JPS5847327B2 - 媒竹の製造方法 - Google Patents

媒竹の製造方法

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JPS5847327B2
JPS5847327B2 JP9913781A JP9913781A JPS5847327B2 JP S5847327 B2 JPS5847327 B2 JP S5847327B2 JP 9913781 A JP9913781 A JP 9913781A JP 9913781 A JP9913781 A JP 9913781A JP S5847327 B2 JPS5847327 B2 JP S5847327B2
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JP
Japan
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bamboo
gas
sooty
pressure
temperature
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JP9913781A
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JPS57212007A (en
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正之 高橋
章次 小田桐
康夫 鈴木
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MYAGIKEN
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MYAGIKEN
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、竹類、笹類、バンブー類等のタケ材を原料に
工業的に煤竹を製造する方法に関する。
煤竹は、数十年か或いは百数十年あまりの長時間家屋の
天井に吊るされた青竹が、囲炉裏等により発生する煙で
、自然に色付けされ、赤味を帯びた光沢ある褐色となっ
て気品を醸し出すものであり、日家屋の解体の折に発見
される。
この煤竹は、その外観等に特殊な味わいがあるので、茶
道具、工芸材料等とし7て珍重されている。
近年この煤竹を有するであろうと思われる旧家屋の絶対
数が減少し、この煤竹が稀少化したので、これを工業的
に短時間で製造する方法の開発が望まれている。
従来、このような煤竹の工業的製造方法については、福
岡県福島工業試験場で研究が行われており、昭和54年
度同試験場研究報告書の中で「人工スス竹処理の工業化
に関する研究」という題で論文発表されている。
ここに発表されている煤竹の製造方法は、竹材を乾燥さ
せた後、開放式箱型処理槽に油を入れて油を200’C
に加熱し、この油の中に竹材を入れて油温を190°C
〜200’Cに保ちながら適当時間高温加熱処理を行な
うものである。
この方法によっても竹材はその表面が褐色となり、加工
性がよくなって煤竹と同じような特性が生じるので、工
芸材料としての利用面と竹製品のデザイン素材として役
立つもののようである。
これに対し、本発明は、不燃性ガス雰囲気中での高温、
高圧処理という、まったく発想の異なる方法で煤竹を工
業的に短時間で製造し、原材料としての煤竹の豊富な供
給を実現せんとするものである。
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
タケ材を空気等相当量の酸素を含む雰囲気中で加圧加熱
処理を行うと、燃焼してしまい炭化して製品の加工性も
、外観上も良くない。
そこで、本発明は、まずタケ材を圧力容器に入れ、その
容器内の空気を抜くと供に、アルゴン、ヘリウム、クリ
プトン等のいわゆる不活性ガス、アンモニア、亜硫酸ガ
スまたは窒素或いは炭酸ガスのいずれか一種または二種
以上を混合した不燃性ガスを該圧力容器内に入れ容器内
を90%以上の不燃性ガス雰囲気とする。
次に、この圧力容器内の温度を100℃ないし300℃
の高温になるよう加熱すると同時に、該容器内の圧力を
、1.2 kg /crrrないし100kg1ca以
内の高圧状態に加圧する。
そして、この条件を30分以上保ってから常温常圧にも
どす。
するとタケ材は芯まで褐色となり、その表面は滑らかで
光沢のある煤竹が製造された。
即ち、タケ材を不燃性ガス雰囲気中で高温、高圧処理を
施こすと、青竹や乾燥性のいずれでも短時間で煤竹を製
造することが判明した。
ただ、その煤竹に変化する状態は、その処理条件によっ
て微妙に変化し、それなりの特殊な味わいを有するもの
となることも解った。
そこで、処理温度、処理圧力、処理時間等といった処理
条件を変えて実験を行ない、その結果を自然に出来た理
想的な煤※※竹と比較し、外観上、特にその色と光沢に
おいて同様に良好な状態であるかどうかを評価してみた
それが表−1である。
表−1本発明により製造した煤竹の評価 この実験は、90%以上の窒素ガス(N2)を雰囲気ガ
スとして用い、真性を原料として実験製造したものであ
る。
処理条件は、温度が100℃〜300℃、気圧が1.2
