JPS5846157Y2 - 抄紙機の乾燥装置 - Google Patents

抄紙機の乾燥装置

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JPS5846157Y2
JPS5846157Y2 JP197579U JP197579U JPS5846157Y2 JP S5846157 Y2 JPS5846157 Y2 JP S5846157Y2 JP 197579 U JP197579 U JP 197579U JP 197579 U JP197579 U JP 197579U JP S5846157 Y2 JPS5846157 Y2 JP S5846157Y2
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paper
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JPS55103297U (ja
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博 河島
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として高通気カンバスを使用する抄紙機の乾
燥装置に関するものである。
従来、湿紙の乾燥方法としては上下2段のドライヤーシ
リンダーに亙って湿紙を千鳥状に纒掛は走行させ、この
纒掛は部の湿紙に被覆圧接するようにして上下2段のド
ライヤーシリンダーに夫々別個のカンバスを褥掛し、こ
れを夫々無端状に走行させ、上記纒掛は圧接作用により
乾燥を施すようにしていた。
ところがこの従来方法では、湿紙は上部ドライヤーシリ
ンダーと下部ドライヤーシリンダー間で湿紙のみが走行
するフリーランとなり、カンバス走行に随伴して発生す
る空気の流れ等によって湿紙が煽られ、紙の皺、引いて
は紙切れを生ずることが多かった。
これは湿紙水分が高く従って紙強力の弱い乾燥部前半で
は持に問題となり生産能率の低下をきたしていた。
そこで最近では第1図に示すように一枚のカンバス1に
上下2列のドライヤーシリンダー2,2′間で湿紙3を
カンバス表面に添着してこれを1体的に保持し、湿紙と
カンバスとを同一経路を走行させることによって湿紙の
煽りをなくすようにしている。
しかし、この場合、以前に比べ湿紙の煽りは減少するも
のの、第2図に示すように湿紙3は下部ドライヤーシリ
ンダ−2′周面では圧接されずにカンバス1の外側を走
行するから、カンバス1の走行により随伴して流れる空
気流が下部ドライヤーシリンダー2′のカンバス入口側
に形成されるクサビ状部分4′で加圧され、カンバスの
通気度が高いとこの加圧空気がカンバスの織目を透過し
て図示の如く湿紙3をカンバス1の接紙面から浮き上が
らさせて膨隆部5を生じ、これが原因で湿紙に皺、或は
紙切れ等を発生することがあり、完全とは云えなかった
それでこれを防ぐためにはカンバスの通気性をあまり高
度にすることはできず秒速に合わせて低い通気度のもの
しか使用できなかった。
また、この場合は、湿紙3は上部ドライヤーシリンダー
2上ではカンバス1によってドライヤーシリンダー面に
圧接されるが下部ドライヤーシリンダー2′上では図示
の如く圧接されずにカンバス1の外側に添着して走行す
るためこの部分においてはドライヤーシリンダー2′か
らの熱移動がカンバス1によって遮ぎられ、湿紙3への
伝達熱量は急激に減少し、乾燥能力が低下する欠点もあ
った。
本考案は以上従来のものの欠点に鑑み、一枚のカンバス
を使用するようにしたドライパートを改良し、高通気度
カンバスを使用しても湿紙に膨隆部を発生させることな
く、カンバスの高通気度による乾燥効果を十分に発揮し
得るドライパートを提供することを目的とするものであ
る。
以下本考案の構成を図面に示す実施例について説明する
とつぎのとおりで゛ある。
第3図において、2′はドライパートの下部ドライヤー
シリンダー、1は高通気度カンバスであって、従来どお
り上記カンバス1がドライヤーシリンダー2′に直接纒
掛けし、湿紙3はその外側でこれに添着して走行してい
る。
上下2列のドライヤーシリンダー2,2′間で対向して
走行するカンバスが夫々の裏面側で形成する囲繞部4に
多孔ドラム6を設ける。
多孔ドラム6は第4図に示すように周面に多数の小孔7
を広面積に設けた円筒体であって、その設置個所は第3
図に示すように下部ドライヤーシリンダー2′のカンバ
ス入口側に形成されるクサビ状部分4′の上部とし、こ
れの軸方向をカンバス幅に平行させ、これをカンバス裏
面に全幅に亙り接触させ、カンバスの走行に伴って従動
回転させる。
そのために多孔ドラム6は例えば゛第4図に示すように
その両端を機台の一部に取付けた環状支持体8の端面に
形成した環状凹溝(図示せず)に回動可能に嵌装して軽
快に回転し得るように取付ける。
そして更に以上のように取付けた多孔ドラム6内に図示
の如くこれのほは゛同長のダンパー9を回動角調節可能
にして設ける。
この場合、ダンパー9は多孔ドラム内で可及的にクサビ
状部分4′の開口部を塞ぐ状態でほば45°に傾斜させ
、この角度を中心に角度調整ができるようにする。
このように回動可能に取付けるために例えば図示の如く
ダンパー9はその両端に夫々軸管10を突設し、これを
機台一部に設けた支軸(図示せず)に嵌装し、所定角度
にしてネジ11により締付は固定する。
これにより多孔ドラム6が走行カンバスとともに従動回
転するのに対し、ダンパー9は多孔ドラム6内で所定の
角度で固定する。
以上のように構成したドライパートの下部ドライヤーシ
リンダ一部における作動はつぎのとおりである。
多孔ドラム6は囲繞部4のクサビ状部分4′でカンバス
1の裏面に接して従動回転しているからカンバス走行に
随伴して矢印イ方向に流れ、上記クサビ状部分4′から
高通気度カンバス1を透過して外部に流れ出ようとする
空気流は多孔ドラム6とカンバス1との接触点上部に形
成されている小クサビ状部分12に集められ、加圧状態
