JPS5846520Y2 - 撮像管保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、撮像管用ヨークアッセンブリにおける撮像管
保持装置に係るものである。

従来、撮像管用ヨークアッセンブリの撮像管の保持装置
は第１図のように内ボビンイの後方に保持用舌片口を設
け、撮像管Ｖを該内ボビンに挿入して該撮像管■のター
ゲットリングＶ′を突段部二（設計時の撮像管規定位置
）に当接させ前記舌片口の外周をバンド八で締付けて撮
像管Ｖを内ボビン内径に保持していた。

しかし、上記従来の撮像管保持手段では、撮像管を内ボ
ビン内径を挿入して撮像管のターゲットリング背面を内
ボビン内径の突段部二（設計時の撮像管規定位置）に当
接させて、第２図で示すように撮像管■の管尾部近傍ガ
ラス管外周を内ボビンイの後端から突出する舌片口を介
してバンド八で締め付けると、舌片口の先端が下方（内
径方向）に傾斜して該舌片口の下面先端が撮像管Ｖのガ
ラス管外周面に接し、この時点で舌片口の全長は前記傾
斜分だけ短くなり Ｐ／からＱに移動しながらバンド八
で舌片口が撮像管の外周を締め付けるため、バンド八の
締め付けによって撮像管■は前に送り出されながら内ボ
ビン内径に固定されることとなり、内ボビン内径に固定
された撮像管Ｖはターゲットリング背面背面部が第１図
のように内ボビンの突段部二から離れ、撮像管用ヨーク
アッセンブノ設計時の撮像管適正位置からずれて撮像管
Ｖが内ボビンイの内径に保持されて内ボビンイと共に撮
像管■がヨークアッセンブリに固定される。

上記のように従来の撮像管保持装置では常に撮像管Ｖが
ヨークアッセンブリの最適位置に対して若干前方に突出
して固定されるため、該撮像管用ヨークアッセンブリを
テレビカメラ内に組み込む際は、該撮像管用ヨークアッ
センブリを使用することを前提として設計されたテレビ
カメラであっても、撮像管用ヨークアッセンブリの外ボ
ビン内径に固定されている内ボビンの固定を解除して内
ボビン全体（撮像管■を含む）を軸方向に移動させて撮
像管のフェース面Ｖ″をテレビカメラのレンズ系りと焦
点距離ｌを調整しなければならないなどの煩雑な調整作
業を必要とする欠点があった。

又、上記調整後テレビカメラを動作させ撮像を開始する
と前記調整がなされているためフォーカスずれはないが
、内ボビン内径の適正位置に撮像管Ｖが保持されていな
いこと、即ち、撮像管■が設計時の規定位置より若干前
方に送り出された状態で固定保持されているため、内ボ
ビン外周に巻装されている偏向コイルＣと、撮像管■の
電極との位置関係が若干ずれを生じて偏向コイルＣの諸
特性が撮像管のビームに悪影響を与えたりする欠点があ
った。

更に、前記バンドへの締め付けによる撮像管■を前方に
送り出す作用は、その送り出し量が一定でないため、撮
像管Ｖの交換時などは、交換後の撮像管フェース面Ｖ／
／とレンズ系りとの焦点距離ｌが再びずれていて良好な
中心解像度が得られないこと、交換前とは偏向歪が変わ
るためレジストレーションが合わないという多くの欠点
があった。

本考案は、撮像管用ヨークアッセンブリに撮像管を装着
する際に、挿入ミスがあって内ボビン内径の突段部に撮
像管のターゲットリング背面が当接せず該ターゲットリ
ング背面と突段部との間に若干の間隙があったとしても
、保持片をバンドで締め付ける段階で保持片が撮像管を
後方に引張る作用をしながら撮像管を内ボビン内径に固
定保持して偏向コイルと撮像管の電極との位置関係を設
計通りに確保する撮像管保持装置を提供するものである
。

以下、第３図〜第４図に従って本考案の実施例を説明す
る。

第３図は本考案の撮像管保持装置を備えた撮像管用ヨー
クアッセンブリの側面一部所面図。

第４図は本考案の撮像管保持装置の一部を示す断面で動
作説明図である。

第３図Ａは撮像管用ヨークアッセンブリ（以下ヨークア
ッセンブリと称す）を示し、Ｂは外周に集束コイルＢ′
を巻回した円筒状の外ボビンを示し、１は外周に偏向コ
イルＣを巻装した円筒状の内ボビンを示し、上記外ボビ
ンＢの内径に内ボビン１を挿嵌し、該内ボビン１の内径
１′に撮像管■が挿嵌されている。

該撮像管■を内ボビン１に保持固定する撮像管保持装置
１０は、上記内ボビン１の内径１′の後端周縁１″′か
ら後方へ任意間隔を有して、各々が伸長する複数の舌片
２を設け、該舌片２各々の先端内面３に蒲鉾状（半円形
）の突起５を形成し、該舌片２各々の背面４には前記突
起５０半円形における中間部に相当する背面４上に凸起
６と、該舌片２の全長の中間部分に相当する背面４上に
凸起６′とを対向して設け、該対向する凸起６と６′の
間に締付バンド８巻回用のＵ字状溝７を形成して内ボビ
ン１と一体成形して撮像管保持装置■が構成されている
。

