JPS5845260B2 - 差動保護継電装置の異常検出装置 - Google Patents

差動保護継電装置の異常検出装置

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JPS5845260B2
JPS5845260B2 JP51058562A JP5856276A JPS5845260B2 JP S5845260 B2 JPS5845260 B2 JP S5845260B2 JP 51058562 A JP51058562 A JP 51058562A JP 5856276 A JP5856276 A JP 5856276A JP S5845260 B2 JPS5845260 B2 JP S5845260B2
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「すなお」 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、被保護系統が、特に送電線保護等において
各端子電流を互に他の全端子に伝送して差動保護しよう
とする多端子差動保護継電装置の異常検出装置の改良に
関するものである。
近年、需要電力増大の必要から超高圧送電線を3端子系
とすることが多いが、3端子系であるが故に、従来の汎
用保護継電方式である方向比較搬送保護継電方式、ある
いは位相比較搬送保護継電方式では、その保護能力に限
界がある。
このため、いかなる系統条件にあっても確実な保護能力
を発揮する電流差動搬送保護方式の適用が注目されてい
る。
周知の如く電流差動方式を各端子間が互に離れている送
電線保護等に適用する場合、各端子電流を互に他の全端
子に伝送することが必要で、電力線搬送、マイクロ回線
等の手段によっている。
従って、−口に電流差動といっても電流を電圧に変換す
る回路、電圧を変調して伝送に適したものにする変調回
路、伝送路、伝送された波形を受信して元の波形を再現
させる復調回路、そして復調された波形から差動保護を
する差動保護回路等、非常に複雑かつ多数の回路が途中
に挿入されているので、このうちのどの部分に不具合が
発生しても忠実な波形の再現ができず、又、伝送路は一
般に空中にさらされているので、雑音等の侵入による外
乱の影響をもろに受けるので、差動保護を実施する上で
誤判定する可能性がでてくる。
この発明id、上記誤判定を防止して信頼度の高い多端
子差動保護継電装置を実現させるために、当該端子から
送られて復調された各相の電流ベクトル和と、当該端子
からの零相電流を前記各相と同様に送り、復調して零相
の電流ベクトルを作り、前記各相の電流ベクトル和と比
較することによって伝送路を含めた異常現象を検出する
方法の改良に関するものである。
説明の都合上、従来の異常検出方式、本発明による異常
検出方式の実施例のいずれも234i子系送電線で、伝
送方式は、周波変調C以下FM変調と呼ぶ)で伝送路に
雑音が侵入した場合について説明する。
第1図は、A端、B端の2端子系送電線保護に適用され
たFM方調方式による差動保護の回路構成な説明するた
めのもので、1,11は遮断器C以下CBと称す)、2
,12ばCT、3.13はCT2次電流を処理し易くす
るため電圧に変換するI−V変換器、4,14は電圧の
瞬時値を伝送のため周波数の大小に変換するV−F変換
器、5.15は送信部で、互に他の端子にFM変調され
た信号を伝送するもの、6,16は受信部で互に他の端
子からの信号を受信するためのもの、71γは受信周波
数の大小を電圧の瞬時値に変換するF−V変換器である
8と18は前記I −V変換器3,13の電モ値と、前
記F−V変換器7゜17の電モ値とを入力として差動保
護を行なう差動保護回路であり、この差動保護回路の判
定によって、系統事故がA端、B端の間に発生したとき
出力を出し、それぞれCB1と11に指令を出し送電を
停止するように構成される。
第2図、第3図は第1図装置の動作説明図であり、第2
図は系統の外部事故X、i3図は内部事故Yに対して差
動保護する原理を説明したものである。
第1図にkいて、外部事故がX点で発生したとすれば、
CTI 、11を流れる事故電流は互に逆極性となり貫
通する電流となる。
第2図aはこの電流を示したもので、A端、B端で逆位
相になっている。
bばI−V変換器3゜13の出力であり、この出力によ
りCに示すようにFMに変調された出力がV−F変換器
4,14から得られる。
すなわち、波形の大きい時は周波散大とし、波形の小さ
い時は周波教生と制御される。
このFM変調された波をdに示すように互に受信してe
に示すように、F−V変換器7,17で復調して電圧に
もどす。
f、gは差動保護回路8゜18の内部状態を示したもの
で、fはbとeを加算したもので動作力を形成し、gI
/′ibとeを減算したもので抑制力を形成する。
従って第2図ではA端、B端とも動作力が零で。
抑制力のみが存在するので、差動保護回路から出力が出
ない。
このため、CBの開放は行なわれないことになる。
第3図は第1図において、内部事故がY点で発生したと
きの説明図で、B端の事故電流は明らかにX点事故と逆
方向になる。
従って、第3図では第2図と比べて、B端のa m b
s Cを入潮のd。
eが逆位相になることによって、差動保護回路の動作力
はbとeの加算で出力が出てfとなり、抑制力はbとe
の減算でgに示すように出力が無くなる。
