JPS5844149B2 - 耐摩耗性および耐酸化性を有する表面被覆超硬合金製品 - Google Patents
耐摩耗性および耐酸化性を有する表面被覆超硬合金製品Info
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- JPS5844149B2 JPS5844149B2 JP8203877A JP8203877A JPS5844149B2 JP S5844149 B2 JPS5844149 B2 JP S5844149B2 JP 8203877 A JP8203877 A JP 8203877A JP 8203877 A JP8203877 A JP 8203877A JP S5844149 B2 JPS5844149 B2 JP S5844149B2
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- cemented carbide
- coated
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、切削工具および耐摩耗工具として使用する
のに適した、耐摩耗性および耐酸化性にすぐれた被覆層
を有する表面被覆超硬合金製品に関するものである。
のに適した、耐摩耗性および耐酸化性にすぐれた被覆層
を有する表面被覆超硬合金製品に関するものである。
従来、超硬合金製品に、よりすぐれた耐摩耗性を付与す
る目的で、その表面に炭化チタン(以下TiCで示す)
、窒化チタン(以下TiNで示す)、および酸化アルミ
ニウム(以下Al2O3で示す)などの硬質材料のうち
の1種からなる単層または2種からなる2重層を被覆し
た表面被覆超硬合金製品は公知であり、すでに実用化さ
れている。
る目的で、その表面に炭化チタン(以下TiCで示す)
、窒化チタン(以下TiNで示す)、および酸化アルミ
ニウム(以下Al2O3で示す)などの硬質材料のうち
の1種からなる単層または2種からなる2重層を被覆し
た表面被覆超硬合金製品は公知であり、すでに実用化さ
れている。
これら従来表面被覆超硬合金製品は、主として切削工具
のスローアウェイチップとして使用されており、一般的
には被覆層を形成していない超硬合金切削工具より、そ
の耐摩耗性は2〜20倍に向上したものになっている。
のスローアウェイチップとして使用されており、一般的
には被覆層を形成していない超硬合金切削工具より、そ
の耐摩耗性は2〜20倍に向上したものになっている。
しかしながら、超硬合金表面に上述のような硬質材料の
被覆層を被覆したものからなる表面被覆超硬合金製品、
例えばスローアウェイチップにおいては、前記被覆によ
って靭性の低下および抗折力の20〜40%低下が起る
ので、結合金属含有量が比較的少なく、同程度の抗折力
をもった、前記被覆層の形成がない高耐摩耗性のスロー
アウェイチップと比較した場合、その工具寿命は約1.
5〜3倍を示すにすぎず、これは、TiCまたはTiN
被覆のものはチップ刃先の耐すくい面摩耗性が低く、ま
たAl2O3被覆のものは耐逃げ面摩耗性が低いことに
原因し、さらに前記硬質材料を2重層被覆したものは、
それぞれの被覆層のもつ欠点を相互におぎない合うが、
同時にその被覆層のもつ特性を相殺してしまうことに原
因するのであり、このようなことからもより一層高い耐
摩耗性をもった表面被覆超硬合金製品の開発が強く望ま
れているのが現状である。
被覆層を被覆したものからなる表面被覆超硬合金製品、
例えばスローアウェイチップにおいては、前記被覆によ
って靭性の低下および抗折力の20〜40%低下が起る
ので、結合金属含有量が比較的少なく、同程度の抗折力
をもった、前記被覆層の形成がない高耐摩耗性のスロー
アウェイチップと比較した場合、その工具寿命は約1.