kg/crt1〜100 kg/crA、処理時間は
1時間処理、4時間処理、8時間処理の3通りとした。
評価は、外観上の色と光沢を中心に、自然の煤竹と比較
したものであり、評価記号の◎は良好、○はや匁良好△
は不適、×は不良の四段階評価である。
(1)1時間処理の場合 (iil) 8時間処理の場合 上記試験の結果、次のような事も判明した。
まず、原料となるタケ材は自然のタケであれば、伐採直
後の青竹でも、また伐採後放置されたり、乾燥されたり
して退色した枯骨であってもよく、またタケの種類も特
に限定されず竹類、笹類、バンブー類のいずれでもよい
タケの種類によって、同じ条件で処理しても外観上の色
や状態に程度の差がでて、それなりの独特の味わいが出
る。
そこで、用途や竹の種類によっては軽すぎたり、柔かす
ぎたり、する場合があり、必要な場合には自然のタケ材
をそのまま加圧加熱処理する他、前もって、若しくはそ
の後に樹脂類或いは無機塩類を浸透させてもよい。
次に容器内の雰囲気ガスは、その主成分たる不燃性ガス
に前述したような不活性ガス、炭酸ガス、窒素等のいず
れを用いてもよく、しかも、そのガスは1種類の単体で
も、2種以上の混合ガスを用いてもよい。
ただし、酸素や空気は全く無いか或いは、ごく少量含ま
れている程度である必要がある。
もし、含有酸素の量が多いと、高熱処理の際に燃焼して
炭化が進み、製品がもろくなって加工性が悪化するとと
もに、外観上の色調も黒ずみ過ぎて、煤竹独特の味わい
を失ってしまう。
反対に含有酸素の量が少量で適当な範囲である場合には
、赤褐色の程度が濃くなるだけで色相の調節に役立つ。
従って、雰囲気ガス中の不燃性ガスの割合が良好なのは
、90%以上の場合だけである。
また、処理温度条件は、100℃ないし300°Cが適
当な範囲である。
しかし、最良の温度条件というのは、タケの種類や大き
さにもよって多少差が出る。
一般的には、150℃ないし180℃程度のとき、外観
上及び加工性が最も好ましい状態になる。
これが100℃以下の場合、青竹がただ脱色されるのみ
で褐変まではせず、300℃以上になると色が黒ずみ、
煤竹独特の赤色を帯びた美しさは出し難く、材質ももろ
くなって加工性も悪いものになってしまい、適当ではな
い。
次に処理圧力条件については、L2に9/crAないし
100kg/crAが適当である。
これは、原料タケ材の種類や太さによっても、その最適
条件は変化するが、圧力が高ければ処理時間がある程度
短くて済ようになるし、タケ材に樹脂類や無機塩類を浸
透させて加圧加熱処理する際には、その反応速度が上昇
する。
しかし、圧力が100 kg/crA以上ではタケの組
織に物理的な影響を及ぼし、もろくなって好ましい状態
ではなくなる。
また、圧力条件の下限は大気圧のまま圧力容器の中にタ
ケ材を入れ、不燃性ガス雰囲気中で高温に加熱すると、
外部から特別の加圧操作をしな(でも、タケ材の組織内
に含まれている空気や水分の膨張や、発生ガス等で圧力
容器内の圧力は少なくとも1.2に9/crA以上とな
る。
この場合には、多少処理時間を長くさえすれば、充分タ
ケ材を煤竹状に加工処理することが可能である。
最後に、処理時間条件であるが、これも原材料のタケ材
の種類やその太さ等によって大きく変ってくる。
しかし、最低30分以上の処理時間をかげないと、良好
な煤竹は得られない。
普通は2時間ないし6時間かげれば、充分、望ましい煤
竹が製造できる。
以上のように良好な煤竹を製造するには、温度、圧力、
時間について所定の処理条件を満足させることが必要で
あるが、本発明に係る製造方法を用いれば、青竹でも粘
付でも、またその竹材が、竹類、笹類、バッフ−類等、
いかなる種類のものであっても、比較的短時間で、あま
り経費もかからずに、煤竹を製造することが出来る。
しかもその煤竹の外観上の色調、光沢、及び加工性の状
態等について、上記処理条件を調整することによって、
好みの味わい及び加工性に調整することが出来る。
このように本発明に係る製造方法を用いれば、今まで不
可能とされてきた煤竹の工業的生産が可能となり資源枯
褐対策として有効である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タケ材を90%以上の不燃性ガスの雰囲気中で10
    0℃ないし300 ’Cに加熱すると共に1.2kg/
    ctrlないし100 kg/crAの圧力条件下で3
    0分以上おき、高温、高圧処理することを特徴とする煤
    竹の製造方法。 2 不燃性ガスとしてアルゴン、クリプトン、ヘリウム
    等の不活性ガス、アンモニア、亜硫酸ガスまたは窒素、
    或いは炭酸ガスの;種または二種以上の混合ガスを用い
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の煤竹の製造方法。 3 不燃性ガスに少量な空気または酸素を混合するよう
    にしたことを含む特許請求の範囲第1項記載の煤竹の製
    造方法。
JP9913781A 1981-06-25 1981-06-25 媒竹の製造方法 Expired JPS5847327B2 (ja)

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