JPS5848267Y2 - 瓦の積み重ね装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、瓦、特に桟瓦を機械的に積み重ね可能な瓦
の積み重ね装置に関する。

従来、焼成した桟瓦の結束に際しての瓦の積み重ねは、
人が手で１枚ずつ積み重ねていた。

この積み重ね作業は重労働であるが、桟瓦は一般にその
下部に゛げん”があり、げんの高さ分ずつずらせて積み
重ねる必要があり、積み重ねの機械化は困難視されてい
た。

この考案は、上記にかんがみて、桟瓦をげんの高さ分ず
つずらせて所要枚数ずつ、機械的に横臥して積み重ね可
能な瓦の積み重ね装置を提供することを目的とする。

この考案の要旨は、桟瓦を１枚ずつ所定ピッチＰで横臥
して間歇搬送可能な整列コンベヤと、整列コンベヤＱ搬
送方向と同方向へ前記ピッチＰよりげんの高さｔをずら
せた送り量で間歇送りする積み重ね用コンベヤとの間に
、前記整列コンベヤから積み重ねコンベヤ上へ所要枚数
の桟瓦を同時に吊り下げて昇降・水平移動により搬送可
能な運搬手段を配設した瓦の積み重ね装置にある。

以下、この考案〇一実施例を、図例に基づいて説明する
。

この瓦積み重ね装置は、整列コンベヤ１と積み重ね用コ
ンベヤ６と、整列コンベヤ１と積み重ねコンベヤ６間を
桟瓦を吊り上げて昇降・水平移動により搬送可能な台車
１１とからなる。

整列コンベヤ１は、図例では桟瓦Ｋを立設して搬送可能
なフォークコンベヤ２と連動しており、桟瓦Ｋを１枚ず
つ所定ピッチＰで横臥して搬送可能となっており、桟瓦
Ｋが整列コンベヤ１上に満杯になると、整列コンベヤ１
はフォークコンベヤ２とともに停止するようになってい
る。

積み重ね用コンベヤ６は、整列コンベヤ１上に桟瓦にの
整列ピッチＰよりげんの高さｔを、整列コンベヤ１の搬
送方向と同方向へずらせた送り量で間歇送り可能となっ
ている。

すなわち、整列コンベヤ１と積み重ね用コンベヤ２Ｑ搬
送方向が逆方向の場合は送り量＝ｐ−ｔ、同方向の場合
は送り量＝ｐ＋ｔとなる。

また、台車１１は、架台１２の上部左右に配設されたレ
ール１３を走行可能となっているとともに、クランク棒
１６の先端と連結され、整列コンベヤ１と積み重ね用コ
ンベヤ６との直上間を水平往復移動可能となっている。

クランク棒１６は、クランク軸１Ｔと同軸回転するクラ
ンクアーム１８と連動するようになっており、クランク
軸１１はモータ１９によりスプロケットを介してチェー
ン駆動されるようになっている。

台車１１の下方には角パイプ２０が２本のクランク棒２
１で吊設されて上下往復移動可能となっている。

各クランク棒２１は、クランク軸２２と同軸回転するク
ランクアーム２３と連動するようになっており、各クラ
ンク軸２２はスゲロケットを介してモータ２４によりチ
ェーン駆動されるようになっている。

上記角バイブ２０には吸引室とともに下端にゴム製の吸
着部２５ａを備えた吸着盤２５が桟瓦にのｔＪＩＪピッ
チＰと同一 ピッチＰで上下方向に吊Ｆ棒２９を介して
スライド可能に取り付けられている。

吸着盤２５の吸引室は蛇腹ホース２６角パイプ２０内に
配設されたマニーホルド型のパイプ、及び蛇腹ホース（
図示せず）を介して台車１１上に配設された吸引用ブロ
ア２７に連通している。