5〜3倍を示すにすぎず、これは、TiCまたはTiN
被覆のものはチップ刃先の耐すくい面摩耗性が低く、ま
たAl2O3被覆のものは耐逃げ面摩耗性が低いことに
原因し、さらに前記硬質材料を2重層被覆したものは、
それぞれの被覆層のもつ欠点を相互におぎない合うが、
同時にその被覆層のもつ特性を相殺してしまうことに原
因するのであり、このようなことからもより一層高い耐
摩耗性をもった表面被覆超硬合金製品の開発が強く望ま
れているのが現状である。
本発明者等は、上述のような観点か−ら、より高い耐摩
耗性に加えて、耐酸化性にもすぐれた表面被覆超硬合金
製品を得べく研究を行った結果、元素周期表4a、5a
、および6a族の金属の炭化物および窒化物のうちの1
種または2種以上に、結合金属とからなる従来公知の超
硬合金製品の表面に、まず、内層として、TiおよびH
fの炭化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸化物、窒化物
、および窒酸化物のうちの1種からなる単層または2種
以上からなる複層、あるいはこれらの2種からなる固溶
体層を、1〜20μmの平均層厚で被覆し、ついで、1
μm以下の平均粒径または内部平均層厚をもったTiお
よびHfの炭窒酸化物のうちの1種または2種(以下、
これらを総称してM −CNOで示す):10〜90容
量%と、同じく1μm以下の平均粒径または内部平均層
厚をもったα−A1203 :10〜90容量%とから
なる微細な混合体層を、外層として0.5〜10μmの
平均層厚で被覆すると、従来表面被覆超硬合金製品より
も一段とすぐれた耐摩耗性および耐酸化性をもった表面
被覆超硬合金製品が得られるという知見を得たのである
。
耗性に加えて、耐酸化性にもすぐれた表面被覆超硬合金
製品を得べく研究を行った結果、元素周期表4a、5a
、および6a族の金属の炭化物および窒化物のうちの1
種または2種以上に、結合金属とからなる従来公知の超
硬合金製品の表面に、まず、内層として、TiおよびH
fの炭化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸化物、窒化物
、および窒酸化物のうちの1種からなる単層または2種
以上からなる複層、あるいはこれらの2種からなる固溶
体層を、1〜20μmの平均層厚で被覆し、ついで、1
μm以下の平均粒径または内部平均層厚をもったTiお
よびHfの炭窒酸化物のうちの1種または2種(以下、
これらを総称してM −CNOで示す):10〜90容
量%と、同じく1μm以下の平均粒径または内部平均層
厚をもったα−A1203 :10〜90容量%とから
なる微細な混合体層を、外層として0.5〜10μmの
平均層厚で被覆すると、従来表面被覆超硬合金製品より
も一段とすぐれた耐摩耗性および耐酸化性をもった表面
被覆超硬合金製品が得られるという知見を得たのである
。
この発明の表面被覆超硬合金製品において、前記内層は
、耐摩耗性向上作用に加えて、上記超硬合金製品と上記
外層との接着を強化する作用をもつが、その平均層厚が
1μm未満では所望の耐摩耗性向上効果および接着強化
効果が得られないので1μm以上の平均層厚をもつよう
にしなげればならないが、20μmを越えた平均層厚に
すると前記外層と超硬合金製品との接着力が低下するよ
うになることから20μ扉を越えた平均層厚にしてはな
らない。
、耐摩耗性向上作用に加えて、上記超硬合金製品と上記
外層との接着を強化する作用をもつが、その平均層厚が
1μm未満では所望の耐摩耗性向上効果および接着強化
効果が得られないので1μm以上の平均層厚をもつよう
にしなげればならないが、20μmを越えた平均層厚に