従って、第3図ではA端、B端とも動作力のみ存在して
、抑制力が零となるから、差動保護回路から出力が出て
、両端のCBI 、11が開放されることになる。
第1図は、単線図にて原理構成を説明したが、系統な差
動保護する場合、各相毎に両端電流の比較を行なうため
、第4図の構成となる。
この第4図は、差動保護継電器の従来の構成を示したも
ので、A端からB端に電流を伝送する場合について示し
たものであり、B端からA端に伝送する場合も同様であ
る。
先づA端で、2a〜2cはCTで2次電流を3a〜3c
で示すI −V変換器に流して電圧を得て、4a〜4c
のV−F変換器でFM変調する。
これら各相の出力を送信機5a〜5cでB端に伝送する
B端ではこの伝送を16a〜16cの受信機で受けて、
17a〜17cのF−V変換器で復調して、差動保護回
路18a〜18cの一方の入力とし、B端の電流から得
られた電圧Va、Vb、Vcを他の入力として差動保護
を行なう。
この差動保護回路の出力信号は、系統事故が内部であれ
ばインヒピット回路20を経て、B端CB(図示せず)
に送られ、CBが開放される。
今、伝送路に雑音が侵入したとすれば、B端では信号が
誤って伝えられたことになり、F−V変換器17a〜1
7cの全部又は一部が誤出力となシ、差動保護回路18
a〜18cの全部又は一部が誤しゃ断信号を出してし1
い、系統健全時と外部事故時に問題となる。
従って、対策として、雑音が侵入したことを検出してし
ゃ断をロックすることが一般に行なわれている。
すなわち、第4図において、A端のI −、V変換器の
各相の出力の総計を求めるため、総和回路21を設置し
、その出力電圧をV−F変換器40に入れてFM変調す
る。
これを送信機50にて信号なり端に伝送する。
B端では受信機160でこれを受信して、F −■変換
器170で電圧に復調する。
これら、零相電流伝送用の各I−V変換器、■−F変換
器、送信機、受信機、F−V変換器は各相のものと同一
である。
F−V変換器170で復調された電圧は符号反転器22
に送られ、極性が逆にされる。
一方、各相電流を復調した各相の電圧は、各相の差動保
護回路18a〜18Cへ与えられると同時に、総和回路
23の入力として与えられる。
これと、前記符号反転器22の出力との繰和を得て検出
器24に送られ、総和が設定値を超えれば、インヒビッ
ト回路20に信号が送られ、差動保護回路18a〜18
cから、B端CB(’図示せず)へのしゃ断信号をロッ
クする。
B端からA端にも図示はしないが、全く同様の回路構成
が設けられる。
今、A端で各相電流をI a # I b s I c
、零相電流を3■oとすれば、系統が正常な場合でも、
系統事故がある場合でも、必ず3工。
= I a + I b + Icの関係が成立するの
で、これをB端に伝送して復調して得られた電圧をIa
−+V’a 、 Ib−+V’b 。
Ic→V’c p 3 Ig→3V4とすれば、必ず3
’V:’。
= V’a + V’b + V’ cの関係が成立す
る。
3V’oを符号反転器22に与えて得られる出力は、−
3V’oであるから総和回路230入力はΣ=Va’+
Vb’+Vc’ 3V’gとなり雑音の進入がなけれ
ばΣ=Oとなる。
もし雑音が、4個の伝送路のどれにでも侵入すれば、Σ
\Oとなり、総和回路23から出力が出て、検出器24
で検出することができる。
第5図は、従来の動作状態を説明するタイムチャートで
あシ、1イ゛は系統が正常で、雑音の侵入がない場合、
口とハは系統に1線地絡事故が発生して(ロ)は雑音の
侵入がない場合、八1ばa相にのみ雑音が侵入した場合
を示したものである。
イの・eに示す波形は、復調波形、Va’、Vb’Vc
’ 、 3V□ ’であり系統が正常であるから孔′
=Oである。
j、゛は総和回路の出力Σを示したもので零となり従っ
てl(+に示す検出器の出力も零となる。
口゛は1線地絡で、a相の波形va′が零相の波形3v
o′と同じになり、Σ=■a′−3■o′=0であるか
ら1.j、にとも零である。
(ハ)は1線地絡a相に雑音が侵入してVa’の点線部
分が復調されなかった場合を示したもので、この場合Σ
=Va′−3■o′\Oとなり、jに示すようにその誤
差分だけ出力が現われ、検出レベルLDを超えたとき、
kで示す出力が得られる。
この出力を前記インヒビット回路に導入して、前記差動
回路からのしゃ断信号を阻止することによって、外部事
故時の誤しゃ断をロックするようにしていた。
しかしこのような従来の異常検出方式では、第6図、第
1図に示す不具合があった。
すなわち、第6図では、a相と零相に同じ量の雑音が侵
入して、aに示すような復調波形が得られV’ a =
V’pとなった場合であり、この場合にはjに示すよ
うにV’a −V’o = 0となって出力が現われず
、従ってkに示すように検出器24の出力がOとなり、
検出できなくなる。
同じように第7図は各相と零に同じ量の雑音が侵入して
、eに示すような復調波形が得られVa’ = Vb’
= Vc’ =vo′となった場合であシ、この場合
にはjに示すようにVa ’+■’+Vc’−珈’=2
Vo’となり、出力が全部現われないで互に相殺されて
小さくなる。
この場合には検出できるが、雑音が小さくなった状態で
検出されることになる。
このように、3V4)’成分を伝送して復調後に、符号
を反転させる従来の方式では、雑音を検出できQ冨於り