となり、その風圧によって多孔ドラム6の多数の小孔7
からドラム内に流入する。
ドラム6内にはダンパー9が所定角度で傾斜し、下部ド
ライヤーシリンダー2′とカンバス1との間の大きいク
サビ状部分4′の開口部を塞ぐ状態で個定しているから
ドラム内への流入空気流は傾斜ダンパー9に沿ってドラ
ム内を流れ矢印口にて示すように小孔7から下部ドライ
ヤーシリンダー2′の上部に流出し、下方のクサビ状部
分4′内に流入することはない。
従って従来このクサビ状部分4′からカンバス1を透過
して湿紙3を膨隆させていた空気の流れは全く起こらな
い。
また多孔ドラム6より流出した空気流は図示の如く下部
ドライヤーシリンダー2′の上部走行周面と反対方向に
流れるから上記シリンダー2′の回転に伴ってこれの周
面に沿って矢印ハ方向に流れる空気流と衝突し、囲繞部
4内で消滅してしまい反対側のカンバス面からも外部に
透過することはない。
これにより湿紙3は皺、紙切れ等を発生することなく終
始カンバスに添着してこれと1体的に円滑に走行する。
ダンパー9は取付は角度を調整することができるから多
孔ドラム6内に流入した空気の流れ方向、或はドラムか
ら流出する空気の流れ方向、或はまた風力等を検知し、
これを適当な角度に設定してクサビ状部分4′に空気が
完全に流れ込まないようにする。
尚、エヤーディフレクタ−のように単に空気制御板のみ
鉄部に設置することも考えられるが、カンバスを損傷す
る懸念があるため所定間隔をあけて設置する必要があり
、クサビ状部分への空気の流入を防止することができな
いのである。
以上説明したように本考案は一枚のカンバスを上下2列
に千鳥状に配列した複数個のドライヤーシリンダー間を
カンバス表面に湿紙を添着して1体的に走行させるよう
になした抄紙機のドライパートに於て、対向カンバス裏
面側の囲繞部におけるカンバスの下部ドライヤーシリン
ダーへの入口部に形成されるクサビ状部分に多孔ドラム
を配設し、これをカンバスに接触して従動回転させ、上
記クサビ状部分の開口部を塞いでダンパーをドラム内に
これの全長に亙り回動可能に取付けたものであるから囲
繞部内に発生し、クサビ状部分で加圧されカンバスを透
過しようとする空気流は多孔ドラム内に流入し、ドラム
内のダンパーにより流れが規制されて囲繞部内のみに流
出し、クサビ状部分には流れ込まないのでカンバス透過
の空気流はなくなり、これによる湿紙の膨み発生は全く
ない。
従って従来、上記したトラブルを懸念して低通気度のカ
ンバスした適用できなかったのが、本考案によって高通
気度のカンバスが採用できることとなり、下部ドライヤ
ー上ではその粗い織目を通して湿紙へのドライヤーシリ
ンダーからの伝達熱量を大とすることができるのみなら
ず、上部ドライヤー上においてもカンバスの織目を通し
て湿紙がらの水分の蒸発が増大するので乾燥効率が著し
く向上する。
更に湿紙はカンバスに完全に添着して走行するので皺を
発生したり、紙切れしたりすることなく極めて能率よく
乾燥され生産効率も向上する。
また、本考案に係るダンパーは回動可能で、その取付は
角度を調整することができるから秒速に伴う空気流の風
速等に応じて多孔ドラム内での空気流の方向を適当に変
え、空気のクサビ状部分への流入防止を完全にすること
ができる。
本考案によれば、一枚のカンバスを使用するようにした
抄紙機のドライパートに従来使用不可能であった高通気
度カンバスの使用が可能となり、湿紙の乾燥効果を著し
く向上させることができ、また湿紙はカンバスに完全に
添着して走行するので上記紙切れ、皺等の発生を完全に
防止し生産効率も著しく向上させることのできる優れた
湿紙誘導をなす抄紙機のドライパートとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一枚のカンバスを使用するようにした抄紙機の
ドライパートの略本側面図、第2図は上記ドライパート
の下部ドライヤーシリンダ一部における湿紙の膨隆状態
を示す略本側面図、第3図及び第4図は本考案の実施例
であって、第3図はその下部ドライヤーシリンダ一部の
側面図、第4図は本考案に使用する多孔ドラムの一部を
示す斜面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一枚のカンバスを上下2列に千鳥状に配列した複数個の
    ドライヤーシリンダー間をカンバス表面に湿紙に添着し
    て1体的に走行させるようになした抄紙機の乾燥部に於
    て、対向カンバス裏面側の囲繞部におけるカンバスの下
    部ドライヤーシリンダーへの入口部に形成されるクサビ
    状部分に多孔ドラムを配設し、これをカンバスに接触し
    て従動回転させ、上記クサビ状部分の開口部を塞いでダ
    ンパーをドラム内にこれの全長に亙り回動可能に取付け
    た抄紙機の乾燥装置。
JP197579U 1979-01-10 1979-01-10 抄紙機の乾燥装置 Expired JPS5846157Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP197579U JPS5846157Y2 (ja) 1979-01-10 1979-01-10 抄紙機の乾燥装置

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JP197579U JPS5846157Y2 (ja) 1979-01-10 1979-01-10 抄紙機の乾燥装置

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Publication Number Publication Date
JPS55103297U JPS55103297U (ja) 1980-07-18
JPS5846157Y2 true JPS5846157Y2 (ja) 1983-10-20

Family

ID=28804619

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