この簡易鎖錠装置を解錠するには、ヲまみ
１１を仮想線で示すように不自然に操作しなければなら
ない。

ところで、前述したような第１図〜第４図示の簡易鎖錠
装置においては、部品点数が多く、構造が複雑なため、
製品原価が割高で、故障が起り易すい。

また、第４図のものは割合に構造が簡単なために製品原
価が割安すであるが、施錠状態が不確実で、不自然な操
作が要求される欠点がある。

なお、第３図の構造においては、開閉操作の度ごとに手
動操作部材４Ｂを手前に引かなければならない欠点もあ
る。

本考案の目的は、部品点数が少なく、構造が簡単で、比
較的安価に製作でき、しかも、不自然さのない簡単な操
作で開閉を行なうことができると共に確実な施錠状態が
得られる簡易鎖錠装置を得るにある。

この目的を遠戚するための本考案を要約すれば、摺動的
に嵌合される一対の被鎖錠物の一方に鎖錠孔を形成し、
他方の被鎖錠物に、前記鎖錠孔に落込む直角三角形の鎖
錠爪を先端部に有した板ばね製の鎖錠部材の基部を固定
ピンによって固定すると共にこの固定ピンには平板状の
手動操作部材を摺動可能に支持させ、前記手動操作部材
には手動操作されたとき前記鎖錠爪の長辺に係合してこ
れを前記鎖錠孔から脱却する肩部を形成してなる簡易鎖
錠装置にある。

以下、第５図〜第７図に示す本考案の実施例の詳細を説
明する。

□第５図において、被鎖錠物Ａに鎖錠孔２０が形成され
、被鎖錠物Ｂは右側から被鎖錠物Ａ中に摺動的に嵌合さ
れる点は従来と同様である。

前記被鎖錠物Ｂの内部には、第６図に詳細を示′きれた
本考案による簡菖鎖錠“装置が組込まれる。

即ち、基部２ｉａをＬ字状に折られた板ばね製の鎖錠
部材２１の先端部両側には、前記鎖錠孔２０中に落込む
直角三角形の一対の鎖娃爪２２ａ、２２ｂが折曲
加工され゛ている。

そして、前記基部２１ａの穴２３には固定ピン２４が
差通され、この固定ピン２４によって鎖錠部材２１は被
鎖錠物Ｂに片持的に固定される。

また前記鎖錠部材２１の直下には、前記基部２１ａを
受入れる長孔２５を形成された平板状め手動操作部材２
６が位置される。

手動操作部材２６は、前記長孔２５と反射側め部分に、
前記鎖錠爪２２ａ、２２ｂ間に位置した首部２６
′ａを有し、この首部２６ａに隣合った肩部２６ｂ
、２６Ｃは前記鎖錠爪２２ａ、２２ｂの長辺
２７に臨ま妄である。

なお、被鎖錠物Ｂの外部から手動操作できるように、前
記首部２６ａの先端は被鎖錠物Ｂの穴から外部に露呈
され、この露呈部につまみ２８＃ｆ固着しである。

本考案による簡易鎖錠装置は、以上のような構造である
から、通常の場合、手動操作部材２６は、肩部２６ｂ
、２６Ｃが鎖錠爪２２ａ、２２ｂで押されるので、
第７図ａに示したような引込んだ位置にある。

したがって、被鎖錠物Ａ、Ｂを嵌合して第７図ａのよう
に摺動させると、第７図すのように鎖錠部材２１が弾性
的に変形して鎖錠爪２２ａ・、２２ｂが被鎖錠物Ａの
表面を滑べり、第７図Ｃのように鎖錠爪２２ａ、２
２ｂが鎖錠孔２０に落ち、被鎖錠物Ａ、Ｂ間が鎖錠さ
れる。

また、簡易鎖錠装置を解錠するには、第７図ｄのように
つまみ２８を手前に引くことにより、手動操作部材２１
の肩部２６ｂ、２６Ｃによって鎖錠爪２２ａ、２２
ｂが鎖錠孔２０がら外れるので、被鎖錠物Ａ、Ｂを摺
動させるだけで解錠できる。

以上の説明から明らかなように、本考案の簡易鎖錠装置
は、鎖錠部材と手動操作部材とより作られ、これらを一
本の固定ピンで組立てるため、部品数の少ない構造が簡
単モ・あり、これらの部材の加工も簡単なため、従来の
ものに比較し、安価に製作できるばかりでなく、不自然
な操作を要求することなく、確実な施錠状態が得られる
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図４第４図は従来の簡易鎖錠装置の説明図、第５図
は本考案・によ・・る簡易鎖錠装置を施こした被鎖錠物
の断面図、第６図は本考案の簡易鎖錠装置の拡大分解斜
面図、第７図ａ−ｄは同簡易鎖錠装置の操作説明図であ
る。Ａ、Ｂ・・・・・・被鎖錠物、２０・・・・・・鎖錠孔
、２１・・・・・・鎖錠部材、２２ａ、２２ｂ・
・・・・・鎖錠爪、２４・・・・・・固定ピン、２５・
・・・・・長孔、２６・・・・・・手動操作部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】摺動的に嵌合される一対の被鎖錠物の一方に鎖錠孔を形
威し、他方の被廻錠物に、前記鎖錠孔に落込む直角三角
形の鎖錠爪を先憐部に有した板ばね製の鎖錠部材の基部
を固定ピンによって固定す７ると共にこの固定ピン、に
は平板状の手動操作部材を摺動可能に支持させ、・前記
手動、操作部材には手動操作、されたとき前記鎖錠爪の
長辺に係合してこれ、、を前記鎖錠孔から脱却する肩部
、を形威してな・る簡易鎖錠装置。１．、。