、検出感度を低下させる原因となっている。
この発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、
3■o成分に相当する電気量の符号な先づ反転させて逆
極性にした後、伝送路を通して相手端に送り、これを復
調して各相との和を求めることによって、零相を含んだ
各相に同じ大きさの雑音が侵入したときでも、必ず検出
可能な異常検出装置を提案するものである。
すなわち、第8図は第4図の零相回路部分を本方式にし
た場合の一実施例であって、符号反転器22を総和回路
21とV−F変換器40の間に挿入したもので、この場
合零相の伝送路に雑音が侵入したもので、この場合零相
の伝送路に雑音が侵入しても、総和回路230入力は符
号が反転されないために各相との和をとっても零となら
ない。
すなわち、第9図はa相と零相に同じ量の雑音が侵入し
てeに示す復調波が現われ、Va ””Vo’であるが
、総和回路23の出力はVa’+Vo’となって2倍の
大きさになるため、検出器24の検出が容易になる。
また第10図は各相と零相に同じ量の雑音が侵入してe
に示すような復調波が得られVa’−Vb’=Vc ’
=Vo ’となった場合であり、jに示すようにVa’
+vb’+Vc’+Vo’=4Vo’となう、出力が4
倍とな9検出が容易になる。
尚、このように符号反転器22を総和回路21とV−F
変換器40の間に入れても、あるいは従来の通りであっ
ても符号を一度だけ反転させるだけであり、零相全体か
ら見れば変化が無いから、第5図イと口で示す系統健全
時や1線地絡時に雑音・の侵入のない限り、従来と全く
同様に雑音検出されないので、差動保護継電装置として
の正常な動作を行なうことができる。
な訟前記実施例に卦いては、2端子系について述べたが
、3端子以上の多端子であってもよい。
また、FM変調に限らず、他の変調方式であっても全く
同様に実施できる。
また、特に変調を行なわないが、電流波形を直接に信号
線にて送るパイロットワイヤ継電装置に卦いても全く同
様に実施できる。
前記のようにこの発明による差動保護継電装置の異常検
出装置は、各相電流の和と零相電流とが、系統状態にか
かわらず、常に等しいという原理を利用しているので、
異常が特定の相にだけ発生した場合にでも確実に検出で
きる効果がある。
また、各相電流の伝送と全く同じ回路方式による零相電
流の伝送を行なうため1回路定数等の変化によるばらつ
き各相で同一であるため相殺され。
検出感度の変動が少ない。
また、雑音以外に、検出器の出力を鑑視するものとすれ
ば、各相のI−V変換器以降、伝送路を含めて、F−V
変換器lでの回路の異常検出に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は2端子系送電線の差動保護の回路構成図で、第
2図、第3図はその動作説明図、第4図は従来の差動保
護継電器の雑音検出方式を示す回路構成図、第5図は従
来の雑音検出方法を説明する図、第6図、第7図は従来
の雑音検出方法の不具合を説明する図、第8図は本発明
による差動保護継電器の雑音検出方式を示す回路構成図
、第9図、第10図は本発明の雑音検出方法を説明すら
図であり、図において1.11.la〜1cは遮断器、
2.12.2a〜2cはCT、3,13゜3a〜3e
、30ばI−V変換器、4,14゜4a〜4c、40は
V−F変換器、5,15゜5a〜5c 、60は送信機
、6,16,16a〜16c、160は受信機、?、1
7.17a〜117c、170はF−V変換器、8 、
18 、18a〜18cは差動保護回路、9は被保護送
電線、24は検出器、20はインヒビット回路、22は
符号反転回路、21.23は総和回路である。 尚、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被保護系統の各端子各相の電流を互に他の全端子に
    伝送して、各相毎に差動保護する差動保護継電装置にお
    いて、各端子の各相電流と、逆極性にした零相電流とを
    伝送する信号伝送路を設け、この信号伝送路で伝送され
    た各相電流と逆極性にした零相電流との総和によって異
    常を判定するようにしたことを特徴とする差動保護継電
    装置の異常検出装置。
JP51058562A 1976-05-20 1976-05-20 差動保護継電装置の異常検出装置 Expired JPS5845260B2 (ja)

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JPS52140842A JPS52140842A (en) 1977-11-24
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321670U (ja) * 1986-07-25 1988-02-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321670U (ja) * 1986-07-25 1988-02-13

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JPS52140842A (en) 1977-11-24

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