すると前記外層と超硬合金製品との接着力が低下するよ
うになることから20μ扉を越えた平均層厚にしてはな
らない。
また、この発明の上記外層におけるM −CNOは、N
aC1型立方晶化合物からなり、共存するαAl2O3
との均一な結晶核発生による強固な相互蒸着を特徴とす
る特性をもつものである。
aC1型立方晶化合物からなり、共存するαAl2O3
との均一な結晶核発生による強固な相互蒸着を特徴とす
る特性をもつものである。
しかも上記外層を構成するα−A1203およびM−C
NOの平均粒径または内部平均層厚をそれぞれきわめて
微細な1μm以下としたので、前記外層は著しく緻密な
ものとなり、この結果前記外層はすぐれた耐摩耗性およ
び耐酸化性をもつようになるのである。
NOの平均粒径または内部平均層厚をそれぞれきわめて
微細な1μm以下としたので、前記外層は著しく緻密な
ものとなり、この結果前記外層はすぐれた耐摩耗性およ
び耐酸化性をもつようになるのである。
さらに、上記α−A1203とM−CNOとの混合体層
から構成される外層において、それぞれの容量割合を1
0〜90%と定めることによって微細な相互分散構造あ
るいは内部積層構造が確保され、しかも前記外層の平均
層厚を0.5μm以上とすることによってすぐれた耐摩
耗性および耐酸化性の付与が確実なものとなるのである
。
から構成される外層において、それぞれの容量割合を1
0〜90%と定めることによって微細な相互分散構造あ
るいは内部積層構造が確保され、しかも前記外層の平均
層厚を0.5μm以上とすることによってすぐれた耐摩
耗性および耐酸化性の付与が確実なものとなるのである
。
なお、前記外層の平均層厚を10μmを越えて厚くする
と、前記外層自体に脆さが現われるようになるので、1
0μmを越えた平均層厚にしてはならない。
と、前記外層自体に脆さが現われるようになるので、1
0μmを越えた平均層厚にしてはならない。
また、この発明の表面被覆超硬合金製品における被覆層
の形成は、公知の化学蒸着法や物理蒸着法によって行な
うことができるが、以下に代表的成分の被覆層を化学蒸
着法によって形成する場合の態様を述べる。
の形成は、公知の化学蒸着法や物理蒸着法によって行な
うことができるが、以下に代表的成分の被覆層を化学蒸
着法によって形成する場合の態様を述べる。
(a) 上記被覆層の内層を、例えばTiCまたはH
fCで形成する場合には、900〜1200℃に加熱さ
れた超硬合金製品表面に4塩化チタン(TiC14)ま
たは4塩化ノ・フニウム()ifc14)−炭化水素(
CH4)−水素(N2)の混合ガスを導くことによって
化学蒸着される。
fCで形成する場合には、900〜1200℃に加熱さ
れた超硬合金製品表面に4塩化チタン(TiC14)ま
たは4塩化ノ・フニウム()ifc14)−炭化水素(
CH4)−水素(N2)の混合ガスを導くことによって
化学蒸着される。
(b) 同じく、例えばTiNまたはHfNで上記内
層を形成する場合には、900〜1150℃に加熱され
た超硬合金製品表面に、TiCl4またはHfCl4−
N2−N2の混合ガスを導くことによって化学蒸着され
る。
層を形成する場合には、900〜1150℃に加熱され
た超硬合金製品表面に、TiCl4またはHfCl4−
N2−N2の混合ガスを導くことによって化学蒸着され
る。
(c) 例えば、TiC0またはHfC0で内層を形
成する場合には、同様に加熱された超硬合金製品表面に
、T i C14またはHfCl4−C0−N2の混合
ガスを導くことによって化学蒸着される。
成する場合には、同様に加熱された超硬合金製品表面に
、T i C14またはHfCl4−C0−N2の混合
ガスを導くことによって化学蒸着される。
