JPS584608Y2 - ラバ−スクリ−ン補強板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鉱石、コークス、砕石、セメント、化学薬品等
の篩分けに使用する弾性体よりなる格子状構造物の振動
篩用ラバースクリーンを補強するための補強板に関する
ものであり、正方形、長方形、多角形あるいは円形等の
各種断面形状の貫通孔を設けたラバースクリーンを篩機
に取付けた際、振動時に生じる支持クッションゴムと前
記ラバースクリーンとの局部的接触による偏摩耗を防止
し、スクリーンの寿命を向上せしめると共に、支持クッ
ションゴム上を細粒鉱石が直線的に流出することを防止
し、ラバースクリーン上の篩分は製品の品質向上を図る
ことを目的としたものである。

現在、クッションゴムとスクリーンとの局部的な摩耗防
止法としては、本出願人がさきに提案した特願昭５３−
１２４４’３５号の如く、ラバースクリーン板と支持ク
ッションゴムとの接触箇所に貫通孔と嵌合可能で、かつ
、スクリーン板厚さと同じ高さを有する凸状ブロック群
を整列させた摩耗防止板を介在せしめる方式が採られて
おり、スクリーン板の局部的摩耗を防止すると共にスク
リーンの寿命を向上せしめる上である程度効果を発揮し
ているが、−面、この方式はスクリーン板と同厚の凸状
ブロックを設けた摩耗防止板を介在させるため、支持ク
ッションゴム上がめくら状となり、スクリーンの開孔率
を低下させると共に、細粒鉱石がその上を直進流出して
選別された鉱石中に混入し、篩分は製品の品質を低下さ
せるという欠点を有している。

本考案は、かかる実状に鑑み、上記使用方式の欠点を改
善するもので、その特徴とするところは各種断面形状の
貫通孔を設けたラバースクリーン板の厚さ以上の高さを
有する突出ブロック群を局部的に斜め方向に配置整列せ
しめた突出ブロック付き長方形プレートをスクリーン補
強板として提供し、これをスクリーン板に嵌合突出せし
めて使用することにより、スクリーン板の寿命を向上さ
せると共に、細粒鉱石を斜め方向の突出ブロックに衝突
せしめ、その流れ方向を変えて近接の貫通孔に落下せし
めることにより篩分は効率を向上せしめる点にある。

以下、本考案に係るラバースクリーン補強板を添付図面
に示す実施例により詳細に説明する。

第１図は、本考案に係るラバースクリーン補強板の一例
を示す部分斜視図である。

図において１はゴム、ポリウレタン等の弾性体よりなる
長方形の補強板プレートで、その上に正方形の断面形状
でスクリーン板の厚さと同じ厚さを有する前記プレート
１と同材質のゴム、ポリウレタン等の弾性体よりなる凸
状ブロック群３が複数列整列一体化されているが、一方
、それと隣接して同材質、同形状よりなり、スクリーン
板厚さ以上の高さを有する突出ブロック２が斜め方向に
位置をずらして２判子行に整列して一体化されている。

（第３図参照） このような位置をずれて斜め方向に整列せしめた突出ブ
ロック群２は長方形のプレート１の長手方向複数箇所に
不連続に設けられている。

なお、凸状ブロック３ならびに突出ブロック２は図示の
正方形に限定するものではなく、□長方形。

多角形２円形その他各種断面形状のものでも差支えない
。

第２図は前記第１図の如き本考案に係るラバースクリー
ン補強板をラバースクリーン板に嵌合せしめた態様を示
す部分斜視図で、図においてスクリーン補強板のプレー
ト１と一体化している凸状ブロック３をラバースクリー
ン板４に設けた所定寸法（凸状ブロックと同寸法）の正
方形貫通孔５に嵌合してスクリーン板４の嵌合表面をめ
くら状にすると共に、隣接せる斜め方向の正方形突出ブ
ロック群２を嵌合してスクリーン板４上に突出せしめた
後、このようにスクリーン板４と嵌合せる補強板を支持
クッションゴム６上に載置することによりスクリーン補
強板の取付けを行なうことができる。

このように、凸状ブロック３．突出ブロック２を有する
スクリーン補強板と嵌合したラバースクリーン４は篩機
の振動時に両者一体となって支持クッションゴム６との
接触２分離を繰り返えすため補強板プレート１は摩耗す
るが、支持クッションゴム６の上部に位置するラバース
クリーン４は補強板を使用しない従来法の如く偏摩耗す
ることなく篩分は作業を行なうことができ、又、スクリ
ーン板４上に突出している突出ブロック群２がめくら状
になった凸状ブロック群３の整列面上の不連続箇所に斜
め方向に整列されているため、矢印方向に流れてきた選
別物中の細粒鉱石Ｓは、前記特願昭５３−１２４４３５
号で提示した方式の如く全面めくら状になった補強板上
を直進してスクリーン板上に選別された鉱石中に混入す
ることなく、斜め方向の突出ブロック２に衝突してその
流れ方向も斜め方向に変え、隣接する貫通孔５に流動落
下して篩分は効率を高めることができる。

この場合、若し、突出ブロック２が流れ方向に対して直
角方向に整列されると流れてきた細粒鉱石は衝突後、突
出ブロック２を飛び越えて直進し選別された鉱石中に混
入落下して篩分は効率を低下せしめる問題があり、従っ
て、突出ブロック２を斜め方向に整列させることは本願
考案にとって重要な要件である。

