JPS5848404Y2 - 液圧シリンダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピストンの運動量等を電気的に検査するための
ポテンショ メータを具備する液圧シリンダに関するも
０である。

従来、例えば液圧シリンダにおけるピストンの運動量を
電気的に検出するために、第２図に示す如くシリンダ１
ａのピストンロッド２ａに設けたラックに噛合するピニ
オンによってロータリ一式のポテンショ メータ３ａを
作動させたり、また第３図に示す如くシリンダ１ｂのピ
ストンロッド２ｂと、該ピストンロッド２ｂに対して並
列に設けた直動形のポテンショ メータ３ｂのロッド４
ｂとを連結材５ｂを介して連結し、前記ピストンロッド
２ｂでポテンショ メータ３ｂを作動させたりするもの
が提供されている。

しかし、第２図のものはピストンロッド２ａが少しでも
回動すれば、該ロッド２ａのラックとポテンショ メー
タ３ａのピニオンとの噛合が悪くなると共に、ラックと
ピニオンとのバックラッシュでピストンロッド２ａの動
きをポテンショ メータ３ａに正確に伝達できないので
精度的に問題があり、−古筆３図のものは連結材５ｂで
両ロッド２ｂ 、４ｂを連結している関係上、両ロッド
２ｂ 、４ｂの作動が円滑でなく、精度が悪いなどの欠
点があった。

本考案は上記の点に鑑み考案したもので、目的は液圧シ
リンダにおけるピストンの運動量を、電気的に検出する
ポテンショメータの精度を向上させるようにしたもので
ある。

本考案の構成は、ピストンの反ピストンロンド側に円筒
状のロッドを固定し、該ロッド内に直線形ポテンショ
メータを挿入すると共に、該直線形ポテンショ メータ
を形成するブラシ、抵抗素子の内、いずれか一方をシリ
ンダチューブのエンドキャップに固定したケーシングに
、他方を前記ロッドに各々固定せしめたものである。

以下本考案の実施例を第１図に基づき説明する。

図示実施例において液圧シリンダ１は、シリンダチュー
ブ２の両端にそれぞれエンドキャップ３゜４を配置し、
これらエンドキャップ３，４間に貫通した複数の締つけ
ボルト５，５・・・によって前記エンドキャップ３，４
を前記シリンダチューブ２の両端に固着すると共に、前
記シリンダチューブ２内に設けたピストン６に連結した
ピストンロッド７の一端を一側のエンドキャップ３に貫
通せしめて構成している。

一方、ポテンショ メータ機構１０は、前記工ンドキャ
ップ４に前記シリンダチューブ２と同芯状に固定した円
筒状のケーシング１１と、該ケーシング１１内に組込ん
だ下記の各部品によって構成している。

即ち、前記ケーシング１１は断面円形で、その一端開口
縁にフランジ１２を固定すると共に、他端開口部に蓋板
１１ａを一体に固定し、前記フランジ１２を前記のボル
ト５，５・・・によってエンドキャップ４に固定して、
該ケーシング１１を液圧シリンダ１における反ロンド側
の端面に同芯状で且つ密封状に固定している。

さらに、前記ピストンコンド７の他端をピストン６に貫
通して、前記ケーシング１１の方向に突出させてねじ棒
１３を形成すると共に、該ねじ棒１３の周りにソケット
１４をその内面のねじ溝を介して係合し、セットボルト
１５で該ソケット１４を前記ねじ棒１３に固定する一方
、前記ソケット１４の解放面に大小２個の円筒よりなる
ロッド１６を固定している。

該ロッド１６はその一端を前記ソケット１４に溶接固着
し他端を前記エンドキャップ４内を気密状に貫通してケ
ーシング１１内に突出させると共に、該ロッド１６内に
おいて前記ソケット１４に一端を固定した抵抗素子２０
ｂの他端との間に、リング状の摺動体１７を挾持し、内
筒１６ｂの他端からねじ込んだビス１８．１８・・・に
よって固定する一方、前記ケーシング１１の蓋体１１ａ
に一端を固定した直線形ポテンショ メータ２０のブラ
シ２０ａを前記抵抗素子２０ｂ内に挿入したものである
。

図中、８，９はエンドキャップ３，４に形成した液圧孔
、２１，２２はケーシング１１のエアー抜き孔で、一側
のエアー抜き孔２２から直線形ポテンショ メータ２０
の配線２３を引き出しているＯ 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

一側の液圧孔９からピストン６とエンドキャップ４との
間に圧力を作用させるとピストン６は上動し、反対に他
側の液圧孔８から圧力を作用させるとピストン６は下動
するもＱつで、この場合、ピストン６に一端を支持した
ロッド１６はケーシング１１に一端を固定した直線形ポ
テンショ メータ２０のブラシ２０ａに沿って往復動す
る。

この結果、前記直線形ポテンショ メータ２０のブラシ
２０ａと抵抗素子２０ｂとのオーバラップ量の変化を配
線２３を介して外部に電気的に検出し、ピストン６の運
動量を検出する。

以上の如く直線形ポテンショ メータ２０によってピス
トン６の運動量を簡単に測定することができるほか、ピ
ストン６の速度及びシリンダ１の容積測定にも利用でき
る。

斜上の如く本考案はピストン６の一端に連設したピスト
ンロッド７をシリンダチューブ２の一端のエンドキャッ
プ３を貫通して外部に突出し、前記ピストン６の他端に
連設した円筒状のロッド１６を前記シリンダチューブ２
の他端のエンドキャップ４を貫通して外部に突出させ、
ロッド１６がピストン６と同調的に変位する如くなし、
さらに前記ロッド１６内に直線形ポテンショ メータ２
０を挿入し、該ポテンショ メータ２０を形成するブラ
シ２０ａと抵抗素子２０ｂとの内、いずれか一方を前記
エンドキャップ４に固定したケーシング１１に、他方を
前記ロッド１６にそれぞれ固定し、ピストン６の運動に
伴なう直線形ポテンショ メータ２０のブラシとロッド
１６に固定した抵抗素子とのオーバラップ量によって、
前記ピストン６の運動量を電気的に検出する如くしたも
のである。

従って、第２図のロータリ一式ポテンショ メータに比
べて、ピストン６の直線方向への運動量を直線形ポテン
ショ メータ２０とロッド１６との直線的なオーバラッ
プ量によって直接検出するので、検出精度が良好である
。

また、第３図に比べてピストンロッド７と直線形ポテン
ショ メータ２０とが直列状であるから偏荷重が加わら
ず、ピストン６の動きが円滑で、その上コンパクトであ
ると共に、位置の検出精度が非常に良好である等の効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す断面図、第２図及び第３
図は従来例の説明図である。 １・・・液圧シリンダ、５・・・ピストン、１０・・・
ポテンショ メータ機構、１１・・・ケーシング、１６
・・・ロッド、２０・・・直線形ポテンショ メータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ピストン６の一端に連設したピストンロッド７をシリン
   ダチューブ２の一端のエンドキャップ３を貫通して外部
   に突出し、前記ピストン６の他端に連設した円筒状のロ
   ッド１６を前記シリンダチューブ２の他端のエンドキャ
   ップ４を貫通して外部に突出すると共に、前記ロッド１
   ６内に直線形ポテンショ メータ２０を挿入し、該ポテ
   ンショメータ２０を形成するブラシと抵抗素子との内、
   いずれか一方を前記エンドキャップ４に固定したケーシ
   ング１１に固定し、他方を前記ロッド１６に固定する如
   く威したことを特徴とする液圧シリンダ。