(d) 上記被覆層の外層を構成するα−A1203
を化学蒸着するに際しては、同じく高温に加熱された上
記内層被覆の超硬合金製品表面に、A1C13−N2−
CO2の混合ガスを導くことにより行なわれる。
を化学蒸着するに際しては、同じく高温に加熱された上
記内層被覆の超硬合金製品表面に、A1C13−N2−
CO2の混合ガスを導くことにより行なわれる。
(e) 同じく外層を構成する、例えばTiCN0は
、同様に高温加熱された内層被覆の超硬合金製品表面に
、TiCl4−CH4−N2−N2−CO2(またはC
O)の混合ガスを導くことによって化学蒸着されるっ (f)シたがって、超硬合金製品の表面に、αAl2O
3とM−CNOとの混合体層からなる外層を形成するに
は、α−A1203蒸着用、およびM−CNO蒸着用の
反応ガス調整器が配管によって連結され、かつ900〜
1200℃の温度に加熱できる反応炉内に上記内層被覆
の超硬合金製品を装入し、例えばα−A1203を化学
蒸着した後で、残留炉内ガスを水素ガスでパージするか
、真空引きするかして除いてから、M−CNOを化学蒸
着するようにし、これらの化学蒸着および残留炉内ガス
除去の操作を繰り返すことによって、微aXα−A12
03とM −CNOとが相互分散あるいは内部積層した
構造9混合体からなる緻密な被覆層を形成することがで
きる。
、同様に高温加熱された内層被覆の超硬合金製品表面に
、TiCl4−CH4−N2−N2−CO2(またはC
O)の混合ガスを導くことによって化学蒸着されるっ (f)シたがって、超硬合金製品の表面に、αAl2O
3とM−CNOとの混合体層からなる外層を形成するに
は、α−A1203蒸着用、およびM−CNO蒸着用の
反応ガス調整器が配管によって連結され、かつ900〜
1200℃の温度に加熱できる反応炉内に上記内層被覆
の超硬合金製品を装入し、例えばα−A1203を化学
蒸着した後で、残留炉内ガスを水素ガスでパージするか
、真空引きするかして除いてから、M−CNOを化学蒸
着するようにし、これらの化学蒸着および残留炉内ガス
除去の操作を繰り返すことによって、微aXα−A12
03とM −CNOとが相互分散あるいは内部積層した
構造9混合体からなる緻密な被覆層を形成することがで
きる。
なお、上記M−CNOにおけるC、N、0の割合は、反
応ガス中のCHいN2、CO2、およびCOの量を適宜
調整することによって所望の割合に変えることができ、
しかもM−CNOを組成式: M(CXNyO2)iで現わした場合、原子比で、の条
件を満足することが望ましく、これは、C1N、および
Oが上記範囲から外れた割合のM−CNOになると、上
記した特性、すなわちすぐれた耐摩耗性および耐酸化性
が確保できなくなるという理由によるものである。
応ガス中のCHいN2、CO2、およびCOの量を適宜
調整することによって所望の割合に変えることができ、
しかもM−CNOを組成式: M(CXNyO2)iで現わした場合、原子比で、の条
件を満足することが望ましく、これは、C1N、および
Oが上記範囲から外れた割合のM−CNOになると、上
記した特性、すなわちすぐれた耐摩耗性および耐酸化性
が確保できなくなるという理由によるものである。
さらにCH4、H2、N2、およびC02(またはCO
)と共にAlCl3と例えばTiCl4とを一諸に上記
反応炉に送り込むことによっても上記構造の外層を形成
することができる。
)と共にAlCl3と例えばTiCl4とを一諸に上記
反応炉に送り込むことによっても上記構造の外層を形成
することができる。
つぎに、この発明の表面被覆超硬合金製品を実施例によ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