以上は、突出ブロック２が２列の場合について説明して
きたが、突出ブロック２は２列に限定するものではなく
、選別物の種類により適宜変更することができ、選別物
が軽量の場合には１列でよく、又、重量物の場合には衝
突による破損防止。

衝撃緩和の観点から２列以上にすることもできる。

又、嵌合するスクリーン板の貫通孔と補強板上に設けた
凸状ブロック、突出ブロックの断面形状は必ずしも同一
形状にする必要はなく、第４図の如く正方形若しくは長
方形の貫通孔５′を設けたラバースクリーン板４′と長
方形プレート１′上に円形の凸状ブロック３′ならびに
突出ブロック２′を設けたラバースクリーン補強板を嵌
合することもでき、この場合、貫通孔５′の内壁面なら
びに嵌合する凸状ブロック３′ 、突出ブロック２′が
何れも弾性体であるため嵌合時、ある程度変形して貫通
孔５′の内壁面とブロック間の隙間は殆んどなくなり、
流動してきた細粒鉱石Ｓ′は、前記第２図の正方形同志
の嵌合の場合と同様に斜め方向の円形突出ブロック２′
に衝突して斜め方向に流動し、隣接の貫通孔５′に落下
する効果を発揮することができる。

又、プレート１上に形成した凸状ブロック、突出ブロッ
クの断面形状として正方形２円形を混在させる等、異形
状断面を混在使用することもできる。

次に、本考案に係るラバースクリーン補強板の実施例に
ついて説明する。

（実施例） ポリウレタン弾性板に７ｍｍＸ７ｍｍの正方形貫通孔を
有する幅１２００ｍｍＸ長さ３６００ｍのポリウレタン
製スクリーンを支持クッションゴムに直接載置した比較
方式と、第１図の如き７．３ｍｍＸ７．３ＷＩｒＬ角、
高さ３０ｍ＋の直方体の突出ブロック２を斜め方向に２
列配列し、同時に７，３ｍｍＸ７．３閣角、高さ６ｒｒ
ｒｒｒＬの直方体の凸状ブロック３を配列しり厚さ３
ｍｍ 、幅３６ｍのポリエチレンアジペートとトリレン
ジイソシアネートからなるプレポリマーに３，３′−ジ
クロロ、４，４’−ジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンを反応させて得られたホリウレタン製補強板を嵌合さ
せて支持クッションゴム上に載置した本考案補強板を使
用した場合米米について夫々下記の如き篩分は条件にて
篩分は試験を行ない、スクリーンの寿命とスクリーン上
の篩分は製品の粒度分布の比較を行なった。

その結果は第１表に示す通りであった。

処理物 山砕石 処理量 ５０Ｔ／Ｈ 振動数 １ｌ１００ｃｐ 振幅 １１ｍｍ 上記表より明らかな如（、支持クッションゴムと接する
部分を補強した本考案ラバーの場合は、補強板を使用し
ない比較方式に比し約３．５倍の寿命となり、又、スク
リーン上の篩分は製品も細粒鉱石の混入が減少している
ことが判る。

以上の如く、本考案によるラバースクリーン補強板はゴ
ム、ポリ゛ウレタン等の弾性体よりなる長方形プレート
上に各種断面形状の嵌合用凸状ブロック群と、スクリー
ン板厚さ以上の高さを有する同形状の突出ブロック群を
斜め方向に一体的に整列せしめた構成であり、これをス
クリーン板の貫通孔に嵌合突出せしめて使用することに
より下記の如き数多くの顕著な効果を有している。

（１） スクリーン板と支持クッションゴムとの間に
補強板が介在しているため、従来に比しスクリーンの寿
命を著しく増大せしめることができる。

（２）スクリーン板上に突出ブロック群が突出して斜め
方向に配列されているため、選別物中の細粒鉱石の直線
的流出による混入を防止し、突出ブロック群への衝突に
より斜め方向に方向転換して流動落下し、篩分は製品の
品質向上を図ることができる。

（３）凸状ブロックならびに突出ブロックによる嵌合方
式であるため離脱するおそれがなく、又、取付け、取外
しも簡単で摩耗時における補強板の取替えも容易にでき
る。

【図面の簡単な説明】

、第゛１図一本考案（、係るう＞、＜ ７ ）ｔ、クリ
ーン補強板の部分斜視図、第２図はそめスクリーン板と
の嵌合態様を宗す部分側視図；第３図は第４図の平面図
、第４図は本考案ラバーろクリーン補強板とラバースク
リーン板との別の嵌合態様を示す部分斜視図である。 １．１′・・・・・・補強板プレート、２，２′・・・
・・・突出ブロック、３，３′・・・・・・凸状ブロッ
ク、４，４′・・・・・・スクリーン板、５，５−・・
・・・・スクリーン板貫通子し

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴム、ポリウレタン等の弾性体よりなる長方形プレート
   上に、スクリーン板貫通孔と嵌合可能な正・方形、長方
   形、多角形２円形等の各種断面形状を形成して複数列一
   体向に整列せしめた凸状ブロック群を設けると共に、前
   記凸状ブロック群と同形状でスクリーン板厚さ以上の高
   さを有し、斜め方向に整列せしめた突出ブロック群を前
   記凸状ブロック群の整列面上に不連続に設けたことを特
   徴とするラバースクリーン補強板。