JPS5847985Y2 - 連続式イオン整水器の乱流防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続式イオン整水器に関し、特に電解槽内で流
水が乱流を起さないようにした乱流防止装置に関する。

一般に連続式のイオン整水器では電解槽の底部から水を
供給し、槽内が水が上昇していく間に電気分解を行ない
、槽の上部からイオン水を採水する。

槽内には互いに離隔して陽極棒、隔膜釦よびその外側に
陰極筒が配置されるので槽底部のｌ箇所から水を供給す
ると、電解槽の底面全体に水がいきわたる１で電極釦よ
びその周囲の突起物が障害となって水の乱流が起る。

捷た、電解槽の上部では酸性水ち−よびアルカリ水の区
画壁あるいは分流口があり、この分流口に水が集中して
流れるので、この部分ても乱流が生じ易い。

特にオーバーフロー型の電解槽あるいは流路の短かい中
流量の電解槽で水の流速が速い場合には槽内部で起こる
乱流が電解性能に太きく影響する。

槽下部から水を送り槽上部からイオン水を連続的に送り
出す圧送式のものでは槽内の乱流ばもとより槽上部で一
方のイオン水分流室へ他方の分流室のイオン水がザイホ
ン現象で流れ込むという不具合が生ずることもある。

本考案は、電解槽内に複数個の導水用開口を水平方向に
配列しこれらの導水用開口を通して水を流すことにより
、上述した乱流を防止し、安定でかつ均一な電解作用を
得るようにした連続式イオン整水器の乱流防止装置を提
供することを目的とする。

以下、本考案を、図面を参照しながら各種の実施につい
て説明する。

第１図は本考案を適用したオーバーフロー型電解槽１の
縦断面図である。

槽本体２内に陽極棒３、隔膜４トよび筒状の陰極５が同
芯状に配置され、槽の上部に区画壁６によって区画され
た酸性水の水だめ室１むよびアルカリ水の水だめ室８が
形成され、それぞれ採水ノズル９．１０から流れ出るよ
うになっている。

槽内の矢印は水の流れを示している。

この実施例では、槽本体２の底部中央に１個の給水口１
１を設は槽内０）底部に第２図に示すような放射状にの
びた導水用開口（放射状溝）１３を配置する。

給水口１１から供給された水は導水用開口１３の中心１
４から該開口に沿って放射状に広がり、直ちに槽底部の
全面にいきわたって静かな水面を保ちながら槽内を上昇
する。

槽本体の供給口１１ばｌ箇所でありながらこの導水用開
口によってあたかも槽底部に複数個の供給口があるのと
同じ効果が得られ水の乱流が防止される。

このような導水用開口の設置は、放射状溝を形成した成
る厚さの静水板を槽本体の底部に取付けてもよいし、あ
るいは槽本体の底面自体に適当な深さの放射状溝を形成
してもよい。

さらに導水用開口は第２図に示すような形状のものに限
定されろものではなく、第３図のように放射状溝の先端
部１３ａが巾広になったような形状のものでもよく、あ
るいは第４図ａ、ｂのように複数個の導水用開口（小孔
）１５を有する静水板１６を槽底部の給水口１１から離
隔して配置したり、第５図のように縞状の導水用開口１
γをもつ静水板１６を槽底部に離隔配置したりするなど
種々の態様のものが採用され得る。

第１図の実施例では、さらに電解槽の上部で水だめ室Ｔ
、８０Ｆ側の水平な区画壁に複数個の導水用開口（／Ｍ
Ｌ）１Ｂを形成しである。

この実施例では第６図に示す如く、酸性水の水だめ室底
部むよびアルカリ水の水だめ室底部にそれぞれ３個の／
Ｊｆ１１８を貫通させである。

従来のように水だめ室とそれに対する電極室との連通が
それぞれ１箇所の場合は上昇してきた水がとのｌ箇所に
集中して流出するため電解槽上部で乱流が生じる。

本考案のように複数個の／」寸りを適切な位置に配置す
ることにより、乱流を生じることなく採水ができ、安定
かつ均一な電解水を得ることができる。

第１図に示した実施例では、槽の底部と上部にそれぞれ
導水用開口を設けたが、本考案はこのような態様に限定
されるものではなく、槽底部あるいは槽上部のいずれか
一方、あるいは槽の中間部分の適当な箇所に１個または
複数個の静水板を設け、この静水板に複数個の導水用開
口を形成してもよい。

本考案は特に槽長の短かい少容量の連続式の電解槽、流
速の速い電解槽に適用して有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適要した連続式イオン整水器の１例を
示す縦断面図、第２図は槽底部の導水用開口の１例を示
す平面図、第３図は第２図に示す導水用開口の変形例を
示す平面図、第４図ａ、ｂばそれぞれ本考案の他の実施
例を示す槽底部の平面図訃よび縦断面図、第５図は本考
案のさらに他の実施例を示す槽底部の平面図、第６図は
本考案の実施例に係る槽上部に釦ける平面図である。 ２・・・電解槽本体、１，８・・・水だめ室、９，１０
・・・採水口、１１・・・給水口、１３，１５，１７゜
１８・−・導水用開口、１６・・・静水板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 Ｑ） 電解槽内に導水用開口を全体として水平方向に
   複数個配列したことを特徴とする連続式イオン整水器の
   乱流防止装置。 （２）放射状にのびた長溝からなる導水用開口を電解槽
   の給水側に設け、給水口を前記導水用開口の中心部に連
   通させたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載した連続式イオン整水器の乱流防止装置。 （３）・電解槽の採水側に複数個の導水用開口を設け、
   電解水を前期導水用開口を通して槽壁に形成した複数個
   の採水用開口に流れ出るようにしたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項または第２項記載した連続
   式イオン整水器の乱流防止装置。