実施例
WCニア5%、’l’ic:10%、TaC:6%、C
O:9%(以上重量%)からなる組成をもったwCC超
超硬合金製切削チップ材質:ISO規格P25、チップ
形状: 5NGN−432)の表面に、公知の化学蒸着
法を適用して、第1表に示される組成および層厚をもっ
た被覆層をそれぞれ形成し、この発明の表面被覆輪心基
超硬合金製切削チップ(以下本発明被覆チップという)
1〜22および比較表面被覆話C基超硬合金製切削チッ
プ(以下比較被覆チップという)1〜4を製造した。
O:9%(以上重量%)からなる組成をもったwCC超
超硬合金製切削チップ材質:ISO規格P25、チップ
形状: 5NGN−432)の表面に、公知の化学蒸着
法を適用して、第1表に示される組成および層厚をもっ
た被覆層をそれぞれ形成し、この発明の表面被覆輪心基
超硬合金製切削チップ(以下本発明被覆チップという)
1〜22および比較表面被覆話C基超硬合金製切削チッ
プ(以下比較被覆チップという)1〜4を製造した。
なお、上記本発明被覆チップおよび比較被覆チップに関
して、その被覆層の形成は以下に示す態様により行なっ
た。
して、その被覆層の形成は以下に示す態様により行なっ
た。
(a)TicおよびHfC被覆層の形成は、H2ガスを
TiCl4またはHfCl4発生装置に通し、前記発生
装置内に予め装入してちる液状 ’f i C14またはHfCl4を加熱して蒸発させ
、この結果発生したTiCl4またはHfCl4ガスお
よび前記H2ガスと、炭素源からのCH2ガスとを耐熱
鋼製反応炉に導入し、前記反応炉内に予め装入しである
上記超硬合金チップを温度1050℃に2時間加熱保持
することによって行なった。
TiCl4またはHfCl4発生装置に通し、前記発生
装置内に予め装入してちる液状 ’f i C14またはHfCl4を加熱して蒸発させ
、この結果発生したTiCl4またはHfCl4ガスお
よび前記H2ガスと、炭素源からのCH2ガスとを耐熱
鋼製反応炉に導入し、前記反応炉内に予め装入しである
上記超硬合金チップを温度1050℃に2時間加熱保持
することによって行なった。
(b)TiNおよびHfN被覆層の形成は、反応ガスと
してTiCl4または、HfCl4、N2、およびH2
の混合ガスを使用する以外は上記TiCまたはHfC被
覆層形成の場合と同様な条件で行なった。
してTiCl4または、HfCl4、N2、およびH2
の混合ガスを使用する以外は上記TiCまたはHfC被
覆層形成の場合と同様な条件で行なった。
(c)TiCo、2No、8被覆層の形成は、反応ガス
としてTiC14−H2−CH4−N2の混合ガスを使
用し、被覆層におけるC:Nの割合が原子比で0.2
: 0.8になるようにCH,ガスとNガスの反応炉内
導入割合を調節する以外は、上記TiC被覆層形成の場
合と同様な条件で行なった。
としてTiC14−H2−CH4−N2の混合ガスを使
用し、被覆層におけるC:Nの割合が原子比で0.2
: 0.8になるようにCH,ガスとNガスの反応炉内
導入割合を調節する以外は、上記TiC被覆層形成の場
合と同様な条件で行なった。
(d) TiC□、50o−5およびHfCo、50
o、5被覆層の形成は、反応ガスとしてH2−TiC1
4またはHfCl4−C02−COの混合ガスを使用し
、被覆層におけるC:Oの割合が原子比で0.5:0.
5になるようにCO2ガスとCOO20反応炉内導入割
合を調整する以外は、上記TiC被覆層形成の場合と同
様な条件で行なった。
o、5被覆層の形成は、反応ガスとしてH2−TiC1
4またはHfCl4−C02−COの混合ガスを使用し
、被覆層におけるC:Oの割合が原子比で0.5:0.