本考案の撮像管保持装置１０は上記の如く構成されてい
るため、第３図のようにヨークアッセンブリＡに挿着さ
れる撮像管■は内ボビン１の突段部１″にターゲットリ
ングＶ′の背面が当接し前頭部が保持され、管尾部Ｖ／
／／が舌片２各々からなる撮像管保持装置１０内径を貫
通してヨークアッセンブ’Ｊ Ａの後方に突出し、該撮
像管Ｖの管尾部Ｖ″′近傍に位置する舌片２各々の背面
４に設けたＵ字溝７に締付バンド８を巻回してネジ９で
該締付バンド８を締め付ける。

該締め付けによって舌片２各々は軸芯方向に押圧され該
舌片２の先端内面３に突出する半円形の突起５の半円形
部アール面頂部５′が撮像管■の外周ガラス面に接触し
、さらに締付バンド８の締め付けを増加させると、該締
付バンド８に圧迫された舌片２が第４図のように逆へ字
状にたわみを生じ、鉄道へ字状にたわみを生じた傾斜分
だけ突起５の半円形部が回転するように動作して前記撮
像管■の外周ガラス面に接触していたアール面頂部５′
が後方（矢印ａ方向）に撮像管■を押しながら移動して
撮像管■の外周ガラス面と接触する突起５のアール面５
′は５″部分が撮像管Ｖを締め付けて撮像管Ｖが内ボビ
ン１の内径１′に保持され、該内ボビン１とともに撮像
管Ｖがヨークアツセンフ゛すＡに固定される。

本考案の撮像管保持装置は上記のように構成され、内ボ
ビン内径に挿着保持される撮像管は常に後方に押圧され
てターゲットリングの背面が必ず突段部１″に当接して
固定されるため、内ボビンの内径１′に固定された撮像
管の電極と該内ボビン１の外周に巻装されている偏向コ
イルとの位置関係はヨークアッセンブリの設計通りの位
置関係を保って撮像管が保持されるので偏向歪が変るこ
とがなく、レジストレーション合せが不用となった。

又、撮像管を内ボビン内径１′に挿入して保持する過程
で、挿入ミス等によって完全に挿入されず、ターゲット
リングＶ／／背面と突段部１″との間に若干の間隙があ
ったとしても、締付バンド８の締め付は時に、前記舌片
２が逆へ字状にたわみ、鉄道へ字状にたわみのため傾斜
面が生じ、該傾斜した舌片２の先端にある突起５の半円
形部が前記傾斜角度分だけ回転するように動作して、該
動作骨だけ撮像管を後方に押圧しながら舌片２が撮像管
を締め付けるので、撮像管が若干後方に移動して前記タ
ーゲットリング■“背面と突段部１″とが密着して撮像
管は内ボビンの設計規定位置に固定保持される。

上記のように常に撮像管がヨークアッセンブリの設計位
置に忠実に固定保持される関係で、撮像管用ヨークアッ
センブリの寸法に対応して設計されたテレビカメラなど
では、組み立てに際して単にカメラ内部にヨークアッセ
ンブリを取付けるだけで、従来のように内ボビンを軸方
向に移動させてフェース面Ｖ／／とレンズ系りとの焦点
距離ｌを調整する煩雑な作業を不要とした。

更には、撮像管の交換などの際は簡単に撮像管を入れ換
える作業のみで、交換前と同じ位置に撮像管が保持され
るのでフランジバック調整は全く不用となり、特、Ｒ，
Ｇ、Ｂ三管式カラーカメラなどではレジストレーション
調整が容易となって利用価値は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の撮像管保持装置を使用する撮像管用ヨー
クアッセンブリの側面一部断面図、第２図は従来の撮像
管保持装置の一部断面を示す動作説明図、第３図は本考
案による撮像管保持装置を用いた撮像管用ヨークアッセ
ンブリの側面一部断面図、第４図は本考案による撮像管
保持装置の一部断面を示す動作説明図。 １：内ボビン、１′：内径、１″：突段部、１／／／：
後端縁、Ａ：撮像管用ヨークアッセンブリ、Ｂ：外ボビ
ン、Ｂ′：集束コイル、Ｃ：偏向コイル、Ｖ：撮像管、
Ｖ′：ターゲットリング、Ｖ″：フェース面、Ｌ：レン
ズ系、２：舌片、３：内面、４：背面、５：突起、５′
：半円形アール面の頂部、６．６’ ：凸起、７：Ｕ字
溝、８：締付バンド、９：ネジ、１０：撮像管保持装置
、ｌ：焦点距離。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に集束コイルを巻回した外ボビンの内径に外周に偏
   向コイルを巻装した内ボビンを挿入し該内ボビン内径に
   撮像管を挿入保持する撮像管用ヨークアッセンブリにお
   いて、内ボビン内径後端１″′周縁に沿って任意間隔で
   後方に複数の舌片２を伸長せしめ、該舌片２各々の先端
   内面３に半円形の突起５を形成し、該突起５の半円形の
   中間部分に相当する背面上と舌片２の全長の中間部分に
   相当する背面上とに各々凸起６，６′を対向して設は該
   凸起６，６′相互の中間に締付バンド８巻回用のＵ字溝
   ７を形成して内ボビン１と一体成形してなる撮像管保持
   装置。