なお、２８は角パイプ２０が正確に上下するためのガイ
ド棒である。

次に、この瓦の積み重ね装置の使用態様を説明する。

ここでは、整列コンベヤ１と積み重ね用コンベヤ６の搬
送方向が互に逆の場合で、かつ５枚重ねをする場合を例
に採り説明する。

マス、整列コンベヤ１上へ、フォークコンベヤ２から棧
ｔＫを１枚ずつ順次送り込み、コンベヤ１が満杯となっ
たら、整列コンベヤ１を止めるとともに、フォークコン
ベヤ２も止める。

このとき第４図に示すように、桟瓦にはいずれも、げん
Ｋが左側上面にくるように配列されている。

次に、第４図に示すように、積み重ね用コンベヤ６上に
、最上段の瓦の装置が整列コンベヤ１上の５枚の瓦と対
応するように、左側から順次１・２・３・４・５枚積み
重ねる。

次に、積み重ね用コンベヤ６を矢印方向へ（ｐ−Ｈの送
り量で間歇送りすると、ｌ・２・３・４枚の各積み重ね
瓦は、次の２・３・４・５枚の積み重ね位置にくるが、
それぞれ最上段の瓦はげんの高さｔずつ左側にずれてい
る。

なお、５枚重ね瓦は次の結束場所へ搬送される。

この状態で、運搬手段１１を用いて、整列コンベヤ１上
の５枚の瓦を、吸着盤２５−ｃ−＋致着し、クランク棒
２１の作用で持ち上げ、クランク棒１６の作用で積み重
ね用コンベヤ６の直上まで水平移動させ、再びクランク
棒２１の作用で降下させ、吸着作用を解除すると、各瓦
はｏ−ｉ・２・３・４枚の各積み重ね瓦上にげんの高さ
分ずつ右側へずれて積み重ねられ、再び第４図の状態と
なる。

台車１１が瓦を整列コンベヤ１上から積み重ね用コンベ
ヤ６上へ吸着盤を用いて搬送し、又元の位置に戻るまで
に、整列コンベヤ１上には、瓦がフォークコンベヤ２か
ら送り込まれ整列されているようにしておく。

こうして、上記積み重ね用コンベヤ６の間歇送りを繰り
返せば、瓦は連続的に５枚ずつげんの高さ分ずつずれて
横積みされ、次の結束位置へ送り込まれる。

なお、上記実施例においては、台車１１の水平往復運動
、及び吸着盤２５の上ｆ往復運動は、いずれもクランク
を用いたがシリンダを用いてもよい。

また、５枚重ねに限らず、４枚・３枚重ねにも適用可能
である。

この考案の瓦の積み重ね装置は、桟瓦をげんの高さ分ず
つずらせて所要枚数ずつ横積みする作業を機械化でき、
従来の瓦の横積み作業における重労働から解放されると
ともに、大幅な省力化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の装置の→りを示し、第１図は概略正面図
、第２図は概略側面図、第３図は概略平面図、第４図は
瓦の積み重ね方法説明用の瓦の配列平面図である。 １・・・・・・整列コンベヤ、６・・・・・・積み重ね
用コンベヤ、１１・・・・・台車（運搬手段）、１６・
・・・・・クランク棒、２１・・・・・・クランク棒、
２５・・・・・・吸着盤、Ｐ・・・・・・ピッチ、ｔ・
・・・・・げん高さ、Ｋ・・・・・・桟瓦、Ｋ・・・・
・・げん。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 桟瓦を１枚ずつ所定ピッチＰで横臥して間歇搬送可能な
   整列コンベヤと、整列コンベヤの搬送方向と同方向へ前
   記ピッチＰよりげんの高さｔをずらせた送り量で間歇送
   りする積み重ね用コンベヤとの間に、前記整列コンベヤ
   から積み重ねコンベヤ上へ所要枚数の桟瓦を同時に吊り
   下げて昇降・水平移動により搬送可能な運搬手段を配設
   した構成の瓦の積み重ね装置。