JPS5849375Y2 - マフラの安全カバ−付き尾管取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 コノ考案はエンジンのマフラに連結される安全カバー付
き尾管の取付装置に関する。

エンジンのマフラは排気ガスの影響で高温になるため、
その外周面は安全カバーで覆われている。

また、排気ガスの放出方向を変更するためにマフラに一
連結する尾管も同様の理由により安全カバーで覆われて
いる。

そして従来では、尾管の安全カバーはマフラ出口筒に固
定された尾管にボルトなどで止め付けられていた。

このため、安全カバーの尾管への組付は作業や尾管のマ
フラ出口筒への取付は作業に手間を要するうえ、安全カ
バーと尾管とがボルト等の固定具で連結されることから
尾管の熱が固定具を通して安全カバーに伝導され安全カ
バーの表面温度が上昇し、安全カバーとしての機能を十
分に果すことができないという不都合があった。

本考案はかかる点に鑑み提案されたもので、尾管と安全
カバーとを同時にマフラ出口筒に固定することにより組
付を容易にするとともに、尾管から安全カバーへの熱伝
導を少なくするようにしたものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。

第１図はエンジンの排気装置を示す要部破断正面図、第
２図は第１図の要部を拡大した断面図である。

図に釦いて排気装置は、エンジン１の排気路端に装着さ
れた排気マニホールド２と、エルボ状のマフラフランジ
３と、このマフラフランジ３の上端に接合固定されるマ
フラ４と、マフラ４に連結されて排気ガスの排出方向を
変える尾管５と、マフラ４及び尾管５の外面をそれぞれ
覆う安全カバー６．１とからなる。

マフラ４を覆う安全カバー６は、マフラ４の外面の殆ん
どを覆う直管状のカバー基体８と、これの上端に外嵌さ
れ溶接固定される漏斗状のキャツプ９と、このキャップ
９の開口端に溶接固定される短管状のマフラ出口筒１０
とからなっており、この短管状のマフラ出口筒１０の内
側にはベンチュリ一部Ｖが形成してあり、マフラ４の排
気ガス出口管１１から放出される排気ガス流によって安
全カバー６内に空気を導入してマフラ４の外面を冷却す
るようにしである。

一方尾管５の安全カバー１は周壁面に多数の空気流通孔
１２を透設した筒体で形成されており、尾管５の直管部
分１３と小間隙ｔを距てた状態で挿嵌されている。

この尾管５と安全カバー１との小間隙ｔは安全カバー１
の上下両部に位置する間隙保持具１４によシ保持されて
いる。

上部の間隙保持具１４ａは断面Ｖ字型の弾性片１５で形
成されておジ、中央の突出部１６が安全カバー１の内周
面１１に弾性接当するように弾性片１５の一端が尾管５
の直管部分１３に溶接固定されている。

一方下部の間隙保持具１４ｂは断面Ｗ字型の鋼板１８で
形成されて訃り、中央の突出部１９が尾管５の外周面２
０に接当する状態で鋼板１８の両端が安全カバー１の内
周面１γに溶接固定されている。

上部間隙保持具１４ａの突出部１６と安全カバー７及び
下部間隙保持具１４ｂの突出部１９と尾管５とは僅かな
接当面積で接当しているので、間隙保持具１４ａ 、
１４ｂを介しての伝熱はほとんどない。

尾管５及び安全カバー７の下端部にはスリン）２１．２
２がそれぞれ形成してあり、尾管５をマフラ４のマフラ
出口筒１０に嵌着して締付バンド２３のボルト２４を締
込んだ際に締付は力が間隙保持具１４ｂを介して尾管５
に伝達されて安全カバー７と尾管５がマフラ４のマフラ
出口筒１０に固定されるようになっている。

図中符号２５は尾管５の内面に配されたグラスウールな
どの吸音材で、多孔板製の保持筒２６で保形されている
。

なお、本実施例では間隙保持具１４に弾性用５及び鋼板
１８を用いた７５八これを石綿等の断熱性のあるもので
形成すればなお良い。

また、弾性片１５を安全カバーＴ側に溶接固定すること
が考えられる。

本考案は以上のように構成しであるから、次の効果を奏
する。

（イ）安全カバーは尾管に対し、挿嵌するだけで、容易
に組付けられる。

（ロ）安全カバーと尾管とを一つの締付具で同時に共線
めするため、尾管及び安全カバーのマフラへの組付けを
容易に行うことができる。

（ハ）尾管と安全カバーとの間に介挿する間隙保持具を
伝熱性に劣る形状又は材料で形成しであるので、尾管の
熱が安全カバーに伝達され難く、安全カバーの表面温度
が高くなることはない。

これにより、本考案のものは従来のものに較べて火傷等
の事故の発生をなくせる。

に）尾管をマフラの安全カバーの開口端に固定のマフラ
出口筒に固定しであるので、尾管内を流れる排気はマフ
ラ安全カバー内を流通して来た比較的低温の外気との混
合で低温化し尾管の温度上昇自体を小さくすることがで
きる。

しかも、マフラ出口筒内にはベンチュリ一部が形成され
ることから、エジェクタ効果で尾管内に取入れる外気量
が多くな９、尾管内を流れる排気温を強力に低下させる
ことができる。

（ホ）尾管の直管部分を覆う安全カバーは周面に空気流
通孔を多数透設しであるので、尾管表面を強力に冷却す
ることができる。

これにより、尾管表面から間隙保持具を介して安全カバ
ーに伝えられた熱による安全カバーの温度上昇を少なぐ
できる。

（へ）尾管と安全カバー間の下部に位置させた間隙保持
具を両端固定状の弾性材で形成しであるので、締付具の
固定時に間隙保持具が適度の剛性と弾性を有するので、
尾管なマフラ出口筒に確りと固定できると同時に、安全
カバーを尾管に確りと固定でき、かつ、これらの固定力
は間隙保持具の吸収力で過剰になることはない。

これによりエンジンからの振動を伴っても、どれも傷め
ることなく確りと固定し続けられる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はエンジンの排気
装置を示す要部破断正面図、第２図は要部断面図、第３
図は第１図ＩＩＩ −ＩＩＩ線断面図である。 １・・・・・・エンジン、４・・・・・・マフラ、５・
・・・・・尾管、Ｉ・・・・・・安全カバー １０・・
・・・・マフラ出口筒、１４・・・・・・間隙保持具、
１Ｔ・・・・・・Ｉの内周面、２０・・・・・・５の外
周面、２３・・・・・・締付具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周面に空気流通孔１２を多数透設してなる筒状ノ安全カ
   バー７を、エンジン１のマフラ４に連結する尾管５の直
   管部分１３の外周に適当間隔距でて挿嵌し、尾管５の外
   周面２０と安全カバー７の内周面との間隙ｔを上部に設
   けた伝熱性に劣る弾性間隙保持具１４ａと下部に設けた
   伝熱性に劣る両端固定状の弾性間隙保持具１４ｂとで保
   持し、各間隙保持具１４ａ、１４ｂを尾管５及び安全カ
   バー７の一方に支持させるとともに、他方に接当させ、
   下部間隙保持具１４ｂを挾む位置で尾管５及び安全カバ
   ー７を、マフラ安全カバー６の開口端に固定した内部に
   ベンチュリ一部Ｖを有するマフラ出口筒１０に締付具２
   ３で排気吹出方向変更可能に共締め固定するようにした
   マフラの安全カバー付き尾管取付装置。