5になるようにCO2ガスとCOO20反応炉内導入割
合を調整する以外は、上記TiC被覆層形成の場合と同
様な条件で行なった。
(e)TiCo、2No、60o、2およびHf co
、2 No、600−2被覆層の形成は、反応ガスとし
てH2−TiC14またはHfCl4−N2−C02−
COの混合ガスを使用し、被覆層におけるC:0:Nの
割合が原子比で0.2 : 0.6 : 0.2になる
ようにCO2、COlおよびN2の反応炉内導入割合を
調整する以外は、上記TiCまたはHfC被覆層形成の
場合と同様な条件で行なった。
、2 No、600−2被覆層の形成は、反応ガスとし
てH2−TiC14またはHfCl4−N2−C02−
COの混合ガスを使用し、被覆層におけるC:0:Nの
割合が原子比で0.2 : 0.6 : 0.2になる
ようにCO2、COlおよびN2の反応炉内導入割合を
調整する以外は、上記TiCまたはHfC被覆層形成の
場合と同様な条件で行なった。
(f) α−A1203被覆層の形成は、C12ガス
を500〜600℃に加熱されたAlCl3発生装置に
通し、ここで前記C12ガスとAl とを反応させてA
lCl3ガスを発生させ、このAlCl3ガスと未反応
の前記C12ガス、および別系路よりのルガスとCO2
ガスを反応炉に導入することによって行なった。
を500〜600℃に加熱されたAlCl3発生装置に
通し、ここで前記C12ガスとAl とを反応させてA
lCl3ガスを発生させ、このAlCl3ガスと未反応
の前記C12ガス、および別系路よりのルガスとCO2
ガスを反応炉に導入することによって行なった。
なお、比較被覆チップ1におけるα−A1203:2μ
凱の外層の形成は、前記反応炉丙で温度1050℃に1
時間保持することによって行なった。
凱の外層の形成は、前記反応炉丙で温度1050℃に1
時間保持することによって行なった。
(g) 上記本発明被覆チップ1〜13における外層
のT i (C□ 、2 Ng 、60゜、2)および
本発明被覆チップ14〜18における外層の Hf (Co−2No 、a 00−2 )の形成は、
温度1030℃に加熱された反応炉内に、H2:3.g
/mm、N2: 100mJ/M、CH,: 10 m
ol/順、CO: I Q m017m1yt、 T
i C14またはHfCl4:30mol/馴からなる
組成および割合の混合ガスを導入することによって行な
った。
のT i (C□ 、2 Ng 、60゜、2)および
本発明被覆チップ14〜18における外層の Hf (Co−2No 、a 00−2 )の形成は、
温度1030℃に加熱された反応炉内に、H2:3.g
/mm、N2: 100mJ/M、CH,: 10 m
ol/順、CO: I Q m017m1yt、 T
i C14またはHfCl4:30mol/馴からなる
組成および割合の混合ガスを導入することによって行な
った。
(h) 同じく上記本発明被覆チップ19〜22にお
けるTi (C0−4N0.300−3 )の形成は、
温度1030°Cの反応炉に、H2:21/闘、N2:
20 ml/M、CH4: 10ml/win、CO2
:10m1/min、TiCl4:407711/−の
組成および割合をもった混合ガスを導入することによっ
て行なった。
けるTi (C0−4N0.300−3 )の形成は、
温度1030°Cの反応炉に、H2:21/闘、N2:
20 ml/M、CH4: 10ml/win、CO2
:10m1/min、TiCl4:407711/−の
組成および割合をもった混合ガスを導入することによっ
て行なった。
したがって、上記本発明被覆チップ1〜22における外
層の形成は、上記α−A1203の被覆と、上記Ti
(C0−2NO−600,2)、Hf (Co・2NO
・600・2)・またはTi (C0−4No−300
,3)の被覆とを5分間ずつ交互に10サイクル繰り返
すことによって行なったが、この結果上記本発明被覆チ
ップ1〜13の外層は、光学顕微鏡(1000倍)の観
察で一様な組織の赤紫色を示し、X線回折でもα−A1
203と、格子定数4.260をもったNaC1型立方
晶の存在を示していた。
層の形成は、上記α−A1203の被覆と、上記Ti
(C0−2NO−600,2)、Hf (Co・2NO
・600・2)・またはTi (C0−4No−300
,3)の被覆とを5分間ずつ交互に10サイクル繰り返
すことによって行なったが、この結果上記本発明被覆チ
ップ1〜13の外層は、光学顕微鏡(1000倍)の観
察で一様な組織の赤紫色を示し、X線回折でもα−A1
203と、格子定数4.260をもったNaC1型立方
晶の存在を示していた。
また同様に上記本発明被覆チップ14〜18の外層は、
色調:赤紫色、格子定数:4.580のNaC1型立方
晶の存在を示し、さらに上記本発明被覆チップ19〜2
2の外層は、赤褐色を示し、格子定数4.280のNa
C1型立方晶の存在を示していた。
色調:赤紫色、格子定数:4.580のNaC1型立方
