JPS5849926Y2 - 折畳紙函 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は函の不使用時に各フラップ片を伸展分離して函
の端面を開放し、函の胴部の構成部材である両側板を頂
板とともに重合して函の体形を容易に縮小し、運搬、格
納に便利な紙白を提供することを目的とするもので゛あ
る。

従来から展開して扁平にできる紙白は既に存在する所で
あるが全型を展開するものはその平面積が著しく拡大し
、かえって取扱いに不便であって、その組立てにも手数
を要する欠点があり、不使用時の占有面積を縮少し折畳
みがし易く、又使用時にその組立が簡単にできる紙白の
開発が紙白業界において斉しく要望する所であった。

本考案はその要望に答えるものである。

鼓に本考案の実施例を添附図面により詳述すると、相係
合して函の端面を構成するフラップ片６゜６を両端に夫
々延設した頂板１、側板２、底板３、側板４を横に並べ
て連続し、頂板の巾イと底板の巾へとの和を二側板２，
４の中口９口′の和に等しく、側板４の側端にノリ代部
５を附設した紙面素材を打抜成型により作成し、ノリ代
胴部を四面体に形成するものであり、次に、各フラップ
片６，６を屈折係合させることにより、函の端面が構成
せられて六面体の函体に組立てができるものである。

然してこの函体は使用するまでは函の端面を構成する各
フラップ片６，６を分離伸展して函の両端面を開放状態
にしておいて、底板３を挾む二側板２，４を夫々内方に
折り込むことにより、各側板２，４は頂板１諸共底板３
上に重合することができて四面体であった胴部を扁平に
してその形体を縮小し、又側板、頂板が底板の巾の中に
収められて占有面積を狭くするものである。

尚添附図面に示す実施例の函においては二側板２，４の
中口′９口′が等しく、且つ頂板１、側板２，４、底板
３の冬山がイ〈口〈への場合であり、この場合には函の
横断面は等辺の台形をなし、又頂板、二側板、底板の冬
山がイローハの場合には函の横断面は正方形となるもの
である。

然して函の胴部を折畳みする場合には函の両端面は各フ
ラップ片６，６の係合をといて夫々伸展した状態にして
おくものである。

尚、材料とりの都合により頂板、側板、底板、側板の順
序関係を適当に変更することがあるものである。

斯くして頂板と底板の巾の和を二側板の巾の和に等しく
することにより胴部を構成する四辺が最も巾の広い辺の
中に重合して収められてその形体を収縮し、かつ占有面
積を狭くすることができて運搬、格納に便利であるばか
りでなく、胴部はその一部が接合して、組立と折畳みが
簡単迅速に行なわれて取扱いが容易である等の作用効果
を具備し、極めて有用且つ進歩した技術考案である。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は
この紙面素材の展開平面図、第２図は組立てた函の一部
欠除した斜面図、第３図は反対側の端面図、第４図は函
に組立てた時における横断面図、第５図は折畳みした時
の一部横断斜面図、第６図は底板、側板、頂板の巾の関
係図である。 １・・・・・・頂板、２・・・・・・側板、３・・・・
・・底板、４・・・・・・側板、５・・・・・・ノリ代
部、６・・・・・・フラップ片、イ・・・・・・頂板の
巾、口９口′・・・・・・側板の巾、ハ・・・・・・底
板の巾。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 函の端面を構成するフラップ片を両側に夫々延設した頂
   板、側板、底板を横に並べて連続し、頂板と底板との巾
   の和を二側板の巾の和に等しくして、一側端にノリ化を
   附設した紙面素材を、該ノリ代部で接合して函の胴部を
   四面体に形成し、各フラップ片を伸展して函の端面を開
   放した状態において、底板を挾む二側板を夫々内方に折
   り込むことにより各側板が頂板諸共底板上に重合して函
   の胴部を扁平体に折畳みができるように構成したことを
   特徴とする折畳紙面。