JPS5848779Y2 - 高圧導体装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、高電圧機器の高電圧部の接続および切離し
を行なう高圧導体装置において、高電圧部を接続する導
体をフレキシブルを可撓リード線とすることにより、接
続、切離しを簡単がっ安全にした高圧導体装置に関する
。

従来、高電圧機器の高電圧部の接続には、コロナ防止の
ため、一定の太さをもった金属パイプが使用されていた
。

たとえば、インパルス発生装置の段間短絡あるいは段間
切離しの際は、第１図および第２図に示したように、高
電圧部の段間１，２に碍子３，４を介して設けられおの
おの高電圧部の段間１．２に接続された接続端子５，６
に、金属パイプ７を手ではめこみ、各高電圧部の段間１
，２の接続を行ない、また、各高電圧部の段間１，２の
切離しは、第２図に示したように、各端子５，６がら金
属パイプ７を外した後、ホルダー８に金属パイプ７を装
置していた。

しかし、前述の方法は作業に時間が力かり、さらに、高
所において金属パイプ７を手で橢たねばならず非常に危
険な作業であった。

この考案は、以上の点に留意してなされたものであり、
つぎにこの考案を、その１実施例を示した第３図以下の
図面とともに詳細に説明する。

前述の記号のほかに、９，１０は高電圧機器の高電圧部
の各碍子３，４に設けられ各段部１，２に接続された端
子、１１は各段間１，２の端子９，１０に設けられた高
圧導体装置。

１２は高圧導体装置１１の外筒、１３は外筒１２を貫通
するとともに端子９，１０間に装架され、ピン１４等に
より外筒１２に固着された絶縁筒、１５は絶縁筒１３の
外周にスライド自在に設けられた輪状の接続金具、１６
は接続金具１５に固着され絶縁筒１３に形成されたガイ
ド溝１７をスライドするストッパーピンであり、高電圧
機器の高電圧部の接続の際、外筒１２に形成されたスト
ップ溝１８に嵌挿され外筒１２の端部に形成された輪１
９に当接する。

２０は接続金具１５に固着され絶縁筒１３の外周に嵌合
され可動可能な一方の円筒金具、２１はピン１４により
外筒１２と絶縁筒１３間に固着された他方の円筒金具、
２２は接続金具１５と他方の円筒金具２１の突部２３と
に両端が固着され両円筒金具２０．２１の外周に設けら
れたばねであり、接続金具１５を第５図において右方向
へ付勢する。

２４は絶縁筒１３に内装されピン１４により絶縁筒１３
に固定された一方の固定金具、２５は一方の固定金具２
４に形成された凹孔２６に嵌挿固着されたチューリップ
コンタクｌ−１２７，２７’は絶縁筒１３に内装されス
トッパーピン１６を介して接続金具１５と一体となって
いる可動金具、２８．２８’は可動金具２７ 、２７’
の突部であり、一方の固定金具２４のチューノツプコン
タク１〜２５に他方の可動金具２７′の突部２８′が挿
入され一方の固定金具２４と他方の可動金具２７′とが
電気的に接続される。

２９は絶縁筒１３内にフレキシブルに設けられ一端が一
方の固定金具２４に、他端が一方の可動金具２７に接続
された可撓リード線である。

なお、他方の可動金具２７′は図示されない他の固定金
具（第５図の右側に位置する）に他の可撓リード線２９
′によ０接続されている。

つぎに、前記実施例の操作について説明する。

まず、高電圧機器への電源を切った状態で、高電圧部の
段間１，２の端子９，１０を接続する場合は、ストッパ
ーピン１６を手により絶縁筒１３のガイド溝１７に沿っ
て対向する端子１０側へばね２２に抗して移動させ、他
方の可動金具２７′の突部２８′を一方の固定金具２４
のチューリップコンタクト２５に挿入する。

そののち、ストッパーピン１６を少し回転させ、ストッ
プ溝１８にはめこみ、ストッパーピン１６を輪１９に当
接させ、他方の可動金具２７′がばね２２により戻り返
されるのを阻止する。

前述の状態は両端子９，１０が可撓リード線２９′等に
より電気的に接続された状態となる。

また、高電圧部の段間１，２の端子９，１０の電気的な
切離しを行なう場合は、前述の接続の場合の操作の逆を
行なう。

すなわち、高電圧機器の電源を切ったのち、ストッパー
ピン１６を回転し ストッパーピン１６をガイド溝１７
に沿ってスライドさせ、他方の可動金具２７′を他の固
定金具（第５図の右側に位置する）側にばね２２の付勢
力により戻し、段間１，２の電気的接続を切離す。

なお、前記実施例ではコロナシールド体とじてばね２２
を使用しているか、コロナシールド効果をもった伸縮自
在のものであれば、蛇腹等でも良いことは勿論である。

以上のように、この考案の高圧導体装置によると、一方
の高電圧部に電気的に接続された一方の固定金具に、可
撓リード線の一端を接続し、その可撓リード線の他端を
可動金具に接続し、その可動金具を他の高電圧部に電気
的に接続された他の固定金具に接続するとともに、前記
可撓リード線の外周に伸縮自在のシールド体を設けるこ
とにより、電流の通路がフレキシブルな可撓リード線に
より構成され必要な電流容量をもつことができ、また高
電圧によるコロナの発生が伸縮自在のシールド体により
防止され、さらに、高電圧機器の高電圧部の電気切離し
の後は、シールド体および可撓ノード線が伸縮自在にな
っているため、収納寸法が小さく小型に形成される。

そしてさらに、操作が簡単であるため、高所作業におい
ても従来に比し安全性が高められる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の高圧導体装置を示し、第１
図は切断平面図、第２図は第１図の側面図、第３図以下
の図面はこの考案の高圧導体装置の１実施例を示し、第
３図は切断平面図、第４図は第３図の要部拡大図、第５
図は第４図の切断側面図である。 １１・・・・・・高圧導体装置、２４・・・・・・固定
金具、２７・・・・・・可動金具、２９・・・・・・可
撓リード線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高電圧機器の高電圧部の接続および切離しを行なう高圧
   導体装置において、前記の一方の高電圧部に電気的に接
   続された一方の固定金具に、可撓リード線の一端を接続
   し、前記可撓リード線の他端を可動金具に接続し、前記
   可動金具を他の高電圧部に電気的に接続された他の固定
   金具に接続するとともに、可撓リード線の外周に伸縮自
   在のシールド体を設けた高圧導体装置。