晶の存在を示し、さらに上記本発明被覆チップ19〜2
2の外層は、赤褐色を示し、格子定数4.280のNa
C1型立方晶の存在を示していた。
ついで、上記本発明被覆チップ1〜22および比較被覆
チップ1〜4に関して、 被削材:JIS−845C1 切削速度: 200 m/m1yr。
チップ1〜4に関して、 被削材:JIS−845C1 切削速度: 200 m/m1yr。
送り: 0.35 mm/ rev1
切込み:2間、
切削時間:20M、
の条件で連続高速切削試験を行ない、刃先の逃げ面摩耗
幅およびすくい面摩耗深さを測定した。
幅およびすくい面摩耗深さを測定した。
この結果が第1表に合せて示されている。
第1表に示す結果から、本発明被覆チップはいずれも比
較被覆チップに比してきわめてすぐれた耐摩耗性を示し
ており、これは外層のもつすぐれた化学的安定性および
耐酸化性によってもたらされるものであることが明らか
である。
較被覆チップに比してきわめてすぐれた耐摩耗性を示し
ており、これは外層のもつすぐれた化学的安定性および
耐酸化性によってもたらされるものであることが明らか
である。
なお、上記本発明表面被覆超硬合金製品の表面に、さら
に必要に応じてTiC,TiN、T1CN、およびα−
A1203などの公知の被覆層を最上層として数μm程
度の平均層厚で形成してもよい。
に必要に応じてTiC,TiN、T1CN、およびα−
A1203などの公知の被覆層を最上層として数μm程
度の平均層厚で形成してもよい。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 元素周期表4a、5aおよび6a族の金属の炭化物
および窒化物のうちの1種または2種以上と、結合金属
とからなる超硬合金製品の表面に、内層と外層とからな
る被覆層を施した表面被覆超硬合金製品において、 前記被覆層の内層を、平均層厚1〜20μmをもった、
TiおよびHfの炭化物、炭窒化物、炭酸化物、炭窒酸
化物、窒化物、および窒酸化物のうちの1種からなる単
層または2種以上からなる複層、あるいはこれらの2種
からなる固溶体層で構成し、 前記被覆層の外層を、平均層厚0.5〜10μ舟をもち
、かつそれぞれ1μm以下の平均粒径または内部平均層
厚をもったα−A1203:10〜90容量%とTiお
よびHfの炭窒酸化物のうちの1種または2種:10〜
90容量%からなる微細な混合体層で構成したことを特
徴とする耐摩耗性および耐酸化性を有する表面被覆超硬
合金製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203877A JPS5844149B2 (ja) | 1977-07-11 | 1977-07-11 | 耐摩耗性および耐酸化性を有する表面被覆超硬合金製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203877A JPS5844149B2 (ja) | 1977-07-11 | 1977-07-11 | 耐摩耗性および耐酸化性を有する表面被覆超硬合金製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5417914A JPS5417914A (en) | 1979-02-09 |
JPS5844149B2 true JPS5844149B2 (ja) | 1983-10-01 |
Family
ID=13763340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8203877A Expired JPS5844149B2 (ja) | 1977-07-11 | 1977-07-11 | 耐摩耗性および耐酸化性を有する表面被覆超硬合金製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5844149B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60238481A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 多重層被覆超硬合金 |
CA1313762C (en) * | 1985-11-19 | 1993-02-23 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hard sintered compact for a tool |
-
1977
- 1977-07-11 JP JP8203877A patent/JPS5844149B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5417914A (en) | 1979-02-09 |
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