JPS584801Y2 - 被覆用フイルムシ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は成型された容器に食品等の内容物を収容後、被
覆用フィルムによつ：でごれを密閉するために用いられ
るシール装置、特にヒートシール装置に関するものであ
る。

、パ □・一般にヒートシール装置は、一定温度
に加熱された昇降するシールヘッドによって被覆用フィ
ルムを容器に熱圧着する構造を有するが、従来のヒート
シール装置には、熱圧着後上昇するシールヘッドに被覆
用フィルムが付着して、一旦熱圧着された容器から剥離
して了うか、或いはフィルムが伸張して密閉後のフィル
ム表面にたるみを生・したりする欠点を有していた。

本考案はこうした欠点を除き、シール装置における作業
の信頼性を向上せしめることを目的□とするものであり
、シールヘッドに先行して被覆用フィルムを容器外周に
押えつける被剥離物質によってコーティングされた昇降
可能な押え枠を設けてなることを特徴とするヒートシー
ル装置を提供するものである。

以下図面に従って本考案を説明すると、第１図は本考案
になる被覆用フィルムシール装置の一実施例を示す正面
図、第２図は・そのＡ−Ａ線における横断面図で、１は
容器、２は一定経路上を間欠的に連続して搬送される容
器受台、３は図示しない供給装置からそれぞれ容器１上
に供給、される被覆用フィルム、４ ａ 、４ ｂは容
器受台２の間欠搬送に同期して回転するチェーンスプロ
ケット、５はチェーンスプロケット４ ａ 、４ ｂを
周回す、るチェーン、６はチェーン５のリンクに容器受
台２の間隔と等しい距離をもって固定さ、れた支持板、
７は支持板６に設けられた滑動案・内路に貫通支持され
た滑動昇降する支柱、８は支柱７を上方に付勢する圧縮
コイルバネ、９は支柱７の上端に固定されたカムフォロ
ア、１０は支柱７の下端に固定され容器受台２の上方に
あってチェーンスプロケット４ａ 、４ ｂの間欠回転
に伴うチェーン５の間欠移動によって容器受台２と同期
移動する押え枠で、容器１の形状に見合った窓が形成さ
れていると共に、テフロン（登録商標）等のフッ素樹脂
系の被剥離性物質によってコブティングされている。

、１１は固定板、１２は固定板１１に固定されたガイド
板、１３はガイド板１２に設けられ支持板６を下方より
支持するガイドローラー、１４は固定板１１に固定され
たりニアカムで、カムフォロア９に当接する如く設けら
れている。

１５は固定板１１にほぼ垂直に固定されたシリンダー、
１６はそのビストンロツド、１７はピストンロッド１６
の先端に駒１６ａを介して連結されたシールヘッドで、
電気ヒーターが内蔵されその表面温度はほぼ一定に保た
れている。

１８はチェーンスプロケット４ｂ付近にあって上昇、周
回しようとする押え枠１０を冷却するための冷却気体噴
射装置である。

次にかかる構造を有する被覆用フィルムシール装置の作
動を次・に説明する。

チェーンスプロケツ）４ａ、４ｂ間に設けられた複数の
シールヘッド１７に等しい数の容器受台２が１つのグル
ープとしてそれぞれのシールヘッド１７に対向する位置
に間欠搬送されて位置決めされる。

すると、これと同時にチェーンスプロケツ）４ａ、４ｂ
が回転し、チェーン５が容器受台２の移動に対して同期
移動を行なう。

この結果、チェーン５に・固定された押え枠１０もまた
容器受台２に対して同期して移動する。

この時、押え枠１０はチェーンスプロケット４ａを周回
し、終った位置からそれぞれ相対する容器受台２と共に
移動を始めるが、その進行につれまずカムフォロア９が
リニアカム１４に当接して支柱７と共に下方に押し下げ
られる。

そしてそれと共に押え枠１０が下降し、容器受台２に被
覆用フ゛イルム３及び容器１の外縁を重合して押圧する
。

この状態のまま容器受台２及び押え枠１０は、その対向
すべきシールヘッド１７の位置まで移動する。

そして所定位置に至ると容器受台２が停止し、同・時に
チェーンスプロケット４ ａ 、４ ｂも停止し、した
がって押え枠１０も容器受台・２に被覆用フィルム３及
び容器１の外縁を重合して押圧したまま停止する。

′１−しかる後、シリンダ１５が作
動し、ピストンロッド１６が突出してシールヘッド１７
が下降する。

この時、シールヘッド１７は押え枠１０に形成され′た
窓に丁度はまり合う形でこれを干渉することなく、その
一定温度に加熱された下面を被覆用フィルム３に押接さ
せ、これを容器１の外縁に熱圧着する。

そして一定時間経過後、シ、す°アダー１５が逆作動し
てピストンロッド１６が引き込まれ、シールヘッド１７
が上昇して被覆用フィルム３によって容器１を密閉する
作業を完了する。

ここで、シールヘッド１７が上昇する際、その下面に溶
着してこれに引き上げられ容器１から剥離しようとする
被覆用フィルム３は、押え枠１０によって押圧されてい
るために剥離したり、或いはその表面にたるみを生じた
りすることがない。

これは作業そのものの信頼性を向上させるのみならず、
被覆用フィルム３による容器１の密閉状態をより完全な
ものとし、さらにはシーリングの強度そのものを向上さ
せるもので゛ある。

さて、熱圧着作業が終ると、前記１つのグループになる
容器受台２はこれに連続する次のグループに替るために
再び移動を始める。

そしてチェーンスプロケツ）４ｂの下方付近において、
リニアカム１４がカムフォロア９を下方に押圧すること
を止めると、圧縮コイルバネ８に付勢されて押え枠１０
が上昇する。

この時、押え枠１０はシールヘッド１７からの伝熱によ
って加熱されているため、その上昇に伴い被覆用フィル
ム３に剥離を生じさせる危険があるが、押え枠１０の表
面にコーティングされた被剥離物質の持つ性質により、
被覆用フィルム３がその表面に付着しにくくなっている
ので、被覆フィルム３が付着１する。

ことがない。また、押え枠１０の上昇前に、これに冷却
用気体噴射装置１８から冷却気体を噴射してこれを冷却
せしめると、押え枠１０に被覆用フィルム・３が付着す
ることはより完全に防止される。

こうして容器１は被覆用フィルム３によって完全に密閉
され、装置から搬出される。

以上の説明から明、ちかな様に、本考案によれば、シー
ルヘッドに先行して被覆用フィルムを容器外周に押えつ
ける押え枠を設けるという簡単な構造を付加することに
よって、ヒートシール装置における作業の信頼性及び作
業品質を大巾に向上せしめる被覆用フィルムシニル装置
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になる被覆用フィルムシール装置の一実
施例を示す正面図、第２図はそのＡ−Ａ線における横断
面図である。 １・・・・・・容器、２・・・・・□・容器受台、３・
・・・・・被覆用フィルム、１０・・・・・・押え枠、
１４・・・・・・リニアカム、１７・・・・・・シール
ヘッド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱ヒータが内蔵されたシールヘッドが上下動して容器
   に被覆用フィルムを熱圧着する被覆用フィルムシール装
   置において、前、記シールヘッドが圧着する部分より外
   側の被覆用フィルムの外周を容器に押えつけるようにシ
   ールヘッドがはまり合う窓が、設けられ、剥離分質がコ
   ーティングされた上下動可能な押え枠を有し、前記シー
   ルヘッドが容器に被覆用フィルムを熱圧着して上昇後に
   前記押え枠が上昇するように構成されたごとを特徴とす
   る被覆用フィルムシール装置。